JPS5948506B2 - カラ−受像管の螢光面形成方法 - Google Patents
カラ−受像管の螢光面形成方法Info
- Publication number
- JPS5948506B2 JPS5948506B2 JP12255475A JP12255475A JPS5948506B2 JP S5948506 B2 JPS5948506 B2 JP S5948506B2 JP 12255475 A JP12255475 A JP 12255475A JP 12255475 A JP12255475 A JP 12255475A JP S5948506 B2 JPS5948506 B2 JP S5948506B2
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- JP
- Japan
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- film
- metal film
- color picture
- picture tube
- organic film
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- Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はカラー受像管に係り、更に詳細には前記カラー
受像管の蛍光面の形成方法に関するものである。
受像管の蛍光面の形成方法に関するものである。
カラー受像管の蛍光面は第1図に示す如く電子線励起に
よりそれぞれ赤、緑、青に発光する3種の蛍光体がおの
おのドツト又は帯状に規則正しく多数配列されている蛍
光膜1を有し、その背面には金属を蒸着して得られる金
属膜3が設けられている。
よりそれぞれ赤、緑、青に発光する3種の蛍光体がおの
おのドツト又は帯状に規則正しく多数配列されている蛍
光膜1を有し、その背面には金属を蒸着して得られる金
属膜3が設けられている。
蛍光面の形成方法はパネル内面に設けられている蛍光膜
1の上にフィルミング機を塗布して有機膜2を形成後そ
の上に金属、好ましくはアルミニウムを真空蒸着して金
属膜3を形成せしめ、しかる後400〜450℃の焼成
を行い前記有機膜2を分解消散せしめて終了する。
1の上にフィルミング機を塗布して有機膜2を形成後そ
の上に金属、好ましくはアルミニウムを真空蒸着して金
属膜3を形成せしめ、しかる後400〜450℃の焼成
を行い前記有機膜2を分解消散せしめて終了する。
前記金属膜の持つ役割の一つとしてその鏡面性を利用し
て蛍光体から出た背面方向の光を前面に反射させカラー
受像管の輝度を向上させる目的がある。
て蛍光体から出た背面方向の光を前面に反射させカラー
受像管の輝度を向上させる目的がある。
従って金属膜は平滑でかつ緻密な反射率のよい鏡面であ
る事が理想的であるが反面緻密に過ぎると焼成工程で蛍
光膜及び有機膜から分散発生するガスの逃げ道がなくな
る為金属膜が押し上げられブリスター不良を起すので分
解ガスが拡散揮発するに必要最少限の多孔性を持たせね
ばならない。
る事が理想的であるが反面緻密に過ぎると焼成工程で蛍
光膜及び有機膜から分散発生するガスの逃げ道がなくな
る為金属膜が押し上げられブリスター不良を起すので分
解ガスが拡散揮発するに必要最少限の多孔性を持たせね
ばならない。
この金属膜の性状は担体である有機膜の状態に依存する
ので有機膜の材料及び形成条件が蛍光面の輝度に重要な
役割を果している。
ので有機膜の材料及び形成条件が蛍光面の輝度に重要な
役割を果している。
すなわち有機膜は平滑であると供に適度な多孔性を有し
、かつ金属蒸着時に金属分子が前記有機膜を通過して蛍
光膜迄侵入し蛍光体の発光効率を低下させない事が必要
であり、薄膜でも充分なバリヤー効果を有するものでな
ければならない。
、かつ金属蒸着時に金属分子が前記有機膜を通過して蛍
光膜迄侵入し蛍光体の発光効率を低下させない事が必要
であり、薄膜でも充分なバリヤー効果を有するものでな
ければならない。
又焼成工程に於いて蛍光膜から出る揮発性分解物質の拡
散を阻害する事なく目からも容易に分解ガス化するもの
でなければならない。
散を阻害する事なく目からも容易に分解ガス化するもの
でなければならない。
従来から有機膜を形成する代表的な方法としてエマルジ
ョンフィルミング法が広く行われて来ている。
ョンフィルミング法が広く行われて来ている。
この方法はアクリルエマルジョンを主成分として硼酸入
りポリビニールアルコールとコロイダルシリカ及び過酸
化水素とからなる水性のフィルミング材を蛍光膜に塗布
し乾燥して有機膜を形成せしめる方法であるが、有機溶
剤を使用するスプレーフィルミング法とくらべて成膜性
に劣るのでバリヤー効果を増す為膜厚を厚くせねばなら
ず、この為分解ガス量が増加し金属膜ブリスターを発生
し易い欠点を有している。
りポリビニールアルコールとコロイダルシリカ及び過酸
化水素とからなる水性のフィルミング材を蛍光膜に塗布
し乾燥して有機膜を形成せしめる方法であるが、有機溶
剤を使用するスプレーフィルミング法とくらべて成膜性
に劣るのでバリヤー効果を増す為膜厚を厚くせねばなら
ず、この為分解ガス量が増加し金属膜ブリスターを発生
し易い欠点を有している。
この有機膜の成膜性向上と金属膜ブリスター発生とは互
に製造上相反関係にある為フィルミング材組成及び成膜
条件の管理中を極力狭く抑えねばならず製造不良を防ぎ
克つ金属膜の反射率向上を図るには限界があった。
に製造上相反関係にある為フィルミング材組成及び成膜
条件の管理中を極力狭く抑えねばならず製造不良を防ぎ
克つ金属膜の反射率向上を図るには限界があった。
本発明は従来性われているエマルジョンフィルミング法
の材料組成並びに方法を改善する事により蛍光面形成工
程における作業管理中を犠牲にする事なく金属膜の反射
率を向上させカラー受像管の輝度を明るくする事を可能
ならしめた。
の材料組成並びに方法を改善する事により蛍光面形成工
程における作業管理中を犠牲にする事なく金属膜の反射
率を向上させカラー受像管の輝度を明るくする事を可能
ならしめた。
次に本発明のカラー受像管の蛍光面形成方法の実施例に
ついて詳細に説明する。
ついて詳細に説明する。
即ちアクリルエマルジョン、硼酸入りポリビニールアル
コール、コロイダルシリカ、及び過酸化水素からなるエ
マルジョンフィルミング材に同村の約30%に当るポリ
ビニールピロリドン(以下PVPと記す)及び又はポリ
ビニール無水マレイン酸(以下PVMと記す)を添加し
たフィルミング材を調整しパネル内面に設けられた蛍光
膜上に塗布し加熱乾燥して有機膜を形成するかまたはア
クリルエマルジョン、硼酸入ポリビニールアコール、コ
ロイダルシリカ、及び過酸化水素からなるエマルジョン
フィルミング材をパネル内面に設けられている蛍光膜に
塗布し、加熱乾燥して有機膜を形成後更にもう一度PV
P、及び又はPVMの5%水溶液を塗布乾燥して復層有
機勝を形成する。
コール、コロイダルシリカ、及び過酸化水素からなるエ
マルジョンフィルミング材に同村の約30%に当るポリ
ビニールピロリドン(以下PVPと記す)及び又はポリ
ビニール無水マレイン酸(以下PVMと記す)を添加し
たフィルミング材を調整しパネル内面に設けられた蛍光
膜上に塗布し加熱乾燥して有機膜を形成するかまたはア
クリルエマルジョン、硼酸入ポリビニールアコール、コ
ロイダルシリカ、及び過酸化水素からなるエマルジョン
フィルミング材をパネル内面に設けられている蛍光膜に
塗布し、加熱乾燥して有機膜を形成後更にもう一度PV
P、及び又はPVMの5%水溶液を塗布乾燥して復層有
機勝を形成する。
次に前記いずれかの方法で形成した有機膜上に金属膜を
蒸着形成した後、焼成を行い有機物質を分解除去して蛍
光面の形成工程を終了する。
蒸着形成した後、焼成を行い有機物質を分解除去して蛍
光面の形成工程を終了する。
本方法にて得られた金属膜には多数の微細なりラックが
生じており、該クラックは第2図に示す如く細長い形状
を呈しており、従来の円形状のピンホールに較べ分解ガ
スの通過性が良好となり金属膜ブリスターが起り難くな
ったので、有機膜の厚さを増し、バリヤー効果を上げた
り、金属膜の開溝部面積比を減じる事ができ、金属膜の
反射率向上が可能となった。
生じており、該クラックは第2図に示す如く細長い形状
を呈しており、従来の円形状のピンホールに較べ分解ガ
スの通過性が良好となり金属膜ブリスターが起り難くな
ったので、有機膜の厚さを増し、バリヤー効果を上げた
り、金属膜の開溝部面積比を減じる事ができ、金属膜の
反射率向上が可能となった。
即ち前記組成のフィルミング材を使用した場合、アクリ
ル酸エステル、硼酸入りポリビニールアルコール、コロ
イダルシリカ、の合計偏形分量が14%を超えると金属
膜ブリスターが発生し始めるが本発明の方法によればP
VP、PVMを除いたアクリル酸エステル、硼酸入りP
VA、コロイダルシリカの合計個形分を17%前後迄増
加し有機膜を厚くしても金属膜ブリスターは起らず有機
膜のバリヤー効果を上げる事が出来反射性に富む金属膜
を得る事が出来た。
ル酸エステル、硼酸入りポリビニールアルコール、コロ
イダルシリカ、の合計偏形分量が14%を超えると金属
膜ブリスターが発生し始めるが本発明の方法によればP
VP、PVMを除いたアクリル酸エステル、硼酸入りP
VA、コロイダルシリカの合計個形分を17%前後迄増
加し有機膜を厚くしても金属膜ブリスターは起らず有機
膜のバリヤー効果を上げる事が出来反射性に富む金属膜
を得る事が出来た。
金属膜のクラックの大きさ及び個数は前記第1の方法に
於けるPVP、PVM、の添加量及び方法2に於けるP
VP、PVM、の水溶液濃度に左右される。
於けるPVP、PVM、の添加量及び方法2に於けるP
VP、PVM、の水溶液濃度に左右される。
この関係を表−1に示す。即ち表かられかるようにPV
P、PVMの添加量又は濃度を大にするとクラックのサ
イズは大となり、克つ個数も増加し、逆に小にすると、
クラックのサイズは小となり、克つ個数も減少する。
P、PVMの添加量又は濃度を大にするとクラックのサ
イズは大となり、克つ個数も増加し、逆に小にすると、
クラックのサイズは小となり、克つ個数も減少する。
上記現象を顕微鏡で観察すると、前記クラックは亀甲状
のヒビ割れを呈しクラックのサイズが0.01μ以下に
なるとガスの逃げ口としての効果が少くなり、ブリスタ
ーの発生が見られ、逆に100μ以上になると、蛍光膜
のクラックを誘発し蛍光面の外観及び画像品位の低下を
起すと共に輝度も低下する。
のヒビ割れを呈しクラックのサイズが0.01μ以下に
なるとガスの逃げ口としての効果が少くなり、ブリスタ
ーの発生が見られ、逆に100μ以上になると、蛍光膜
のクラックを誘発し蛍光面の外観及び画像品位の低下を
起すと共に輝度も低下する。
従って金属膜のクラックは0.01〜100μの範囲が
最適でありカラー受像管の輝度も表−2に示す如く10
%程度上昇しその効果は大きい。
最適でありカラー受像管の輝度も表−2に示す如く10
%程度上昇しその効果は大きい。
第1図はカラー受像管の蛍光面の要部断面図、第2図は
aは本発明の方法による金属膜のクラック状態を示す拡
大正面図、第2図すはa図の■−■′線に沿って切断し
たカラー受像管の蛍光面の断面図である。 1・・・蛍光膜、2・・・有機膜、3・・・金属膜、3
a・・・金属膜クラック、3b・・・金属膜ピンホール
。
aは本発明の方法による金属膜のクラック状態を示す拡
大正面図、第2図すはa図の■−■′線に沿って切断し
たカラー受像管の蛍光面の断面図である。 1・・・蛍光膜、2・・・有機膜、3・・・金属膜、3
a・・・金属膜クラック、3b・・・金属膜ピンホール
。
Claims (1)
- 1 蛍光膜上にポリビニールピロリン及び又はポリビニ
ル無水マレイン酸を含むエマルジョンフィルミング材を
塗布するか、あるいはエマルジョンフィルミング材より
なる有機膜を形成した後ポリビニールピロリドン及び又
はポリビニル無水マレイン酸を含む溶液を塗布乾燥する
工程と、前記有機膜上に金属膜を被着する工程と、焼成
により前記有機膜を分解除去する工程とを有し、前記金
属膜に微細なりラックを生じせしむることを特徴とする
カラー受像管の蛍光面形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12255475A JPS5948506B2 (ja) | 1975-10-13 | 1975-10-13 | カラ−受像管の螢光面形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12255475A JPS5948506B2 (ja) | 1975-10-13 | 1975-10-13 | カラ−受像管の螢光面形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5246760A JPS5246760A (en) | 1977-04-13 |
JPS5948506B2 true JPS5948506B2 (ja) | 1984-11-27 |
Family
ID=14838742
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12255475A Expired JPS5948506B2 (ja) | 1975-10-13 | 1975-10-13 | カラ−受像管の螢光面形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5948506B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58192245A (ja) * | 1982-05-07 | 1983-11-09 | Hitachi Ltd | 陰極線管けい光面の形成方法 |
-
1975
- 1975-10-13 JP JP12255475A patent/JPS5948506B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5246760A (en) | 1977-04-13 |
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