JPS5943435Y2 - 着色皮革状シ−ト - Google Patents

着色皮革状シ−ト

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Publication number
JPS5943435Y2
JPS5943435Y2 JP4934979U JP4934979U JPS5943435Y2 JP S5943435 Y2 JPS5943435 Y2 JP S5943435Y2 JP 4934979 U JP4934979 U JP 4934979U JP 4934979 U JP4934979 U JP 4934979U JP S5943435 Y2 JPS5943435 Y2 JP S5943435Y2
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JP
Japan
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particles
colored
top coating
resin layer
leather
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Expired
Application number
JP4934979U
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English (en)
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JPS55151897U (ja
Inventor
和雄 古賀
信夫 大川
末男 木田
Original Assignee
帝人株式会社
松本油脂製薬株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着色皮革状シートの改良に関する。
従来の着色皮革状シートとして、基布上に着色樹脂層を
形成し、その上にトップコーティング層を設けたものは
知られており、また、着色樹脂層の発色に変化を与える
ためにトップコーティング層が酸化硅素をマット剤とし
て添加したトップコーティング用塗料を塗布して得られ
たもの、酸化硅素の代りに樹脂をマット剤として用いた
ものも知られている。
しかし、酸化硅素を添加したものは添加量に従って光沢
が変化するが、光沢の減少に伴って色相の深床、鮮明さ
が失なわれると云う大きな欠点がある。
また、樹脂をマット剤として添加したものは、色相の深
床、鮮明さは減殺されにくいが、その反面光沢の変化も
得難いと云う欠点がある。
本考案は上述の欠点を解消した、即ち光沢が変化してし
かも色相の深床、鮮明さの失なわれない着色皮革状シー
トを提供するものである。
本考案の特徴は、トップコーティング層が揮発性流体膨
張剤を熱可塑性重合体殻中に内包した平均直径l−1O
Oミクロンの範囲にある熱膨張性粒子の膨張した粒子の
混在する樹脂層であること、にある。
本考案の着色皮革状シートは、トップコーティング層中
の膨張粒子殻が従来の酸化硅素の作用と同じく一部の光
を乱反射し、また、酸化硅素とは異なり従来の樹脂マッ
ト剤と同じく一部の光を屈折通過させるため、光沢が変
化してしかも色相の深床、鮮明さが失なわれないと云う
従来のものにない優れた効果を奏し得るのである。
本考案において、熱膨張性粒子としては、プロパン、ブ
タン、イソブタン、ペンタン、ヘキサン等の揮発性流体
膨張剤を、塩化ビニリデンーアクリロニトリルージビニ
ルベンゼンコホリマー、メチルメタアクリレート−アク
リロニトリル−ジビニルベンゼンコポリマー等の熱可塑
性重合体殻中に内包した特公昭42−26524号公報
に示されているような粒子のうち、平均直径が1−Zo
o□クロンの範囲にあるものが用いられる。
そのような粒子を未膨張の優或いは予め加熱膨張させて
、粒子の殻を破壊しないか、または粒子の殻を破壊せず
しかも粒子の膨張を阻害しない柔らかさを有し、適当な
屈曲性、耐摩耗性、耐変色性等の性質を有する例えばポ
リウレタン系、ポリアクリル酸エステル系、ナイロン系
、ニトロセルロース系ノドツブコーティング樹脂の熱膨
張性粒子の殻を破壊しない溶剤系若しくは水系の溶液ま
たは分散液に添加混合し、得られた混合液または該混合
液をその中の未膨張粒子が膨張するように加熱処理した
混合液をトップコーティング用塗料として塗布して固化
乾燥し、該トップコーティング用塗料がなお未膨張粒子
を含むものであるときには固化乾燥の前後の間に未膨張
粒子を膨張させる加熱処理を施すことによってトップコ
ーティング層が形成される。
ここで、前記トップコーティング用塗料中に粒子のほか
、着色剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤等を添加
してもよいし、ポリオキシエチレングリコール、ポリビ
ニルアルコール等の親水性物質を添加することはトップ
コーティング層に親水性を与えるので特に好ましい。
また、トップコーティング用塗料を塗布する基布上に着
色樹脂層を形成した基材は従来公知の人工皮革、合成皮
革と称せられる着色皮革状シートのトップコーティング
前のものであり、その着色樹脂層は、ポリウレタン系、
ポリアクリル酸系等の樹脂の溶剤系若しくは水系又は分
散液に着色剤を添加して、クラビヤロールコータ−、ナ
イフロールコータ−スプレーコーター等でコーティング
し、乾燥して形成される。
そして、トップコーティング用塗料の塗布も上述と同様
の方法によって行なわれ、トップコーティング用塗料と
して最も好ましいのは、前述のうち未膨張粒子が混合さ
れるものであり、コーテイング後の固化乾燥において該
粒子を膨張させるようにして本考系の着色皮革状シート
を得る方法がトップコーティング層の均一、生産性等の
面から最も好ましい。
本考案において、熱膨張性粒子に平均直径が1〜100
□クロンの範囲にあるものを用いるのは、該粒子の平均
直径が1ミクロンより小さいと粒子の膨張率も小さくて
従来の樹脂をマット剤として混入したものと変らなくな
り、100ミクロンを超えると膨張粒子の大きさのバラ
ツキも大きくなってトップコーティング層の光に対する
均一性が失われ、更にコーテイング後に粒子を膨張させ
たようなものにあってはトップコーティング層の厚さの
均一性も失われるようになるからであり、未膨張の状態
において平均直径が1〜100ミクロンの範囲にあるも
のを用いることによって均一な色相の深床、鮮明さを失
なわない光沢変化効果が得られるからである。
以下、本考案を図面及び実施例に基いて説明する。
図は本考案の1例を示ず析面測面図であり、1は基布、
2は着色樹脂層、3は平均直径1〜100ミクロンの熱
膨張性粒子の膨張した粒子4がバインダ樹脂5中に混在
するトップコーティング層である。
図において着色樹脂層2は一部基布1中に入り込んで付
着している。
そして着色樹脂層2に熱膨張粒子を用いないものを示し
ているが、熱膨張性粒子の膨張粒子を含むものであって
もよい。
次に実施例を示す。
実施例中、特に断わらない限り部及び係は重量割合によ
る。
実施例 ポリエステル繊維よりなる不織布(目付325r/rr
t’、見掛密度0.25 f/m” )の基布にポリウ
レタン樹脂を含浸並びにコートした上に、更にポリウレ
タン系樹脂を用いた黒色塗料を固形分で40か賀になる
ようにナイフロールコーティング法で塗布し、乾燥して
未仕上人工皮革を得た。
一方、軟化点が約80℃の塩化ビニリデンーアクリロニ
トリルージビニベンゼンコポリマー(重量比70 :
30 : 0.3)を殻として、その中に約15優のイ
ソブタンを内包した平均直径15ミクロンの熱膨張性粒
子(水分30%を含む)を50℃で乾燥し、それを用い
て下記の混合物を作った。
乾燥熱膨張粒子 7部 ポリウレタン系樹脂溶剤溶液 (溶剤: IPA/)ルエン/ 5oo部メチル
セロソルブ(重量比 80/1515 )、濃度20%) この混合物の粘度を5000 cps/20℃に調整し
てトップコーティング用塗料を得た。
このトップコーティング用塗料をナイフロールコーティ
ング法で前記未仕上人工皮革の黒色塗料塗布層上に固形
分で30 f/rr?になるように塗布し、乾燥した後
、130℃で2分間の粒子膨張熱処理を施した。
得られた着色皮革状シートは、艶消しのされた、しかも
黒色の鮮明な、深床のある色相を示した。
別に比較として、実施例と同じポリウレタン系樹脂溶剤
溶液500部と、酸化硅素マット剤(レザロイドLU1
429:大日精化工業製)100部を混合し、粘度を4
700 cps/20℃に調整したものをトップコーテ
ィング用塗料として、実施例と同じ未仕上人工皮革に同
様に固形分で32S’/??Z2になるように塗布して
乾燥し、着色皮革状シートを得た。
この着色皮革状シートは艶消しはされているが、同時に
黒色の鮮明さも著しく減殺された、色相に深床のないも
のであった。
【図面の簡単な説明】
図は本考案の1例を示す断面測面図である。 1・・・・・・基布、2・・・・・・着色樹脂層、3・
・・・・・トップコーティング層、4・・・・・・膨張
粒子、5・・・・・・バインダ樹脂。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 基布上に着色樹脂層を形成し、その上にトップコーティ
    ング層を設けた着色皮革状シートにおいて、トップコー
    ティング層が揮発性流体膨張剤を熱可塑性重合体殻中に
    内包した平均直径1−100ミクロンの範囲にある熱膨
    張性粒子の膨張した粒子の混在する樹脂層であることを
    特徴とする着色皮革状シート。
JP4934979U 1979-04-16 1979-04-16 着色皮革状シ−ト Expired JPS5943435Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4934979U JPS5943435Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 着色皮革状シ−ト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4934979U JPS5943435Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 着色皮革状シ−ト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55151897U JPS55151897U (ja) 1980-11-01
JPS5943435Y2 true JPS5943435Y2 (ja) 1984-12-22

Family

ID=28934777

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JP4934979U Expired JPS5943435Y2 (ja) 1979-04-16 1979-04-16 着色皮革状シ−ト

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JPS55151897U (ja) 1980-11-01

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