JPS5945839B2 - 液力式の回転ピストン機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、液力式の回転ピストン機械であって、互いに
相対的に転動する、外歯を備えた歯車とこの歯車に対し
て偏心的に配置され内歯を備えた歯環とを有しており、
第１の分配板を有しており、この分配板が一方の接続部
に接続された室内に配置され前記歯車及び歯環に接触し
、該歯車に堅く結合され、かつ第１の制御切欠きとして
外周に歯車の歯の数に相当する制御開口を有しており、
これらの制御開口が歯環の隣接する歯間の溝を一時的に
開放するようになっており、前記第１の制御開口に配置
されていて同じ数の第２の制御開口が設けられており、
これらの制御開口が他方の接続部に接続されている形式
のものに関する。

公知の構成（ドイツ連邦共和国特許出願第２７５２０３
６号明細書）においては、分配板内の第２の制御開口が
貫通孔として第１の制御開口間に配置されている。

制御開口は半径方向溝を介して中央のケーシング孔に接
続されており、このケーシング孔自体は別の接続部に通
じている。

このような液力式の回転ピストン機械は、回転数の制限
された運転にしか適さない二回転数が高い場合には認容
できない大きな圧力損失が生じる。

さらに分配板を製作する場合の製作技術的な問題が生じ
る。

本発明の目的は、大きさが同じ場合に比較的高い回転数
で作動されかつ容易に製作され得る冒頭に述べた形式の
液力式の回転ピストン機械を提供することである。

この目的を達成するために本発明の構成では、第２の制
御開口が、他方の接続部に接続された室に配置され前記
分配板とは反対側で歯車及び歯環に接触しかつ該歯車に
堅く結合されている第２の分配板の外周に設けられた切
欠きとして構成されていて前記第１の制御開口とほぼ同
じ形を有しており、第１の制御開口と第２の制御開口と
が直径線に対して互いに対称的に配置されている。

こ、のような構成においては両方の分配板が薄板から打
ち抜かれるか厚さの同じ焼結部材として製作され得る。

両方の分配板における切欠きは実際に抵抗なしにそれぞ
れの接続部に接続されており、切欠きは申し分なく大き
く形成されてもよい。

したがって、半径方向通路において避けられない絞り損
失がなくなる。

その結果機械が比較的高い回転数でも、すなわち従来よ
り大きい流過量でも作動せしめられ得る。

この種のモータを運転するためにわずかな始動圧力で十
分である。

それにもかかわらず機械にとって大きな軸方向の長さを
必要としない。

それというのは両方の分配板が半径方向溝を備えた公知
の分配板よりもわずかな厚さをそれぞれ有していてよい
からである。

。第１の分配板がピンによって歯車に結合されている実
施形においては、有利には前記ピンが第２の分配板をも
貫通してすべりばめされている。

すベリばめによって生ぜしめられる前記構成部材（分配
板及びピン）間の容易な運動性は、分配板が両側から歯
車及び歯環に申し分なく接触し得るために望：ましい。

次に図面を用いて本発明の実施例を具体的に説明する。

図示の回転ピストン機械は選択的にポンプとして若しく
はモータとして作動せしめられる。

回転ピストン機械のケーシングは歯環１の両側にリング
板２若しくは３とこれの外側にカバ、−４若しくは５を
それぞれ有している。

これらの構成部材はねじ６によってまとめ合わされてい
る。

カルダン軸として構成された主軸７は、歯の付けられた
カルダンヘッド８を有しており、このカルタンヘッドは
歯車９内に係合している。

歯車の両側には分配板１０若しくは１１が設けられてい
る。

これら３つの部材（歯車及び２つの分配板）がピン１２
を介して互いに結合されており、このピンはすべりばめ
されている。

分配板１０は室１３内に配置されており、この室は軸方
向通路１４及び半径方向孔１５を介して一方の接続部１
６に接続されている。

分配板１１は室１１内に配置されており、この室は半径
方向通路１８を介して他方の接続部１１９に接続されて
いる。

分配板１０は外周に切欠き２０′を有しており、これら
の切欠きが直径線に対して平行な線２１及び円弧２２に
よってそれぞれ制限されている。

切欠きは歯環１の隣接する歯２４間の溝２３を一時的に
開放する。

゛このことば第２図に隣接する２つの溝で示されている
。

分配板１１′は外周に相応する切欠き２５を有しており
、これらの切欠きは同じく直径線に対して平行な真直な
線２６と円弧２１によって制限されている。

これらの切欠きも歯環１の隣接する歯２４間の溝２３を
一時的に開放する。

このことは第３図に分配板１０によって開放された溝に
対して鏡面対称的に位置する隣接した２つの溝２３で示
されている。

モータ作動の場合には例えば分配板１０によって開放さ
れる溝に圧力流体が導入され、これに対して分配板１１
によって開放される溝から圧力流体が導出される。

溝がそのつど歯車９と歯環１との間の押しのけ室の一部
分を形成するので歯車が第３図の矢印Ｐの方向に回転す
る。

この場合１こ、溝をおおう割合も、歯車９の連続的な回
転が生じることによって変る。

第３図の分配板１１を第２図の分配板１０の土に重ね合
わせることによって明ら示なように、切欠き２０と２５
とが歯車９の互いに向き合った歯の中心を通る直径線に
対しで互いに鏡面対称的に配置されている。

この場合１こ円弧２２若しくは２７は歯環の歯の・形に
相応しており、切欠き２０の真直な線２１と切欠き２５
の真直な線２６との間の間隔は歯底における溝２３の幅
に相応している。

・この実施例は、歯車の歯が４つより多くかつ歯付歯の
歯が５つよりも多い機械にも適している。

図面の簡単な説明： ：第１図は本発明による回転ピストン機械の縦断面図、
第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿った断面図、第３図はＢ
−Ｂ線に沿って見た分配板の平面図である。

１・・・・・・歯環、２及び３・・・・・・リング板、
４及び５・・・・・・カバー、６・・・・・・ねじ、７
・・・・・・主軸、８・・・・・・カルダンヘッド、９
・・・・・・歯車、１０及び１１・・・・・・分配板、
１２・・・・・・ピン、１３・・・・・・室、１４・・
・・・・軸方向通路、１５・・・・・・半径方向孔、１
６・・・・・・接続部、１１・・・・・室、、１８・・
・・・・半径方向通路、１９・・・・・・接続部、２０
・・・・・・切欠き、２１・・・・・・線、２２・・・
・・・円弧、２３・・・・・・溝、２４・・・・・・歯
、２５・・・・・・切欠き、２６・・・・・・線、２７
・・・・・・円弧。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 液力式の回転ビス斗ン機械であって、互いに相対的
   に転動する、外歯を備えた歯車とこの歯車に対して偏心
   的に配置、され内歯を備えた歯環とを有しており、第１
   の分配板を有しており、この分配板が一方の接続部に接
   続された室内に配置され前記歯車及び歯環に接醇し、該
   歯車に堅く結合され、かつ第１の制御切欠きとして外周
   の歯車の歯の数に相当する制御開口を有しており、これ
   らの制御開口が歯環の隣接する歯間の溝を一時的に開放
   するようになっており、前記第１の制御開口間に配置さ
   れていて同じ朔の第２の制御開口が設けられており、こ
   れらの制御開口が他方の接続部に接続されている形式の
   ものにおいて、第２の制御開口が、他方の接続部１６に
   接続された室に配置され前記分配板とは反対側で歯車９
   及び歯環１に接触しかつ該歯車に堅く結合されている第
   ２の分配板１０の外周に設けられた切欠き２０として構
   成されていて前記第１の制御開口とほぼ同じ形を有して
   おり、第１の制御開口と第２の制御開口とが直径線に対
   して互いに対称的に配置されていることを特徴とする液
   力式の回転ピストン機械。 ２ 第１の分配板がピンによって歯車に結合されており
   、前記ピンが第２の分配板１０をも貫通してすべりばめ
   されている特許請求の範囲第１項記載の回転ピストン機
   械。