JPS5947694B2 - パルプ粒子の製造方法 - Google Patents

パルプ粒子の製造方法

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JPS5947694B2
JPS5947694B2 JP2406575A JP2406575A JPS5947694B2 JP S5947694 B2 JPS5947694 B2 JP S5947694B2 JP 2406575 A JP2406575 A JP 2406575A JP 2406575 A JP2406575 A JP 2406575A JP S5947694 B2 JPS5947694 B2 JP S5947694B2
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JP
Japan
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pulp particles
precipitant
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paper
pulp
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豊 田部
克二 田中
博俊 水谷
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Publication date
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Priority to BE164706A priority patent/BE839013A/fr
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は耐熱性、電気絶縁性にすぐれた電気絶縁紙を製
造する際に有用なパルプ粒子の製造方法に関する。
更に詳しくは特定の耐熱性を有する重合体の溶液を沈澱
剤中に添加してパルプ粒子を製造する際に沈澱剤として
アミド系溶媒と水とからなリアミド系溶媒の濃度が特定
の範囲にある沈澱剤を用いることを特徴とするバルブ粒
子の工業的に有利な製造方法である。
従来、紙に用いられるパルプ粒子としては天然パルプが
最もよく知られている。
しかし天然パルプからの紙は耐熱性に欠けるという大き
な欠点があり、電動機、変圧器等の電気機器の小型化、
軽量化に際して要求される耐熱性にはほど遠いものであ
る。最近に至り合成重合体から得られるパルプ粒子が耐
熱性、電気絶縁性等にすぐれているため電気絶縁紙の素
材として注目されるようになつた。
例えば特公昭48−11816号公報にはある種の芳香
族ポリアミドの溶液中にLiCt、LiBrおよびca
ct2から選ばれた化合物を芳香族ポリアミドに対して
1〜20重量%添加せしめ、ついで該溶液を沈澱剤中に
分散せしめて電気絶縁紙用パルプ状物体を製造する方法
が記載されている。この方法で得られたパルプ状物体か
らの紙は耐熱性には優れているものの、絶縁破壊の強さ
は未だ不充分である。更に重合体溶液中にLiCt、L
iBrおよびcact2等の無機塩を添加しているので
、これらをパルプ状物体から除去するために、洗浄工程
が非常に面倒であり、又、これら無機塩は設備の腐蝕の
可能性が大きく工業的な製造設備においては材質に留意
することが必要であり設備コストも高くなり必ずしも好
ましい方法とは言えない。
一方我々は特開昭48−98106号公報において耐熱
性を有し有機溶媒に可溶な芳香族系重合体を水溶媒に溶
解しこれに微小な固体無機物質を添加混合した溶液を特
定の無機塩類を含有する水系沈澱剤中に導入してパルプ
粒子を製造する方法を提案した。この方法により製造し
たパルプ粒子を加工して得られた電気絶縁紙は耐熱性、
耐炎性、電気絶縁性、含浸性等の性能は優れているもの
の、沈澱剤中に無機塩類を含有する為前記同様の問題が
ある。
本発明者はこれらの欠点を除去すべく鋭意研究の結果、
界面重縮合法により得られた芳香族ポリアミドをアミド
系溶媒に溶解した溶液をアミド系溶媒と水からなり、ア
ミド系溶媒の濃度が特定範囲内ある沈澱剤中に添加して
得られるバルプ粒子が耐熱性、電気絶縁性に優れた紙を
与え得ることおよび製造設備の腐蝕にに関して全く心配
がなく、設備材料の選択あるいは保全業務を有利ならし
めること、更に、パルプ粒子の洗浄に必要な水の量も減
少できひいては溶剤回収に要する費用も少なくできるこ
とを発見し本発明を完成したものである。すなわち本発
明は、芳香族ポリアミドの溶液を沈澱剤中に撹拌しなが
ら添加してパルブ粒子を製造する際に芳香族ポリアミド
として界面重縮合法により得られた芳香族ポリアミドを
用いるとともに、該芳香族ポリアミドを溶解する溶媒と
してアミド系溶媒を使用し、かつ沈澱剤として前記アミ
ド系溶媒と水とからなり、該アミド系溶媒の濃度が15
〜48重量%である沈澱剤を用いることを特徴とするパ
ルブ粒子の製造方法である。本発明においてアミド系溶
媒の濃度が15重量%より低いと得られるパルプ粒子の
形状が粗で大きく棒状となり絶縁破壊電圧が悪くなる。
又、48重量%より高いとパルプ粒子が凝集溶着しかた
まりとなつてしまい、絶縁破壊電圧の低下を招く。本発
明に言う芳香族ポリアミドとしては次のものがあげられ
る。
(1)芳香族環を有するジカルボン酸(好適には酸ハラ
イド等の高活性誘導体)と芳香族環を有するジアミンと
の縮合ポリアミド、例えばジカルボン酸として、テレフ
タル酸、イソフタル酸等、ジアミンとして、メタフエニ
レンジアミン、4,″4 −ジアミノジフエニルエーテ
ル、4,4−ジアミノジフエニルメタン、キシリレンジ
アミン、N−メチル−P−フエニレンジアミン等を使用
した一種のジカルボン酸、一種のジアミンからなるホモ
ポリマーであつても艮く、ジカルボン酸成分とジアミン
成分の中何れか一方、または両方二種以上の化合物より
なる共重合ポリマーであつても艮い。
代表的なものとして、例えばポリメタキシリレンジアミ
ンテレフタルアミド、ポリ−N−メチルーパラJャGニレ
ンテレフタルアミドあるいはメタフエニレンジアミン、
イソフタル酸及びテレフタル酸の共重合ポリマー等が例
示される。(2)芳香族環を有するアミノカルボン酸を
好適には活性化して縮合したポリアミド、例えばアミノ
カルボン酸としてパラあるいはメタアミノ安,息香酸、
パラアミノメチル安息香酸等を使用した一種のみからの
ホモポリマーであつても良く、二種以上のアミノカルボ
ン酸の共重合ポリマーであつても良い。
代表的なものとして、例えばパラアミノ安息香酸の縮合
物があげられる。(3)前記(1)(2)を共重合した
ポリアミド、代表的なものとして、例えばメタフエニレ
ンジアミン、イソフタル酸、パラアミノ安息香酸、の三
成分を縮合したポリアミドがあげられる。前記芳香族ポ
リアミドを界面重縮法で得る方法はすでに公知であり、
例えば特公昭47−10863号公報に記載されている
様に、芳香族ジカルボン酸ハライドを生成ポリアミドに
対して良溶媒でない有機溶媒中で反応せしめて活性中間
体を含む溶液もしくは分散液を作り、しかる後該溶液も
しくは分散液を酸受容剤の水溶液と接触させて反応を完
結せしめる方法などがある。
芳香族ポリアミドを得る方法として、他に溶液縮合法(
特公昭35−14399号公報参照)が良く知られてい
るがこの場合酸受容剤が初めから存在するため生成重合
体溶液中には酸受容剤が反応して生成した大量の塩が共
存する事が避けられず、この溶液からバルプ粒子を製造
した場合、パルプ粒子から塩を除去することは容易では
ない。
この点本発明によれば、塩かほとんど存在しない重合体
溶液を得ることができ、パルプ粒子の洗浄が容易であり
、又、前記した様に製造設備系内に塩が混入してこない
ので設備の腐蝕の必配が全くない。次に本発明に言うア
ミド系溶剤とは N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−アセチル
−ピロリドン、N−メチルーカプロラクタム、N−アセ
チルカプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミドおよ
びテトラメチル尿素等の溶剤を総称するものであるが、
本発明の方法では就中、N−メチル−2−ピロリドンを
主成分とする溶剤が好適に用いられる。
溶液中の重合体濃度としては、重合体の種類、重合体の
重合度によつて異なるが、例えば2〜15重量%が好ま
しい。
又、溶液中に1〜10重量%好ましくは3〜9重量%の
水を含有しても差し支えない。更に溶液中に溶液と実質
上反応せず又溶液に溶解しない微小な固体物機物質を添
加混合することは、電気絶縁性、耐熱性をより一層向上
せしめる上で好ましいことである。
この場合、固体物機物質としては、電気的性質、乏耐熱
性にすぐれている雲母類が好ましく用いられるが、更に
、ガラスプレークズ、シリカ、アルミナ、カオリン、タ
ルクなどの球状薄片状を有するものも使用できる。
固体無機物質を混合する場合は前記重合体の50〜90
0重量%好ましくは 1t100〜400重量%である
。前記した固体無機物質を溶液中に混合する際できるだ
け均一に分散させるのが好ましく、装置として例えばT
.K.ホモミクサー(特殊機化工業製)、やアトライタ
ー(三井三池製作所製)などが有効 1.である。
本発明の方法により、パルプ粒子を製造するに際しては
、沈澱剤は高速攪拌を行ない、導入した溶液から脱溶媒
すると同時に剪断作用又は叩解作用を生ぜしめる様に操
作する。
2本発明の方法によつて得られたパルブ粒子はそれ自
体でも紙とする事ができるが、短繊維と混合して抄紙す
ることによつて、すぐれた紙とすることができる。
抄紙は従来の天然パルプから製紙する場合の様に長網式
あるいは円網式の抄紙機を用 2いて湿式法により抄紙
するのが良い。混合すべき短繊維は、耐熱性の繊維であ
れば伺れでも良く溶液を構成する重合体と同種のもので
あつても異種のものであつても艮い。
短繊維の単糸繊度は0.5〜10デニール等に1.5〜
3.0デニールが好ましい。
更に短繊維の長さは短繊維の単糸繊度によつても異なる
が1〜10−好ましくは3〜8−が艮い。パルプ粒子を
短繊維と混合してシートする場合パルプ粒子の量は、シ
ートに対して20〜95重 5量%が必要であり、好ま
しくは40〜90重量%である。
パルプ粒子の量が20重量“より少ない場合は、絶縁破
壊電圧、強伸度等の物性が悪くなる、また、パルプ粒子
の量が95重量%より多い場合は含浸性、強伸度共悪く
なる。前記の如くして得られたシ一Hお屹燥後、熱プレ
ス又は熱ロール等の手段によつて加圧下加熱する事によ
り、すぐれた紙とすることができる。
加圧する時の温度は重合体種類、短繊維の種類等によつ
て異なるが110℃〜320℃が・適当である。圧力は
温度と同様に重合体種類等によつて異なるが200kg
/c疏以下が望ましい。本発明における主要な測定値に
ついて測定方法を説明する。
以下実施例により本発明を詳述する。
実施例 1 界面重縮合法によつて得られた対数粘度1.83のポリ
メタフエニレンイソフタルアミド粉末60部を5℃に冷
却した940部のN−メチル−2一ピロリドン中に分散
させた後、アンドレアゼンピペツト法で測定した粒子径
が400〜1000メツシユ相当の雲母粉末111部を
混合し次いで約40℃に加温して重合体を完全に溶解し
た。
一方沈澱剤としてN−メチル−2−ピロリドンと水とを
混合し、N−メチル−2−ピロリドンの濃度が20.3
0.40重量%の三種の沈澱剤を作つた。沈澱装置とし
て直径40wiの円筒形ステータービン翼型2枚羽根ロ
ーターの組み合せからなり、かつ沈澱冊、溶液の供給口
および沈澱後のパルプ粒子スラリーの排出口を備えた管
路攪拌式連続沈澱機を使い、前記重合体溶液0.5kg
/一、沈澱剤5kg/−の流量で同時に供給し、パルプ
粒子スラリーを排出口からとり出した。
この際沈澱剤、溶液とも20℃の温度に調節した。
又、ローターの回転数は9.000r.P.m・とした
。得られたパルプ粒子スラリーを遠心分離機に入れ、大
部分の沈澱剤を戸液としてとり出した後、イオン交換水
を供給し元分に洗浄を行なつた。かくして得られたパル
ブ粒子2.16t(固形分)と5wmに切断した単糸繊
度2デニールのポリメタフエニレンイソフタルアミド繊
維(帝人社製コーハツクス)0.54yを含む水分散液
からタツヒースタンダードシートマシンを用いて抄紙し
、乾燥後300℃、200kg/一の条件でプレスし厚
さ約120μの紙を得た。これらの紙の絶縁破壊強度と
引張強度は第1表のとおりでありいずれも良好であつた
。又、これら三種の紙を270℃の空気中で7日間放置
したが、前記性能はほとんど変らず、着色の度合も非常
に少なく耐熱性は良好であつた。
一方比較のため沈澱剤中のN−メチル−2−ピロリドン
濃度を0.10.50.重量%とする以外は全く同様に
して行ない得られた紙の性能は第2表のとおりであつた
。第2表において煮4,5は沈澱剤中のN−メチルー2
−ビロリドン濃度が低く過ぎる場合であり、いずれもパ
ルブ粒子の形状は粗で大きい棒状であり、紙の絶縁破壊
電圧が低い。
又、煮.6は沈澱剤中のN−メチル−2−ピロリド内湊
度が高過ぎる場合であり、パルブ粒子は凝集溶着してし
まいやはり紙の絶縁破壊電圧が低い。
実施例 2実施例1、煮2で得られたパルプ粒子スラリ
ーをマツチエに移し減圧にして大部分の沈澱剤を除いた
後、引き続きパルブ粒子(固形分)の50倍量のイオン
交換水を数回に分けて入えて洗浄したところ、パルプ粒
子に付着している液中のN−メチル−2−ピロリドンは
ガスクロマトグラフ法で検出できない程度にまで洗浄が
完全であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 芳香族ポリアミドとアミド系溶媒に溶解した溶液を
    沈澱剤中に撹拌しながら添加してパルプ粒子を製造する
    に際し、沈澱剤として前記アミド系溶媒と水とからなり
    かつ該アミド系溶媒の濃度が15〜48重量%である沈
    澱剤を用いることを特徴とするパルプ粒子の製造法。
JP2406575A 1975-02-27 1975-02-28 パルプ粒子の製造方法 Expired JPS5947694B2 (ja)

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NL7602056A NL7602056A (nl) 1975-02-27 1976-02-27 Werkwijze ter bereiding van pulpvormende deeltjes van een thermisch stabiel synthetisch polymeer met goede velvormende eigenschappen, alsmede daar- uit verkregen papierachtige vellen.
FR7605560A FR2302379A1 (fr) 1975-02-27 1976-02-27 Procede de preparation de
BE164706A BE839013A (fr) 1975-02-27 1976-02-27 Procede de production de particules pour formation de pulpe et feuilles synthetiques pareilles a du papier preparees a partir de ces particules
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