JPS594426B2 - オルタニルサン ノ セイゾウホウ - Google Patents

オルタニルサン ノ セイゾウホウ

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JPS594426B2
JPS594426B2 JP8365773A JP8365773A JPS594426B2 JP S594426 B2 JPS594426 B2 JP S594426B2 JP 8365773 A JP8365773 A JP 8365773A JP 8365773 A JP8365773 A JP 8365773A JP S594426 B2 JPS594426 B2 JP S594426B2
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JP
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acid
phenylamide
urea
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aniline
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JP8365773A
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JPS5032145A (ja
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八郎 山口
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Nitto Chemical Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明はオルタニル酸の製造法に関し、更に精しくは
N−フェニルアミド硫酸のアンモニウム5 塩ないしア
ミン塩類またはこの化合物を生成する原料物質を、塩基
性雰囲気下に加熱することによるオルタニル酸の製造法
に関する。
アニリンを原料としてアミノベンゼンスルホン酸を製造
する際、アニリンのアミノ基に対してパ0 ラ位にスル
ホン酸基の入つたスルフアニル酸は高純度、高収率で容
易に得られ、特にアニリンの酸性硫酸塩を高塩に加熱し
てスルフアニル酸を得る所謂「焙焼法」が有名である。
しかしながら、アニリンを原料として、アニリンのアミ
ノ基に対し05てオルト位にスルホン酸基の入つたオル
タニル酸を製造することは従来困難とされていて、僅か
にアニリンとアミド硫酸を加熱してオルタニル酸を得る
方法が特公昭45−19892号公報に述べられている
にすぎず、この反応ではN−フエニルフ0 アミド硫酸
アンモニウムが中間に生成すると考えられている。たゞ
この反応においても、得られる反応生成物はオルタニル
酸とスルフアニル酸(オルタニル酸:スルフアニル酸:
−6:4 ・・・・・・重量比)の混合物である。ク5
本発明者はアニリンのスルホン化によつて得られるN
−フェニルアミド硫酸アンモニウム塩類の加熱に際し、
塩を構成する陽イオンはアンモニウムイオンばかりでな
く、各種のアミン類にプロトンを配位して生成する置換
アンモニウムイオン類3θ の場合でもオルタニル酸を
生成し、しかも比較的塩基度の高いアミンに由来する置
換アンモニウムイオンを造塩成分とするほうが、スルフ
アニル酸に対してオルタニル酸の生成比が大きいことを
見出し、さらにN−フェニルアミド硫酸アンモニウ35
ム塩類に塩基性雰囲気を与える物質を添加して加熱す
ると、生成物にはスルフアニル酸が含まれずオルタニル
酸のみとなることを見出し、この発明に到達した。
従つて、この発明はスルフアニル酸の生成を伴わずに、
高純度、高収率でオルタニル酸を得る方法を提供するこ
とを目的とし、アニリンのN−スルホン化によつて得ら
れるN−フエニルアミド硫酸のアンモニウム塩ないしア
ミン塩類またはこの化合物を生成する原料物質に、塩基
性雰囲気を与える物質を添加して加熱することにより、
この目占Ht・達成しようとするものである。
すなわち、この発明によるオルタニル酸の製造法は、N
−フエニルアミド硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩
類またはこの化合物を生成する原料物質に、尿素または
スルフリルジアミドを添加して、加熱することを特徴と
するものである。
この発明において原料として用いられるN−フエニルア
ミン硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩類は、一般式
(但し式中R1、R2およびR3は同一もしくは相異な
りそれぞれ水素原子または炭素数3までの炭化水素基で
あつて、基R1とR2もしくはR1、R2とR3は直接
または酸素原子を介して連結して、5員または6員の複
素環基を形成してもよい)で表わされる。
RlR2R3Nで示されるアミン類としては、具体的に
、アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメ
チルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチ
ルアミン、n−プロピルアミンジ一n−プロピルアミル
、トリ−n−プロピルアミン、ピロリジン、ピペリジン
、モルホリン、ピリジン、ピコリンなどがあげられる。
この発明においては、塩基性雰囲気を与える物質として
、尿素およびスルフリルジアミドが使用される。
この発明の実施に当つて、添加される尿素またはスルフ
リルジアミドの量は、N−フエニルアミド硫酸のアンモ
ニウム塩ないしアくン塩類と等重量程度が適当であるが
、尿素およびスルフリルジアミドは融点が低い(前者は
132.7℃、後者は93℃)ため、反応条件下で溶媒
としても働くので、N−フエニルアミド硫酸のアンモニ
ウム塩ないしアミン塩類を溶解する程度の量を用いれば
よく、従つて、N−フエニルアミド硫酸のアンモニウム
塩ないしアミン塩の約0.3ないし約3重量倍程度の範
囲内で適宜増減できる。
尿素またはスルフリルジアミドの使用黴を大きくすると
反応体の融点が低下するので、加熱温度を低下すること
ができるが、温度を低下すると反応時間が長くなる。こ
の発明の実施に際し、反応温度は、尿素またはスルフリ
ルジアミドの使用量にもよるが、一般的に、約120な
いし約180℃の範囲が適当であり、110℃以下にな
ると反応が充分進行せずまた190℃以上になると副反
応がおこるので好ましくない。反応生成物中にはオルタ
ニル酸のほかに、未反応のN−フエニルアミド硫酸のア
ンモニウム塩ないしアミン塩類、尿素またはスルフリル
ジアミド、副生した硫酸塩などが混在する。
これらのうち副生硫酸塩は、反応生成物をアンモニア水
に溶かした後、水酸化バリウムまたはカルシウムを添加
することによつて、沈澱として除去される。沈澱沢別後
、沢液を酸性とするとオルタニル酸が析出し、アンモニ
アおよびアニリンの一部ならびに尿素が水層中に残る。
オルタニル酸とスルフアニル酸との混合物を得る従来法
では、オルタニル酸とスルフアニル酸の両者が前記f液
から析出されるので、イオン交換クロマトグラフイ一に
よる方法、両者のアミノ基の塩基度の差を利用する方法
または両者のカリウム塩の水に対する溶解度差を利用す
る方法などによつて両者を分離する処理が必要であつた
が、この発明ではスルフアニル酸の副生が殆んど認めら
れないので、両者の分別単離処理は不必要である。
この発明における出発原料としては、前記のNフエニル
アミド硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩そのものが
使用されるだけではなく、この化合物を生成する原料が
直接使用され得ることは云うまでもない。すなわちアニ
リンとRlR2R3N−SO3(但しR1、R2および
R3は前記の通りである)で表わされるアミド硫酸類と
を直接約100ないし130℃に加温すると所望のN−
フエニルアミド硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩類
が生成するので、これに尿素またはスルフリルジアミド
を添加し、加熱すればよい。
ここで使用されるアミド硫酸類としては、アミド硫酸、
N一置換アミド硫酸、第三アミン一三酸化いおう錯体な
どがあげられる。以上述べた発明は、N−フエニルアミ
ド硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩類に尿素または
スルフリルジアミドを添加し、加熱してオルタニル酸を
得る方法に関するものであるが、N−フエニルアミド硫
酸のアンモニウム塩ないしアミン塩類の原料であるアニ
リンとアミド硫酸類とを尿素またはスルフリルジアミド
の存在下に加熱することによつても、高純度、高収率で
オルタニル酸を得ることができる。
この際アミド硫酸類に対しアニリンは等モル用いればよ
いが過剰に用いても差支えない。
またアミド硫酸類とアニリンの合計量に対する尿素また
はスルフリルジアミドの添加量、反応温度などについて
は、N−フエニルアミド硫酸のアンモニウム塩ないしア
ミン塩類を出発原料とする場合と同様である。以下実施
例によつてこの発明を説明する。
実施例 1 N−フエニルアミド硫酸アンモニウム101.87(0
.54モル)に尿素100yを加え、180℃で60分
間加熱した。
生成物に2.8%アンモニア水を加えて生成物を溶解し
、煮沸してアンモニアを除いた後、塩酸を加えてPH2
とし、3時間煮沸して未反応のN−フエニルアミド硫酸
アンモニウムを分解し、生じた硫酸根を硫酸バリウムと
して沈澱させる。この沈澱を水洗分別(52.0y)し
て除き、沢液と洗液とをH型とした陽イオン交換樹脂〔
商品名:AmberliteIR−120、オルガノ社
製〕のカラム(15mmφ×290mm)を通し、イオ
ン交換水で洗浄し、沢液と洗液とを合わせて濃縮乾固し
て、オルタニル酸48.07(0.28モル)を得た。
収率は51.8%である。濃縮乾固物を薄層クロマトグ
ラフを用いて分析しても、スルフアニル酸の生成は全く
認められない。実施例 2 N−フエニルアミド硫酸アンモニウム1197に尿素1
007を加え、140℃で8時間加熱した。
反応生成物を水に溶解し、塩酸を加えてPHlとし、2
時間煮沸した。反応物中の硫酸根を除くため、小剰剰の
水酸化バリウム・8水塩を加え、硫酸バリウムとして沈
澱させた。分解により生じた遊離アニリンおよびアンモ
ニアを除くため、水蒸気蒸留をおこない、残液に稀硫酸
を、もはや白沈を認めなくなるまで加え、硫酸バリウム
を沢別洗浄し、沢液と洗液を減圧濃縮し、塩酸を加えて
析出する結晶を沢別し、63.4yのオルタニル酸を得
た。(収率58.3%)実施例 3 アニリン8007とアミド硫酸140yとを混合して加
熱し、15分間で120℃とし、反応物が透明の液体と
なつた後、白濁しはじめたところで加熱を中止し、エチ
ルエーテルを加えてかきまぜ、吸引沢過して150y(
7)N−フエニルアミド硫酸アンモニウムを得た。
このN−フエニルアミド硫酸アンモニウム119yに尿
素100yを加え、140゜Cで8時間加熱し、以後実
施例2と同様の処理をしたところ、オルタニル酸65.
07を得た。(収率59.8%)実施例 4 N−フエニルアミド硫酸アンモニウム190y(1.0
モル)に尿素1907を加え、140℃で8時間加熱熔
融し、以後実施例2と同様に処理してオルタニル酸10
4y(0.603モル)を得た。
(収率60.3%)実施例 5 N−フエニルアミド硫酸アンモニウム102yにスルフ
リルジアミド1007を加え、180℃で60分加熱熔
融し、以後実施例2と同様に処理してオルタニル酸47
7(0.27モル)を得た。
(収率51%)実施例 6 N−フエニルアミド硫酸のピリジン塩2527に尿素2
50yを加え、160℃で8時間加熱した。
反応生成物に稀硫酸を加えてPHlとし、2時間煮沸し
た。これに石灰水を加えてPH8とし、生成した沈澱を
沢別、水洗し、沢液と洗液とを合わせて蒸留濃縮して、
遊離したピリジンおよびアニリンを水と共に除去し、得
られた結晶を再び水200m1に溶解し、稀硫酸を加え
てPHlとし、冷却してオルタニル酸を析出させた。沢
過、水洗、乾燥後の収量は95.37であつた。(収率
55%)実施例 7N−フエニルアミド硫酸アンモニウ
ム197yに尿素2007を加え、180℃で60分間
加熱し、以後実施例1と同様に反応生成物を処理してオ
ルタニル酸907を得た。
(収率52%)実施例 8アニリン477、トリメチル
アミン一三酸化いおう付加物707、尿素70yを16
0℃で8時間加熱した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中R^1、R^2およびR^3は同一もしくは相異
    なりそれぞれ水素原子または炭素数3までの炭化水素基
    であつて、基R^1とR^2もしくはR^1、R^2と
    R^3は直接または酸素原子を介して連結して、5員ま
    たは6員の複素環基を形成してもよい)で表わされるN
    −フェニルアミド硫酸のアンモニウム塩ないしアミン塩
    類に、尿素またはスルフリルジアミドを添加して加熱す
    ることを特徴とするオルタニル酸の製造法。 2 アニリンとR^1R^2R^3N・SO_3(但し
    式中R^1R^2およびR^3は同一もしくは相異なり
    それぞれ水素原子または炭素数3までの炭化水素基であ
    つて、基R^1とR^2もしくはR^1、R^2とR^
    3は直接または酸素原子を介して連結して、5員または
    6員の複素環基を形成してもよい)で表わされるアミド
    硫酸塩類とを、尿素またはスルフリルジアミドの存在下
    に加熱することを特徴とするオルタニル酸の製造法。
JP8365773A 1973-07-26 1973-07-26 オルタニルサン ノ セイゾウホウ Expired JPS594426B2 (ja)

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JPS5032145A JPS5032145A (ja) 1975-03-28
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