JPS594538Y2 - 螢光表示管 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は信号の強度を表示する螢光表示管に関するもの
であって、その目的とするところは、複雑な電気回路を
用いることなく、簡単な真空放電管により螢光面に信号
の強度を表示する螢光表示管を提供することにある。

従来の螢光表示管を第１図および第２図について説明す
る。

１は螢光表示管で、表示板２に貼着された複数個の螢光
性陽極Ａ １． Ａ ２ 、 Ａ ３・・・・・・Ａ、
と、加速電極３と、棒状の熱陰極４とを有し、陽極ＡＩ
。

Ａ２．Ａ３・・・・・・Ａｎはそれぞれ、トランジスタ
Ｑｌ、Ｑ２゜Ｑ３・・・・・・Ｑｏに接続されている。

トランジスタＱ１゜Ｑ２．Ｑ３・・・・・・Ｑｎの動作
電圧は抵抗Ｒ，，Ｒ３，Ｒ３・・・・・・Ｒｎおよびｒ
ｌ、ｒ２．ｒ３・・・・・・ｒｏによって段階的に差が
つけである。

Ｓは信号電圧である。上記の構成において陰極４がら発
する熱電子は加速電極３で加速され、陽極Ａ１．Ａ２．
Ａ３・・・・・・Ａ、に衝突してこれを発光させるので
あるが、信号電圧Ｓの強度に応じてＡｌ、Ａ２．Ａ３・
・・・・・Ａｏの順に発光するので、信号電圧Ｓの強度
は発光する陽極の数によって検知することができる。

ところで上記従来の螢光表示管は螢光性陽極の数と等し
い数のトランジスタとその付属部品を必要とするため回
路が複雑となる。

また、各陽極Ａ１゜Ａ２．Ａ３・・・・・・Ａｏは別個
に独立しており、各陽極が発光する信号電圧にはある一
定の巾があるため発光にバラツキを生じ表示が不安定に
なる欠点がある。

本考案は上記のような欠点のない螢光表示管とすること
を意図するものである。

本考案の実施例を第３図について説明する。

５は長方形の陽極でその表面は熱電子の到達によって発
光する螢光面を形成している。

６は陽極５の前方に配置された加速電極で、陽極５と同
一形状を有し、かつ均等の格子密度をもつ。

７は棒状の熱陰極８と加速電極６との間に配置された制
御電極で、陽極５および加速電極６と同一形状を有し、
がつその格子密度はその長手方向の一方の端部を密にし
、他方の端部に向けて次第に疎にしである。

９は制御電極７に印加される信号電圧である。

上記の構成において、陰極８に発生する熱電子が制御電
極７を通過する量は制御電極７の格子密度に比例する。

したがって陽極５の表面における発光は制御電極７の格
子密度の密の側が強く、疎の側にいくにしたがって次第
に弱くなる。

そして制御電極７によって制御される熱電子の量は制御
電極７に印加される信号電圧９の強度に比例するから陽
極５の表面における発光の分布によって信号電圧９の強
度を検知することができる。

加速電極６は制御電極７を通過した熱電子を吸引加速し
て電子流を直進させ、陽極５の表面における発光部と非
発光部との境界を明確にする効果がある。

以上述べたように、本考案は表面に螢光面を形成する長
方形の陽極５と熱陰極８との間に信号電圧９が印加され
る制御電極７と、該制御電極７を通過する熱電子を加速
する加速電極６を備えた熱電子放電管において、前記制
御電極７を前記陽極５と同一形状にしてその格子密度を
その長平方向の一方の端部を密にし、他方の端部に向け
て次第に疎となるようにしであるので、制御電極７に印
加される信号電圧の強度を陽極表面の発光の分布から検
知することができ、第１図および第２図の従来の螢光表
示管のように複雑な電子回路の必要がなく、かつ、単一
の螢光面から安定し７た表示かえられるすぐれた効果を
有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の螢光表示管の概要を示す斜視図、第２図
は従来の螢光表示管の電気回路図、第３図は本考案の実
施例の斜視図。 ５・・・・・・陽極、６・・・・・・加速電極、７・・
・・・・制御電極、８・・・・・・熱陰極、９・・・・
・・信号電圧。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表面に螢光面を形成する長方形の陽極と熱陰極との間に
   信号電圧が印加される制御電極と、該制御電極を通過す
   る熱電子を加速する加速電極を備えた熱電子放電管にお
   いて、前記制御電極は前記陽極と同一形状であってその
   格子密度はその長手方向の一方の端部を密にし、他方の
   端部に向けて次第に疎にしであることを特徴とする螢光
   表示管。