JPS5810974Y2 - ロ−タリ−式開閉器の可動電極構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ロータリ一式開閉器の可動電極構造に係る。

近年、負荷設備の容量アップに伴い、開閉動作を二点切
りとするロータリ一式開閉器が多く使用されている。

しかし、これらロータリ一式開閉器の可動電極構造にあ
っては、互いに反対方向とする可動接触刃をプレス等に
て一体形成し、同可動接触刃のアーム部を回転碍子を貫
通して一体成形した構造が知られているが、この構造で
は、回転碍子と回転軸との取り付は方法において、可動
接触刃アーム部と外部接地された回転軸との充分なる絶
縁保持が必要となり、アーム部を変形させ中央に回転軸
の貫通孔を設け、回転軸周上より一定離間距離を有する
ように回転碍子内に形成するといった手間のか・るもの
であった。

又、同構造とすることにより回転碍子を大径なものとし
、機器自体を大型化するおそれがあった。

そこで本考案は上記欠点を解消すべく、回転碍子に固定
部を設け、同固定部に同一の可動接触刃を回転軸を中心
とし、互いに反対方向に突設すると共に、両可動接触刃
間を回転碍子の周面に沿って付設する導体片をもって通
電状態とし、可動接触刃の取り付は位置、及び可動接触
月間通電部を回転軸と絶縁離間距離を大とするロータリ
一式開閉器の可動電極を提供する。

以下、本考案を図面に基づいて説明すると次の通りであ
る。

第１図は、本考案を具体化したロータリ一式開閉器の可
動電極を示す。

機器ケースを貫通し、外部操作ハンドル（図示せず）に
直結された回転軸を貫通し、固着する貫通孔１を中央に
有し、両側に円形状の絶縁ひだ２，２を有する断面Ｈ状
の回転碍子３において、同回転碍子３の軸受部３ａ周面
上には回転軸を中心とし、対称に位置する固定部４，４
が螺合部４ ａ 、４ ａを一体形成し突設され、該螺
合部４ ａ 、４ ａにボルト５，５′により、アーム
部６ａの一方を弧状接触部６ｂとし、他方を固着部６Ｃ
とする１字状の可動接触刃６，６が固設部６Ｃ９６Ｃを
介して、それぞれ回転軸より充分に離間した位置に固設
されている。

又、両回動接触刃６，６間は回転碍子３の軸受部３ａ周
面に沿って別体に付設された導体片７により通電状態と
され、前述可動接触刃６，６同様にポル） ５．５’に
より螺合部４ ａ 、４ ａに固設されている。

螺合部４ ａ 、４ ａは、可動接触刃６の取り付は時
において、回転碍子３の軸受部３ａの中心位置に突設出
来るように、や・固定部４．４の中央よりずらして設け
てあり、可動接触刃６の固設部６Ｃ１導体片７の順に積
層し、ポル） ５．５’により、導体片７と固定部４の
上面部により確実に可動接触刃６を固着している。

又、回転碍子３の両側に設けられた絶縁ひだ２゜２の外
側面には、貫通孔１を囲んで複数の固定用突起８〜８が
設けられていて、回転軸に固設された固定板（図示せず
）に嵌合され、−相分の二点切り可動電極Ｍを形成する
。

第３図は、本考案可動接触刃６のアーム部６ａを固設部
６Ｃの一側方にずらして設けたものであり、同可動接触
刃６を有する二点切り可動電極をロータリ一式開閉器に
使用した一実施例を第４図に示す。

ケース９の中央部には、同ケース９を貫通し、外部操作
ハンドル（図示せず）に直結された回転軸１０が設けら
れ、同回転軸１０には、前述構成よりなる二点切り可動
電極Ｍが固設されている。

又、ケース９の両側部には、リード線１１．１１を貫挿
するブッシング１２．１２を介して固定電極を内装する
消弧室１３．１３が、可動電極Ｍの可動接触刃６，６と
対応する位置に固設されている。

かりに、可動接触刃６のアーム部６ａを前述したように
固設部６Ｃの一側方にずらして設けたとすれば、回転碍
子には回転軸に対し、偏心軸線上に固設されるので、機
器開閉時の回転軸１０の回動に比し、可動接触刃６の回
動軌跡を偏位させることになり、開放時におけるアーク
の消弧室への引導を考慮すると共に、ケース内のスペー
スを有効利用出来、機器自体の小型化をはかることも可
能である。

なお、可動接触刃の接触部先端には、耐弧メタルが設け
られていて、開放時のアークによる可動接触刃の損傷を
防止している。

又、本考案にあっては手動操作として述べたが自動操作
においても同様であり、さらに回転軸を例えば二本の軸
棒を設けて伝達する伝達板を設けて回転軸を製作しやす
いように構成した開閉器であってもよく、前述の突起に
よる連結に限定されるものではない。

以上、詳述したように本考案は、プレス加工等による、
アーム部、接触部及び固設部からなる１字状の可動接触
刃を、両側に絶縁ひだを有し、中央には貫通孔を有する
回転碍子の軸受部層面上に回転軸を中心とし、対称位置
に突設された固定部に、互いに反対方向に突設し、両可
動接触刃間を導体片にて通電状態とした簡単な構成にも
か・わらず、機器の容量アップに対し、可動接触刃の取
り付は位置、及び可動接触刃間の通電を、回転碍子を絶
縁物とし、回転軸とは充分に離間した位置とすることが
出来、又、通電部を回転碍子とは別体としたことにより
、回転碍子自体を小径なものとし、機器自体をコンパク
ト化することが出来る。

又、本考案は回転碍子に対し、可動接触刃を個々に設け
ているため、可動接触刃を変形させ二枚刃方式、及び前
述したようなアーム部の固定部に対する取り付は位置の
ずらしによる回転軸の偏心方式等への置換が容易である
と共に、可動接触刃は回転碍子の軸受部円周上における
取り付は位置の移動を自在とし、固定電極構造の変形に
対しても容易に回転軌跡を偏行することが出来、機器ケ
ース内スペースの有効利用がはかれ、この種ロータリ弐
開閉器における応用範囲は広いものである。

このように所期目的であるところの機器容量アップにも
充分に対応し、かつ組立作業をも容易なものとしたもの
であり、産業上大いに利用し得る考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を具体化したロータリ一式開閉器の可動
電極の一部断面斜視図、第２図は同側面図であり、第３
図は本考案可動電極に使用する可動接触刃の一例を示す
斜視図、第４図は本考案を実施したロータリ一式開閉器
の断面図である。 １・・・・・・貫通孔、２，２・・・・・・絶縁ひだ、
３・・・・・・回転碍子、３ａ・・・・・・軸受部、４
，４・・・・・・固定部、５，５′・・・・・・ボルト
、６・・・・・・可動接触刃、６ａ・・・・・・アーム
部、６ｂ・・・・・・接触部、６Ｃ・・・・・・固設部
、７・・・・・・導体片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 樹脂等よりなる、軸受部側側には円形状の絶縁ひだを設
   けた断面Ｈ字状の回転碍子からなり、同回転碍子中央に
   は回転軸用貫通孔を有し、軸受部局面上には、回転軸を
   中心とし、対称位置に固定部を設け、同固定部にアーム
   部の一方には弧状をなす接触部を、他方には固設部を有
   する１字状の可動接触刃を互いに反対方向に突設すると
   共に、両可動接触刃間を回転碍子軸受部の周面に沿って
   付設された導体片をもって通電状態としたことを特徴と
   するロータリ一式開閉器の可動電極構造。