JPS5949110B2 - 電縫管製造時における冷却水等の逆流防止方法 - Google Patents

電縫管製造時における冷却水等の逆流防止方法

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JPS5949110B2
JPS5949110B2 JP2804576A JP2804576A JPS5949110B2 JP S5949110 B2 JPS5949110 B2 JP S5949110B2 JP 2804576 A JP2804576 A JP 2804576A JP 2804576 A JP2804576 A JP 2804576A JP S5949110 B2 JPS5949110 B2 JP S5949110B2
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JP
Japan
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cooling water
tube
erw
cooling
metal strip
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JP2804576A
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JPS52111457A (en
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安徳 久留
照男 唯松
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Nippon Steel Nisshin Co Ltd
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Nisshin Steel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は高周波誘導溶接によつて電縫管を連続的に製造
するに際し、管内面に流れる電流の通路のインピーダン
スを増加させて電縫管となる金属帯の両エッジ部を均等
に加熱せしめるためのイソヒーターを冷却する冷却水等
が沸騰して逆流する現象を防止する電縫管製造時におけ
る冷却水等の5 逆充坊止方法に関するものである。
近年、鋼帯などの金属帯を順次円形に曲げ加工し、その
金属帯の両エッジ部を高周波誘導溶接法によつて溶接し
て電縫管を造管する造管方法が広く実施されてきている
かかる高周波誘導溶接法10による造管工程においては
、オープンシーム管の周囲に取り付けた通常ワークコイ
ルと略称されている高周波誘導コイルに高周波電流を流
し、円形に曲げ加工された金属帯に誘導電流を生じさせ
、この誘導電流の表皮効果と近接効果とにより金属15
帯のエッジ部を加熱溶融し、この加熱溶融された金属帯
のエッジ部を溶接点で加圧溶着せしめるのである。しか
るに金属帯の両エッジ部を加熱溶融するために高周波誘
導コイルに高周波電流を流すと、高20周波誘導電流は
大部分が金属帯エッジ部を流れるが、この金属帯エッジ
部を流れる誘導電流の一部は溶接点を通つて他方のエッ
ジ部を流れる際に管内面を通ることになるので、その管
内面に流れる電流通路のインピーダンスを増加させるた
めに管25内部にフェライトコアより成るイソヒーター
を挿入している。
このイソヒーターは熱損失によりその温度が上昇すると
フェライトコアの透磁率が低下し、金属帯の溶接能力の
低下を惹起するので、温度上昇を防止して透磁率の低下
を抑えるために30冷却水で冷却を行なつている。この
ようなイソヒーターを備えた高周波誘導溶接法によつて
電縫管を製造する際に、イソヒーターを冷却する冷却水
は電縫管の内径が大きい場合にはスムーズに流動して冷
却効果は十分であるが、万 般も一般的に使用される1
8−8ステンレス鋼であるSUS304の如きオーステ
ナイト組織を有する金属帯は、オーステナイト組織がフ
ェライト組織などに比べて透磁率が低いためフエライト
組織の金属帯の場合より大電流を必要とするーヒ、特に
小径管の場合には供給される冷却水の流量が少ないため
に、加熱溶融された金属帯の熱により金属帯を円形に曲
げ加工するフオーミングロール潤滑用として使用して金
属帯と共に送り込まれて来た水溶性加工油と冷却水(以
下、冷却水等という)が加熱されて沸騰して造管された
電縫管内を流動せずに電縫管製造入口側に向つて沸騰1
−た冷却水等が吹き出してくる現象が発生する欠点があ
つた。
かかる現象が発生するのは、冷却水等が沸騰して蒸気が
発生して圧力が高くなるからであり、かかる現象が発生
すると冷却効果が著しく低下して溶接能力が低下するば
かりでなく、逆流した冷却水等中に含まれているスパツ
タ一が金属帯のエツジ部を加圧溶着せしめるスクイズロ
ールに巻き込まれてスパツタ一疵が電縫管表面に発生し
、製造された電縫管が格落ち品となつてしまうのである
。本発明はかかる冷却水等の逆流を防止せしめるために
インヒーターの前部に空気噴射管を設けてこの空気噴射
管より空気を噴射させてインヒーター冷却用冷却水以外
の冷却水等がオープンシーム管内に流入する量を減少さ
せると共に、オープンシーム管のエツジ部がスクイズロ
ールによつて加圧されて溶着せしめられる位置の後部近
傍において電縫管を冷却して冷却水等の逆流を防止する
方法を提供するものである。更に詳しくは、本発明は金
属帯を順次円形に曲げ加工し、該金属帯の両エツジ部を
高周波誘導溶接法によつて加熱溶融した後にスクイズロ
ールで加圧して両エツジ部を溶着する電縫管製造工程に
おいて、インヒーターの前部に設けた空気噴射管より空
気を噴射してフオーミングロール潤滑用加工油およびス
クィズロール冷却用冷却水の管内への流入を減少せしめ
ると共に、金属帯のエツジ部をスクイズロールで加圧し
て溶着する位置の後部近傍に設けた冷却装置により製造
された電縫管を冷却することを特徴とする電縫管製造時
における冷却水等の逆流防止方法に関するものである。
以下、図面により本発明に係る電縫管製造時における冷
却水等の逆流防止方法について詳細に説明する。図面は
本発明方法を実施して電縫管を製造している状態の1実
施例を示す斜視図である。
図面中、1はフオーミングロール(図示なし)によつて
順次円形に曲げ加工されながら送り込まれて来てオープ
ンシール管とされ更にエツジ部を加圧溶着されて電縫管
に製造される金属帯、2は金属帯1を高周波誘導によつ
て加熱する高周波誘導コイル(図示なし)の中心の位置
近傍に設けられたインヒーター、3は高周波誘導によつ
て加熱されて溶融状態となつた金属帯1の両エツジ部を
加圧溶着せしめるためのスクイズロール、4,5,6お
よび7はスクイズロール3を冷却するためにスクィズロ
ール3に向けて冷却水を噴射する冷却噴射管、8は金属
帯1の両エツジ部を加圧溶着せしめて製造された電縫管
の溶着部に発生した外面ビード、9は外面ビード8を切
削除去するビードカツタ一、10はインヒーター2を冷
却する冷却水導入管、11はインヒーター2の前部に設
けられておりフオーミングロール潤滑用加工油およびス
クイズロール3冷却用冷却水の管内への流入を減少せし
めるために空気を噴射する空気噴射管、12はスクイズ
ロール3で金属帯のエツジ部を加圧して溶着する位置の
後部近傍に設けた冷却装置であり、この冷却装置12と
しては種々の形式のものが採用できるが図示した如く多
数の小孔より冷却水を電縫管外周面に噴射させるもので
十分である。
かかる構成において、周知の如く電縫管製造工程におい
ては金属帯1がフオーミングロールによつて順次円形に
曲げ加工されてオープンシーム管状に成形され、高周波
誘導によつてそのエツジ部を加熱溶融された後に、スク
ィズロール3により加圧溶着されて電縫管として送り出
されるのである。
このときフオーミングロール潤滑用として使用された水
溶性加工油が成形される管内に流れ込んでインヒーター
2の外周を経て電縫管内に溜ると共に、溶接熱からスク
イズロール3を冷却するために冷却水噴射管4,5,6
,7より噴射した冷却水の一部が成形される管内に流れ
込んで電縫管内に溜り、これらの冷却水等が溶接熱によ
つて加熱されて蒸気となつて入口に向つて逆噴射する現
象がしばしば発生する。かかる現象は溶接の際に発生す
るスパツタ一を管外に噴出せしめることになるためこの
スパツタ一がスクイズロール3に噛み込んだり、インヒ
ーター2の流出などのトラブルの原因となると共に、イ
ンヒーター2の能力を低下せしめる原因ともなる。この
ような現象の発生を防止するために本発明においては、
インヒーター2の前部に空気噴射管11を設け、この空
気噴射管11より空気を噴射せしめることによつて供給
されてくる金属帯1と共に流入してくるフオーミングロ
ール潤滑用加工油の大部分を遮断すると共に、オープン
シーム管内の圧力を高めて冷却水噴射管4,5,6,7
より噴射された冷却水の一部でオープンシーム管内に流
入する冷却水の量を減少せしめるのである。
このように溶接位置近傍に施入1−てくる冷却水等の中
でインヒーター2を冷却する冷却水以外の冷却水等の量
を少なくせしめれば冷却水等が逆流することはほとんど
防止されるのである。更に本発明においてはスクイズロ
ール3の後方でビードカツタ一9の前方に冷却装置12
を設置してこの冷却装置12で製造された電縫管を冷却
するため、電縫管内で溶接熱により加熱された冷却水等
が順次冷却されて蒸気となることがないため、この冷却
装置12による冷却と空気噴射管11よりの空気の噴射
との相乗効果によつて冷却水等の逆流は完全に防止でき
るのである。以上詳述した如く本発明方法はインヒータ
ーの前部に設けた空気噴射管より空気を噴射すると共に
、溶接位置の後部近傍に設けた冷却装置により冷却する
だけの簡単な操作により電縫管内より冷却水等の逆流を
防止することができるのであり、従来13φと16φと
の電縫管をSUS3O4により製造する際にラインスピ
ード40m/71u!tで電縫管を製造する場合には冷
却水等の逆流現象は生じないが、ラインスピード45m
/Mlnでは逆流現象が発生していたものが、本発明方
法によるとラインスピードを60m/Mm以上にまで高
速化し、その結果高周波誘導コイルに通じる電流が大き
くなつて冷却水等が更に加熱され易い悪条件であつても
冷却水等の逆流現象の発生を防止でき、その効果が非常
に大きいことが確認できており、本発明方法の工業的利
用価値は非常に大きなものがある。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る電縫管製造時における冷却水等の逆
流防止方法を実施して電縫管を製造している状態の1実
施例を示す斜視図である。 1・・・・・・金属帯、2・・・・・・インヒーター、
3・・・・・・スクイズロール、4,5,6,7・・・
・・・冷却水噴射管、8・・・・・・外面ビード、9・
・・・・・ビードカツタ一、10・・・・・・冷却水導
入管、11・・・・・・空気噴射管、12・・・・・・
冷却装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 金属帯を順次円形に曲げ加工し、該金属帯の両エッ
    ジ部を高周波誘導溶接法によつて加熱溶融した後にスク
    イズロールで加圧して両エッジ部を溶着する電縫管製造
    工程において、インピーダーの前部に設けた空気噴躬管
    より空気を噴射してフォーミングロール潤滑用加工油お
    よびスクイズロール冷却用冷却水の管内への流入を減少
    せしめると共に、金属帯のエッジ部をスクイズロールで
    加圧して溶着する位置の後部近傍に設けた冷却装置によ
    り製造された電縫管を冷却することを特徴とする電縫管
    製造時における冷却水等の逆流防止方法。 2 冷却装置として多数の小孔より冷却水を噴射する冷
    却装置を使用する特許請求の範囲第1項記載の電縫管製
    造時における冷却水等の逆流防止方法。
JP2804576A 1976-03-17 1976-03-17 電縫管製造時における冷却水等の逆流防止方法 Expired JPS5949110B2 (ja)

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JP7028048B2 (ja) * 2018-04-26 2022-03-02 日本製鉄株式会社 電縫溶接装置

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