JPS594380Y2

JPS594380Y2 - 自動販売機の商品収納装置

Info

Publication number: JPS594380Y2
Application number: JP6245579U
Authority: JP
Inventors: 稔吉田
Original assignee: シャープ株式会社
Priority date: 1979-05-09
Filing date: 1979-05-09
Publication date: 1984-02-08
Also published as: JPS55165375U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は缶、ビン等の円筒形の商品を収納する自動販売
機の商品収納装置に関するものである。

ところで、此種の装置の中には第１図に示すように、多
数の商品載置棚１．・・・を上下に傾斜して設けると共
に、これら各欄１の下端にある商品転出口２．・・・を
垂直乃至略垂直な共通シュート３に連通させ、そして上
記各商品載置棚１．・・・上に載置した各商品Ｆ、・・
・を、共通シュート３の下端に設けた搬出カム４がその
回転によって共通シュート３内の商品Ｆを搬出するに従
って、順次、上段の棚１．・・・のものから共通シュー
ト３に転動させ導く構造のものがある。

然し乍ら、このような構造の商品収納装置では商品Ｆの
径或いは他の種々の条件により、第２図に示すように、
共通シュート３内の商品（図では符号Ｆ□）の下方に下
段の商品載置棚１の商品（図では符号Ｆｍ）が食い込ん
で商品Ｆ１の落下を阻止し、円滑な搬出を防げることが
ある。

そこで１、従来ではこの問題点を解決する為に、第１図
の如く商品転出口２に枢支蓋５を設けていたが、これが
為原価が高くなり、又場合によっては枢支蓋５が錆付い
て商品の搬出そのものに支障を起たす惧れがあった。

又、これら欠点の他上記第１図及び第２図に示す構造の
装置ではビンのように両端部の重さが違う商品の場合、
商品載置棚１上を商品が転動するに当り、大径の重い部
分が小径の軽い部分より先んじて転がろうとし、商品が
円滑に搬出できなくなる慣れがあった。

本考案はこのような従来のものに於ける欠点に鑑みて考
案されたものであり、上記従来の枢支蓋等を設けること
なく、商品を円滑に搬出することのできる装置を彫供し
ようとするものである。

以下、その実施例を添附図面に従って詳細に説明する。

添附図面の内、第３図は本考案に係る商品収納装置の要
部側面図であり、第４図はその背面図を示す。

図において、１１．・・・商品載置棚にして、夫々収納
商品（ビン）Ｆの径より少許大なる間隔を隔て・上下層
状に配列されると共に後端から前端にがけて商品Ｆ、・
・・が転動落下するように下り傾斜に成され、かつ、そ
の下端を夫々共通シュート１３の側面に臨ませている。

又、これら商品載置棚１１．・・・は上記のように下り
傾斜に威されると共に載置する商品Ｆの口部ｆが下端部
ｆ′より高位置になるように水平面角度βの仰角を持た
されており、従って、商品載置棚１１．・・・に載置さ
れる商品Ｆ、・・・は上記共通シュート１３内に位置す
る商品Ｆ１（水平状態にある）とは角度β分角度ズレし
て対向している。

結果、本実施例では各商品載置棚１１．・・・上にある
各商品Ｆ列の最下方にある商品Ｆｍ、・・・は共通シュ
ート１３内にある商品Ｆ１の少くとも２つ乃至は３つと
接し、従って、各商品Ｆｍ、・・・は共通シュート１３
内の商品Ｆ、・・・の落下中も常に２乃至３個のこれら
共通シュート１３内の商品Ｆと接している為、最上段の
商品載置棚１１の商品Ｆｍを除いて、何れも共通シュー
ト１３内に侵入出来なくなっている。

１２は上記各商品載置棚１１．・・・に対向して設けら
れたガイド板にして、これには上記各商品載置棚１１、
・・・に対応してガイド溝１４．・・・が設けられ、こ
れらガイド溝１４．・・・は夫々商品Ｆの細径部分であ
る口部ｆを転勤可能に支持している。

このガイド構１４を有するガイド板１２を設ける理由は
、商品Ｆが本実施例のように下端部ｆ′より上端の口部
ｆを細径にしたビンの場合、該ビンが商品載置棚１１上
を転動落下する際、重い下端部ｆ′が軽い口部ｆより逸
速く転動し始めると共にこれに伴って軽い口部ｆが少し
商品載置棚１１に沿って上方に浮き、結果、ビンが都合
よく転勤落下し得なくなることがある。

そこで、上記ガイド溝１４にビンの口部ｆを支持してお
けばこの口部ｆの上記浮きを阻止し、商品載置棚１１と
協同してビンを都合よく転勤落下させることが出来る。

勿論、このガイド溝１４を設けることによって商品載置
棚１１の幅１を小さくすることが出来る。

１５は上記薬量シュート１３の下端部に該共通シュート
１３に沿って枢支された搬出カムにして、共通シュート
１３内の商品Ｆの自重で回転し商品Ｆを順次下方に搬出
できるようになっているが、通常は電磁ソレノイド１６
によって作動される回転止１７のビン１８によりその回
転を阻止され、そして、上記電磁ソレノイド１６に搬出
信号が与えられて該電磁ソレノイド１６が作動し、これ
に伴って回転止１７が軸１９を支点に回転してビン１８
が搬出カム１５の爪と脱れたとき、上記商品Ｆの自重で
回転して最下段の商品Ｆ１ａのみを下方に搬出するべく
戒っている。

本考案は叙上のように構成されるものであるから、電磁
ソレノイド１６に搬出信号が与えられることに伴って回
転止１７が搬出カム１５の回転阻止を一時的に解除する
と、搬出カム１５は共通シュート１３内の商品Ｆ１の重
量によって１７４回転し最下段の商品Ｆ１ａを下方に搬
出する。

この商品Ｆ１ａの搬出に伴って共通シューウ１３内の全
商品Ｆ１．・・・は商品−個分下がり、これに伴って最
上段の商品載置棚１１上の最下段の商品Ｆｍが共通シュ
ート１３内に転勤落下する。

尚、このとき最上段の商品載置棚１１を除く各商品載置
棚１１．・・・上の最下段の商品Ｆｍは、共通シュート
１３内の商品Ｆ１の２つ乃至は３つと接し、而も、共通
シュート１３内の商品Ｆ１．・・・が全て一勢に降下す
ることから、上記各商品Ｆｍ、・・・が共通シュート１
３内に侵入して商品Ｆ１．・・・の降下を妨げることは
ない。

又、商品載置棚１１上を商品Ｆが転勤落下する際には、
口部ｆがガイド溝１４に支持されていることから商品Ｆ
は円滑に転勤落下することが出来る。

勿論この場合ガイド溝１４の高さの寸法（ｈ）は上記工
部ｆの径より少許大なるものにしておく必要があり、又
、余り大き過ぎても効果が無くなることは言う迄もない
。

本考案は叙上のように、上下数段に亘って傾斜して設け
た商品載置棚上に載置収納した円筒形の商品を、上部商
品載置棚のものから順次該商品の転勤落下によって共通
シュートに導き、次段に搬出するようにしたものに於い
て、上記商品載置棚上の商品と共通シュート内の商品と
の対向角度を水平に対して相対的にズラして収納するよ
うにしたものであるから各商品載置棚上の最下段の商品
が搬出シュート内の各商品の間に食い込んでその降下を
妨げ、延いては商品の搬出も損ねると云う懸念が全く無
く、円滑且つ確実に商品を搬出することが出来る優れた
考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置の要部側面図、第２図はその動作説明
図、第３図及び第４図は本考案に係る装置の要部側面図
及び背面図である。１１：商品載置棚、１３：共通シュート、Ｆ：商品。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

上下数段に亘って傾斜して設けた商品載置棚上に収納し
た円筒形の商品を上部の商品載置棚のものから順次商品
の転勤落下によって共通シュートに導き、次段に搬出す
るようにしたものに於いて、上記商品載置棚上の商品と
上記共通シュート内の商品との対向角度を水平面に対し
て相対的にズラして収納するようにした事を特徴とする
自動販売機の商品収納装置。