JPS5943676B2 - 超硬メカニカルシ−ルおよびその製造方法 - Google Patents

超硬メカニカルシ−ルおよびその製造方法

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JPS5943676B2
JPS5943676B2 JP1521678A JP1521678A JPS5943676B2 JP S5943676 B2 JPS5943676 B2 JP S5943676B2 JP 1521678 A JP1521678 A JP 1521678A JP 1521678 A JP1521678 A JP 1521678A JP S5943676 B2 JPS5943676 B2 JP S5943676B2
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JP
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cemented carbide
sintered alloy
mechanical seal
iron
sliding member
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JP1521678A
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高義 杉山
博之 仮屋
農士 黒石
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 一般に液体ポンプ等の高速回転軸のシールにはメカニカ
ルシールが用いられる。
メカニカルシールはカーボン、合成樹脂、セラミックや
超硬焼結合金がその摺動部材として使用されるが、カー
ボンや合成樹脂は耐摩耗性、耐熱性に乏しい欠点があり
、セラミックは機械的或は熱的衝撃に弱い欠点がある為
厳しいシール条件が要求される場合には超硬焼結合金が
用いられる。
しかしながら従来の製法による超硬メカニカルシールは
耐摩耗性に富む反面性能上及び製造上神様の潜在的問題
を残している。
即ち従来の超硬メカニカルシールは超硬焼結合金単体(
ソリッド)のものもあるがこれは極めて高価である。
その為一般にはステンレス鋼等の鉄鋼材料の合金に超硬
焼結合金の摺動部材を銀ろうづけして一体化する方法が
とられている。
第1図はそのモデルで、台金1に摺動部材2を銀ろう3
でろうづけし摺動面4を形成し1こものである。
ところで、この銀ろうづけ超硬メカニカルシールには以
下に述べる問題点がある。
何) メカニカルシールはその用途上摺動摩擦熱および
流体の温度によって摺動面の発熱、温度上昇を伴い、場
合によってはその温度は300〜400℃にも達する。
その際、従来法によって得られるステンレス鋼と超硬焼
結合金の接合体はステンレス鋼、超硬焼結合金の夫々の
熱膨張係数が、 ステンレス鋼 α、=(12〜16)XIO−6/’C
超硬焼結合金 α、−(5〜6)X10=/℃と異なる
為、温度変化に伴い、熱歪を生じ、その結果摺動面の有
効接触面積が減じ、シール性能が低下し、ひいては焼付
を生じる。
第2図は熱歪を生じ局部接触となつ1こ場合のモデル図
である。
(ロ)ま1こ、ステンレス鋼と超硬焼結合金の銀ろうづ
けは、通常650〜750℃の温度で、中間媒体である
銀ろうを溶解せしめ接合される。
しかるに銀ろうは上記温度で溶解する低融点合金である
1こめ、メカニカルシールの温度上昇が進むに従い、そ
の接合強度が低下する欠点がある。
即ち銀ろうづけ強度は一般的に常温では15〜20kg
/CI?Lであるが、300〜4000Cでは10〜2
0%、500℃では50〜60%の強度低下をきたしメ
カニカルシール使用中に超硬焼結合金部がはずれる原因
となる。
(ハ)銀ろうづけ作業は、熱源(例えば高周波加熱、抵
抗加熱)の温度調節、ろうづけ準備(例えばろう材や溶
剤塗布)、ろうづけ中のガス抜き、湯流れ状態の監視、
加圧の時期、捕ろう作業等作業者の判断や熟練に頼る要
素が多く、その為、機械化する事は比較的離の)しい。
(へ)ステンレス鋼と超硬焼結合金とは、前述の様に熱
膨張係数が大きく異なる。
従ってこれらを銀ろうづけする際、冷却の過程で内部応
力を生じ、脆性材料である超硬焼結合金は剪断亀裂や曲
げ亀裂を生じ易い。
又接合された複合体に反りを生じる。
その為に高価な材料である超硬焼結合金を厚み寸法にお
いて大きく設定せねばならず、価格低下の障害となる。
本発明は以上の問題を解決した超硬メカニカルシールお
よびその製造方法を供せんとするものである。
この目的を達するために本発明は、超硬焼結合金よりな
る摺動部材と、該超硬焼結合金と熱膨張係数を略等しく
する鉄系焼結合金よりなる合金とを、相対向面間に形成
した相互拡散相により接合し1ここと、および超硬焼結
合金よりなる摺動部材と、該超硬焼結合金と熱膨張係数
を略等しくする鉄系焼結合金よりなる合金とを、真空、
不活性、ま1こは還元性雰囲気中において、1200〜
1350℃に加熱した状態で両者を100kg/Cr?
L以上の加圧力で圧接して10〜60秒保持しアプセッ
ト量を0.1〜LOmmに制御し、両者の圧接面に相互
拡散相を生成せしめ、相互拡散相により摺動部材と合金
とる接合せしめるようにしたこきにある。
以下にその内容と本方法によって得られた超硬メカニカ
ルシールの特性を述べる。
まず合金の材質として要求される特性は、げ)熱膨張係
数が超硬焼結合金と等しい事。
即ちα、=(5〜6)×1O−610C (ロ)超硬焼結合金との接合性が良い事、(ハ)耐蝕性
がある事、 (イ)必要な機械強度が維持できる事、 (ホ)比較的安価に製造できる事、 であり、種々検討の結果Fe−Ni系の焼結合金が最も
適している事を見出し1こ。
Niを35%前後含有する溶解法による鉄合金は低熱膨
張係数を有するアンバー形合金として周知のものである
が、これは被削性が極めて悪く、メカニカルシールの合
金の如き比較的加工度の高い複雑形状の部品には製造費
が高価になりすぎる問題があり、又熱膨張係数を任意に
調整する事は困難である。
そこで、粉末冶金的手法を用いて、これらの複雑形状が
切削加工なしに、しかも熱膨張係数を超硬焼結合金と等
しくし、且つ接合性が良い事を見出したものが本発明で
ある。
以下にその試作例を示す。
試作例 1 カーボニルニッケル粉40重量%、残りアトマイズ鉄粉
からなる混合粉末を圧力6t/Cr?Lでプレス成形し
、アンモニア分解ガス雰囲気下において温度1250℃
、時間20分で焼結し1こ。
これによって得られた焼結体の特性を表1に示す。
試作例 ■ Fe−35重量%Niのアトマズ粉末を圧力6t/dで
プレス成形し、アンモニア分解ガス雰囲気下において温
度1250℃、時間20分で焼結した。
これによって得られ1こ焼結体の特性を表2に示す。
以上の如く、Ni25〜50重量%、残り主として鉄(
必要に応じてCo、Cuの添加も可)の組成より成る混
合粉末或はその合金粉末を所定の形状にプレス成形し、
次いて還元性雰囲気中1100〜13000Gの湿度で
焼結する事によって熱膨張係数が超硬焼結合金と等しく
且つメカニカルシールの合金として必要な機械特性を有
する材料を比較的安価に得る事が出来る。
上記した方法によって超硬焼結合金と熱膨張係数が等し
い鉄系焼結合金を得ることができるが、次にこれと超硬
焼結合金との接合力法を述べる。
従来の銀ろうづけ法によるメカニカルシールの性能およ
び製造上の問題を前に述べたが、それらを解決する1こ
めに銀ろうのような中間媒体を介せずに合金と超硬焼結
合金とを相互拡散相により直−接する方法を試み、以下
の接合方法を確立し1こ。
鉄系焼結合金の焼結体と超硬焼結合金の焼結体を真空、
不活性或は還元性雰囲気下において、温度1200〜1
350℃に加熱し、これに100〜300kg/cI?
Lの圧力で加圧、圧接し、10〜60秒これを保持する
この際、接合アップセット量を0.1〜1.Qmiに調
整するためにカーボン製又はアルミナ製等の耐熱材より
成る治具を用い、接合寸法を調整する。
その結果鉄系焼結合金中のFe、Ni(或は場合によっ
ては添加物であるCo。
Cu)と超硬焼結合金のCo、W、Cとの相互の組成物
の拡散が進行し、その境界層付近に相互拡散相が生成さ
れ、メカニカルシールの実用性能を満1こす接合体が得
られる。
第3図はアップセット量が予定量となるようにする1こ
めの治具を示し1こもので、台金1と摺動部材2とを重
ねて収用しうるようにし1こ下側治具5aと、下側治具
5a内に挿入し1こ台金1と摺動部材2の上に内面が接
触し、周面が下側治具5aとの間にアップセット量6だ
けの隙間を生ずるように形成し1こ上側治具5bとから
なる。
上下治具5a 、5b間に矢印で示すよう加圧力Pを加
え、上下治具5a 、5bの周縁に生じ1こ隙間がなく
なるように圧縮するものである。
以下にその実施例を説明する。
実施例 I 接合結果 (イ)繰返し回数20回で接合不良なし。
(ロ)超硬焼結合金は0.6龍と極めて薄いに拘らず亀
裂発生皆無。
(ハ)接合強度−24〜36 kg/m4(−A 接合
後、熱衝撃テスト、即ち300℃の状態で水中に投入し
1こが、割損は発生せず、又接合はずれなし。
実施例 ■ 接合結果 (イ)繰返し回数20回で接合不良なし。
(ロ)接合強度=20〜24 kg/mri尚、実施例
1の接合条件によって接合され1こ鉄系焼結合金と超硬
焼結合金の接合部の金属組織を第4図に示す。
図中1は鉄系焼結合金からなる合金の、2は超硬焼結合
金からなる摺動部材の。
12はその間に生成した相互拡散相の各部であって40
0倍に拡大し1こものである。
本発明超硬メカニカルシールによれば、次の如き利点か
えられる。
(イ)台金と摺動部材の熱膨張係数が等しい為、メカニ
カルシールとして使用上湯度上昇が生じても熱歪や焼付
を生じない。
(0)接合温度が極めて高温であるが故に、メカニカル
シールとして使用上温度が300〜400℃或はそれ以
上となっても銀ろうづけにみられる強度低下は生じない
云いかえれば高温強度が高い。
又、常温強度は銀ろうづけよりも高く実用性能上充分で
ある。
(/→ 銀ろうのような中間媒体を介せず、境界腐蝕の
発生がない。
(ロ)外観が極めて美しく商品的価値が高い。
本発明の製造方法に−よれば、次の如き利点かえられる
(イ)本発明の製造方法は量産を狙う機械化が可能で接
合工程の製造費の削減が計れる。
(ロ)台金と摺動部材の熱膨張係数が等しい為、接合時
の熱応力による超硬焼結合金の亀裂、割損が発生しない
従って超硬焼結合金の厚みを極めて薄くする事によって
製造価格を削減する事が出来る。
(ハ)銀ろうづけ法のような副資材(例えば銀ろう、溶
剤)が不要である。
(勾 ろうづけ準備や余りろう除去等の付帯作業が不要
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の銀ろうづけ超硬メカニカルシールのモデ
ル断面図、第2図は従来の銀ろうづけ超硬メカニカルシ
ールの温度上昇時の局部接触を生じ1こ状態モデル図、
第3図は本発明の製造方法に使用する治具の一例の断面
図、第4図は本発明の超硬メカニカルシールの接合部の
400倍顕微鏡組織写真図である。 1・・・・・・台金、2・・・・・・摺動部材、3・・
・・・・銀ろう、4・・・・・・摺動面、5a・・・・
・・下側治具、5b・・・・・・上側治具、6・・・・
・・アップセット量(間隙)、P・・・・・・加圧力。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 超硬焼結合金よりなる摺動部材と、該超硬焼結合金
    と熱膨張係数を略等しくする鉄系焼結合金よりなる台金
    上を、相対向面間に形成し1こ相互拡散相により接合し
    てなる超硬メカニカルシール。 2 台金がニッケル25〜50重量%、残りが主として
    鉄からなる鉄系焼結合金よりなる特許請求の範囲1項記
    載の超硬メカニカルシール。 3 摺動部材がWCの如き単一炭化物ま1こはWC+T
    iC+TaCの如き複合炭化物を15重量%以下のNi
    、Coの−ま1こは両者で結合し1こ超硬焼結合金から
    なる特許請求の範囲1項ま1こは2項記載の超硬メカニ
    カルシール。 4 超硬焼結合金よりなる摺動部材と、該超硬焼結合金
    と熱膨張係数を略等しくする鉄系焼結合金よりなる合金
    とを、真空、不活性まfこは還元性雰囲気中において、
    1200〜1350°Cに加熱し1こ状態で両者を10
    0kg/d以上の加圧力で圧接して10〜60秒保持し
    アプセット量を01〜1.0mmに制御し、両者の圧接
    面に相互拡散相を生成せしめ、相互拡散相により摺動部
    材と合金とを接合せしめる超硬メカニカルシールの製造
    方法。 5 台金がニッケル25〜50重量%、残りが主として
    鉄力)らなる鉄系焼結合金よりなる特許請求の範囲4項
    記載の超硬メカニカルシールの製造方法。 6 摺動部材がWCの如き単一炭化物ま1こはWC十T
    iC+TaCの如き複合炭化物を15重量%以干−のN
    i、Coの−ま1こは両者で結合し1こ超硬合金力1ら
    なる特許請求の範囲4項ま1こは5項記載の超硬メカニ
    カルシールの製造方法。
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JPS6035583B2 (ja) * 1980-02-29 1985-08-15 イ−グル工業株式会社 メカニカルシ−ルの製造方法
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