JPS5945690B2 - 発泡性耐火成形品 - Google Patents

発泡性耐火成形品

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JPS5945690B2
JPS5945690B2 JP3128175A JP3128175A JPS5945690B2 JP S5945690 B2 JPS5945690 B2 JP S5945690B2 JP 3128175 A JP3128175 A JP 3128175A JP 3128175 A JP3128175 A JP 3128175A JP S5945690 B2 JPS5945690 B2 JP S5945690B2
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洋一 小出
保 開出
三千男 高田
啓次 市川
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Dainichi Nippon Cables Ltd
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Dainichi Nippon Cables Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、発泡作用により優れた耐火性を有する成形品
に関するものである。
近時、石油化学の発達により、多種類の合成高分子が建
築物、車輌、船舶等の内装材料、電気的あるいは熱的絶
縁材料等として広範囲にわたり大量に使用されている。
しかしながらそれら合成高分子は一部難燃性のものも含
むと錐も、一般に易燃性であり、このため建築物、車輌
等の火災は大規模となつて大惨事を起しがちとなつてい
る。又′ 防火設備に付属する電気ケーブルが火災によ
つて絶縁破壊し、このため電力輸送機能を喪失して、折
角の防火設備が作業せず、徒に火災を大きくしている場
合も多い。このため、最近では、防火に関する法令が強
化5 されるなど防火対策がとみに重視されており、関
係者の間では防火、耐火等に関する技術開発が焦層の問
題となつている。
所で、最近優れた防火性能を有する各種組成の発泡性の
防火塗料が開発されている。
!0 上記防火塗料は、高温度に熱せられると、自ら発
泡して断熱層を形成し、被保護物を火災から保門3−護
する作用を有するものである。
所で、上記発泡性防火塗料は、一般に耐湿、湿水性、耐
候性及び耐熱に乏しく、屋外において使用した場合、雨
水等により短期間のうちに初期の防火性能に喪失する欠
点がある。
又、該塗料は乾燥皮膜厚にして通常少くとも1W!l以
上の厚みに塗布使用されるが、かかる厚さを形成するに
は数回乃至十数回の重ね塗りを行う必要があるが、これ
は相当長時間を要するのみならず、均一に所定厚みに塗
布することに高度の熟練を要するものであり、不均一厚
みに塗布されている場合が通常である。ところで、発泡
性防火塗料は、その防火の機構上、塗膜厚の不均一性が
、屡々致命的な欠陥となる。その理由は該塗料の皮膜は
、火災に際して、その衣面層から内部層に向つて徐々に
発泡しつつ消耗されていくものであり、消粍される迄の
間、被保護物を火災から保護するものであるが、塗膜に
薄い部分が存在すると、その部分の発泡消耗が、初期厚
みから予想される持続能力を越えて急速に進み、このた
め発泡未消耗の他の部分の防火能をも低下せしめ、結果
的に塗膜の防火機能を大幅に低下させる原因となつてい
る。更に、発泡性防火塗料の他の重視すべき欠点は、乾
燥皮膜が可撓性に乏しいことである。
このため被塗布物体が熱履歴や、機械的振動、風力、そ
の他の外力等により一時的にせよ変形や屈曲を蒙るとき
は、防火塗膜に亀裂が生じ、部分的に剥離する。特に絶
縁電線の場合、電線の製造、布設時に幾度か、屈曲を経
るものであり、布設後においても熱履歴等により断えず
変形が起るものであるか jら、かかる被保護体を発泡
性防火塗料で保護することは、実用性の面から大いに問
題のあるところである。所で、本発明者らは、あまたあ
る公知の発泡性防火組成物のうちの特定のものに限り、
特定のポ 3リマ一と特定の量比で塗料の形態とせずに
換言すれば液体の分散媒又は溶媒を用いることなく混合
し,た場合、従来公知の発泡注防火塗料のもつ上記各種
欠点のない、かつ発泡防火性能も改善されそのうえ押出
加工性の優れた組成物が得られること 4及び該組成物
を架橋した場合、多少発泡性は低下するが、火焔によつ
て生成する炭化膜は極めて強じんで、このため未架橋の
場合と同等の防火性を示し、かつ常態では機械強度のす
ぐれたものが得)られるとの新知見を得た。
本発明は、上記の新知見に基づいて開発したものであつ
て、(a)炭化水素糸多価アルコール又は炭水化物類と
、(b)後記ポリマーの混練り温度において液状である
か若しくは常温において100メツシユの篩を100%
通過する粒度の発泡剤と、(c)難燃性脱水剤と、(d
)ハロゲン含有量50重量e以下のハロゲノ含有ポリマ
ー又はポリ塩化ビニルとを液体の溶媒もしくは液体の分
散媒の非存在下で混合してなり、上記(a)成分、(b
)成分、(c)成分の重量比が三角座標上において、(
ω点(60,10,30)、β点(60,30,10)
、γ点(30,60,10)、δ点(10,60,30
)、ε点(10,30,60)、及びζ点(30,10
,60)の各点を順次結んだ直線で囲まれた領域内にあ
り、かつそれら(a)成分、(b)成分、及び(c)成
分の合計量85〜40重量?と上記(d)成分15〜6
0重量?とからなる組成物によつて構成されて成り、か
つ該成形品を架橋してなることを特徴とするものである
本発明の成形品を構成する組成物の成分として用いられ
る(d)成分と(b)成分と(c)成分とを主成分とす
る塗料は、発泡性防火塗料として従来公知のものの1種
であるが、各種の公知発泡性防火剤のうちから、特に上
記の成分のものを選択し、かつ該成分のl要素たる(b
)成分発泡剤として上記する液状もしくは微粉末状のも
のを用いて、塗料の形態とはせずに、特定のポリマーと
混練することにより始めて後記実施例において示す通り
、公知の発泡性防火塗料の性能からでは到底考えられな
る絶大な耐火性能を有する成形品が得られる。
発泡性防火剤の防火機能に関する本発明者らの研究によ
れば、それら防火剤は単に発泡度が高ければ防火能が高
いと云うのではなしに、むしろ適度な発泡と発泡膜の機
械的強度及び火焔に対する耐焼失性が高いことが特に重
要である。
従来公知の発泡性防火塗料の発泡皮膜は、一般に充分な
発泡はするものの、生成する発泡膜が機械的に脆弱であ
るために、発泡後短時間にして火焔の圧力や火災の際に
発生する風圧により、あるいは火焔により比較的短時間
で焼失して破壊され、その為に発泡膜の断熱作用が充分
でない、もしくは下層の防火塗膜が次々と発泡消費され
ることとなり結果的に防火性能において今一歩の感があ
るのである。
これに対して本発明の成形品は、発泡度は必ずしも高く
はないが、生成する発泡膜は機械的強度が高く、かつ耐
焼失性が高いので強風下にあつても又、強力な火焔にさ
らされても強固な発泡膜を形成してすぐれた断熱作用を
示す。しかもその強固な発泡膜の形成の故に本発明の成
形品の発泡消費が緩まんであるので長時間にわたり、被
保護体は火焔から保護し得ることとなる。例えば本発明
の一実施態称たる2mm厚の押出被覆層を600Vポリ
塩イヒビニル絶縁電線に施すと該電線は1200℃の火
焔直上において実に2時間程度の長時間にわたり絶縁機
能を保持する。この事実は、本発明成形品の耐火性能の
優秀さを如実に示すものである。本発明の構成材料組成
物は、押出加工性に優れ、かつ可撓囲に富んだものに加
工し得るので、任意厚の被膜を押出やテープ巻き等によ
り簡単にかつ均一厚さで被保護体上に形成し得る。
更に、本発明の上記組成物は耐水性、耐湿性、耐候性及
び耐熱性等においても優れているので、本発明の成形品
は屋外においても高度の信頼性をもつて使用し得る利点
がある。
又、本発明の成形品は、大量のハロゲン含有ポリマーを
配合使用するので高湿時の発泡の際それらポリマー中か
らハロゲンガスの発生が予想されたにも拘らず、実際は
ハロゲンガスが発生しないもしくは発生しても少量であ
る別の利点もある。本発明の成形品は、上記の通り各種
の特性において公知の発泡性防火塗料ではとうてい及ば
ない、極めて優れた性能を有するものであるが、かかる
高性能は以下に述べる諸条件を全て満すことによつて始
めて実現し得る。
さて、かかる顕著な発泡耐火効果を実現するために本発
明で用いられる((1)成分たるポリマーは、ハロゲン
含有量が50重量?以下のハロゲン含有ポリマー又はポ
リ塩化ビニルの少くとも1種もしくは2種以上の混合物
であり、かつ該ポリマーは後記(a)〜(c)成分と本
(d)成分の合計量中の15〜60重量?量で配合使用
することが必須である。
ポリ塩化ビニルを別としてハロゲン含有量が上記範囲量
を上廻るものでは、発泡膜が脆弱となる理由で使用に耐
えない。而して、上記ハロゲン含有ポリマーのうち好ま
しいものはハロゲン含有量28〜45%のものである。
なお、ポリ塩化ビニルは上記量よりハロゲン含有量が多
いけれども、ハロゲン含有ポリマーと同一の作用効果を
有する。上記各ポリマーは配合量が上記量未満では生成
発泡膜が発泡性防火塗料皮膜の発泡膜に類似して火焔の
力で崩壊飛散し易くなり、一方、上記配合量以上では発
泡゛曲が悪くなり防火耐性が著しく低下し、防火信頼の
観点から満足すべきものとは云い難いものとなる0而し
て、上記ポリマーの配合は20〜50重量?とするのが
好ましい。而して、本発明において用いられる(d)成
分たるポリマーは、ハロゲン含有量において上記の規定
値を満足するものは、いずれのものも使用し得るもので
あるが、その好ましい例としては塩素化ポリエチレン、
エチレン一酢酸ビニル一塩化ビニル三元共重合体、,ポ
リクロロプレン、クロロスルホン化ポリエナレン、ポリ
エビク山レヒドリン、エビクロルヒドリンーエナレンオ
キシド共重合体等を例示し得る。
本発明で用いる(a)成分たる炭化水素糸多価アルコー
ル類又は炭水化物類は、(c)成分、即ち後記難燃性脱
水剤と反応して炭火し、後記(b)成分即ち発泡剤の分
解によつて生成する不活性ガスにより(d)成分の炭化
膜との相乗作用で機械的強度の優れたスポンジ状炭素発
泡層を形成する機能を有するものであつて、炭化水素系
多価アルコールの例として、モノペンタエリスリトール
、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール
、トリエチレングリコール、ソルピトール、レゾルシノ
ール、ポリペンタエリスリトール、グリセリン、トリメ
ナロールメタン、トリメチロールプC]/マン、ジエナ
レングリコール、プカピレングリコールミヘキサメナレ
ングリコール、イノシトール等があり、炭水化合物類の
例としてはデキストリン、澱粉、グルコース、蔗糖等が
ある。
これら(a)成分のうち好ましいものはモノペンタエリ
スリトール、ジベンタエリスリトール、トリペンタエリ
スリトール、及び澱粉であるが、特に好ましいものは3
00メツシユの篩を全体の少くとも95%が通過する微
粉末のモノペンタエリストールである。本発明において
は、(a)成分の1種又は2種以上が用いられる。本発
明で使用する(b)成分たる発泡剤は加熱分解して窒素
ガス、一酸化炭素、炭酸ガス、あるいはアンモニアガス
等の不活性ガスを放出する機能を有するものであり、か
つ前記(d)成分のポリマーの混練り温度で液体もしく
は常温で100メツシユの篩を100%通過する粉体の
ものであつて、かかる機能及び条件を有する具体例とし
てはメラミン、尿素ホルムアルデヒド、アミノ酢酸、ト
リメチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、メ
ラミン樹脂、グアニジン等の有機アミン類、ジシアンジ
アミド、ブチルウレア、ポリアミド樹脂、カゼイン、ア
ゾジカルボンアミド、ニトロソスルホンアミド等の有機
アミド類、塩素化パラフイン、パラクロロメタキシレノ
ール、テトラクロロフタル酸樹脂、ペンタクロロフエニ
ル、グリセニールエーテル等のハロゲソ化有機化合物類
、ベンゼンスルホンヒドラジド等のスルホンヒドラジド
類、及びアミノグアニルウレア等のグアニル化合物類で
ある。
このうち好ましいものとしては、メラミン、トリメチロ
ールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、ジシアンジ
アミド等であり特に好ましいものは300メツシユの篩
を全体の少くとも95%を通過する微粉末のメラミンで
ある。本発明においてそれらの1種又は2種以上が用い
られる。本発明の(b)成分が上記粒子径より大きい固
体のものであると、発泡層の機械的強度が低下しがちと
なるので好ましくない、その理由は明確でないが粗粒子
径のものでは大量のポリマーの共存下で緻密な均一発泡
が起りがたいためと思われる。本発明で用いる(c)成
分たる難燃性脱水剤は熱分解して前記(a)成分に含ま
れているヒドロキシル基と反応して発泡炭化膜を生成す
る機能を有するものであつて、モノアンモニウムホスフ
エート、ジアンモニウムホスフエート、アンモニウムポ
リホスフエート、硫酸アンモニウム、アンモニウムハラ
イド等のアンモニウム塩、メラミンモノホスフエート、
メラミンジホスフエート、メラミントリホスフエート、
NH3とP4OlOとの反応生成物等のリン酸アミン類
、グアニルウレアホスフエート、ウレアホスフエート、
ポリホスホリルアミド、ホスホリルトリアニリド等のリ
ン酸アミド類、及び硫酸水素パラニトロアニリン等の硫
酸アミン類等である。このうち好ましいものは一般式H
(。−m)+2(NH4)NlPnO3n+1(〜n=
0・7〜1.1)で衣わされる平均重合度20〜400
のもの、あるいは一般式(NH4)。+2P103n+
1で表わされる平均重合度150〜200の直鎖伏縮合
たるアンモニウムポリホスフエートであり、特に好まし
いものは300メツシユの篩を全体の少くとも95%は
通過する微粉末のアンモニウムポリホスフエートである
。本発明においては、それら2種以上の混合物として用
いてもよい。本発明で用いる上記(a)成分、(b)成
分、及び(c)成分の配合比は第1図に示す三角座標の
α点(60,10,30)、β点(60,30,10)
、γ点(30,60,10)、δ点(10,60,30
)、ε点(10,30,60)、及びζ点(30,10
,60)の各点を順次結んだ直線で囲まれた領域内にあ
ることが必要で、該領域外の組成比で使用したときは火
焔と接触しても発泡せず、・而して耐火能力のないもの
となる。
本発明において、上記(a)成分と(b)成分と(c)
成分とは、それら合計量はそれら合計量と(d)成分の
ポリマーとの合計量の85〜40重量?で使用されるこ
と、云いかえると(d)成分は15〜60重量?量で使
用されるが、好ましくは(a)成分、(b)成分及び(
c)成分の合計量は85〜50重量?、換言すれば(d
)成分20〜50重量?とする。かかる配合比を採用す
ることにより、一層高性能の耐火組成物が得られる0更
に(a)成分と(b)成分と(c)成分との量比も第1
図に三角座標中の三角形で示される領域、即ちA点(5
5,30,15)、B点(25,60,15)、及びC
点(25,30,45)の各点を順次結んだ直線で囲ま
れた領域内にありかつ、次に述べる(e)成分としてリ
ン酸エステル糸可塑剤にも用い、(a)成分〜(e)成
分の合計量中(a)〜(c)成分の合計量82〜45重
量?、(J成分15〜40重量?、及び(e)成分3〜
15重量?とするときは、特に耐火性能の優れたものが
得られる。上記(e)成分たるリン酸エステル糸可塑剤
の例として一般式(ここにRは水素又はアルキル基) で示されるアルキルホスフエート類、トリクレジルホス
フエート、あるいはトリ(2,3ジプロモプロビノ(ハ
)ホスフエート、トリ(β−クロロエナル)ホスフエー
ト等のハロアルキルホスフエート類等が用いられる。
本発明においてはコム、プラスナツクに通常配合されて
いる充填削、カーボンブラツク、老化防止剤、顔料、滑
剤等をそれらの合計量にして本発明の構成組成物100
重量部あたり50重量部以下であれば本発明の構成組成
物に配合してもさしつかえがない。
又、JISK676Oに規定する方法で測定したメルト
インデツクス0.1〜60、好ましくは1.0〜10の
非含ハロゲン熱可塑性ポリマー もしくはムー[ヴS度(
ML(100℃,1+4))30〜150、好ましくは
40〜80の非含ノ印ゲン熱可塑性エラストマーに限り
、(d)成分のポリマー及び上記ポリマー及び/又はエ
ラストマーとの合計量の80重量%以下好ましくは5〜
50重量?で((i)成分と併用してもさしつかえがな
く、逆に組成物の初期機械的強度が向上し押出成形物の
性能が一層改善されることとなる。上記非含ハロゲン熱
可塑性ポリマーの例としてはポリエチレンビニルアセテ
ート、ポリエナレン、ポリエナレンエナルアクリレート
、等があり特にポリエチレンビニルアセテート及びポリ
エチレンエチルアクリレートが好ましい。上記非含ハロ
ゲンエラストマーの例としては天然ゴム、合成天然ゴム
、ポリブタジエン、スチレンブタジエン共重合体、ブナ
ルゴム、ポリイソブチレン、EPM,.EPDMlアク
リルニトリルブタジエン共重合体等があり、特にブナル
コム、EPDM及びアクリルニトリルブタジエン共重合
体が好ましい。
本発明においては、上記各成分を蒸発性の液体の溶媒を
用いることなく混合することが特に重要である。
蒸発性の液媒等を用いても本発明の構成組成物と同程度
の発泡耐火性能、耐水性、耐候性のものが得られるがそ
れら液体を使用してなる構成組成物は、該液体の蒸発後
は組成物は架橋後においても可撓性において本発明のも
のと劣り、それ故に耐火材として長期信頼性の面で不安
のあるものとなる。本発明においてそれら液体を用いな
い理由は上記の通りであるが、液体使用時の可撓性の低
下は本発明で用いる(a)〜(c)成分の大量のポリマ
ーと配合された場合における化学的、物理的な挙動に原
因があるものと考えている。なお、本発明においては可
塑剤等の組成物成分として配合される高沸点の液体は配
合してもよい。本発明においては、本発明の構成組成物
は2本ロールやバンバリーミキサ一等の通常の方法で混
合して製造し得る、得られた組成物は押出加工、カレン
ダーによるシート出し等の通常の加工方法で所望の形状
たとえばテーブ、シート、パイプ伏にあるいは絶縁電線
上に押出被覆する等の形に成形したのち、化学架橋、照
射架橋等の公知の架橋方法で架橋する。
而して、本発明においては、架橋は少くとも半架橋より
高度の架橋を行う必要がある。
本発明に云う半架橋は本発明の構成組成物を完全に架橋
したときの常温における100%モジユラス値と未架橋
状態での上記同温度における100rモジユラス値の中
間の値となる架橋状態として定義され、かかる架橋状態
を得るには各所定の組成物につき該組成物に配合される
架橋剤の使用量と得られた架橋組成物の100モジユラ
ス、あるいは照射線量と組成物の100%モジユラス値
との関係グラフをとり、該グラフから完全架橋が得られ
る最少の架橋剤使用量又は最少の照射線量を見出し、こ
の点と未架橋の点とから、直線内挿することにより半架
橋を行う架橋剤の使用量又は照射線量を求め、かくして
求めた架橋剤を組成物に予め配合して架橋するあるいは
求めた線量を成形品に照射することにより容易になし得
る。本発明において、架橋をなし得る化学架橋剤として
は組成物中に配合されているポリマー類に応じて公知の
架橋剤から公知の架橋の知識に従つて適宜選択使用され
たものが用いられる。
選択使用の対象とされる架橋剤の例を挙げると、ジクミ
ルパーオキサイド、2,5−ジメナル一2,5−ジ(t
−ブナルパーオキシ)ヘキセン、クメンハイドロパーオ
キサイド、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプ
ロピル)ベンゼン、ブナル一2,2′ジ(t−ブチルパ
ーオキシ)ブタネート等の有機過酸化物架橋剤、マグネ
シア一亜鉛華、マグネシヤーリサージ等の金属酸化物架
橋剤、P−キノンジオキシム、P,P′−ジベンゾイル
キノンジオキシム等のキノン糸架橋剤、テトラメナルナ
ウラムジスルフイド、ジペンタメナレンチウラムテトラ
スルフイド、テトラメチルナウラムモノスルフイド等の
ナウラム糸架橋剤、2−メルカプトイミダゾリン、N,
N′ジエチルチオ尿素等のイミダゾリン糸架橋剤、メル
カプトベンゾチアゾール、ジベンゾナアジルジスルフイ
ド等のナアゾール糸架橋削、ジーオルソトリグワニジン
等のグワニジン糸架橋剤、ヘキサメチレンジアミンカル
バメート、ジンクジエチルジチオカルバメート等のジナ
オ酸塩糸架橋剤等である。本発明においては上記架橋剤
とともに必要に応じて公知の架橋助剤、架橋促進剤等も
使用し得る。一方照射架橋する場合には、ジビニルベン
ゼン、ポリエチレングリコールジメタアクリレート、ト
リアリルイソシアヌレート、トリメナロールプロパント
リメタアクリレート等の多官能性モノマーを併用するこ
とも好ましい。
以下、実施例により本発明を一層詳細に説明すると共に
、比較例をも挙げて本発明の極めて顕著な効果をも示す
〔実施例1〜22、比較例1〜11〕 第1表に示す22種類の組成物及び第2表に示す11種
類の各組成物を二ロロールにより混合し製造した。
第1表及び第2表においては各成分の配合量は重量?で
示されており又、上記の各組成物は第1表又は第2表に
示された配合組成100重量部につき、第3表に示す配
合削を同表に示す重量部で配合されている。又、上記組
成物のうち実施例7〜14,19及び比較例4に用いる
組成物は化学架橋により架橋するために必要な量の化学
架橋削が加えられており、一方実施例1〜6,15〜1
8,20〜22及び比較例1〜3,5〜11に用いる組
成物は照射により架橋するためにトリアリルイソシアヌ
レートが助剤として配合されている。これら各組成物を
600のCケーブル3×3.5md(外径13.57x
77!)の上に2m1Lの厚みで押出被覆し、次いで5
kg/CTitの高圧水蒸気(160℃)を用いて10
分間加熱して架橋し(実施例7〜14,19及び比較例
4)、又は吸収照射線量にして2×107rad.照射
して架橋して(実施例1〜6,15〜18,20〜22
及び比較例1〜3,5〜11)実施例22種、比較例1
1種のケーブルを製造した。上記押出被覆の際の構成組
成物の未架橋時の押出加工性の評価に加えて架橋後得ら
れた試料電線を用いて組成物の可撓性、発泡防火性、耐
水性、耐候性、耐熱性等を評価し、その結果を第4表に
示した。
尚、各特性項目の試験法及び評価の基準は後記の通りで
ある。〔発泡性防火能評価試験法〕 試料電線を約30CTfLに切断し燃焼試1験時のシー
ス直下の温度を測定するため、火焔のあたる箇所のコア
一とシース間に熱電対を挿入する。
上記試料を火炎温度1100〜1200′Cに温調した
コンラドソンガスバーナ一によつて燃焼する。試料が火
炎と接触した直後に線間にAC6OOVの電圧を課電し
て短絡するまでの時間を計測するO一方、火炎に接触し
ている中心部のシース内面の温度をあらかじめ挿入して
おいた熱電対で連続的に記録する。
試験成績は以下に記する基準で5段階でランク付けした
即ち、AC6OOV課電下における短絡時間が40分以
上で且つ火炎中心部があたつているシース内面の温度が
400℃に昇温する時間が30分以上の防火能を有する
ものを秀とし、短絡時間が30分以上で且つ昇温時間が
30分以上のものを優、短絡時間が10分以上で且つ昇
温時間が10分以上のものを良、短絡時間が4分以上で
且つ同昇温時間が4分以上のものを可、短絡時間が4分
以内で且つ昇温時間が3分以内のものを不可と判定した
。なお、発泡性耐火組成物を被覆していない通常の60
0VCVケーブル3×3.5mdは短絡時間が2〜3分
であり、昇温時間は2分以内であつた。
〔押出加工性評価試験法〕600VCVケーブル3×3
.5m71(外径13.5m1L)の上に各実施例及び
比較例の組成物をスクリユ一L/D:15,スクリユ一
径:50m1Lの押出機を用い厚さ2mm1こ押出して
その押出状況を以下に記する基準で5段階でランク付け
した〇即ち、吐出量の変動が実質的になく且つ押出被覆
物の平滑性がきわめて良好であつて光沢を有するものを
秀とし、吐出量の変動が実質的になく且つ平滑性がきわ
めて良好なものを優、吐出量の変動が若干あるも平滑性
が良好なものを良、吐出量の変動があり押出困難で且つ
平滑性がさめ肌状を程するものを可、吐出量の変動が著
しく押出不可能なものを不可と判定した。
〔可撓性評価試験法〕
試料電線を長さ約50CTILに切断し室温下で被覆径
の約7倍の外径12?のマンドレルに添わせて180゜
屈曲を繰返し行ないその時の柔軟性と押出被覆層に亀裂
が生ずるまでの屈曲回数を求め可撓性を以下に記する基
準で5段階でランク付けした。
即ち、屈曲時の柔軟性がきわめて良好で且つ被覆層に亀
裂が発生するまでの屈曲回数が70回以上の特性を有す
るものを秀とし、柔軟性が良好で且つ屈曲回数が50回
以上のものを優、柔軟性が悪く且つ屈曲回数が10回以
上のものを可、柔軟性がきわめて悪く且つ屈曲回数が9
回以下のものを不可と判定した。〔耐水性評価試験法〕 試料電線を長さ約70cmに切断し、30℃に温調した
水槽内へ両端を水面上から出した状態で浸漬し、7日間
放置した後取り出し、乾燥後上記発泡性防火能評価試験
法に従つて発泡性防火能を調べ、第5表に示す判定基準
に基づいて耐水性を表示した。
〔耐候性評価試験法〕 試F4電線を長さ約30?に切断し、それを下記条件の
ウエザーオメータ(東洋理化工業WE−2型,光源:カ
ーボンアーク(2灯掛け)、温度:ブラツクパネル温度
計60℃、降雨周期:120分周期・18分降雨)に8
00時間暴露後、上記発泡性防火能評価試験法に従つて
発泡性防火能を調べ第5表に示す判定基準に基づいて耐
候性を表示した。
〔耐熱性評価試験法〕
試料電線を長さ約30cmに切断し、70℃に温調した
ギヤーオープン内に30日間放置後取り出し、上記発泡
性防火能評価試験法に従つて発泡性防火能を調べ、第5
表に示す判定基準に基ずいて耐熱性を表示した。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(a)炭化水素糸多価アルコール又は炭水化物類と、
    (b)後記ポリマーの混練り温度において液状であるか
    、若しくは常温において100メッシュの篩を100%
    通過する粒度の発泡剤と、(c)難燃性脱水剤と、(d
    )ハロゲン含有量50wt%以下のハロゲン含有ポリマ
    ー又はポリ塩化ビニルの少くとも1種又は2種以上とを
    液体の溶媒もしくは液体の分散媒の非存在下で混合して
    なり、上記(a)成分、(b)成分、(c)成分の重量
    比が三角座標上において、α点(60、10、30)、
    β点(60、30、10)、γ点(30、60、10)
    、δ点(10、60、30)、ε点(10、30、60
    )、及びζ点(30、10、60)の各点を順次結んだ
    直線で囲まれた領域内にあり、かつそれら(a)成分、
    (b)成分、及び(c)成分の合計量85〜40重量%
    と、上記(d)成分15〜60重量%からなる組成物に
    よつて構成されて成り、かつ該成形品を架橋してなるこ
    とを特徴とする発泡性耐火成形品。
JP3128175A 1975-03-14 1975-03-14 発泡性耐火成形品 Expired JPS5945690B2 (ja)

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