JPS594848B2 - 非晶質カルコゲナイドガラス薄膜を用いるフオトエツチングの方法 - Google Patents

非晶質カルコゲナイドガラス薄膜を用いるフオトエツチングの方法

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JPS594848B2
JPS594848B2 JP50059563A JP5956375A JPS594848B2 JP S594848 B2 JPS594848 B2 JP S594848B2 JP 50059563 A JP50059563 A JP 50059563A JP 5956375 A JP5956375 A JP 5956375A JP S594848 B2 JPS594848 B2 JP S594848B2
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  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)
  • Weting (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は種々の材料の微細加工に用いられるフ35オト
エツチングの方法に関する。
従来のフォトエッチングの方法でエッチングのマスクと
して用いられていたのは光重合性の有機化合物材料であ
つた。
従来の方法ではまず光重合性の有機化合物材料をスピナ
一等によつて試料表面に塗布して薄膜とし、フオトマス
クを用いて所望のパターンの光像をこの薄膜上に照射す
る。
しかる後に適当な溶液で処理すると光で照射された部分
以外は溶解し試料表面には光像どおりの光重合した有機
化合物薄膜が残る。これを熱処理後この薄膜は溶解せず
試料のみを溶解するような適当な溶液で処理すれば残つ
た有機化合物薄膜におおわれた部分以外の試料表面は処
理時間に応じて溶解する。この処理後試料は溶解せず、
残つた有機物薄膜のみを溶解するような適当な溶液で処
理すれば有機化合物薄膜はとりさられ加工は完了する。
以上説明した従来の方法においては、最初の薄膜形成が
スピナ一等を用いて液体を塗布するというものであるた
めに大きな面積の試料では均一な薄膜を形成することが
難しいという欠点があつた。また、熱処理の温度が高す
ぎると薄膜は熱分解し化学的に不活性の炭素を生じるた
め溶解が困難になるという欠点もあつた。さらに、半導
体素子製作上非常に重要な窒化シリコン膜のフオトエツ
チングにはその溶液である熱濃燐酸に有機化合物薄膜が
耐えず直後のフオトエツチングができなかつた。従つて
、本発明は上記の欠点を改善したフオトエツチング方法
を提供しようとするものである。
本発明は従来の方法で用いられる有機化合物のかわりに
非晶質カルコゲナイド薄膜を用いることを特徴とし、薄
膜の形成方法、耐薬品性などの点で従来の方法と異つた
利点を発揮することを目的とする。Se,S等の族カル
コゲナイド元素はいわゆる多形物質であつて、非晶質か
ら結晶質まで広い範囲の熱力学的準安定状態を保ちうる
これはカルコゲナイド物質がP電子混成軌道の鎖状結合
を有するので比較的自由にその原子配列を変更しうるこ
とにその理由を求めうる。またGe,Sn等の族共有結
合性元素はそのSP嘴子結合により原子間結合の安定化
を図り得る物質である。以上のことは周知であるが本発
明の特長は上記の族元素と族元素の組成物が光照射及び
加熱により特異な相変化を示すことの発見にある。即ち
カルコゲナイドの1次元的鎖結合は族原子の4つの結合
手により全体としては3次元的に安定化され立体架橋構
造となり安定なガラス状物質となる。ただし本発明には
必ずしもガラス状態は必要条件ではないが、ガラス又は
ガラス状態に近い安定性、緻密性及び微視的不規則性と
が本組成物の特長であるので、以下ガラスと称すること
とする。本発明の特長はこのガラスが2つの安定状態を
有し光照射及び熱処理によつて微視的な構造変化をおこ
して2つの安定状態の間を可逆的に変化し得ることを発
見したことに基づいている。即ちこのガラスを適当な温
度において加熱、安定化せしめた状態は熱力学的に最も
安定な状態であるが、これにこのガラスの吸収端より短
波長の光を照射するとガラスは光によつて励起された状
態となり体積が微小量変化する。このためアルカリ等の
ガラスエツチング液に対する反応性が増大することが発
明者により見出された。この性質の本質は多形的に自由
な結合角変化を起し得るカルコゲナイド元素と、その逆
に剛体的な共有4面体結合を有する元素とを組合わせる
ことにより、光照射及び加熱により微視的かつ局部的に
のみ構造変化をおこさせ、しかも2つの安定状態をとり
うるようになされたことにある。このような事実は未だ
知られたことがなく、またカルコゲナイドと族との組合
せは安全性、価格等からみて実用性が高いので本発明者
は種々実験を重ねた結果この範囲において広範な組合せ
の可能性を見出したのである。以上の本発明の原理説明
にひきつづき本発明の方法による実施例を説明する。
本発明で使用される非晶質カルコゲナイドガラス薄膜は
吸収端より短波長の光照射及び加熱により非晶質状態の
まま屈折率及び透過率の異なる2状態間で可逆的に変化
し得、加熱によつて屈折率が小で透過率が大なる状態と
なり光照射により屈折率が大で透過率が小の状態となる
。この変化に応じて膜の原子的構造も変化する。このた
め、これらカルコゲナイドガラス薄膜においては光照射
した部分と加熱した部分とで熱力学的な反応活性度が異
なり、この薄膜を溶解しうるような適当な溶液中に浸漬
した場合には光照射した部分と加熱した部分とで溶解速
度に差が生じる。光照射した部分は加熱した部分よりも
早く溶解する。したがつてフオトエツチングによる加工
を行う試料表面に蒸着又はスパツタリングによつて非晶
質カルコゲナイドガラス薄膜を形成後薄膜の組成により
異なるガラス転移温度以下の適当な温度で熱処理を行い
、適当なフオトマスクを用いて所望のパターンを有する
、吸収端より短波長の光像を薄膜表面に照射し、しかる
後に適当な溶液中に浸漬すれば光照射された部分は光の
あたらなかつた場所より早く溶解して行き、光照射され
た部分が完全に溶解した時点で溶液中よりとりだせば光
のあたらなかつた部分の形どおりに非晶質カルコゲナイ
ドガラス薄膜が溶けのこる。
この後カルコゲナイド薄膜は溶解せず試料のみが溶解す
るような溶液中で必要時間だけ処理してから、次に逆に
試料は溶解せずにカルコゲナイドガラス薄膜のみを溶解
するような溶液中で処理することによりカルコゲナイド
ガラス薄膜はとりさられて加工は完了する。ここで、薄
膜の組成により異なるガラス転移温度以下の温度(略2
00′C)で熱処理をする工程は、薄膜の安定性、溶解
速度比等に影響を与える重要な程である。
本発明の材料の基本組成は(Ge,Sn)・(Se,S
,Te)で表示することができるが光に対する感度、膜
の安定性等からみて望ましい組成があることはもちろん
で族元素が40モル70をこえることは望ましくないこ
とが経験上見出された。
また前に述べた本材料の安定なガラス構造を保つかぎり
微量の不純物、添加物の存在はさしつかえない。考え得
る上記各元素間の組合わせで本発明の機能をはたすに最
も好ましい組成の範囲は次に示すとおりである。(1)
Ge(5Seとの場合、Gel〜40モル?、Se6
O〜99モル?(2) GeとSeとTeとの場合、G
el〜40モル?、Se35〜98モル?、Tel〜2
5モル?(3) Ge(5SeとSとの場合、Gel〜
40モル70Se1〜98モル?、S1〜98モル?(
4) GeとSeとS(5Teとの場合、Gel〜40
モル?、Sel〜97モル?、S1〜97モル?、Te
l〜25モル70(5) Ge(5Sn(5Seとの場
合、Gel〜39モル?、Snl〜15モル?、Se6
O〜99モル?(6) GeとSnとSe(5sとの場
合、Gel〜39モル?、Snl〜15モル?、Sel
〜98モル?、S1〜98モル?(7) Ge(5Sn
とSeとTeとの場合、Gel〜39モル?、Snl〜
15モル?、Sel〜98モル?、Tel〜25モル?
(8) GeとSnとSeとS(5Teとの場合、Ge
l〜39モル?、Snl〜15モル?、Sel〜98モ
ル?、S1〜98モル?、Tel〜25モル?(9)
GeとSとの場合、Gel〜40モル?、S6O〜99
モル?(自)Ge(5Sn(5Sとの場合、Gel〜3
9モルZO、Snl〜15モル?、S6O〜99モル7
0(自)GeとS(5Teとの場合、Gel〜40モル
?、S35〜98モル?、Tel〜25モル?([2G
eとSn(5S(5Teとの場合、Gel〜39モル?
、Snl〜15モル70、S1〜98モル?、Tel〜
25モル?以上に述べてきたカルコゲナイドガラス薄膜
の各種試料基板に対する附着力は極めて大きいが、蒸着
法により形成する場合には蒸着中の基板温度を高く保つ
ことにより附着力をさらに大きくすることができる。
しかし、この場合にも基板温度は200℃以下でも充分
であり、また室温に於て形成した薄膜でも実用的に充分
な附着力を有する。薄膜をスパツタリングで形成する場
合には、蒸着法によるよりも更に大きな附着力を与える
ことができる。又光照射後の非晶質カルコゲナイドガラ
ス薄膜のエツチングに用いる溶液はこの薄膜を溶解しう
るものであれば原則としてその機能をはたすが、実1験
によれば酸性水溶液よりもアルカリ性水溶液の方が好結
果をもたらした。
又アルカリ性水溶液に対するアセトン、エチルアルコー
ル、メチルアルコール等の水和性の有機溶剤の添加はエ
ツチングの特性の向上に極めて有効であつた。エツチン
グにあたり溶液の温度はO℃付近から90℃付近までの
どの温度でもさしつかえない。又所望のパターンを照射
する光の波長範囲はこれらの材料においては約8000
オングストローム?下の波長の光が有効である。この場
合可視光の範囲はもちろん非常に短波長のX線、電子線
の類も含む。次に本材料の耐薬品性について述べれば、
アルカリ性水溶液や過酸化水素と酸の混合液のような強
酸化性の酸性水溶液以外の薬品の水溶液には殆んど不溶
である。このためふつ酸水溶液を用いる二酸化シリコン
薄膜の選択エツチング、熱濃燐酸を用いる窒化シリコン
薄膜やアルミニウム薄膜の選択エツチング用のマスクと
してすぐれている。本発明の実施例を更に詳細に述べる
。実施例 1 Ge25モル?、Se75モル?の組成となるよう秤量
されたGeとSeを石英アンプル中に真空封入しこのア
ンプルを電気炉中で1000℃に12時間保つた後炉外
にとりだして急冷した。
このようにして得られたガラスを原料として、SiH4
とNH3の化学反応を利用したCVD法によつてシリコ
ンウエハ一表面上に形成された厚さ1500オングスト
ロームの窒化シリコン膜上に、スパツタリング法によつ
て非晶質カルコゲナイドガラス薄膜を4000オングス
トロームの厚さに室温で形成した。得られた薄膜は強固
、緻密で、その組成は螢光X線分析法で調べた結果原料
の組成と同一であつた。この薄膜をそのガラス転移温度
の付近である200℃で5分間加熱後フオトマスクを用
いて直径5μmの円形の光を照射した。このとき光源は
タングステンランプで波長9000オングストローム以
上の長波長の光はフイルタ一で除いてあり照射量は1平
方センチメートルあたり0.9ジユールである。この後
、濃度12重量凭、20℃のアンモニア水溶液で処理し
たところ光照射の部分(露光部)は1分間あたり200
0オングストローム、光のあたつていないところ(未露
光部)は1分間あたり1500オングストロームの速さ
で溶解し、2分間の処理により光照射されたカルコゲナ
イドガラス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分に
は1000オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた
。この場合、上記した薄膜の200℃熱処理は重要な工
程である。第1図及び第2図は薄膜の一特性を示す実験
結果であり、上記アンモニア水溶液による溶解膜厚と溶
解時間との関係を示す。第1図は上記した薄膜の200
℃熱処理を施さない場合の露光部(O印で示す)と未露
光部(●印で示す)との溶解膜厚を示す。この場合には
溶解速度に殆んど差がない。第2図は上記した薄膜の2
00℃熱処理を施した場合の露光部(O印で示す)と未
露光部(●印で示す)との溶解膜厚を示し、上記の溶解
速度2000オングストローム/分、1500オングス
トローム/分に各々対応している。第1図と第2図との
溶解速度の比較から薄膜形成後の熱処理の重要性は明ら
かであろう。この後に濃度85重量?、160℃の燐酸
中で10分間浸漬するとカルコゲナイドガラス薄膜の残
つていない直径5μmの円形部分の窒化シリコン膜は完
全に溶解し下地のシリコン表面があられれた。しかる後
再び20℃で12重量?の濃度のアンモニア水溶液中で
3分間の処理を行い、カルコゲナイドガラス薄膜を完全
にとりさつた。こうして窒化シリコン薄膜に直径5μm
の円形の穴をあけることができた。実施例 2Ge27
モル?、Se65モル?、Te8モル?の組成のガラス
について実施例1と全く同様にして窒化シリコン膜のフ
オトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4200オングストローム、熱処理は
190℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.9ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度12重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり2100オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり1550オングストローム
の速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガラ
ス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には110
0オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後
実施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の
1500オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μ
mの円形の穴をあけることができた。実施例 3 Ge24モル?、Se6Oモル?、Sl6モル?の組成
のガラスについて実施例1と全く同様にして窒化シリコ
ン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは3800オングストローム、熱処理は
195℃で3分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.6ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度12重量7012
0℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分
は1分間あたり1900オングストローム、光のあたつ
ていないところは1分間あたり1400オングストロー
ムの速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガ
ラス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には10
00オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この
後実施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上
の2000オングストロームの窒化シリコン膜に直径5
μmの円形の穴をあけることができた。実施例 4 Ge23モル?、Se52モル?、Sl5モル?、Te
lOモル?の組成のガラスについて実施例1と全く同様
にして窒化シリコン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4000オングストローム、熱処理は
195℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.8ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度15重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり2000オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり1600オングストローム
の速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガラ
ス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には800
オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実
施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の1
600オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μμ
mの円形の穴をあけることができた。実施例 5 Ge20モル?、Sn5モル?、Se75モル?の組成
のガラスについて実施例1と全く同様にして窒化シリコ
ン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4500オングストローム、熱処理は
205℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.8ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度8重量%、20℃
のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は1
分間あたり1500オングストローム、光のあたつてい
ないところは1分間あたり1200オングストロームの
速さで溶解し、3分間の処理により光照射されたガラス
薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には900オ
ングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実施
例1と全く同様の処理を行いシリコンフウエハ一上の1
700オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μm
の円形の穴をあけることができた。
実施例 6 Ge20モル?、Sn6モル?、Se6Oモル?、Sl
4モル?の組成のガラスについて実施例1と、全く同様
にして窒化シリコン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4400オングストローム、熱処理は
200℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.85ジユールの直径5
μmの円形の光を照射した。この後濃度6重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり1100オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり800オングストロームの
速さで溶解し、4分間の処理により光照射されたガラス
薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には1200
オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実
施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の1
500オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μm
の円形の穴をあけることができた。実施例 7 Ge21モル?、Sn4モル?、Se7Oモル?Te5
モル?の組成のガラスについて実施例1と全く同様にし
て窒化シリコン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4500オングストローム、熱処理は
195℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあ゜たり0.9ジユールの直径5
μmの円形の光を照射した。この後濃度9重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり1500オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり1200オングストローム
の速さで溶解し、3分間の処理により光照射されたガラ
ス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には900
オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実
施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の2
000オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μm
の円形の穴をあけることができた。実施例 8 Ge2Oモル70,.Sn5モル?、Se6Oモル?、
SlOモル?、Te5モル?の組成のガラスについて実
施例1と全く同様にして窒化シリコン膜のフオトエツチ
ングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4000オングストローム、熱処理は
190℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.9ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度10重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり2000オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり1550オングストローム
の速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガラ
ス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には900
オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実
施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の1
900オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μm
の円形の穴をあけることができた。実施例 9Ge23
モル?、S77モル?の組成のガラスについて実施例1
と全く同様にして窒化シリコン膜のフオトエツチングを
行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4800オングストローム、熱処理は
220℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.6ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度15重量?、20
℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は
1分間あたり1600オングストローム、光のあたつて
いないところは1分間あたり1250オングストローム
の速さで溶解し、3分間の処理により光照射されたガラ
ス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には105
0オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後
実施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の
1500オングストロームの窒化シリコン膜に直径5μ
mの円形の穴をあけることができた。実施例 10 Ge20モル?、Sn4モル?、S76モル?の組成の
ガラスについて実施例1と全く同様にして窒化シリコン
膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは3900オングストローム、熱処理は
215℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.8ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度8重量?、20℃
のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分は1
分間あたり1300オングストローム、光のあたつてい
ないところは1分間あたり1000オングストロームの
速さで溶解し、3分間の処理により光照射されたガラス
薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には900オ
ングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この後実施
例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上の16
00矛ングストロームの窒化シリコン膜に直径5μmの
円形の穴をあけることができた。実施例 11 Ge20モル?、S75モルE..Te5モル?の組成
のガラスについて実施例1と全く同様にして窒化シリコ
ン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは3900オングストローム、熱処理は
200℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.9ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度10重量7012
0℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分
は1分間あたり1950オングストローム、光のあたつ
ていないところは1分間あたり1450オングストロー
ムの速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガ
ラス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には10
00オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この
後実施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上
の2000オングストロームの窒化シリコン膜に直径5
μmの円形の穴をあけることができた。実施例 12 Ge18モル?、Sn4モル70,.S75モル?、T
e3モル?の組成のガラスについて実施例1と全く同様
にして窒化シリコン膜のフオトエツチングを行つた。
スパツタリングで形成したこの非晶質カルコゲナイドガ
ラス薄膜の厚さは4000オングストローム、熱処理は
205℃で5分間であつた。その後実施例1と同装置で
1平方センチメートルあたり0.8ジユールの直径5μ
mの円形の光を照射した。この後濃度12重量7012
0℃のアンモニア水溶液中で処理したところ光照射部分
は1分間あたり2000オングストローム、光のあたつ
ていないところは1分間あたり1400オングストロー
ムの速さで溶解し、2分間の処理により光照射されたガ
ラス薄膜は完全に溶解し、光照射されない部分には12
00オングストロームの厚みの前記薄膜が残つた。この
後実施例1と全く同様の処理を行いシリコンウエハ一上
の2100オングストロームの窒化シリコン膜に直径5
μmの円形の穴をあけることができた。なおりルコゲナ
イド薄膜へのパターンの書き込みは吸収端より短波長の
光による他に赤外線照射等の加熱によることも可能で、
この場合はパターンの書き込み前に予め薄膜表面を吸収
端より短波長の光で照射しておけば良い。
また先にも述べた如くここで使用される非晶質カルコゲ
ナイド薄膜は光照射と加熱による2つの状態を何度でも
可逆的にとりうるのでパターンの書き込みのやり直しや
追加の書き込みが可能である。
以上説明したように非晶質カルコゲナイド薄膜はその形
成時に液体を使用せず蒸着又はスパツタリングで試料表
面に形成されるので、大きな面積ノの試料表面にも均一
に形成することができる。
また従来の方法のような加熱工程は不要であり、たとえ
加熱分解しても不溶性の化合物を生じることはなく除去
が容易である。耐薬品性も良好で濃硝酸、濃硫酸と過酸
化水素混液などの強酸化性の酸と強アルカリ水溶液以外
には殆んど浸されない。特に熱濃燐酸に耐え得るので窒
化シリコン膜の直接フオトエツチングが可能である。ま
た構成原子の質量が大きいのでイオン打ちこみのための
マスクやX線露光によるフオトエツチング用マスクとし
ても有望である。又これら非晶質カルコゲナイド薄膜の
パターン書き込みの分解能はきわめて高く、その上膜そ
のものが強固であるのでうすいままで使用でき、したが
つて加工の寸法精度が高くなる利点を有する。さらにパ
ターンの書ぎ込みのやり直しや、追加、修正の書き込み
ができたり2層以上の重ね合わせた膜でも使用できるな
ど、従来の方法には全くない利点を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はSe75モル?、Ge25モル?の
薄膜について、薄膜形成後にそれぞれ200℃の温度で
熱処理を行わない場合と行つた場合との露光部と未露光
部における溶解速度(それぞれ○印、●印で示ず)を示
す実験結果である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 GeとSnよりなるグループから選ばれた少くとも
    1つ以上の第1の元素と、SeとSとTeよりなるグル
    ープから選ばれた少くとも1つ以上の第2の元素とを基
    本組成とし第1の元素の組成比が略40モル%以下であ
    る非晶質カルコゲナイドガラスを蒸着乃至はスパッタリ
    ングによつて被加工物表面に薄膜状に配置する工程と、
    前記被加工物を略200℃の温度で熱処理する工程と、
    前記薄膜状の非晶質カルコゲナイドガラス上に波長が略
    8000Å以下の光を照射する工程と、前記光照射され
    た部分の溶解速度と前記光照射されなかつた部分の溶解
    速度との差を利用して化学エッチングにより前記光照射
    されなかつた部分の非晶質カルコゲナイドを溶解除去す
    る工程と、前記光照射され且つ残留された非晶質カルコ
    ゲナイドをマスクとして利用し前記被加工物表面を化学
    エッチングにより部分的に溶解除去する工程とを包有し
    てなることを特徴とする非晶質カルコゲナイドガラス薄
    膜を用いるフォトエッチングの方法。
JP50059563A 1975-05-21 1975-05-21 非晶質カルコゲナイドガラス薄膜を用いるフオトエツチングの方法 Expired JPS594848B2 (ja)

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