JPS5949206B2 - アルデヒド類の製造方法 - Google Patents

アルデヒド類の製造方法

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JPS5949206B2
JPS5949206B2 JP3671880A JP3671880A JPS5949206B2 JP S5949206 B2 JPS5949206 B2 JP S5949206B2 JP 3671880 A JP3671880 A JP 3671880A JP 3671880 A JP3671880 A JP 3671880A JP S5949206 B2 JPS5949206 B2 JP S5949206B2
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正夫 西栗
道雄 山崎
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビルスマイヤー試薬を用いるアルデヒド類の改
良された製造方法に関する。
更に詳しくは、本発明は芳香族またはヘテロ環式の化合
物をビルスマイヤー試薬を用いてホルミル化してアルデ
ヒド類を製造するに際し、反応系にピリジンを共存させ
ることを特徴とするアルデヒド類の製造方法である。
ビルスマイヤー試薬によるホルミル化は公知の技術であ
り、各種のアルデヒドの合成によく使われているが、反
応収率が不十分なものが多い。
これは反応条件により、未反応の出発原料が残存するか
、あるいは未反応の出発原料を減少させるために温度を
高くしたり、長時間反応させると生成物が分解するため
である。本発明者等は、ビルスマイヤー試薬によるアル
デヒドの合成について鋭意検討した結果、ホルミ、ル化
をピリジンの共存下に行なうと反応が著しく促進され、
また生成物の分解が抑制されることにより収率が大巾に
向上することを見い出した。
本発明においてビルスマイヤー試薬とは、公知の方法(
たとえばフーベンワイル゛有機化学の諸0方法″第7巻
/1、29頁参照)によつてたとえば、オキシ塩化リン
、塩化チオニル、ホスゲン、塩化スルフリルのような酸
ハロゲニドによるカルボン酸アミドの処理によつて得る
ことができるようなカルボニル基譲渡化合物を意味する
。このときの5 カルボン酸アミドとしては、N、N−
ジメチルホルムアミド、N、N−ジエチルホルムアミド
、N−メチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、
N−ホルミルモルホリン、N−メチルホルムアニリドな
どがあげられるが、ジメチルホルムアミド0 およびオ
キシ塩化リンから調製したビルスマイヤー試薬が特に有
利である。本発明において、芳香族化合物、ヘテロ環式
化合物としてはG、A、Olah著゛FriedelC
raftsandRelatedReactions″
第3巻”51211頁に記載されているような各種置換
ベンゼン類、置換ナフタレン類、置換アントラセン類、
およびピロール、インドール、キノリン、カルバゾール
、フラン、クマリン、チオフェンなどの誘導体があげら
れる。
■0 本発明において、芳香族アミンは染料中間物とし
て特に重要であり、本発明を有利に適用できる。
このような芳香族アミンとしては特に一般式山または一
般式(■)で表わされる化合物である。〔式中、R1は
直鎖状、分岐状、飽和または不飽和のアルキル基、特に
C1〜C6のアルキル基(これらはアリール、アルコキ
シ、アルキルメルカプト、アリロキシ、アリールメルカ
プト、ヘテリルメルカプト、アルキルカルボニルオキシ
、アリールカルボニルオキシ、アルキルオキシカルボニ
ルオキシ、アルキルアミノカルボニルオキシ、アリール
アミノカルボニルオキシ、アルコキシカルボニル、アル
キルスルホニル、アリールスルホニル、ハロゲン、シア
ンまたは基のような他の置換基を有していてもよい。
ここでQは−CO−,−SO2−または−CH2−を表
わし、かつBはオルトアリレンまたはC,〜C5アルキ
レンを表わす)、あるいはアリール基、特にフエニル基
(C,〜C4アルキル、C1〜C4アルコキシ、C2〜
C,アルコキシカルボニル、ハロゲン、ニトロ、シアン
.またはフエノキシで置換されていてもよい)を表わす
。あるいはR1はR3またはR,と共同して異種原子を
含有していてもよい5または6員環を形成してもよい。
R2は水素またはR,を表わす。
R3〜R6は水素、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ンまたは水酸基を表わす。
R,,R8はアルキル基またはアリール基を表わす。
R,〜Rl2はアルキル基、アルコキシ基またはハロゲ
ンを表わす。
Aは直接結合、−0−,−S−,−SO2−またはジカ
ルボン酸エステルもしくはジカルボン酸アミドの残基等
2価の残基を表わす。
〕上記の化合物は、具体的には、たとえば特公昭36−
11432、特公昭41−17992、特公昭48−2
9517号公報〔一般式(1)の化合物〕、特公昭41
−2799、特公昭46−4343号公報〔一般弐(1
)の化合物で5または6員環を形成する場合〕、および
特公昭43−8944、特公昭46−2420、特公昭
48−2714号公報〔一般式()の化合物〕などに記
載されている。
本発明において溶媒は、過剰のカルボン酸アミドを使用
するのが一般的であるが、場合によりジエチレングリコ
ール、ジエチルエーテル、グリコールジエステル、トリ
メチルホスフエートのような活性水素を含まない水と混
合できる溶媒と組合せて使用することができる。本発明
において、ピリジンの適量は原料化合物の種類により異
なるが、一般に言料化合物に対し0.3〜3.0モル比
である。
本発明の反応はO−90℃、好ましくは20ー70℃で
行なわれる。
本発明方法は、具体的には、たとえばアミン等原料化合
物、カルボン酸アミドおよびピリジンの混合物にオキシ
塩化リン等の酸ハロゲニドを滴下して反応させることに
より実施できる。
反応終了後、反応液を氷水に排出し、中和してアルデヒ
ド類を取り出すことができる。 ゛しかし、
場合によつては、特開昭49一115119あるいは特
開昭49−126725号公報に記載されているように
、アルデヒドを単離することなく、アルコール等を加え
た後、脱酸剤を添加して活性メチレンを有する化合物と
反応させて分散型メチン系染料とすることもできる。
以下、本発明を実施例によつて説明するが、本発明はこ
れに限定されるものではない。実施例中、部とあるのは
重量部を意味する。実施例 1 N,N−ジエチルアニリン14.9部、ジメチルホルム
アミド11.0部およびピリジン7.9部からなる混合
物に30〜40゜Cでオキシ塩化リン16.9部を滴下
し、50〜55℃でl時間保つ。
ついで氷水300部中に排出し、懸濁物のPH値を苛性
ソーダ溶液で7に調整した後、固型物を済過、水洗し、
50゜Cで真空乾燥する。p−N,N−ジエチルアミノ
ベンズアルデヒド16.6部(収率93.80I))を
得た。実施例1において、ピリジンを使用しない他は同
様に反応させた。
p−N,N−ジエチルアミノベンズアルデヒド12.1
部(収率68.50I))を得た。実施例 2 N−エチル−N−β−(フエニルカルバモイルオキシ)
一エチル一m−トルイジン29.8部を36.5部のジ
メチルホルムアミドと8.7部のピリジンの混合物に溶
解し、50℃以下でオキシ塩化リン20.5部を滴下し
、50℃で2時間保つ。
ついで氷水500部中に排出し懸濁物のPH値を苛性ソ
ーダ躊液で7に調整した後、ろ過、水洗し、乾燥する。
2−メチル−4−(N−エチル−N−β−フエニルカル
バモイルオキシエチル)アミノベンズアルデヒド31.
0部(収率95,0%)を得た。
実施例2において、ピリジンを使用しない他は同様に反
応させた。2−メチル−4−(N−エチル−N−β−フ
エニルカルバモイルオキシエチル)アミノベンズアルデ
ヒド26.9部(収率82.3%)を得た。
実施例 3 N−エチル−N−p−(4′一カルボメトキシベンゾイ
ルオキシ)一エチル一m−トルイジン34.1部を22
.0部のジメチルホルムアミドと6.3部のピリジンの
混合物に溶解し、5『C以下でオキシ塩化リン23.1
部を滴下し、60℃で30分間保つ。
ついで氷水500部中に排出し、苛性ソーダ溶液でPH
6.5に調整した後、ろ過、水洗し、乾燥する。2−メ
チル−4−〔N−エチル−N−β一(42−カルボメト
キシベンゾイルオキシ)エチル)アミノベンズアルデヒ
ド34.7部(収率94.0(:!))を得た。
実施例3において、ピリジンを使用しない他は同様に反
応させた。
2−メチル−4−〔N−エチル−N−β−(4′一カル
ポメトキシベンゾイルオキシ)エチル〕アミノベンズア
ルデヒド27.7部(収率75.0%)を得た。
実施例 4 N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)一m−トル
イジンのアジピン酸エステル46.8部を44部のジメ
チルホルムアミドと13.4部のピリジンの混合物に溶
解し、40〜50℃でオキシ塩化リン36.6部のオキ
シ塩化リンを滴下し、同温でさらに2時間保温する。
反応液を氷水800部中に排出し、苛性ソーダ溶液でP
H7に中和した後、固化した生成物をろ過、水洗し、乾
燥する。で表わされる生成物48.5部(収率92.6
0/))を得た。実施例4において、ピリジンを使用し
ない他は同様に反応させた。実施例と同じ化合物44.
5部(収率85.0%)を得た。実施例 5 32.4部のN,N′−ジメチル−N,N′−(3ーメ
チルフエニル)−1.6−ヘキサンジアミンを43.8
部のジメチルホルムアミドと15.8部のピリジンの混
合物に溶解し、40〜500Cでオキシ塩化リン38.
4部を滴下し、50℃で4時間保温する。
反応液を氷水800部中に排出し、苛性ソーダ溶液でP
H7に中和した後、固化した生成物をろ過する。洗液が
中件になるまで水洗し、乾燥する。式上記反応において
ピリジンを使用しないときの収量は24.8部(収率6
5.3%)であつた。
実施例 635.2部の1−(β−フエニルカルバモイ
ルオキシエチル)−2,2,4,7−テトラメチル−1
,2,3,4−テトラヒドロキノリンを56.9部のジ
メチルホルムアミドと7.9部のピリジンの混合物に溶
解し、40〜507Cで、16.9部のオキシ塩化リン
を滴下し、同温で3時間保つ。
ついで氷水1000部に排出し、苛性ソーダ溶液で中和
する。固化した生成物を淵過、水洗し、乾燥する。式で
表わされる生成物36.6部(96.3%)を得た。
上記反応において、ピリジンを使用しないときの収量は
27.4部(収率72.0%)であつた。実施例 71
6.5部のm−(N,N−ジエチルアミノ)フエノール
を36.5部のジメチルホルムアミドと9.5部のピリ
ジンの混合物に溶解し、50℃以下でオキシ塩化リン3
0.7部を滴下し、70℃で3時間保温する。
ついで500部の氷水に排出し、苛性ソーダ溶液で中和
し、済過、水洗して乾燥する。2−ヒドロキシ−4−N
,N−ジエチルアミノベンズアルデヒド17.0部(収
率88.1(fl))を得た。
上記反応において、ピリジンを使用しないときの収量は
、13.5部(収率70.0(fl))であつた。
実施例 829.4部のN−エチル−N−(β−フタル
イミドエチル)−アニリンを30.0部のジメチルホル
ムアミドと7.5部のピリジンの混合物に溶解し50℃
以下でオキシ塩化リン23.0部を滴下し、50℃で4
時間保温する。
ついで500部の氷水に排出し、苛性ソーダ液で中和し
、ろ過、水洗して乾燥する。式で表わされる生成物29
.3部(収率91.0%)を得た。
上記反応において、ピリジンを使用しないときの収量は
、24.0部(収率74.5(fl))であつた。
実施例 919.5部のN−エチルカルバゾール、36
.5部のジメチルホルムアミドおよび7.9部のピリジ
ンの混合物に20〜30℃でオキシ塩化リン18.4部
を滴下し、503C3時間保温する。
ついで500部の氷水に排出し、苛性ソーダ溶液で中和
し、済過、水洗して乾燥する。式で表わされる生成物2
1.2部(収率95.0%)を得た。
上記反応において、ピリジンを使用しないときの収量は
、17.9部(収率80.3%)であつた。
実施例 10実施例9において、N−エチルカルバゾー
ルのかわりに8.4部のチオフエンを使用し、他は同様
に反応する。
式で表わされる化合物10.5部(収率94.0%)を
得た。
上記反応において、ピリジンを使用しないときの収量は
、8.7部(収率78.0%)であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族またはヘテロ環式の化合物をビルスマイマー
    試薬を用いてホルミル化してアルデヒド類を製造するに
    際し、反応系にピリジンを共存させることを特徴とする
    アルデヒド類の製造方法。
JP3671880A 1980-03-21 1980-03-21 アルデヒド類の製造方法 Expired JPS5949206B2 (ja)

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JP3871448B2 (ja) * 1998-09-30 2007-01-24 三井化学株式会社 p−N−置換アミノベンズアルデヒドの製造方法

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