JPS5945673B2 - シクロビタミンd誘導体 - Google Patents

シクロビタミンd誘導体

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JPS5945673B2
JPS5945673B2 JP57206229A JP20622982A JPS5945673B2 JP S5945673 B2 JPS5945673 B2 JP S5945673B2 JP 57206229 A JP57206229 A JP 57206229A JP 20622982 A JP20622982 A JP 20622982A JP S5945673 B2 JPS5945673 B2 JP S5945673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はビタミンD様の活性を持つ化合物の調製をす
る際の重量な中間化合物であるシクロビタミンD誘導体
に関するものである。
詳しくいえばこの発明は分子の炭素lの位置に1つの酸
素官能基を持つ、ビタミンD様活性を有する化合物の調
製に用いられるシクロビタミンD誘導体に関する。
ビタミンDが、腸内のカルシウム吸収の刺激、骨無機物
再吸収の刺激、くる病の防止などある種の生物学的効果
を示すことはよく知られている。
このような生物学的活性は、これらビタミンが生体内で
ヒドロキシル化された誘導体に変えられる、つまり新陳
代謝により変化を受けることによることもまた周知の事
実である。例えば、最近の証拠によれば、1α,25−
ジヒドロキシビタミンD,がビタミンD3の生体内にお
ける活性型であり、この化合物が先に述べた生物学的効
果に関与することを指摘している。1α−ヒドロキシビ
タミンD3,lα−ヒドロキシビタミンD2のように合
成の1α−ヒドロキシビタミンD類似体もまた顕著な生
物学的効力を呈し、自然の代謝産物を含めそのような化
合物はカルシウム代謝および、骨異常栄養症、骨軟化症
、骨多孔症などの骨の病気に対する治療用薬剤として大
きな将来性を持つている。
背景技術 ビタミンD化合物およびこれらの誘導体を生物学的に活
性にするのに1α−ヒドロキシル化は欠くことのできな
い要素であるため、このようなヒドロキシル化を化学的
に達成する方法について大きな関心がよせられて来た。
1α−ヒドロキシビタミンD,の全体的合成について提
案された一方法(LythgOeその他、J.Chem
.SOc.,PerkinTransl.p.2654
,l974年)を除けば、本発明の着想以前のものは、
すべて、1α−ヒドロキシル化ビタミンD化合物の合成
は1α−ヒドロキシル化ステロイドの調製を含み、この
化合物から対応する1α−ヒドロキシ−5,7ジエンス
チロール誘導体に転化したのち、周知の光化学方法によ
つて目的のビタミンD化合物を得るのが通常であつた。
このため有効な合成法は複数の段階を経て行われ、多く
の場合非能率的であると同時に骨の折れるものであつた
。その他の、ビタミンD関連化合物の1α−ヒドロキシ
ル化を含む合成例は下記に見ることができる。
1)ステロイド誘導体の調製法、石川その他、米国特許
第3,929,770号、1957年12月30日発行
2)1α,25−ジヒドロキシコレカルシフエロールの
調製法、″マツナガその他、米国特許第4,022,7
68号、1977年5月10日発行。
3)1α−ヒドロキシコレカルシフエロール、DeLu
caその他、米国特許第3,741,996号、197
3年6月26日発行。
4) 1α−ヒドロキシエルゴカルシフエロールおよび
同化合物の調製法、DeLuca他、米国特許第3,9
0゛7,843号、1975年9月23日。
5)コルカルシフエロールの二酸化セレン酸化、BOh
umilPelclステロイド、30巻、腐2、197
7年8月。
発明の開示この発明の化合物を用いビタミンDあるいは
ビタミンD誘導体分子の炭素原子1(C−1)の位置に
水酸基を導入する新しい方法であつてこれまでの合成法
とは概念的にも実施面でも根本的に異なる方法を見い出
した。
この方法は、後に詳しく説明するが、アリル酸化によつ
てC−1の位置に1つの酸素機能を直接に付ける方法で
ある。一般に、この方法は一般式で表わされる1α−ヒ
ドロキシル化化合物を調製するに当り、次の一般式で表
わされるこの発明の化合物(以下一般的にシクロビタミ
ンDという)をアリル酸化し、アリル酸化反応混合物か
らの1α−ヒドロキシル化シクロビタミンD化合物を回
収し、この回収化合物をアシル化し、その生成物である
1α−0−アシル誘導体を回収し、上記誘導体の酸触媒
によるソルポリシスを行い、所望の1α−0−アシルビ
タミンD化合物を回収し、1α−0−アシル化生成物を
加水分解(あるいは水素化剤によつて還元)し1α−ヒ
ドロキシビタミンD化合物を得る。
上に説明した方法で、式中のRはステロイド側鎖を示す
が、この最も一般的なものは、置換もしくは非置換の、
飽和もしくは不飽和の、または置換の不飽和のコレステ
ロール側鎖基であり、式中のZは水素原子、低級アルキ
ル基、低級アシル基、または芳香族アシル基である。
好ましいのは、Rが、目的の分子中の25番炭素原子の
位置(C−25)に水素原子または水酸基を持つことを
特徴とするコレステロールあるいはエルゴステロール側
鎖基の場合である。ここで、語0低級゛はアルキルまた
はアシルの修飾語として使用されるが、これは1から約
4個の炭素原子を持つ炭化水素鎖を意味し、直鎖または
枝分れ鎖配列の両者を含む。
芳香族アシル基とはベンゾィル基、置換ベンゾイル基な
どである。また種々の式中で、置換基への波状の線は、
その置換基がαまたはβ立体異性型であることを示す。
この発明の化合物は、前記一般式()で表わされるシク
ロビタミンDの中で、次式()−(1)で表わされる化
合物である。(ここで、Z,は低級アルキル基および低
級アシル基からなる群から選ばれたものであり、そして
R1は、水素原子、低級アルキル基および水酸基からな
る群から選ばれたものであり、R2は水素原子および水
酸基から選ばれたものである。
ただしZ1が低級アルキル基であり、R1が水素原子で
ある場合は、R2は水素原子ではない。またR,および
R4は水素原子を表わすかまたは一緒になつて二重結合
を形成している。)なお、R3とR4が一緒になつて二
重結合を形成している時は、好ましくはR,が立体化学
的にエルゴステロールと同様のものである。
以下、このようなシクロビタミンDを出発物質として用
いて一般式(1)で表される1α−ヒドロキシル化化合
物を調製する工程を詳細に説明する。
シクロビタミンD出発物質の側鎖基Rに水酸基が存在す
る場合、この基はどんな場合もアシル化でき、アセチル
基、置換低級アシル基のような低級アシル基に、あるい
はベンゾィル基、置換ベンゾィル基などに変えることが
できることは明らかであるが、このアシル化は必ずしも
この方法においては要求されない。酸化程用のシクロビ
タミン出発物質はビタミンD化合物から次の2段階の操
作でたやすく調製できる。
すなわち3β−ヒドロキシル基を有するビタミンD化合
物を対応する3β一トシル化誘導体に転化し、次いで、
このトシル化物を、酢酸ナトリウムを含むメタノール/
アセトン混液などのような適当な緩衝溶液中にて、ソル
ポリシスしてシクロビタミン生成物を得る。Sheve
sおよびMazur(J.Arn.Chem.SOc.
旦1,6249(1975年))はこの手法をビタミン
D3に応用し、主要産物としてシクロビタミンD,を得
た。彼らはこの化合物に次の構造式を与えた。つまり6
旦−メトキシ−3,5−シクロビタミンD3でこの工程
で形成した、シクロビタミン副生物はメトキシが65配
列の対応する化合物であることが確認された。ここにお
いて、先に述べたソルポリシス反応を、もしNaHCO
3緩衝液を使用してメタノール中で実行すると、She
vesおよびMazurの方法より収率良くシクロビタ
ミン生成物を得ることができることが見い出された。
これに加え、(例えば側鎖水酸基のような)他の化学的
に反応性の置換基苓持つビタミンD化合物もまた効率的
にそれらのシクロビタミンD誘導体に転化できることが
見い出された。
例えば、上述の工程で25−ヒドロキシビタミンD3を
出発物質として使用した場合25−ヒドロキシ−6ーメ
トキシ−3,5−シクロビタミンD3の生成が見られる
。この化合物の構造は下記の通りであるが、ここでRは
25−ヒドロキシコレステロール側鎖を代表する。同様
に、上述の工程で24,25−ジヒドロキシビタミンD
3を出発物質とした場合、下記のような24,25−ジ
ヒドロキシ−6−メチル−3,5−シクロビタミンD3
が生じる。ここでRは24,25−ジヒドロキシコレス
テロール側鎖を表わす。ビタミンD2を出発物質とした
場合、同様な手法によりシクロビタミンD2が生じ、こ
れも同様下記構造で表わされるが、この場合Rはエルゴ
ステロール側鎖を表わす。これらシクロビタミンD化合
物は新規化合物である。先に引用したShevesおよ
びMazurの結果から類推すれば、6旦一メトキシの
立体化学体はこれらの反応で得られた主要ビタミンD生
成物に相当し、65−メトキシ配置はシクロビタミン生
成混合物の副次的成分(5〜10%)に相当する。前記
の方法による1α−ヒドロキシビタミンD化合物の調製
にはこれら立体異性体の分離は必要でない。しかし、必
要があればこれら分離は従来の方法で?能であり、製法
効率は必ずしも同じではないが、いづれのC−(6)一
エピマ一も使用可能である。以上の理由から、シクロビ
タミンD化合物のC−6での立体化学的配列(構造)は
明細書および請求の範囲には明示されていない。のよう
な一般式で表わされるシクロビタミンD類似体を得るこ
とができる。
ここでZは水素原子、アルキル基またはアシル基を表わ
し、Rは先に想定した側鎖構造のいづれかのタイプを表
わす。
例えば、もし、ソルポリシスの媒体として、メタノール
のかわりにエタノールを使用すると、上記でZがエチル
基を表わすような構造のシクロビタミンが得られる。反
応媒体に適当なアルコールを使用することによつて他の
0−アルキル化シクロビタミンD生成物を得ることがで
きることは明らかである。同様に、アセトン/H2O混
液、ジオキサン/H2O混液のようなH2Oを含む溶剤
から成るソルポリシス反応媒体は、酢酸塩または他の緩
衝溶液の存在下で、上記の式中でZが水素原子である構
造式の対応するシクロビタミンD化合物を生じる。
ShevesおよびMazurは(Tetrahedr
OnLetters(./F634)Pp.2987−
29990(1976年))は事実6−ヒドロキシシク
ロビタミンD3を調製した。つまりビタミンD,トシル
化物をKHCO3にて緩衝した水性アセトンで処理して
、上記の構造式でZが水素原子、Rがコレステロール側
鎖である化合物を調製した。ここで6−ヒドロキシ シ
クロビタミンは、もし必要であれば標準条件(無水酢酸
/ピリジン)下でアシル化することで、対応のアシル誘
導体(つまりZがアセチルあるいはベンゾイルのような
アシル基)に転化できることが見い出された。
また、酢酸ナトリウムを含む乾燥メタノールを媒体とし
て、上記ソルポリシスを実施すると副生成物とし、上記
構造式でZがアセチル基であるアシル化されたシクロビ
タミンDを生じる。zがメチル基であるシクロビタミン
D化合物は後続反応の好ましい出発物質である。本発明
の化合物を次いでアリル酸化し対応の1α−ヒドロキシ
化合物とし、この1α−ヒドロキシ化合物をアシル化し
て、1α−0−アシルシクロビタミンD化合物を得、こ
の誘導体のソルポリシスを行い、そしてソルポリシス生
成物を対応するヒドロキシ化合物へ転化して前記一般式
(1)で表わされる1α−ヒドロキシル化化合物を得る
アリル酸化は、例えばCH2Cl2,CHCl3、ジオ
キサン、テトラヒドロフランなどのような適当な溶媒中
で、二酸化セレンを酸化試薬として使用することで通常
行われる。この酸化反応の性質上、反応を室温かまたは
低温で行うことが望ましG)。この酸化反応はまたTe
rt−ブチル−ヒドロペルオキシドのようなヒドロペル
オキシドの存在下で最も有利に行われる。酸化生成物、
つまり1α−ヒドロキシシクロビタミンD化合物は反応
混合物から溶剤抽出(エーテルなど)によつて簡単に回
収できる。これはさらにクロマトグラフィ一によつて容
易に精製される。必要ならば他のアリル酸化物の使用も
可能である。他の酸化物を使用すれば生成物の収率に差
が生じることは当然であり、酸化の条件を変える必要が
あるが、これは当業者にとつて自明なことである。上記
構造式で、Zが低級アルキル基(例えばメチル基)であ
るシクロビタミンD化合物のアリル酸化の結果生じる生
成物は次の式によつて容易に説明できる。ここでRは先
に限定した側鎖基のいづれかであり、Zは低級アルキル
(メチル基など)を表わす。この調製方法によつてシク
ロビタミンを酸化すると、望ましい1α一立体化学性を
もつ1−ヒドロキシシクロビタミンを生じることができ
る。つまりこの1α一立体化学性は生物学的に活性な1
−ヒドロキシル化ビタミンD代謝物質で生物学的に活性
を有する。この酸化方法の位置的および立体化学的選択
性と著しく高い効率は、新規であると同時に全く予期し
得なかつたことがらであり、さらに、ここに開示した1
α−ヒドロキシシクロビタミンD化合物すべては、新規
化合物である。シクロビタミンD化合物の二酸化セレン
酸化による副生成物は次のような構造の1−オキソシク
ロビタミンD誘導体である。ここで、Zは低級アルキル
基を表わし、Rは先に規定したいづれかの側鎖基から成
る。
これら1−オキソシクロビタミンD誘導体は水素化剤(
例、LiAlN4,NaBI−[4、その他これに相当
する試薬)で容易に還元され、すでに説明した式を持つ
1α−ヒドロキシシクロビタミンD誘導体を主に生じる
。1α−オキソシクロビタミンD化合物のたやすい還元
および、特に1α一立体化学性を持つ1α−ヒドロキシ
シクロビタミンD化合物の優先的生成は予期しなかつた
知見である。
というのは機構論的な議題からすれば1−オキソシクロ
ビタミンD化合物の分子空間的に障害がより少ない側か
ら、水素化還元剤が接近することが予測されるのであり
、その場合1β−ヒドロキシシクロビタミンエピマーを
優先的作用を導くにいたることが予想されるからである
。回収した1α−ヒドロキシシクロビタミンD化合物の
アシル化は、ピリジンなどの適当な溶剤中にて、無水酢
酸のような周知のアシル化剤の使用による標準的方法で
簡単におこなわれる。
これは通常室温にて数時間、例えば一晩行なわれる。ア
シル化による生成物は対応する1α−0−アシルシクロ
ビタミンD化合物である。これを次の反応にそなえて、
媒体から溶剤(たとえばエーテル)抽出および溶剤蒸発
などによつて十分に純粋な形で回収する。1α−ヒドロ
キシシクロビタミンD化合物の側゛鎖8中に存在するす
べての第一級あるいは第二級ヒドロキシル基もまたこの
ような条件下でアシル化される。
第三級ヒドロキシル基(例えば25−ヒドロキシ基)の
完全なアシル化が必要の場合は、より強いアシル化条件
が通常必要である。例えば高温(75〜100℃)でア
シル化する。このような場合、不安定な化合物の分解を
さけるため窒素雰囲気中で反応を行うことが好ましい。
このようなアシル化による生成物は次の式で説明される
。)\ノ′ここで、Yは低級アシル基あるいは芳香族ア
シル基を表わし、Zは低級アルキル基を、そしてRはこ
の明細書中で先に限定したステロイド側鎖のいづれかで
ある。
ここでは、最初存在した第一級あるいは第二級水酸基は
、今は相当するO−アシル置換基として存在し、最初存
在した第三級水酸基は選択した条件によつて水酸基とし
て、あるいはO−アシル基として存在する。シクロビタ
ミンの酸触媒によるソルポリシスによつて、1α−0−
アシル シクロビタミンを1α−0−アシル ビタミン
D誘導体に転化することができる。
したがつて、1α−0−アシル シクロビタミンDを適
当な溶剤混合物(例ジオキサン/H2O)中でp−トル
エンスルホン酸とあたためると1α−0−アシル ビタ
ミンD化合物が生じる。ShevesとMazurはこ
の反応をシクロビタミンD,からビタミンD,への転化
に利用した(J.Arn.Chem.SOc.97,6
249(1975年))。先行技術からは自明ではなく
推測もつかなかつた新しい驚くべき発見として、酸ソル
ポリシスによつて1α−0−アシル シクロビタミンD
化合物が、すつかり高い収率で対応する1α−0−アシ
ル ビタミンに転化できるということである。
1α−ヒドロキシシクロビタミンD化合物のアリル的な
1α一酸素原子機能は、このようなソルポリシス条件で
は非常に不安定であると予想されていたので、この結果
は全く予想外のものであつた。
有機カルボン酸、例えば酢酸、ギ酸などの存在で1α−
ヒドロキシシクロビタミンDを直接ソルポリシスし、対
応する3−0−アシル 1α−ヒドロキシビタミンD誘
導体を回収し、そしてこのような誘導体を対応するヒド
ロキシ化合物に転化しそれを回収することもできる。側
鎖中で存在する第三級あるいはアリル−アルコール機能
は対応するアシル化物あるいは他の適当な酸に安定な保
護基に変えて保護することも重要である。
生成物である1α−0−アシル ビタミンDはソルポリ
シス混合物から容易に溶剤で抽出でき、さらにクロマト
グラフィ一により精製できる。このソルポリシス反応に
より、自然の5,6−シスニ重結合幾何異性体をもつ1
α−0−アシル ビタミンD1および5・,6−トラン
ス幾何異性体をもつ対応する1α−0−アシル ビタミ
ンDの両者が約5:1の比率で得られる。これらの生成
物は溶剤抽出およびクロマトグラフィ一により簡単に分
離でき、その結果下に説明されているような一般式を持
つ1α−0−アシル ビタミンD生成物を純粋な形で得
ることができる(同様に、必要に応じて、対応する5,
6−トランス−異性体を得ることができる)。ここでY
は低級アシル基(例えばアセチル基)または芳香族アシ
ル基(例えばベンゾイル基)を表わし、Rはすでに規定
したステロイド側鎖のいづれかを示す。
ここで全ての水酸基機能はそれらの対応するO−アシル
誘導体として存在することは理解されよう。加水分解あ
るいは還元によりアシル保護基を除去すれば、1α−0
−アシルビタミンD誘導体を簡単に所望の1α−ヒドロ
キシビタミンD化合物に転化することができる。
個々の方法の選択は、化合物の性質、特に側鎖R基およ
びその置換体の性質によつて異なる。例えば、ケトン、
エステルのような還元を受け易い官能基が同時に還元さ
れるのをさける場合は、水素化物による還元は行うべき
ではない。この場合、アシル基の還元除去の前にこのよ
うな官能基を適当な形に変えることもできる。こうして
、適当な水素化還元剤(例えば水素化アルミニウムリチ
ウム)によるアシル化物の処理により、対応する1α−
ヒドロキシビタミンD化合物を得ることができる。同様
に、アシル化物を温和な塩基性加水分解(例えばKOH
/MeOH)することにより、所望の1α−ヒドロキシ
誘導体を得ることもできる。この場合側鎖が分子立体障
害の大きい(例えば第三級の)0−アシル基を持つとき
はより強い条件(高温、長い反応時間)が必要であるこ
とが理解されよう。いずれの方法によつて調製された1
α−ヒドロキシビタミンD化合物も溶剤抽出(例えばエ
ーテル)およびクロマトグラフイ一および/または適当
な溶剤から結晶させて純粋な形として得ることができる
。1α−0−アシル シクロビタミンD化合物を対応す
るビタミンD誘導体に転化する別の新しい方法に、有機
酸(例えば酢酸、ギ酸)からなる媒体中でシクロビタミ
ン化合物を酸触媒ソルポリシスする方法がある。
この場合特にシクロビタミンを溶かす必要がある場合は
共溶剤として、アセトンあるいはジオキサンを使用して
もよい。側鎖Rが第三級水酸基(例えば25一水酸基)
を含む場合、そのような官能性をそれらのアシル誘導体
として保護する必要がないため、この方法が特に有利で
ある。例を挙げるなら、氷酢酸中で1α−0−アセトキ
シビタミンD3をソルポリシスした場合、1α−アセト
キシ ビタミンD33βアセテートおよび対応する5,
6トランス化合物が約3:1の比率で生じる。これら生
成物はクロマトグラフイ一によつて分離できる。またこ
れら混合物を塩基性(KOH/MeOHなどの)条件下
で加水分解して1α−ヒドロキシビタミンD3および対
応する1α−ヒドロキシ−5,6−トランスビタミンD
3に転化し、それはその後クロマトグラフィ一で分離す
ることもできる。この方法は、この明細書中ですでに限
定したいずれかの側鎖基Rを持つ1α−0−アシル シ
クロビタミンD化合物のいづれにも応用できる。さらに
より有利なことには、1α−0−アシルシクロビタミン
のソルポリシスは、ギ酸中でも、あるいはギ酸にジオキ
サンのような適当な共溶剤を加えた中でも行うことがで
きることである。
この方法、下記式で示されているような1α−0−アシ
ル−ビタミンD3β−ホルメートの誘導体を導く。テル
0触媒の使用を含む。
例えば、適当なクラウン エーテル(例 15−クラウ
ン5,A1drichChemica1C0.Mi1w
aukee)とホルミートイオンが含む、1α−0−ア
シルシクロビタミンDの炭化水素(例 ヘキサン/ベン
ゼン)溶液とギ酸から成る2相反応系によれば、高い収
率で1α一0−アシルシクロビタミンDを1α−0−ア
シル−3β−0−ホルミルビタミンD誘導体に転化する
ことができる。この時、副産物として、対応する5,6
−トランス異性体も生じるが、クロマトグラフイ一で都
合よく分離できる。上記方法のもう1つの変形方法は、
1α−ヒドロキシシクロビタミンD化合物を(ピリジン
中の酢酸−ギ酸混成酸無水物で)次の構造式で代表され
る1α−0−ホルミル誘導体に転化する方法である。
ここでRは前に述べた側鎖基のいづれかであり、Zは低
級アルキル基を表わす。
この中間生成物は先に述べた通り氷酢酸中でソルポリシ
スすることにより、1α−ホルミルオキシビタミンD3
β−アセテートおよび副産物吉して対応する5,6−ト
ランス異性体を生じる。上記に説明した通り、ホルミル
基の除去により1α−ヒドロキシビタミンD3−アセテ
ートおよびその5,6−トランス異性体が得られる。こ
れはこの段階で簡単にクロマトグラフィ一によつて分離
できその後、個々に、アセテートを加水分解するか還元
によつて開裂し、純粋な1α−ヒドロキシビタミンD化
合物およびその5,6−トランス異性体を得ることがで
きる。この発明のアリル酸化工程は、6−ヒドロキシル
基または6−0−アシル基を有するシクロビタミンD化
合物64も応用できる。したがつて次の構造式中、Zが
水素原子をもち、Rが先に述べたいずれかの側鎖基をも
つシクロビタミン化合物は、この発明のアリル酸化で炭
素原子1の位置で酸化され1α−ヒドロキシ−6−ヒド
ロキシシクロビタミンD化合物および1−オキソ一6−
ヒドロキシシクロビタミンD化合物を生じる。前に述べ
た酸化条件下では、1α−ヒドロキシ−6−ヒドロキシ
シクロビタミンD化合物の5,6−シスおよび5,6−
トランス−1α−ヒドロキシビタミンD混合物への環転
換が起こる。
すべての生成物は酸化混合物からクロマトグラフィ一に
よつて簡単に取り出すことができる。アリル酸化によつ
て得られた1α−ヒドロキシ−6−ヒドロキシシクロビ
タミンD化合物は前述の標準工程によつてアシル化(例
えばアセチル化)できる。この結果生じた1,6ジアシ
ル シクロビタミンD中間体は酸ソルポリシスによつて
簡単に5,6−シスおよび5,6−トランス−1α−0
−アシル ビタミンD化合物に転化できる。この生成物
はクロマトグラフイ一によつて簡単に分離できる。1−
0−アシル誘導体の(公知の方法による)加水分解によ
り、所望の1α−ヒドロキシビタミンD生成物およびそ
れらの5,6−トランス異性体をそれぞれ生じる。
1−オキソ一6−ヒドロキシシクロビタミンD生成物は
水素化剤により容易に還元でき、1α−ヒドロキシシク
ロビタミン誘導体を生じる。
同様にして、上記構造式がZがアシル基(例えばアセチ
ル、ベンゾイル基)そしてRが前に規定された側鎖基の
いずれかであるシクロビタミンD化合物も、6−ヒドロ
キシ類似体について説明されたと同様に、アリル酸化、
アシル化、酸ソルポリシスそして最終的にアシル基の加
水分解をすることによつて、1α−ヒドロキシビタミン
D生成物およびそれらの対応する5,6−トランス異性
体に転化できる。
この発明をなすに至るまでに得た顕著かつ予想外のもう
1つの発見は、1α−ヒドロキシあるいは1α−0−ア
シル ビタミンD誘導体の3β−トシル化物(あるいは
メシル化物)のソルポリシスにより、1α−ヒドロキシ
ビタミンD化合物を容易にまた効率よく1α−ヒドロキ
シシクロビタミンD化合物に転化できることである。
例えば、1α−アセトキシビタミンD33−トシル化物
を、先に述べた条件例えば、NaHCO3を含むメタノ
ール溶剤中で加熱しソルポリシスすると1α−ヒドロキ
シ−6−メトキシ−3,5−シクロビタミンD3が生じ
る。この生成物を酸化すると(例えばCH2Cl2溶剤
中でMnO2によつて酸化する)、個々の実施例で説明
されているように対応の1ーオキソ一6−メトキシ−3
,5−シクロビタミンD3類似体が得られる。以上のよ
うに本発明のシクロビタミンD誘導体は、ビタミンD様
活性を持つ1α−ヒドロキシル化化合物を調製する出発
原料としてきわめて好適である。
発明を実施するための最良の形態 以下の例は、説明の目的のみを持つものであるが、その
各例で特定の生成物を確認するための数字、例えば1α
−ヒドロキシシクロビタミンD3を示す3aは、下に列
挙されている、生成物の種種の構造式を指示する各数字
に対応するものである。
下記の例中のこの発明の化合物の製造例を、化合物を指
示する上記の数字で示すと次表の通りである。
この表に掲げた以外の例は各々表示したようにシクロビ
タミンDから目的の1α−ヒドロキシル化化合物を調製
する工程の例である。1α−ヒドロキシシクロビタミン
D,(3a)および1−オキソーシクロビタミンD,(
7a):乾燥した1m10)CH2Cl2中に1.41
V(1.2×10−5モル候のSeO2を加えてかきま
せた懸濁液に70%Tert−ブチル ヒドロペルオキ
シド( t −BuOOH)ンリ7μl(5.1× 1
0?5 モノ(へ)τ加える。
25分かきまぜたのち、この溶液に0.5dのCH2C
l2に、97!9.(2.3X10−5モル)の3,5
−シクロビタミンD,(化合物LトビタミンD3(LA
)からShevesおよびMazurの方法によつて調
製、J.An].Chem.SOc.9l,j6249
(1975年)溶かした溶液を滴下する。
この混合液を室温でさらに25分間かくはんする。次に
10%NaO層2.0d加え、その結果できた混合液を
15dのジエチルエーテルで希釈する。有機相を分離し
、10%NaOH(2×10d),H2O(2×10d
)、飽和FeSO4(3×10d)および飽和NaCt
(15m1,)で連続的に洗浄し、その後MgSO4で
乾燥する。真空状態で、溶剤を除去すると未精製のオイ
ル状生成物が得られる。この生成物を30%エチル酢酸
:Skelly一1s01veB溶剤を用いてシリカゲ
ル薄層板(10×20cm,750μm)にて展開する
と、1α−ヒドロキシ−3,5−シクロビタミンD,(
旦五)が4.57!1f(43%の収率)生じる。この
生成物は以下の特性を示す。マススペクトル:(m/e
)]414(30),382(70),341(35)
269(20),247(45),174(25),1
65(30),135(65):NMR,δ,0.53
(3H,s,18−H3),0.61(2H,m,4−
H2),0.87(0.87(6H,d,26一H3お
よび27−H3),0.92(3H,d,21−H3)
,3.26(3H,s,6−0CH3),4.18(1
H,d,J=9.0Hz,6−H),4.22(1H,
m,1−H),4.95(1H,d,J=9Hz,7−
H),5.17(1H,d,J一2.2Hz,19(Z
)−H),5.25(1H,d,J=2.2Hz,19
(E)−H)。
副次的成分として、反応混合物から2η(収率190!
))の1−オキソーシクロビタミンD3(L1)が分離
された。
マススペクトル:(m/e)412(40),380(
50),267(15),247(23),135(5
0),133(100);NMR,δ,0.49(3H
,s,18−H3),0.58(2H,m,4−H2)
,0.87(6H,d,26−H3),0.93(3H
,d,21−H3),3.30(3H,s,6−0CH
3),4.07(1H,d,J=9.0Hz,6−H)
,5.02(1H,d,J=9.0Hz,7−H),5
.62(1H,s,19(Z)−H),6.04(1H
,s,19(E)−H):UV248(4,000)。
例2 1α−アセトキシ−シクロビタミンD3(4a)化合物
1旦(1.5W1fi)を200μlの乾燥ピリジンお
よび50P1の無水酢酸に溶解して、室温にて一夜反応
させたのち、5m1の飽和NaHCO3溶液で希釈した
この溶液を5dのエーテルで3回洗浄したのちこの有機
抽出物をH2O(2×10m1)で洗浄する。次にMg
SO4にて乾燥し、その後減圧下で溶剤を除去すると化
合物4aが得られる。NMR,δ,0.53(3H,s
,18−H3,O.69(2Htm,4−H2),0.
87(6H,d,2,6・−7H3および27−H3)
,0.92(3H,d,121−H3),2.10(3
H,s,1−0Ac),3.26(3H,s,6−0C
H3),4.18(1H,d,J=9.2Hz,6−H
),4.98(1H,d,J=9.2Hz,7−H),
4.98(1H,d,J=2.1Hz,19Z)−H)
,5.23(1H,m,1−H),5.25(1H,d
,J−2.1Hz,19(E)−H)。例3 1α−ヒドロキシビタミンD3(6a):1,4−ジオ
キサンとH2Oの3:1混合液0.5m1に1.3〜の
(±旦)溶液を加え55℃に加熱する。
これに4μlの水に0.2Tf9のp−トルエンスルホ
ン酸を加えた溶液を加え30分間加熱を続ける。その後
飽和Na日CO32Tnlで反応を急冷し10miのエ
ーテル2部で抽出する。この有機抽出物をMgSO4で
乾燥し、真仝で溶剤を除く。この生成物を30%EtO
Ac:SkellysOlveB中で10×20CTf
Lシリカゲル板にて展開する。上記方法で下記のような
特性を示す生成物旦jを400μg得た0UV弓λMa
x264nm:マススペクトノレ、 m/E422(M
+,75),382(70),269(15),134
(100);NMR,δ,0.52(3H,s,18−
H3),0.86(6H,d,J=5.5Hz,26−
H3および27−H3),0.91(3H,d,J=5
.9Hz,21−H3),2.03(3H,s,1−0
C0CH3),4.19(1H,m,3−H),5.0
4(1H,d,J=1.5Hz,19(Z)−H),5
.31(1H,m(シヤープ),19(E)−H),5
.49(1H,m,1−H),5.93(1H,d,J
=11.4Hz,7−H),6.37(1H,d,J=
11.4Hz,6−H)。生成物5aを0,5TL1の
エーテルに取り、過剰の1,iAIH4で処理する。こ
の反応を飽和NaClで急冷し、生成物をろ過し、真空
中で溶剤を蒸発して分離する。この単離生成物(6A.
)を1α−ヒドロキシビタミンD3の標準試料とCHC
l3:CH3OH−97:3の溶媒でコクロマトグラフ
ィ一展開する。(1α−ヒドロキシビタミンD3Rf=
0.10,1β−ヒドロキシビタミンD3Rf=0.1
5、生成物(6a)のRf=0.10)。この生成物は
λRIlax=264nmを示し、マススペクトルおよ
びNmrスペクトルも純粋の1α−ヒドロキシビタミン
D3と同一結果を示す。例4 25−ヒドロキシシクロビタミンD3(2b):乾燥ピ
リジン0.5aに25−ヒドロキシビタミンD3(1b
)100T119,p−トルエン−スルホニル クロリ
ド150〜を加えた溶液を3℃で24時間反応させたの
ち飽和NaHCO35miで反応を抑える。
この水相をエーテル(2×107!Ll)で抽出し、こ
のエーテル抽出物を飽和NaHCO,(3×10d),
3%HCI(2×10d)、およびH2O(2×10m
0で洗浄し、その後MgSO4上で乾燥する。溶剤を真
空中で除去し粗残留物(25−ヒドロキシビタミンD,
3−トシル化物)を1.5TIL1の無水メタノールと
0.3m1の無水のアセトンに採る。次にNaOAcl
7O〜(8eq.)を加え、これを55℃で20時間加
熱する。混合物を冷却し、10Tn1の水で希釈し、3
X10dのエーテルで抽出する。この有機抽出物を10
m1の水で3回洗浄してMgSO4で乾燥し、真空中で
溶剤を除去する。この粗残留物をSkellysOlv
eB:エチル酢酸(8:2)系中で、20cm×20c
rfLシリカゲルTLC板(厚さ750μm)にて展開
する。これによつて48〜(1bに対し通しで45%の
収率)の(旦上)が得られた。2bの特性:マススベク
トル、m/e:414(M+,40),399(10)
,382(80),253(50),59(100):
NMR,δ,0.53(3H,s,18−H3),0.
74(2H,m,4−H2),0.94(3H,d,J
−6.2Hz,゛21−H3),】.21二(6H,s
,26−H3および27−H3),3.25(3H,s
,6−0CH3),4.16(1H,d,J=9.2H
z,6−H),4689(1H,m(シヤープ),19
ク)−H),4.99(1H,d,J=9.3Hz,7
−H),5.04(1H,m(シヤ ニープ),19(
E)−H)。
例5 1α−25−ジヒドロキシシクロビタミンD3(3b)
および1−オキソーヒドロキシシクロビタミンD3(7
b): 52.451If(0
.5eq.)のSeO2,l4μl(2eq.)のt−
BnOOHlおよび1.2dの乾燥CH,Cl,の混合
物を室温で30分間反応させる。
この酸化媒体に、0.57!Ll(7)CH,Clに溶
かしたシクロビタミン(2b)溶液を滴下し、反応を1
53分間続ける。次に2.0dの1.0%NaOHで反
応を中止させ、20dのジエチルエーテルで希釈する。
有機相を分離し、10%NaOH,H2Ol飽和Fes
O4溶液、飽和NaHCO,で順次に洗浄し、再びH2
Oで洗浄したのちMgSO4で乾燥させる。真空中で4
溶剤を除去し、この粗残留物をシリカゲル薄層板(20
Cr!L×20cr1LS厚さ750μm)にてSke
llysOlveB:酢酸エチル(6:4)系で展開す
る。この方法によると、以下の特性を持つ(旦上)が1
1〜(収率53%)得られる。マススペクトル;m/E
43O(M+,15),412(12),380(35
),269(10),59(100):NMR,δ,0
.53(3H,s,18−H3),0.61(2H,m
,4−H,),0.93(3H,d,J=6.2Hz,
21−H3),1.21(6H,s,26−H,および
27−H3),3.25(3H,s,6−0CH3),
4.17(1H,d,J=9.2Hz,6−H),4.
20(1H,m,1−H),4.95(1H,d,J=
9.2Hz,7一H),5.19(1H,d,J=】.
9Hz,19(Z−H),5.22(1H,d,J=1
.9Hz,19(E)−H)。副生成物として、1−オ
キソ一25−ヒドロキシシクロビタミンD3(L互)を
生成混合物から得た(159b)。マススペクトルm/
E428(M+)。例6 1α 25−ジヒドロキシシクロビタミンD3一1:2
5(ジアセテート)(4b−25−0Ac):200μ
lの乾燥ピリジンに7119の(3b)を溶かした溶液
を10P1の無水酢酸で処理する。
この系をN2でフラツシユし、97℃で16時間加熱す
る。冷却後、この混合物を5dの飽和NaHCO,で希
釈する。水性混合物を10TILI,のエーテル2部で
抽出し、有機相を107!L/!の飽和NaHCO32
部および10m1<7)H2Oで順次に洗浄する。Mg
SO4にて乾燥したのち、この溶剤および残留ピリジン
を真空中でベンジンを使用し共沸蒸留して除いた。次に
この粗生成物をシリカゲル薄層板(10CTfL×20
C!!L1厚さ750μm)に適用し、Skellys
OIveB:酢酸エチル(8:2)にて調理する。この
結果、ジアセテート(Ib゛,25−0Ac)6W19
(72%)および対応する3一γセトキシ一25−ヒド
ロキシ誘導体】.2711fが得られる。例7 1α−25−ジヒドロキシビタミンD3−1,25−ジ
アセテート(5b,25−0Ac):400μlのジオ
キサン:H2O(3:1)混液に3.87!1fの(4
b,25−0Ac)を加え55℃に加熱する。
これに水に溶かした8μm0)P−トルエンスルホン酸
溶液を加え10分間加熱を続ける。反応を飽和NaHC
O,で急冷して抑さえ、10rIL1のエーテル2部で
抽出する。エーテル溶液を10m1(7)H2O2部で
洗浄し、MgSO4にて乾燥する。溶剤を真空中で除去
し、残留物をシリカゲル薄層板(5×20?、厚さ25
0μm)で、SkellysOlveB:酢酸エチル(
8:2)で展開する。こうしてJ.8〜(459))の
(励,25一0Ac)が得られた。これは次の特性を示
した。UV:λRnax265nm:マススベクトル:
Rn/E5OO(M+,25),440(55),42
2(15),398(10),380(45),134
(100):NMR,δ,0.52(3H,s,18−
H3),0.92(3H,d,J=6.2Hz,21−
H3),1.42(6H,s,26−H3および27−
H3),1.97(3H,s,25−0C0CH3),
2.03(3H,s,1−0C0CH3),4.18(
1H,m,3−H),5.03(1H,d,J=1.1
Hz,19(Z)−H),5.31(1H,m(シヤー
プ),19(E)−H),5.49(1H,m,1−H
),5.93(1H,d,J−11.4Hz,7−H)
,6.37(1H,d,J=11.4Hz,6一H)。
例8 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(6b):1.
5dのエーテルに、ジアセテート、(旦力,25−0A
c)1Tf19を加えかきまぜた溶液にLiAlH4で
飽和したエーテル溶液0.5m1を加える。
室温で10分間放置したのち、飽和NaCl溶液で反応
を止める。次に3%HCtを加えこの塩を溶解する。水
相をエーテルで抽出し、エーテル抽出物をH2Oで洗浄
し、MgSO4にて乾燥する。5%MeOH:CHCl
3を使用し薄層クロマトグラフイ一(5×20(177
!シリカゲル板、厚さ250pn)で処理する。
この結果、UV−スペクトルでλRnax265nmを
示す1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(622.
)、が0.6〜(70%)得られる。6bが1α,25
−ジヒドロキシビタミンD3であるとの同定は、生成物
のマス(質量)およびNmrスペクトルを純粋物と直接
比較するか、6bを真正な1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD3と同時にクロマトグラフィ一にかけることで
立証できた。
例9 シクロビタミンD2(2c): 0.3Tn1のビリジンに溶かした、100ワのビタミ
ンD2(l工)および100gのp−トルエンノスルホ
ニルクロリド溶液を3℃で24時間反応させて、その後
10wL1の飽和NaHCO3にて反応を止める。
水性混合物を10m1の水2部で抽出し、エーテル抽出
物を飽和NaHCO3(3×10m1),3%HCノ
(2×10m1)およびH2O(2×10m1)で順番
に洗浄したのちMgSO4にて乾燥する。真空中で溶剤
を除去し、粗ビタミンD2−3−トシル化物を1.5m
1の無水メタノールおよび0.3m1の無水アセトン混
液に取る。次に170即の酢酸ナトリウムを加え、この
溶液を55℃で20時間加熱する。冷却後、この溶液を
10d0H20で希釈し、10m1のエーテル3部にて
抽出する。有機抽出物を10m10H203部で洗浄し
、MgSO4で乾燥、そして真空下で溶剤を除去する。
残留物をシリカゲル薄層板(20×20礪,750μm
)上でSkeIIysOlveB:酢酸エチル(8:2
)を展開剤としてクロマトグラフイ一にて分離する。6
0即(59%)の(2c)が得られる。
(2c)の特性は次の通り:マススベクトル:m/E4
lO(M+,15),378(40),253(40)
,119(60):NMR,δ,0.55(3H,s,
18−H3),0.74(2H,m,4−H2),0.
82および0.84(6H,dd,J=4.1Hz,2
6−H3および27H3),0.91(3H,d,J=
7.0Hz,21−H3),1.02(3H,d,J一
6.6Hz,28−H3),3.26(3H,S,6−
0CH3),4.13(1H,d,J=9.6Hz,6
一H),4.89(1H,m,19(Z)−H),5.
00(1H,d,J=9.4Hz,7−H),5.04
(1H,m(シヤープ),19(E)−H),5.20
(2.H,m,22−Hおよび23−H)。例101α
−ヒドロキシシクロビタミンD2(3C)および1−オ
キソーシクロビタミンD2(7c):1.5m1の乾燥
CH2ct2に2.7mgのSeO2および13.4μ
lの70%t−BuOOHを混合し、30分間反応させ
る。
次に0.5m10)CH2Cl2に化合物2c(307
n9)を溶かし、これを上記混液に滴下して15分間反
応を続ける。次に2.0m1の10%NaOHで反応を
止める。溶液を15dのエーテルで希釈し、エーテル相
を分離し、10%NaOH,H2O.飽和FesO4溶
液、飽和NaHCO3で順次洗浄し、そして再度H2O
で洗う。MgSO4にて乾燥したのち、溶剤を真空下で
除去し、残留物をシリカゲル薄層板(20×20CWL
,750μm)にて、SkellysOlveB:酢酸
エチル(8:2)系中で展開する。9.5〜(45%)
の(l旦)が得られる。
(旦旦)の特性は次の通り。マススペクトル;m/E4
.26(M+,55),394(75),353(30
),269(40),135(95):NMR,δ,0
.53(3H,s,18−H3),0.63(2H,m
,4−H2),0.82および0,84(6H,dd,
26−H3および27−H3),0.92(3H,d,
J=6.0Hz,21−H3),1.02(3H,d,
J=6.4Hz,28−H,),3.26(3H,s,
6−0CH3),4.18(1H,d,J=9.6Hz
,6H),4.21(1H,m,1−H),4.94(
1H,d,J=9.6Hz,7−H),5.17(1H
,m(シヤープ),19(Z)−H),5.19(2H
,m,22一Hおよび23−H),5.24(1H,m
(シヤープ)、19(E)−H)。混合物から分離され
た2番目に多い化合物は1−オキソーシクロビタミンD
2(L工)と同定された。マススペクトル、m/E42
4(M+)。例11 1α−ヒドロキシシクロビタミンD2−1−アセテート
(4c):300μlの乾燥ビリジンに6.5〜の(3
c)を溶かし、これに150μlの無水酢酸を加える。
この溶液を55℃で1時間加熱し、次に5T1L1の飽
和NaHCO,で希釈し、10dのエーテル2部で抽出
する。有機抽出物を飽和NaHCO3およびH2Oで洗
浄し、MgSO4にて乾燥する。残留ピリジンおよび溶
剤を真空中でベンゼンにて共沸蒸留する。この結果、化
合物4cを生じる。マススペクトル:m/E468(M
+,40),408(20),376(65),251
(60),135(100)。例12 1α−ヒドロキシビタミンD2−1−アセテート(5c
):ジオキサン:H2O(3:1)からなる混合液40
011L11に5.0T11fの(4c)を加えて55
℃に加熱す・る。
これにp−トルエンスルホン酸水溶液(50μg/μl
)を加え10分間加熱を続ける。飽和NaHCO3で反
応を止め、10WLIのエーテル2部で抽出する。分離
したエーテル相を10T!1tの飽和NaHCO,およ
び1077!/のH2O2部で洗浄して、MgSO4に
て乾燥する。溶剤を真空下で除去する。シリカゲル(S
kellysOIveB:酢酸エチル、8:2)薄層ク
ロマトグラフィ一にかける。この結果、止sが1.67
1!9(32%収率)得られる。旦sの特性:UVλR
r]Ax265nm:マススペクトノレ:m/E454
(M+,80),394(80),376(20),2
69(40),135(100):NMR,δ,0.5
3(3H,s,18−H3),0.81および0.84
(6H,d,J=4.4Hz,26−H3および27−
H3),0.91(3H,d,J=7.0Hz,21−
H3),1.01(3H,d,J=6.7Hz,28−
H3),2.03(3H,s,3−0C0CH,),4
.18(1H,m,3−H),5.03(1H,d,J
=】.5Hz,19(21J)−H),5.19(2H
,m,22−Hおよび23−H),5.3(1H,m(
シヤープ),19(E)−H),5.48(1H,m,
1−H),5.92(1H,d,J=11.0Hz,7
−H),6.37(1H,d,J−11.0Hz,6−
H)。例13 1α−ヒドロキシビタミンD2(6C):エーテル】.
5wL1に(5c)を1.1〜溶かした溶液をLiAI
H4で飽和させたエーテル溶液0.5m1で処理する。
室温で10分間反応させたのち飽和NaClで反応を止
め、塩を39e)HCIに溶かす。この水溶液をエーテ
ルで抽出し、有機抽出物を水で洗浄し、MgSO4にて
乾燥する。5%メタノールリクロロホルム中で、厚さ2
50μ、5×20儂板を用いTLC(薄層クロマトグラ
フイ一)にかける。
これにより、1α−ヒドロキシビタミンD2が0.8〜
(75%収率)得られる。その特性は次の通り:UV:
λr]1ax265nm:マススベクトル:m/E4l
2(M+),394,376,287,269,251
,152,134(ベース ピーク):NMR:δ,0
.56(3H,s,18−H3),0.82および0.
84(6H,dd,J=4.4Hz,26−H3および
27−H,),0.92(3H,d,J=6.6Hz,
21−H,),】.02(3H,d,J=6.6Hz,
28−H,),4.23(1H,m,3−H),4.4
2(1H.m,1−H),5.00(1H,m(シヤー
プ),19(21,)−H),5.20(2H,m,2
2−Hおよび23−H),5.32(1H,dd,J−
】.4Hz,19(E)−H),6.02(1H,d,
J=11.1Hz,7−H),6.38(1H,d,J
=11.6Hz,6−H)。これらスペクトル値は、全
く別の方法(Lamその他、Science,l86,
lO38〜1040(1974)で調製した1α−ヒド
ロキシビタミンD2と完全に一致する。
例14 酢酸中での1α−アセトキシシクロビタミンDのソルポ
リシス:200P1の氷酢酸に3.0ηの1α−ヒドロ
キシシクロビタミンD3−1−アセテート(↓土)を溶
かした溶液を55℃で15分間加熱したのち、氷で冷却
した飽和NaHCO3で反応を止める。
水性混合液をジエチルエーテルで抽出し、有機相を飽和
NaHCO3および水で洗浄し、MgSO4にて乾燥す
る。これをろ過すると、5,6−シスおよび5,6−ト
ランス−1α−アセトキシビタミンD33−アセテート
(UV:λRr]Ax267−269nm)の溶液が得
られる。この乾燥(水を含まない)エーテル溶液を少量
の(ト).O〜)リチウムアルミニウムハイドライドで
処理し、飽和NaClで反応を止めろ過し、真空状態で
溶剤を除去する。粗オイルを5X20?シリカゲル薄層
クロマトグラフイ一板(厚さ250μm)にて、5%メ
タノールリクロロホルム中で展開する。生成物のNMR
分析の結果から、1α−ヒドロキシビタミンD3(6A
.)および相当する5,6−トランス異性体(5,6−
トランス−1α−ヒドロキシビタミンD3)の混合物(
UV,λr]1aX267−269nm)が1.6η得
られたことが判明した。シス異性体(6A.)の特性共
鳴値は次の通り:δ,6.38および6.01(D,J
=1].4Hz,6−Hおよび7一H),5.33(D
d,J=1.5Hz,19(E)−H),5.01(シ
ヤープなM,l9Z)−H),0.54(S,l8−H
3):5,6−トランス異性体の特性:6.58および
5.88(D,J−11.4Hz,6−Hおよび7一H
),5.13(D,J=1.4Hz,19(E)−H)
,4.98(シヤープなM,l9(Z)−H),0.5
6(S,l8−H3)。他のシクロビタミンあるいはそ
れらのC−1一酸素化同族体のシクロプラン環(Cyc
lOpranering)の開裂(シクロ転化)も同様
の方法でできる。したがつて、1α−アセトキシ−25
−ヒドロキシビタミン゜D3(化合物i!2,25−0
H官能基のための保護基は必要でない)を氷酢酸中で上
記の通り加熱すれば、主生成物として1αーアセトキシ
−25−ヒドロキシビタミンD33−アセテート(およ
び副生成物としていくらかの相当する5,6−トランス
異性体)が生じ、この混合物を直接加水分解(MeOH
/KOH)するか、上記のように水素化物で還元すれば
、主生成物として1α,25−ジヒドロキシビタミンD
3が、副生成物として5,6−トランス1α,25−ジ
ヒドロキシビタミンD3が生じる。例15 ギ酸触媒を用いた1α−アセトキシシクロビタミンD3
のソルポリシス:乾燥ジオキサンに溶かした1α−アセ
トキシシクロビタミンD3のソルポリシス:乾燥ジオキ
サンに溶かした1α−アセトキシシクロビタミンD3(
AA)溶液を55℃に温め、98%ギ酸対ジオキサンの
1対1の溶液(50μl/ηシクロビタミン)で15分
間処理する。
次にこの反応を氷水で止めエーテルで抽出する。エーテ
ル抽出物を水、飽和NaHCO3、飽和NaClで洗浄
しMgSO4にて乾燥し、真空にて溶剤を除去する。粗
生成物(1α−アセトキシ−3β−ホルミルビタミンD
3およびその5,6−トランス異性体)をジオキサンリ
メタノール1対1の溶液に溶かし、等量の水性K2CO
3(10〜/100μl)を加える。室温で5分間放置
したのち、この溶液を水で希釈し、エーテルで繰り返し
抽出する。エーテル抽出物を水で洗浄し、MgSO4に
て乾燥し、真空で溶剤を除去する。この粗1−アセトキ
シ−3−ヒドロキシビタミンのシスおよびトランス混合
物を1:3の酢酸エチル:Skelly−SOIveB
中にて10×20CTIL1厚さ750μmのシリカゲ
ル板でクロマト展開し、純粋のシス一1α−アセトキシ
ビタミンD3を得る、塩基による加水分解(NaOHの
メタノール溶液)を行うと、1α−ヒドロキシビタミン
D3の標準試薬とクカマトグラフからもスペクトルから
も同一の生成物が得られる。例16 ビタミンD3−トシル化物のNaHCO3一緩衝化ソル
ポリシスによるシクロビタミンD3(2a):無水メタ
ノール6,0m1中に170WII?のビタミンD3−
トシル化物を懸濁させた懸濁液に、213W!f(8.
0eq.)のNaHCO,を加える。
この系(溶液)をN2でフラツシユし、58℃に20時
間加熱する。次に反応物を飽和NaCl溶液で希釈し、
分離用漏斗に移し、10df)Et2O2部で抽出する
。有機抽出物を10TILIの飽和NaClで洗浄し、
MgSO4にて乾燥する。真空中で溶剤を除去したのち
、オイル状の残留物を、750pm,20×200!!
Lシリカゲル板で、酢酸エチル:SkellysOIv
eB2:8中でクロマトグラフィ一により分離する。シ
クロビタミンD3(2a)が94即(75%)得られる
。例17 6−ヒドロキシ−シクロビタミンD3(8a):100
W19のビタミンD3,lOOWII!のTsClおよ
び500μlの乾燥ピリジンの混合液を5℃で24時間
保持し、次にエーテルで希釈し、飽和NaHCO3で数
回洗浄する。
有機相をMgSO4で乾燥し、真空で溶剤を除去する。
粗D,一トシル化物を4.0m1のアセトン:H2O9
:2混液中で175mi?(8eq.)のNaHCO3
と共に懸濁する。上記生成混合物を55℃で一晩加熱し
、飽和NaClで希釈したのち、エーテルで2度抽出す
る。エーテル抽出物を再び水で洗浄し、MgSO4にて
乾燥し、真空中で溶剤を除去する。分離用(Prepa
rative)TLC(20×20Cr!L,75Oμ
M,8:2Ske11ys01veB:酢酸エチルで処
理すると、55ηの6−ヒドロキシ−3,5−シクロビ
タミンD3(8a)が得られる。
この物質の特性;マススペクトル、m/E384(M+
),366,253,247。例18 6−アセトキシシクロビタミンD,(9a):乾燥ピリ
ジン300μlとAC2O2OOμlから成る溶液に、
ピリジン200μlに溶かした6ηの6−ヒドロキシ−
シクロビタミンD3(灸主)を加える。
この反応液を55℃にてN2の存在下で2時間加熱し、
次に大過剰のトルエンで希釈する。トルエンを40℃で
、真空下で蒸発し乾燥すると、粗6−アセトキシシクロ
ビタミンD3(旦主)が得られる。このもののマススペ
クトル、m/E426(M+)。例19 1−オキソーシクロビタミンD3(7a)の3a3Z) への水素化物による還元: エーテル500μlに1−オキソーシクロビタミンD3
2.OW9溶かした溶液を、LiAlH4で飽和したエ
ーテル300μtで処理する。
30分後に、飽和NaCtを滴下し注意深く反応を止め
る。
不溶性の塩をろ過により除去し、ろ液をMgSO4で乾
燥する。溶剤を真空中で除去すると、1α−ヒドロキシ
シクロビタミンD3(3A.)とこれに対応する1β−
ヒドロキシシクロビタミンD3異性体95:5の割合の
混合物が】.7η得られる。これはクロマトグラフィ一
で分離できる。NaBH4で飽和した100%エタノー
ル300μlで1ーオキソーシクロビタミンD3を同様
に処理すると、1α−ヒドロキシと1β−ヒドロキシシ
クロビタミンD3化合物(3aとその1β一異性体)と
の比率8:2の混合物が生じる。例20 6−ヒドロキシシクロビタミンD3(8a)のSeO2
/t−BuOOH酸化:1.5dの乾燥CH2Cl2に
SeO22.OTn9を加えよくかくはんした懸濁液に
70%t−BuOOHlOμlを加える。
均一になつたのち、500μmの乾燥CH2Clに14
ηの6−ヒドロキシシクロビタミンD3(8A.)を溶
かした溶液を滴下し、室温で1時間30分反応を続ける
。反応を10%NaOHで止め、エーテルで希釈し、1
0%NaOHおよび水で洗浄し、MgSO4にて乾燥し
、真仝下で溶剤を除去する。粗オイル状残留物をクロマ
トグラフイ一(10×20C!!L,75OμM,l:
1酢酸エチル:SkellysOlveB)によつて展
開すると、】.5Tf9(10%)の1−オキソ一6−
ヒドロキシ−シクロビタミンD3:マススペクトノレ、
(m/e),398(35),380(25),247
(25),135(40),133(100);2.0
η(15%)の1α,6−ジヒドロキシシクロビタミン
D3(10a):マススベクトル;(m/e),400
(50),382(80),269(20),247(
40),135(80),133(40):および2.
07!9(15%)の1α−ヒドロキシビタミンD3(
6a)、および対応する1α−ヒドロキシ−5,6−ト
ランス異性体が得られる。例21 1α,6−ジヒドロキシ−シクロビタミンD,(10a
)の1α−ヒドロキシビタミンD3(6a)への転化:
乾燥ピリジン400μm1氷酢酸200PIおよび1α
,6−ジヒドロキシ−シクロビタミンD3(1a)2.
0ηから成る溶液を55℃で2時間加熱する。
次に反応液をトルエンで希釈し、乾燥する。生成したオ
イル(1α,6−ジアセトキシシクロビタミンD3)を
100Tf11(7)THFにとり、200μtの97
%HCO2Hにて、55℃で15分間処理する。飽和N
aClによる希釈、エーテルによる抽出、飽和NaHC
O3での洗浄、MgSO4での乾燥、真空中でのエーテ
ルの除去により、粗1−アセトキシ−3−ホルメートー
シスおよびトランスービタミン誘導体が得られる。K2
CO3でギ酸エステルを選択的に加水分解し、クロマト
グラフイ一で処理することにより、純粋の1α−アセト
キシビタミンD3(主主)が得られる。これはKOH/
MeOHによる単純な加水分解で1α−ヒドロキシビタ
ミンD3(1主)に転化される。例2224(R),2
5−ジヒドロキシシクロビタミンD3(2d):150
μlの乾燥ピリジンに10.4〜の24R,25−(0
H)2D3および7.13即(1.5eq.)のTsC
lを加える。
0℃で72時間反応させ、次に飽和NaHCO3で赤釈
し、エーテルで抽出する。
エーテル抽出物を飽和NaHCO3で洗浄し、MgSO
4で乾燥し、真空下で溶剤を除去したのち、粗トシル化
物(TLCで〜70%)を25ηのNaHCO3と伴に
、2m1の無水MeOHに懸濁し、N2中で58℃で2
0時間加熱する。反応液を次に飽和NaClで希釈し、
エーテルで抽出する。エーテル抽出物を水で洗浄し、M
gSO4で乾燥し、真空で溶剤を除去する。分離TLC
(10×20C7rL,750μmシリカゲル、6:4
SkeIIys01veB:酢酸エチル)により、2.
5ηの24R,25−(0H)2D3および4.4〜の
24R,25−ジヒドロキシシクロビタミンD(2d)
がえられる。(2d)の特性:マススベクトル,(m/
e),430(15),398(65),253(40
),159(45),119(55),59(100)
:NMR,δ,0.55(3H,s,18−H3),0
.74(2H,m,4−H2),0.94(3H,d,
J=6.2Hz,21−H3),】.】7(3H,s,
26−H3),1.22(3H,s,27−H3),3
.26(3H,s,6−0CH3),3.34(1H,
m,24−H),4.17(1H,d,J=9.0Hz
,6−H),4.88(1H,m(シヤープ),19(
2)−H),5.00(1−H,d,J=9.0Hz,
7−H),5.04(1H,m(シヤープ),19(E
)−H)。例23 1α−24(10,25−トリヒドロキシシクロビタミ
ンD3(3d):先に調製した溶液、すなわち乾燥した
CH2Cl2中に1.12ηのSeO2および12μl
の750!)t−BuOOHを含む洛液に、4.2ηの
24R,25一ジヒドロキシシクロビタミンL)3を5
00μmのCH2Cl2に溶かし加える。
30分後、1.12即SeO2および12μlの70%
t−BuOOHを500μl(7)CH2Cl2に溶か
した溶液を追加しさらに1時間反応を続ける。
10%NaOHで反応を止め、エーテルで希釈し、10
%NaOHで2度洗浄し、次に水で洗浄する。
有機溶液をMgSO4で乾燥し、溶剤を真空下で除去す
る。その結果得たオイルを、酢酸エチル:Skelly
sOIveBl:1を用い5X20Cf!L,25Ot
tmシリカゲル板を使用しクロマトグラフイ一により精
製する。これにより、1.6即の1α,24(刊,25
−トリヒドロキシシクロビタミンD3(旦旦):マスス
ペクトノレ,(m/e),446( 30)414(5
0),396(40),269(30),135(80
),59(100):NMR,δ,0.55(3H,s
,18−H3),0,65(2H,m,4−H2),0
.96(3H,d,J=6.0Hz,21−H3),1
.19(3H,s,26−H3),1.24(3H,s
,27−H3),3.28(3H,s,6−0CH3)
,3.35(1H,m,24−H),4.20(1H,
d,J=9.0Hz,6−H),4.22(1H,m,
1−H),4.97(1H,d,J=9.0Hz,7−
H),5,18(1H,m(シヤープ),19(Z)−
H),5.26(1H,.d,J=2.2Hz,19(
E)−H)が得られる。副生成物として、1−オキソ一
24(10,25−ジヒドロキシシクロビタミンD3(
I旦)もまた単離される(20%以下)。例241α,
24CR),25−トリヒドロキシビタミンD3(6d
):JO 2OOμlの乾燥ピリジンおよび150μlのAC2O
に1.4即の1α,24R,25−トリヒドロキシ−シ
クロビタミンD3(1A)を加える。
この糸をN2でフラツシユし95℃にて20時間加熱す
る。その敢反応液を乾燥トルエンで希釈し、共沸蒸留し
乾燥する。油状生成物、1α,24CR),25−トリ
アセトキシ−シクロビタミンD3(i!l!−24,2
5−ジアセテート)を200P1のTHFに溶かし、9
7%HCO2H:THFl:1の溶液500P1に加え
55℃で15分加熱する。冷却した反応液をエーテルで
希釈し、水、飽和NaHCO3、飽和NaClで洗浄し
、MgSO4で乾燥する。真空中で溶剤を除去したのち
、粗1α,σ024R,25−トリアセトキシ−3β−
ホルメートビタミンD中間体を200P1f)THFに
溶かす。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 次の式を持つ化合物。 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ここで、Z_1は低級アルキル基および低級アシル基
    からなる群から選ばれたものであり、そしてR_1は、
    水素原子、低級アルキル基および水酸基からなる群から
    選ばれたものであり、R_2は水素原子および水酸基か
    ら選ばれたものである。 ただしZ_1が低級アルキル基であり、しかもR_1が
    水素原子である場合は、R_2は水素原子ではない。ま
    たR_3およびR_4は水素原子を表わすかまたは一緒
    になつて二重結合を形成している。)
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