JPS5944236B2 - 壁面取付型ホルダ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 く要旨の解説〉 この発明は自動車のダツシュボードや電話置場近傍の壁
面等に簡易に設置されて使用される壁面取付型ホルダー
において、メモやシート等の挟持を取付板とそれに対向
する斜板内に収納されたボールの狭搾面押圧により行う
ようにした壁面取付型ホルダーに関する発明で・あり、
特に、該ボールを少くとも２つ上下方向に配列して挟持
機能及び取出し機能を向上させるようにした壁面取付型
ホルダーに係る発明である。

〈従来技術〉 従来、周知の如く自動車や電話セット位置の壁面に取付
けられているシートばさみ等の壁面取付型ホルダーは所
謂バネクリップ式のものやマグネットタイプのものが多
く、機構そのものは極めて簡単ながら、使用には種々の
問題があった。

即ち、自動車走行中の高速料金切符やカードは運転操作
の制約のため、片手でホルダー操作をせねばならず、又
、電話メモ等の場合もしばしば片手操作が要求されるに
もかかわらず、従来のものでは機械的に片手操作がし難
い難点があり、運転を誤ったり、電話中細のシートを落
としたりする欠点が避けられなかった。

而して、例えば、実開昭５０−７２３１２号公報に示さ
れるようなボールタイプのホルダーが案出されているが
、該種ホルダーにおいてはボールが１つであるため先行
挿入シートに対し後からシートを挿入するとボールが上
がり該先行シートが下落する不具合があり、実用上複数
枚のシートを保持出来ないという不都合さがあった。

〈発明の目的〉 この発明の目的は上述従来技術に基づく壁面取付型ホル
ダーの問題点を解決すべき技術的課題とし、極めて簡単
な構成ながら合理的設計により片手で確実、且つ、容易
にシートの挟持がワンタッチで行え、しかも、その取外
しに際してもスムースに、そして、容易に行え、そのう
えシート挟持に際し先行挿入シートに対し後シートを挿
入しても先行シートの下落を防止出来、複数枚のシート
保持が確実に行えるようにして事務機産業におけるボー
ル利用分野に益する優れた壁面取付型ホルダーを提供せ
んとするものである。

〈発明の構成〉 上述目的に沿い先述特許請求の範囲を要旨とするこの発
明の構成は前述問題点を解決するためにシートをホルダ
ーに挟持させるに際し、壁面に添着させた取付板のポケ
ットのスリットシートを臨ませて上方に挿入し、該ポケ
ットの上記取付板に対向して設けられた下方狭搾状の斜
板と該取付板との間に収納された２つ以上の剛球等のボ
ールを上方に持ち上げて該ボールと取付板との間にシー
ト挿入分の間隙を自動形成させ、該シートの重力による
下降付勢と共にボールの自重下降により、該ボールの上
記ポケットの下向狭搾による取付板に対する挟持分力を
発生させ、該シートを取付板とボールとの間に強固に挟
持固定して懸吊保持状態を維持させ、又、このようにし
て懸吊保持した先行挿入シートに後シートを挿入した場
合下から２つめ以上のボールが先行シートを保持プロセ
スが現出されるために該先行シートの下落は防止され、
したがって、複数枚のシートは順次確実に懸吊保持され
、一方、シートを取り外す場合は、該シートを引出し方
向に側方変位させて移動させると、ボールは転勤可能に
なり、シートは軽く、スム・−スに破損等のおそれなく
引き抜くことが出来るようにした技術的手段を講じたも
のである。

〈実施例−構成〉 次に、この発明の１実施例を図面に基づいて説明すれば
以下の通りである。

１はこの発明の要旨を成す壁面取付型ホルダーであり、
適宜側面や自動車のダツシュボード等の面２に両面周知
の適宜接着テープ３等を介して添着される適宜材質の取
付板４と、該取付板４に接着剤を介して接着固定された
合成樹脂製のポケット５と、該ポケット５内に収納され
た転勤可能な犬、中、小の３個の鋼球のボール６ 、６
’、 ６．”から成る。

而して、該ポケット５は上記取付板４に対して生方緩傾
斜に近接して狭搾状となっていると共に下端解放されて
いる斜板７と、該斜板７の両側に接着され、それから取
付板４に対向して上部だけ該取付板４に固定されている
側板８と、該ポケット５の上蓋９から成る。

尚、該側板８の下部開口より取付板４に沿って両側にシ
ート１０，１０・・・の挿入用スリット１１が適宜上方
まで穿設されである。

又、該スリット１１の下端開口部には設計によってガイ
ドカーブ１２を形成させても良い。

そして、前記ボール６ 、６’、 ６”は図示する様に
前記取付板４と斜板７と成す下方狭搾ポケット５内に該
取付板４と斜板７とに当接挟持すした状態では相互に充
分に間隔が介在するようにされている。

又、ポケット５の水平断面はボール６．６’。

６〃にとって充分に横方向に広く形成され、第１図に示
す様に、設計によっては下方が若干狭く形成しても良い
。

そして、ポケット５の断面形状は、第３図に示す様に、
矩形か、第６図に示す様に、横方向引出向にやや広げて
形成するのが好ましい。

〈実施例−作用〉 上述構成において、両面テープ３を使用して取付板４を
介してホルダー１を自動車のダツシュボード、或は、家
屋等の電話置場等の壁面等の面２に添着固定しておき、
メモ、或は、チケット等のシーＮＯ，１０、・・・を挿
入セットして取付けておくには、第４図に示す様に、該
シート１０をポケット５の下部開口のスリット１１から
上方向けに矢印Ａの様に挿入すると、取付板４と斜板７
との狭搾部に当接介在したボール６．６’、６“は下か
ら順にシート１０との摩擦により軽く持ち上げられて転
動し、その結果、該ボール６．６’。

６Ｎと取付板４との間に該シート１０分だけの微小間隙
が形成さね、該シート１０はスリット１１の上限まで所
望に挿入され、ボールｓ、ａｓｓ’は順次それと取付板
４との間にシート１０を介装させる。

そして、該シート１０から手を離せば、ボール６．６’
、６“は自重により斜板７とシート１０とが成す狭搾部
に定着し、ボール６．６’、６”の重さより大きい分力
で該シート１０をして取付板４に抑圧挟持させるように
し、したがって、シート１０は取付は状態に付勢されて
懸吊保持され脱落落下することはない。

而して、上述プロセスにおいて、予め１，２枚等のシー
ト１０．１０が先行挿入されて挟持され、新たな３枚目
のシート１０を後挿入セットして挟持させ場合、第４図
に示す様に、最下部のボール６′が上昇して転動しても
、それより上方の中、大のボール６’、６’が前述の如
く先行シート１０．１０はを押圧挟持し後からのシート
１０の挿入プロセスでも依然として懸吊保持されて脱落
することはない。

しかも、それらの動作は極めて微小時間で行われるため
に実質的にもシート挿入プロセスでの先行シートは慣性
でその姿勢を維持し脱落は防止される。

次に、懸吊保持されたシート１０を取り外す場合には、
第５図に示す矢印Ｂの様にシート１０を横方向に引くと
、各ボール６．６’、６ は下方向には変位せず、そ
のため、各シート１０に対する懸吊機能、就中、下方脱
落防止機能は維持したままシート１０は側方移動に伴っ
て転動し、した′がって、スムースに極めて軽い操作で
該シート１０は取り外せる。

尚、その場合、第６図に示す様にポケット５の水平断面
を引出し方向にやや開いて形成させた場合は引出し操作
がより効果的である。

そして、当該シート１０が引き山中、及び、引き出され
た後は自動的に各ボール６．６’、６’が残余の挟持シ
ート１０を前述同様に挟持することに何ら変りはない。

尚、取付板４と斜板７との成す狭搾傾斜角度は適宜設計
状のものであり、又、該取付板４の壁面２に対する添着
角度も上記狭搾傾斜角度との相対関係においてボール６
．６’、６’の最適抑圧挟持力が生ずるように適宜設計
すれば良い。

尚、設計によって上記ボールをスチールボールの代りに
ゴム、或は、合成樹脂製にすることはこの考案の実施例
の範囲に入ることは勿論である。

〈発明の効果〉 以上、この発明によれば、壁面取付板において、壁面取
付板吉該取付板に対設したポケットの対抗斜板との挟搾
部を下方に傾斜させる如くし、該ポケット内に２つ以上
のボールを収納したことにより、下方からのシートの挿
入セット時にボールをして軽く転動させてスリットから
の挿入をし易くすることが出来るばかりでなく、側方引
出し時にボールの転勤を利用して極めて軽くスムースに
引き出すことが出来るという基本的な優れた効果が奏せ
られる。

又、ボールを２個以上収納することにより複数枚のシー
トをセットする場合、先に挿入セットしたシートを上部
ボールで挟持して後セットするシート挿入に際し脱落す
ることをより確実に防止することが出来、したがって、
複数枚のシートを順に懸吊保持することが可能となる優
れた効果がある。

又、サイズはコンパクトであるため、自動車内等の狭隘
部に取付けたりするのに著しく便利である。

更に、シート挟持に直接与るボールが転勤可能であるた
めシートの挿入姿勢が多少左右に傾斜していてもシート
を挟持する押圧力発生には何の変りもない利点があり、
又、ボールを剛球とした場合は取付板や斜板に食い込ん
で不動状態にならず、それだけ注意してセットする必要
がなく、電話中のメモシートのはさみっけや、自動車運
転中のチケットはさみつけに甚だしく便利である優れた
効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の１実施例を示すものであり、第１図は
正面図、第２．３図は第１図ｍ−ｎ、■−ｍ断面図、第
４図はシート取付はめ込み状態断面図、第５図はシート
引き出し斜視図であり、第６図は第３図相当他の実施例
の断面図である。 ２・・・・・・壁面、４・・・・・・取付板、７・・・
・・・斜板、５・・・・・・ポケット、１０・・・・・
・シート、６，６’、６”・・・・・・ボール、１・・
・・・・壁面取付型ホルダ−。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 壁面に当接される取付板と、該取付板に対向すると
   共に下部が狭搾されて設けられた斜板を有するポケット
   と、該取付板に沿って該ポケットに穿設されたシート挿
   入用スリットと、該ポケット内に遊転可能に収納された
   ボールとより成る壁面取付型ホルダーにおいて、該ボー
   ルが少くとも２つ上下方向に配列されて上記ポケットに
   収納されていることを特徴とする壁面取付型ホルダ−。