JPS5950265B2 - パプリカ色素の退色防止方法 - Google Patents
パプリカ色素の退色防止方法Info
- Publication number
- JPS5950265B2 JPS5950265B2 JP342781A JP342781A JPS5950265B2 JP S5950265 B2 JPS5950265 B2 JP S5950265B2 JP 342781 A JP342781 A JP 342781A JP 342781 A JP342781 A JP 342781A JP S5950265 B2 JPS5950265 B2 JP S5950265B2
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- acid
- paprika
- paprika pigment
- pigment
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、天然系色素に係るものであつて、パプリカ
色素の経時的退色を工業的に有利に防止することを目的
とする。
色素の経時的退色を工業的に有利に防止することを目的
とする。
パプリカ色素は、パプリカ(Capsicumannu
umL、)の種実のさやあるいはその乾燥物から溶剤抽
出によつて得られ、カプサンチン(Capsanthi
n)、カプソルビン(Capsorbin)、β一カロ
チン(β−Carotene)、ジーキサンチン(Ze
axanthin)、クリプトキサンチン(CryPt
0Xanthin)等を主成分とする天然系色素であり
、食品、医薬品、その他に赤橙色付与剤として知られて
いるが、その着色後の退色が著しいという欠点がある。
umL、)の種実のさやあるいはその乾燥物から溶剤抽
出によつて得られ、カプサンチン(Capsanthi
n)、カプソルビン(Capsorbin)、β一カロ
チン(β−Carotene)、ジーキサンチン(Ze
axanthin)、クリプトキサンチン(CryPt
0Xanthin)等を主成分とする天然系色素であり
、食品、医薬品、その他に赤橙色付与剤として知られて
いるが、その着色後の退色が著しいという欠点がある。
例えば、水溶液にあつては経時的に赤色のものは黄橙色
に、つづいて殆んど白色になる、。粉末のものも同様に
赤色のものが黄橙色になり、ついで殆んど白色になる。
その退色防止法の創出が当業者の課題となる。この発明
は、この課題にこたえる1つの方法であり、以下に詳し
く説明する。
に、つづいて殆んど白色になる、。粉末のものも同様に
赤色のものが黄橙色になり、ついで殆んど白色になる。
その退色防止法の創出が当業者の課題となる。この発明
は、この課題にこたえる1つの方法であり、以下に詳し
く説明する。
この発明の要部をなす退色防止剤は、カフエー酸(3、
4−ジヒドロキシケイ皮酸)、フエルラ酸(4−ヒドロ
キシー3−メトキシケイ皮酸)、クロロゲン酸(3−(
3’、4’−ジヒドロキシシンナモイルオキシ)−1、
4、5−トリヒドロキシシクロヘキサンー1−カルボン
酸)などの芳香族ヒドロキシ化合物あるいはフエルラ酸
、カフエー酸とステリン、トリテルペンアルコールとの
エステル、たとえばγ−オリザノールあるいはこれらの
化合物を含有するコーヒー(Coffeaarabic
aL、)の豆、カラスムギ(ArenasativaL
、)の麦芽、カナリアシード(Phalariscan
ariensis)などの溶剤抽出物である。
4−ジヒドロキシケイ皮酸)、フエルラ酸(4−ヒドロ
キシー3−メトキシケイ皮酸)、クロロゲン酸(3−(
3’、4’−ジヒドロキシシンナモイルオキシ)−1、
4、5−トリヒドロキシシクロヘキサンー1−カルボン
酸)などの芳香族ヒドロキシ化合物あるいはフエルラ酸
、カフエー酸とステリン、トリテルペンアルコールとの
エステル、たとえばγ−オリザノールあるいはこれらの
化合物を含有するコーヒー(Coffeaarabic
aL、)の豆、カラスムギ(ArenasativaL
、)の麦芽、カナリアシード(Phalariscan
ariensis)などの溶剤抽出物である。
溶剤抽出物の材料となるコーヒー豆、麦芽、カナリアシ
ードは生のものでも良いが、乾燥したものの方が良い。
ードは生のものでも良いが、乾燥したものの方が良い。
これらを溶剤たとえば、水、エタノール、ヘキサンその
他に浸せきする。要すれば、系を溶剤の沸点以下の温度
に加熱して成分抽出効果を高めても良い。抽出の態様は
、使用する溶媒の量、種類、温度等によつて異なるが、
例えば、コーヒー豆1に9を10%エタノール水101
に浸せきし、系の温度を20℃とするとき、抽出時間は
約2〜3時間で良い。抽出液が着色している場合には、
活性炭その他を用いて脱色する。また、材料物質には普
通油脂、揮発性物質、デンプン、繊維その他の不純物を
含むので、これらを淵過あるいは水蒸気吹き込みその他
の方法を用いて除去し純粋な抽出液とする。このものを
例えば、真空減圧乾燥その他の方法を用いて濃縮し、要
すればさらに濃縮度を高めて乾燥物とする。乾燥物は淡
褐色で、臭いは無いかあつてもわずかである。
他に浸せきする。要すれば、系を溶剤の沸点以下の温度
に加熱して成分抽出効果を高めても良い。抽出の態様は
、使用する溶媒の量、種類、温度等によつて異なるが、
例えば、コーヒー豆1に9を10%エタノール水101
に浸せきし、系の温度を20℃とするとき、抽出時間は
約2〜3時間で良い。抽出液が着色している場合には、
活性炭その他を用いて脱色する。また、材料物質には普
通油脂、揮発性物質、デンプン、繊維その他の不純物を
含むので、これらを淵過あるいは水蒸気吹き込みその他
の方法を用いて除去し純粋な抽出液とする。このものを
例えば、真空減圧乾燥その他の方法を用いて濃縮し、要
すればさらに濃縮度を高めて乾燥物とする。乾燥物は淡
褐色で、臭いは無いかあつてもわずかである。
この退色防止剤をパプリカ色素(多くの場合、オレオレ
ジン態である。
ジン態である。
)そのものに加え、あるいはこれを添加した食品、医薬
品その他の被着色物に添加する。添加の態様は、パプリ
カ色素に均質に混合するという方法でも良いし、パプリ
カ色素をもつて着色した食品、医薬品等の表面にその溶
液を噴霧して被覆しても良い。エステルあるいは抽出物
の油溶性画分より構成される退色防止剤はパプリカ色素
のオレオレジンに直接添加し、均質に混合する方法がい
つそう有利であり、カフエ一酸、フエルラ酸、クロロゲ
ン酸、あるいは抽出物の水溶性画分より構成される退色
防止剤は、パプリカ色素でもつて着色した食品、たとえ
ば清涼飲料に、溶液状態で添加する方法が有利である。
ここにこの発明はその目的を達する〇実施例 1. コーヒー豆509を粉砕して炒り、還流冷却器を付けた
ナス型−フ・ラスコの内部に納め、n−ヘキサン200
m1を加え、3時間還流抽出した。
品その他の被着色物に添加する。添加の態様は、パプリ
カ色素に均質に混合するという方法でも良いし、パプリ
カ色素をもつて着色した食品、医薬品等の表面にその溶
液を噴霧して被覆しても良い。エステルあるいは抽出物
の油溶性画分より構成される退色防止剤はパプリカ色素
のオレオレジンに直接添加し、均質に混合する方法がい
つそう有利であり、カフエ一酸、フエルラ酸、クロロゲ
ン酸、あるいは抽出物の水溶性画分より構成される退色
防止剤は、パプリカ色素でもつて着色した食品、たとえ
ば清涼飲料に、溶液状態で添加する方法が有利である。
ここにこの発明はその目的を達する〇実施例 1. コーヒー豆509を粉砕して炒り、還流冷却器を付けた
ナス型−フ・ラスコの内部に納め、n−ヘキサン200
m1を加え、3時間還流抽出した。
内容物を済過し、残さに熱水200dを加え、30分間
還流抽出した。内容物を済過し、済液に99(!)エタ
ノール400m1を加え、5℃の冷所に一昼夜静置し、
浮遊物を済過した。淵液に活性炭5gを加え、室温にて
30分間攪拌し、脱臭、脱色した。これを済過し、済液
を濃縮、乾燥、粉砕して69の粉末を得た。このコーヒ
ー豆抽出物及びカフエ一酸、フエルラ酸、クロロゲン酸
をそれぞれ20%エタノール水に溶解し、退色防止剤と
した。
還流抽出した。内容物を済過し、済液に99(!)エタ
ノール400m1を加え、5℃の冷所に一昼夜静置し、
浮遊物を済過した。淵液に活性炭5gを加え、室温にて
30分間攪拌し、脱臭、脱色した。これを済過し、済液
を濃縮、乾燥、粉砕して69の粉末を得た。このコーヒ
ー豆抽出物及びカフエ一酸、フエルラ酸、クロロゲン酸
をそれぞれ20%エタノール水に溶解し、退色防止剤と
した。
本発明退色防止剤5gを20%エタノール溶液にて10
0w11に希釈し、クエン酸29、温洲みかん果汁20
9、パプリカ製剤〔12万C(カラーバリユ一という。
0w11に希釈し、クエン酸29、温洲みかん果汁20
9、パプリカ製剤〔12万C(カラーバリユ一という。
以下同じ0)パプリカオレオレジン50!)、精製植物
油1001)、オレンジ香料2%を50℃に加熱混合し
たものを30%アラビアガム水溶液8301)に混合し
、乳化機にて均一に乳化したもの。〕1gに純水を加え
て全量を11としたものに、添加、混合し、瓶詰後、9
0℃、20分間加熱殺菌して飲料を得た。このものと無
添加で他の条件を同一にしたものから得られた飲料を比
較したところ、表1に示す結果を得た。実施例 2.乾
燥し粉砕したカラスムギ(AvenasativaL.
)の麦芽(Malt)1009を還流冷却器を付したナ
ス型フラスコの内部に納め、n−ヘキサン500m1を
加え、2時間還流抽出した0内容物をろ過し、酒液を濃
縮した。
油1001)、オレンジ香料2%を50℃に加熱混合し
たものを30%アラビアガム水溶液8301)に混合し
、乳化機にて均一に乳化したもの。〕1gに純水を加え
て全量を11としたものに、添加、混合し、瓶詰後、9
0℃、20分間加熱殺菌して飲料を得た。このものと無
添加で他の条件を同一にしたものから得られた飲料を比
較したところ、表1に示す結果を得た。実施例 2.乾
燥し粉砕したカラスムギ(AvenasativaL.
)の麦芽(Malt)1009を還流冷却器を付したナ
ス型フラスコの内部に納め、n−ヘキサン500m1を
加え、2時間還流抽出した0内容物をろ過し、酒液を濃
縮した。
これに水蒸気を吹き込み、脱臭、脱色した。さらに、n
−ヘキサン100m1に溶解し、一昼夜5℃の冷所に静
置し、浮遊物をろ過した。n−ヘキサンを回収し、29
の油状物を得た。カナリアシード抽出物、コーヒー豆抽
出物も同様の操作で得た。これらの抽出物及びγ−オリ
ザノールが本発明退色防止剤となつた。
−ヘキサン100m1に溶解し、一昼夜5℃の冷所に静
置し、浮遊物をろ過した。n−ヘキサンを回収し、29
の油状物を得た。カナリアシード抽出物、コーヒー豆抽
出物も同様の操作で得た。これらの抽出物及びγ−オリ
ザノールが本発明退色防止剤となつた。
食用油1kgにパプリカ抽出物(10万CV)0.05
9、本発明退色防止剤0.02gを加え赤橙色に着色し
た食用油を得た。
9、本発明退色防止剤0.02gを加え赤橙色に着色し
た食用油を得た。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 パプリカ色素に、次に記す物質の1種または2種以
上を添加することを特徴とするパプリカ色素の退色防止
方法。 (1)カフエー酸、フエルラ酸、クロロゲン酸、又はカ
フエー酸、フエルラ酸とトリテルペンアルコール、ステ
リンなどとのエステル。 (2)前記物質を含有するコーヒー豆、カラスムギの麦
芽、カナリアシードなどの水、エタノール、ヘキサンそ
の他溶剤抽出物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP342781A JPS5950265B2 (ja) | 1981-01-12 | 1981-01-12 | パプリカ色素の退色防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP342781A JPS5950265B2 (ja) | 1981-01-12 | 1981-01-12 | パプリカ色素の退色防止方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57117566A JPS57117566A (en) | 1982-07-22 |
JPS5950265B2 true JPS5950265B2 (ja) | 1984-12-07 |
Family
ID=11557072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP342781A Expired JPS5950265B2 (ja) | 1981-01-12 | 1981-01-12 | パプリカ色素の退色防止方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5950265B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002233330A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-20 | Sanei Gen Ffi Inc | 退色抑制剤 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3882106B2 (ja) * | 2000-12-06 | 2007-02-14 | 三栄源エフ・エフ・アイ株式会社 | 退色抑制剤 |
US7097867B2 (en) | 2003-03-24 | 2006-08-29 | Council Of Scientific And Industrial Research | Process of extracting chili (capsicum) oleoresin |
EP4130164A4 (en) | 2020-04-02 | 2024-04-17 | Dainippon Ink & Chemicals | PHYCOCYANIN PIGMENT COMPOSITION |
-
1981
- 1981-01-12 JP JP342781A patent/JPS5950265B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002233330A (ja) * | 2001-02-08 | 2002-08-20 | Sanei Gen Ffi Inc | 退色抑制剤 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57117566A (en) | 1982-07-22 |
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