JPS5945478B2 - 順送・トランスファ−組合せ加工方法およびその装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプレスの順送加エカ法の改良に係り、特にプレ
ス金型内で被加工物を次ステージヘ搬送するに際し、初
めの段階では順送によリプレス加工を行い、ついでプレ
ス金型内に設けた搬送装置によりトランスファープレス
加工を行うようにした順送・トランスファー組合せ加エ
カ法およびその装置である。

従来、コイル材より連続的に加工するプレス加工として
は第１図に示したように、被加工物１、１間を送り桟２
で連結し、プレスのストローク毎に被加工物を切り離す
ことなく同一プレス金型内で複数の加工を行い、最後に
切断して完成品を作るという順送加工や、あるいは第２
図に示すようにコイル材３より必要な材料に切断した被
加工物をプレス又はプレス型内に有する搬送装置４を用
いプレスのストローク毎に搬送し複数の工程を同時に加
工するというトランスファー加よりＳ行われていた。

しかし、第１図に示す順送カロエカ式においては、プレ
ス加工の途中工程で絞り加工を必要とする場合は被加工
物間のピッチれ５送り方向で収縮し、この為に伸縮自在
とした特殊なつなぎ桟を必要とし材料の歩留を低くした
り又、被加工物の全周を塑性加工する場合はつなぎ桟を
設けることができないという問題があつた。

このような問題に対し第２図に示すトランスファー加エ
カ式は切断された材料をプレス機械又はプレス金型内に
有する専用の搬送装置４を用い、プレスのｌストローク
毎に被加工物を掴んで１つ又は２つのコモンプレート上
にセットされた複数のプレス金型へ搬送し、プレス加工
するというものであつた。

このトランスフア一加エカ式は順送加エカ式における問
題を解決する力法として幅広く使用されている。しかし
、このトランスフア一加エカ式は加工数と等しい独立し
たプレス型を必要とする他、各プレス金型間を搬送する
専用の治工具を必要とし、これらの搬送用治工具をスト
ローク毎に連動する機構を持つ特殊プレスにて行われる
ものである。それ故トランスフア一加エカ式においては
多大な設備投資を要するという問題ＢＳあつた。本発明
はこれらの問題を除去するために発明したもので、多工
程の加工を必要とするプレス加工に際し、特殊な送り桟
を必要としない工程までを順送加工し、送り桟Ｂ３特殊
な形になるか、あるいは使用できない工程からはトラン
スフア一加工を行い、材料の歩留りを向上しつつ専用の
搬送治工具を最低限に押え、通常トランスフアープレス
でなければ加工出来ないようなものを汎用プレスで行え
るようにした加エカ法およびその装置である。

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第３
図は本発明力法を示す工程の概念図であり、１つの金型
の前半部分で複数の工程を順送プレス加工Ａし、切り離
された被加工物Ｂを適宜な手段により金型の後半部へ搬
送し、プレス金型の後半部分で複数の工程をトランスフ
アープレス加工するものである。第４図、第５図は本発
明の装置を示す平面図と側面図を示すもので、プレス金
型の前半部に、穴抜き、切欠きおよび切新等を行うポン
チ・ダイを有する順送加工ステージＡと、被加工部６を
材料ストツク部１０へ搬送する傾斜式ガイドレール７と
、材料ストツクの被加工物を後半部の加エステージ−搬
送するためのエアーシリンダー８で作動する押出しバ一
装置９とを設け、プレス金型の後半部に、前記順送加工
の型より一段下げて成形、穴抜きおよび分断等を行うポ
ンチ・ダイを有するトランスフア一加工ステージＢを設
け、この加工ステージ上面にエアーシリンダー１１で作
動する複数のシヤフト１２を横架した枠体１３を設け、
この枠体の軸１２の適宜な位置にラチエツト式搬送爪１
４を複数個設け、さらに各トランスフア一加工ステージ
毎にプレスのストロークに同調して被加工物１５を挟持
あるいは開放するスプリング式の側面ガイド機構１６を
設け、プレスのｌストローク毎に被加工物１５をトラン
スフア一加工の次ステージへ送り出すようにした順送・
トランスフア一組合せ加工装置である。

次に本発明の作用について説明する。

始めに、プレス型に挿入された材料は順送プレス加工ス
テージＡにて順次穴抜き、切欠き、切断の加より５行わ
れ．切断された被加工物６は傾斜式ガイドレール７上を
すべり材料ストツク部１０に落とされる。

次に、被加工物６はエアーシリンダー８によつて作動す
る押出しバ一装置９により枠体１３に設けたクラツチ式
搬送爪１４の下をくぐり抜けトランスフア一の成形工程
１７へ搬送される。

この搬送の完了と同時に被加工物１５はスプリング式の
側面ガイド機構１６により両端部Ｂ５固定されプレス加
工される。次に成形工程でプレス加工された被加工物１
５はエアーシリンダー１１の作動に連動するラチエツト
式搬送爪１４により次の穴抜工程１８へ搬送される。

この搬送の完了と同時に成形工程と同様両端部Ｂ５スプ
リング式の側面ガイド機構１６により固定されプレス加
工される。更に穴抜工程１８で加工された被加工物１９
は同じ手法にて分断工程２０へ搬送されプレス加工され
る。分断された被加工物２１はそれぞれ分断工程に設け
られた専用の傾斜式シユート２２上を滑るようにプレス
型外へ排出される。又、これらのプレス加工に欠くこと
のできないプレス金型の安全確認は、被加工物について
はスプリング式側面ガイド機構１６以外にポンチ側に設
けられたガイドプロツク２３により強制され、更に被加
工物定位置確認弔マイクロスイツチ２４により行なわれ
る。

又押し出しバ一装置を作動するエアーシリンダー８はマ
イクロスイツチ２５により、ラチエツト式搬送爪１４を
作動する工了一シリンダ一１１はマイクロスイツチ２６
により定位置の安全確認を行つている。これらの安全機
構を設けることにより汎用プレス以外の自動プレスの加
工に対しても信頼性を高めプレス加工の省人化を図るこ
とができる。本発明は上述の如く順送加工ステージとト
ランスフア一加工ステージを一つの簡単な金型に組込ん
でなるものであるから、順送加工では行えないような複
雑な形状あるいは工程を必要とする加工物においても安
価な金型で製造できるという産業上極めて有益な発明で
ある。

【図面の簡単な説明】 第１図、従来の順送加工した連続状半製品の平面図、第
２図、従来のトランスフア一加工における半製品の配列
を示す平面図、第３図、本発明の順送およびトランスフ
ア一組み合せ加工の平面工程図、第４図、本発明装置の
概略平面図、第５図、本発明装置の概略側面図。 Ａ・・・・・・順送加工ステージ、Ｂトランスフア一加
工ステージ、１・・・・・・順送加工レイアウト被加工
物、２・・・・・・送り桟、３・・・・・・コイル材、
４・・・・・・搬送装置、６・・・・・・被加工物、７
・・・・・・傾斜式ガイドレール、８・・・・・・エア
ーシリンダー、９・・・・・・押し出しバ一装置、１０
・・・・・・材料ストツク凪 １１・・・・・・エアー
シリンダー １２・・・・・・複数のシヤフト、１３・
・・・・・枠体、１４・・・・・・ラチエツト式搬送爪
、１５・・・・・・被加工物、１６・・・・・・スプリ
ング式側面ガイド機構、１７・・・・・・成形工程、１
８・・・・・・穴抜工程、１９・・・・・・被加工物、
２０・・・・・・分断工程、２１・・・・・・被加工物
、２２・・・・・・傾斜式ガイドレール、２３・・・・
・・ガイドブツク、２４・・・・・・被加工物定位置確
認用マイクロスイツチ、２５・・・・・・押し出しバ一
作動用エアーシリンダー定位置確認用マイクロスイツチ
、２６・・・・・・搬送爪作動用エアーシリンダー定位
置確認用マイクロスイツチ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ １つの金型の前半部分で複数の工程を順送プレス加
   工し、切り離された被加工物を適宜な手段により連続的
   に金型の後半部へ搬送し、プレス金型の後半部分で複数
   の工程をトランスファープレス加工することを特徴とす
   る順送・トランスファー組合せ加工方法。 ２ プレス金型の前半部に、穴抜き、切欠きおよび切断
   等を行うポンチ・ダイを有する順送加工ステージＡと、
   被加工物６を材料ストック部１０へ搬送する傾斜式ガイ
   ドレール７と、材料ストック部の被加工物を後半部の加
   工ステージへ搬送するためのエアーシリンダ８で作動す
   る押出しレバー装置９とを設け、プレス金型の後半部に
   、前記順送加工の型より一段下げて成形、穴抜きおよび
   分断等を行うポンチ・ダイを有するトランスファー加工
   ステージＢを設け、この加工ステージ上面にエアーシリ
   ンダー１１で作動する複数のシャフト１２を横架した枠
   体１３を設け、この枠体の軸１２の適宜な位置にラチエ
   ツト式搬送爪１４を複数個設け、さらに各トランスファ
   ー加工ステージ毎にプレスのストロークに同調して被加
   工物１５を挾持あるいは開放するスプリング式の側面ガ
   イド機構１６を設け、プレスの１ストローク毎に被加工
   物１５をトランスファー加工の次ステージへ送り出すよ
   うにした順送・トランスファー組合せ加工装置。