JPS5946172B2 - 電動調理機のスイツチ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電動機を有するハンドミキサー等の調理機にお
いて、電動機の停止、運転等の制御を行なうスイッチ装
置を簡単な構成により得たものである。

従来のスイッチ装置は、電動機より数本の電気抵抗の異
なるリード線を本体内に配線し、各々のリード線をスイ
ッチ部に結線し、各リード線毎に接点端子を設けて、本
体外部に露出させた操作つまみの操作により、上記接点
端子の開閉を行なうことで電動機の制御を行なっていた
。

しかしこの様な構造では、スイッチ装置の接点を本体外
部に露出した、操作つまみの近くに配置しなければなら
ないため、操作つまみ部に水等の液体がかかった場合、
接点部の絶縁不良等の異常が発生していた。

またそのような異常防止のため、防水構造が必要であり
スイッチ部のコストが高くなっていた。

そこで本発明は、調理機の本体内にスイッチ装置の接点
部を配置させることで、以上の問題点を解消し、同時に
本体外部に露出させた操作つまみの操作性（感触）を改
善するものである。

以下その一実施例をハンドミキサーを例にとって図面と
共に説明する。

図において１は電動機の電機子で、両端をベアリング３
により保持され、モータフレーム４を介して下部の本体
５に取付けられている。

２は電動機の界磁部分で、上記モータフレーム４を介し
て本体５に取付られている。

６は電機子の軸１′ の先端に形成されたウオーム歯車
で、左右に設けた２個の歯車７を回転させる。

９は歯車７に設けた軸部８に軸１０が着脱自在に嵌合す
る撹拌羽根で、一対の撹拌羽根が回転することにより泡
立て等の調理を行なうことができる。

１１は把手１１′を有するハンドミキサーの上部の本体
で、ビス１２により本体５と一体に取付けられている。

そして、前記電動機の界磁部分２の上端面には、バネ材
よりなる速度制御端子’ｌａ 、 ２ｂ 、 ’ｌｃ
。

２ｄが形成され、それと対向した本体１１内部の上面に
導体１３が固定されている。

また１４は速度制御端子２ａ〜２ｄと対応して切欠き穴
１４ａ〜１４ａを形成した板状の絶縁物で、上記速度制
御端子２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄと、導体１３の間に介在
し、本体１１の外部に露出させた操作つまみ１５の連結
部１５ａと絶縁物の係止孔１４ｅが嵌合し連結されてい
る。

操作つまみ１５は、金具１６に保持され、金具１６はビ
ス１７で本体１１に固定されている。

また絶縁物１４の一部には相対向して２本の波形リブ１
４ｆを一体に形成し、その波形リブ１°４ｆに本体１１
に形成された突起部１１ａが嵌合している。

前記突起部１１ａは波形リブ１４ｆ間にて弾性的に保持
されているものである。

１８は電源コードで、電動機部に接続されている。

１９はブラシバネで、電動機の界磁部分２に保持されて
いる。

上記電動機の界磁部分２ζこ設けた速度制御端子２ａは
共通端子、２ｂは低速端子、２ｃは中速端子、２ｄは高
速端子である。

また絶縁物１４に形成した切欠き穴１４ａは共通端子用
穴、１４ｂは低速端子用穴、１４ｃは中速端子用穴、１
４ｄは高速端子用穴である。

次に上記スイッチ装置の操作及びその作動を説明する。

第１図は共通端子２ａが共通端子用穴１４ａに位置し、
導体１３と接しているが、その他の端子２ｂ 、２ｃ
、２ｄは絶縁物１４により絶縁され導体１３とは接して
いないため、電動機は停止した状態となっているっ そこで第２図のように、操作つまみ１５を矢印方向に操
作すると、金具１６に保持されている中心点１５ｂを中
心に回転する。

このため絶縁物１４が水平移動し、本体１１の突起部１
１ａが絶縁物１４に設けられた対向する２本の波形リブ
１４ｆの巾の狭くなった部分を２本のリブを押し広げな
がら通過し、次の巾の広い部分に嵌合する。

その時、共通端子２ａはそのまま導体１３と接し、低速
端子２ｂが低速端子用穴１４ｂの位置となり、導体１３
と接するため、第６図で示す端子２ａと２ｂが導体１３
を介して接続されることになり、電動機が低速回転する
。

上記と同じく、操作つまみ１５を操作すると同様に、第
６図で示す端子２ａと２ｃが導体１３を介して接続され
中速回転しく図示せず）、端子２ａと２ｄが導体１３を
介して接続され高速回転する（図示せず）。

この時、本体１１の突起部１１ａは同様、絶縁物１４の
２本の波形リブ１４ｆの巾の狭い部分をリブを押し広げ
ながら通過し、次の巾の広い部分へと嵌合する。

このように、本発明は電動機に速度制御端子を形成し、
導体との間に切欠き穴を有した絶縁物を介在せしめ、こ
れを操作つまみと連結することにより、スイッチ装置の
接点部分を本体の内部に位置させることができるため、
簡単な構成により安全性の高い、低資源、低コスト、組
立性の良い、調理機のスイッチ機構となるものである。

また絶縁物に相対向する２本の波形リブを形成し、本体
に形成した突起部を嵌合させることにより、特別な部材
を付加することなく操作つまみの操作性、特に、速度を
切換える際のクイック感の良好なものが得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すハンドミキサーの断面
図、第２図は電動機の低速回転状態を示す要部の断面図
、第３図は絶縁物の斜視図、第４図は第１図のＡ−Ａ矢
視図、第５図は電動機の界磁部分の斜視図、第６図は電
動機の回路図である。 ２・・・・・・電動機の界磁部分、２ａ〜２ｄ・・・・
・・速度制御端子、５，１１・・・・・・本体、１１ａ
・・・・・・突起部、１３・・・・・・導体、１４・・
・・・・絶縁物、１４ａ〜１４ｄ・・・・・・切欠き穴
、１４ｆ・・・・・・波形リブ、１５・・・・・・操作
つまみ、１８・・・・・・電源コード。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 本体内に速度制御端子を形成した電動機と、電動機
   とは別の導体とを設け、上記速度制御端子と導体の間に
   は数個の切欠き穴を有した絶縁物を介在させ、上記絶縁
   物は本体の外部に露出させた操作つまみと連結し、操作
   つまみの操作により、上記絶縁物を移動させることによ
   り、速度制御端子を絶縁物の切欠き穴に位置させて導体
   と接触させ電動機の制御を行なうとともに前記絶縁物の
   一部に相対向して２本の波形リブを形成し、その波形リ
   ブに本体の突起部を嵌合させた電動調理機のスイッチ装
   置。