JPS594896Y2 - 環形螢光ランプの包装装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は環形螢光ランプを多数本一括して裸梱包する包
装装置に関するものである。

一般に、環形螢光ランプは１本１本を包装していては包
装スペースが非常に大きくなり、輸送コストが高くなる
ので、従来より、１本１本を裸で薄い仕切板の間に収納
する裸梱包が多く採用されている。

この裸梱包の包装装置として、従来は第１図及び第２図
に示すような装置が提案されている。

この第１図及び第２図に於て、１，２はダンボール紙等
の同じ高さの仕切板、３はダンボール箱等の包装箱であ
る。

一方の仕切板１は第３図に示すように、長方形で、その
上端辺から略中央線上まで多数本（図面では９本）の溝
４が定間隔ｌで垂直に切ってあり、この定間隔ｌは環形
螢光ランプ５の管径にほぼ等しく設定しである。

他方の仕切板２は第４図に示すように、長方形で、その
下端辺から略中央線上まで１本の溝６が垂直に切られて
いる。

又、この仕切板２は前記仕切板１の溝４の数だけ揃えら
れている。

そして、側仕切板１，２の組付けは、１枚の仕切板１の
各々の溝４に、直交する方向から各仕切板２の溝６を順
次に嵌挿して行う。

このようにすると、第１図に示す如く、１枚の仕切板２
に、例えば９枚の仕切板２が等間隔ｌで一体に配列され
、そして、この一体物が包装箱３に収納されると、包装
箱３の内壁と各仕切板１，２とで同じ大きさのランプ収
納室７が合計２０個形成成れる。

後は、この各ランプ収納室７に裸の環形螢光ランプ５を
１本づつ収納する。

このようにすると、包装スペースの無駄が少く、包装材
料も少くなり、ランプ１本に対する輸送コストの低減が
計れる。

ところが、１枚の仕切板１に多数枚の仕切板２を１枚１
枚嵌挿して組立てるため、作業性が非常に悪くなる欠点
があった。

又、組立てた仕切板１，２は第５図に示すように、偏平
な状態にして保管、輸送等し、必要時に各仕切板１，２
を直交させて包装箱３に収納しているが、この偏平にし
た時、例えば仕切板１は第３図の鎖線個所が折れ曲がっ
たり、仕切板２は第４図の鎖線個所が折れ曲がったりす
ることが多々あった。

そのため、各仕切板１，２を偏平な状態から直交な状態
に戻した時、各仕切板間隔が不揃いになって元に戻らず
、ランプ収納が難しくなることがあった。

又、仕切板１に仕切板２を単に嵌め込んでいるだけであ
るから、組付けた各仕切板１，２の運搬中に振動等でも
って仕切板１から仕切板２が抜は出ることがあり、その
ために再び組付は等の手間を要す欠点もあった。

本考案は上記従来の欠点に鑑み、これを改良・除去した
もので、多数枚が同形の仕切板を用い、この各仕切板の
両側端部を直角に折曲して、各仕切板を等間隔に対向配
列させた包装装置を提供する。

以下、本考案を図面を参照して説明する。

第６図及び第７図に於て、８は多数枚の仕切板、９は包
装箱、１０は環形螢光ランプである。

仕切板８はボール紙等の薄い板で、全てが同形であり、
次の第８図及び第９図に示す構成を有する。

即ち、環形螢光ランプ１０の外径をＬ、管径をｌとする
と、仕切板８は高さｍをＬよりやや大きくシ、幅ｎをＬ
＋２１よりやや太き目にした長方形の平板形状になす。

そして、仕切板８の両側端より幅ｌのところに折り目１
１．１２を夫々に設け、又、この折り目１１．１２の略
中央部より幅ｌだけ内方向にコ字状の切れ目１３．１４
を設けて、この切れ目１３．１４で囲まれた部分を舌片
１５，１６として後述のように使用する。

尚、舌片１５，１６は折り目１１．１２の途切れた部分
から形成する。

又、折り目１１．１２や切れ目１３．１４は同時に作成
される。

そして、この仕切板８は第９図に示すように、夫々が幅
ｌの両側端部１７，１８が折り目１１．１２のところか
ら夫々反対方向に直角に折り曲げられ、同時に各舌片１
５，１６も各側端部１７゜１８と一体となって切れ目１
３．１４から直角に起される。

この時、１側端部１７と１舌片１５は同一平面にあり、
折り目１１に対して１８０°反対方向に並ぶ。

又、他の側端部１８とその舌片１６も同様である。

そして、この第９図状態で多数の仕切板８の組付けが次
の要領で行われる。

例えば、上記舌片１５，１６の内側面に接着剤を塗布し
ておき、次に、第１０図に示すように折曲加工した１枚
の仕切板８に、同じく折曲加工した仕切板８′を並び方
向を揃えて対向させ、一方の仕切板８の折り目１１の角
に他方の仕切板８′の側端部１７′の端面が接当する位
置で、仕切板８の舌片１５を仕切板８′の側端部１７′
上に接着固定する。

同様にして、一方の仕切板８の側端部１８上に、対向す
る仕切板８′の舌片１６′が接着固定される。

これにより、２枚の仕切板８，８′は両側部で一体化さ
れ、対向面の間隔は一定のｌに保持される。

以下、多数枚の仕切板８を順次に一体化することにより
、第６図に示した仕切板８の一体物が形成される。

尚、仕切板８の組付順序は上記例に限らず、例えば舌片
を仕切板側端部の内側に貼り付けるようにしてもよく、
又、舌片と側端部との固定はホッチキス等で行うように
してもよい。

第６図の仕切板８の一体物はそのま・包装箱９に収納さ
れる。

但し、第６図及び第７図は９枚の仕切板８の一体物を２
個一対にして包装箱９に収納した場合を示し、この場合
は包装箱９の内壁と２個の一体物で形成されるランプ収
納室１９は１０×２−２０室となる。

この各ランプ収納室１９は仕切板８の高さｍ （＝ Ｉ
、 ）と、両側端部１７，１８（７）幅ｌ、そしてｎ−
２１（ξＬ）の長さを有し、従って環形螢光ランプ１０
がガタ付きなく収納される。

尚、各仕切板８の一体物は包装箱９に収納されるまでは
、第１１図に示すように偏平な状態にして保管等される
。

この場合、舌片と隣接する仕切板の側端部とが平板な状
態となって固定されているため、仕切板の一部が折曲し
たりする恐れはなく、又、各仕切板が離れてしまう心配
もない。

又、第１２図に示すように、各仕切板８の一体物を１個
だけ対応する包装箱９′に収納して、環形螢光ランプ１
０を一列収納させることも可能であり、又、必要ならば
三列収納なども同じ一体物を３個用いれば可能となる。

又、仕切板８に舌片１５，１６を左右に１個づつ形成し
たが、２個づつを形成する等の応用も可能である。

以上説明したように、本考案によれば、全てが同形の仕
切板でよく、又、舌片を隣接する仕切板の側端部に糊付
は等で一連に固定するだけで組付けができるから、組付
作業が簡単になり、而も、組付後に外れたり変形したり
する恐れがなく、何回もの使用が可能で経済的である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の包装装置の分解斜視図、第２図は第１図
の組立時の斜視図、第３図及び第４図は従来の各仕切板
の正面図、第５図は従来の仕切板の組立保管時の斜視図
、第６図は本考案に係る包装装置の実施例を示す分解斜
視図、第７図は第６図の組立時の斜視図、第８図は第６
図に示す仕切板の正面図、第９図は仕切板の折曲時の斜
視図、第１０図は仕切板の組付時の斜視図、第１１図は
仕切板の組立保管時の斜視図、第１２図は本考案の他の
実施例を示す分解斜視図である。 ８・・・・・・仕切板、９・・・・・・包装箱、１１．
１２・・・・・・折り目、１３．１４・・・・・・切れ
目、１５．１６・・・・・・舌片、１７．１８・・・・
・・側端部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両側端から同じ距離で設けた折り目と、この折り目から
   内方向に舌片の切れ目を設けたボール紙等の薄い多数枚
   の仕切板を有し、各仕切板の夫々の両側端部を折り目か
   ら反対方向に折曲し、且つ、夫々の両側端部と反対方向
   に舌片を切れ目から起して、対向させた各仕切板の一方
   の舌片を、この舌片と反対方向に向けた他方の仕切板の
   一側端部に接着剤等で固定することにより、各仕切板を
   定間隔に並列させてなる一連の仕切板を包装箱に収納さ
   せたことを特徴とする環形螢光ランプの包装装置。