JPS5943281Y2 - 塵芥処理機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、塵芥の廃棄に先立ってその塵芥を袋詰めする
塵芥処理機に関する。

従来より塵芥処理機としては様々なものが周知であるが
、どれをとっても十分に満足のいくものではなかった。

即ち、塵芥処理機の一例である厨芥処理機にあっては、
流し台のシンク等の所謂ホッパ内に食器及び野菜等の洗
浄によって発生した厨芥を、一旦取出して厨芥収容容器
に収容した後厨芥処理機１で運び、この機内に移し換え
なければならないという煩しい作業を要するいわば作業
性の問題、厨芥の異臭を完全に封じこめ得ないという異
臭洩れの問題、構造が複雑であることに起因する大形化
及びコストの高騰化の問題、及び機内に塵芥が一部残存
してし１うことにより不潔であるという衛生上の問題等
を数多く残しているのが実情であった。

このようなことは塵芥処理機一般について言えるもので
あった。

本考案は上記問題点を一挙に解決すべくなされたもので
、従ってその目的は、主として作業性の向上、異臭洩れ
の防止、大形化及びコストの高騰化の抑制、及び清潔さ
の保持を図り得る塵芥処理機を提供するにある。

以下本考案を例えば厨芥処理機に適用した一実施例につ
き開面を参照して説明する。

１は例えば流し台のシンク等の所謂ホッパで、これはそ
の底部に投下口２を有し、該投下口２０周縁部には該投
下口２を囲繞するように環状の凹陥部３を形設し、該凹
陥部３の前記投下口２側寄りの壊状周壁部を投下口２に
対し境部４となし、以て境部４を、投下口２を囲繞する
形態に設けている。

尚、前記凹陥部３の底部は図中左部より右部へ向は漸次
下降傾斜している。

５は排水口たる排水孔で、これをホッパ１の前記境部４
の外方でそれより低い箇所例えば前記凹陥部３の底部の
最下部即ち図中右部に複数形設している。

６はホッパ１の下方にこれの投下口２及び凹陥部３を囲
繞するように位置させて配設した箱形の基枠で、これの
底壁部には排水口５の下方に位置させて導出ロアを形威
し、該底壁部はこの導出ロア４Ｃ向は順次下降する傾斜
面をなすとともに前記投下口２の下方に位置する部分に
は上面が平担な隆起部８を有する。

９は基枠６の一部を構成する取付板で、これを基枠６の
底壁部に前記投下口２と排水孔５とを遮蔽するように立
設して訃り、該取付板９の下端部には通水口１０を形成
している。

１１は例えばポリエチレンあるいは塩化ビニール等の合
成樹脂にて作成された袋体で、これはその厚みが０．２
〜０．３ｍｍで自由状態では有底筒形の形状を保つもの
であり、該袋体１１を前記ホッパ１の投下口２を通して
前記基枠６の陸起部８上に載置させ、この状態でその日
１１ａｆ：ｉ状の袋押え１２により投下口２０周縁部に
着脱可能に嵌着し、以て袋体１１をホッパ１の投下口２
に連ねてセットしている。

１３は略円板状をなす蓋で、これは、前記投下口２に対
し着脱可能でその取着時に投下口２を水密に閉塞するこ
とに合わせ前記撮部４をも被うものであり、鉄蓋１３の
下面にはその中央部に前記投下口２に袋押え１２を介し
て水密に嵌合する環状の突部１４を形成すると共に周縁
部に前記撮部４の外側にて垂下する垂下部１５を形成し
ておυ、今、図にかいては鉄蓋１３を投下口２に取着し
た状態を示す。

１６は加熱ユニット１７と圧接機構１８とから戒る密封
装置で、加熱ユニット１７は熱良導性材製の加熱棒体１
９内にシーズヒータ２０を埋設した構造であり、該加熱
ユニット１７をこれが基枠６内に位置した前記袋体１１
の口１１ａの図中右外側に面するように前記取付板９の
上部に取付体２１を介して取着している。

一方、圧接機構１８は、基枠６の左側壁部に取着した軸
受２２に摺動軸２３を摺動可能に挿通し、この摺動軸２
３の先端部に熱良導性材製の圧接子２４を取着した構造
であり、圧接子２４は摺動軸２３を電動もしくは手動に
より摺動させることによって前記加熱棒体１９に対し袋
体１１を介して圧接及び離間するようになっている。

２５は受体２６と押圧機構２７とから成る圧縮装置で、
受体２６は例えば矩形塊状のスポンジ体２８をゴム膜２
９にて被覆し、以て弾性材から成るものであり、該受体
２６を前記取付板９の前記加熱ユニット１７の下方部位
に前記袋体１１の図中右外側に面するように取着してい
る。

一方抑圧機構２７は、前記基枠６の左側壁部に取着した
前記軸２２に連ねて形成した軸受３０に押圧軸３１を摺
動可能に挿通し、この押圧軸３１の先端部に取着した座
板３２に、押圧体３３をこれと前記受体２６との間に前
記袋体１１を介して該受体２６と対向するように取着し
た構造であり、抑圧体３３は断面形状が略逆台形をなす
塊状のスポンジ体３４をゴム膜３５にて被覆し、以て弾
性材から収るものである。

而して抑圧体３３は抑圧軸３１を電動もしくは手動によ
り摺動させることによって袋体１１を該押圧体３３と受
体２２６で押圧するようになっている。

尚、３６は前記軸受１９に装着した水封シール、３７は
前記軸受３０に装着た水封シール、３８は前記導水ロア
に連結した排水ホースである。

次に作用につき説明するに、袋体１１及び蓋１３を装着
した図示の状態に３いて、ホッパ１内で例えば蛇口から
の水を流しながら野菜洗いあるいは食器洗いを行なうと
、その洗い水がホッパ１の底面及び蓋１３の上面に落下
する。

そのうちホッパ１の底面に落下した洗い水は、該底面を
伝って凹陥部３内に流入し、此処で撮部４により投下口
２方向への流れを阻止され、該凹部３の底部に存する排
水孔５から基枠６内に流下し、導出ロア及び排水ホース
３８を通して機外に排出される。

一方、蓋１３の上面に落下した洗い水は鉄蓋１３の上面
を伝ってその周縁部従って垂下部１５から凹陥部３内に
流下し、此処で前述と同様に撮部４により投下口２方向
への流れを阻止され、排水孔５から導出ロア及び排水ホ
ース３８を通して排出される。

斯ようにして洗い水は通常境部４を乗り越えることなく
排出されるのであるが、多量の洗い水が凹陥部３に集中
して流下した場合等の異常事態にあっては、洗い水が撮
部４を乗り越えて投下口２方向へ向かうことも想像され
る。

しかるにこの場合、投下口２を蓋１３にて水密に閉塞し
ているのであるから、投下口２内に洗い水が流入するこ
とはなく、従って袋体１１内及び該袋体１１の基枠６内
に位置したところの外側面に洗い水が付着するというこ
ともない。

さて、このようにして野菜洗いあるいは食器洗いが行な
われると、厨芥が発生しこれがホッパ１内に残留する。

この厨芥を廃果する場合、洗い水が排水孔５から排出さ
れた後１ず蓋１３を投下口２から取外して投下口２を開
放し、この開放された投下口２を通しホッパ１内に残存
する前記厨芥を寄せ集める等して袋体１１内に投入収容
する。

この折、該袋体１１内に洗い水が混入してもこれは厨芥
に付着しただけの極〈少量であるから何ら差支えない。

しかる後、押圧軸３１を受体２６方向に押圧し、押圧体
３３により袋体１１を、延いては袋体１１を介し該袋体
１１内の厨芥を圧縮せしめる。

これにて、袋体１１内に存する空気及び少量の洗い水を
、開放された状態にある投下口２から上方に押し出し、
一方厨芥を袋体１１内の下部に縮小状態に押しやり、斯
くして厨芥の縮小化を図ると共に、空気及び洗い水を袋
体１１内から除去し、総じて袋体１１のコンパクト化を
図るのである。

而してシーズヒータ２０に通電してこれを発熱させ、加
熱棒体１９が十分に加熱されたところで、摺動軸２３を
該加熱棒体１９方向へ摺動させ、圧接子２４と加熱棒体
１９とで袋体１１の口１１ａを挟圧して加熱棒体１９の
熱により該袋体１１の口１１ａを溶着し、以って袋体１
１の口１１ａを封する。

この後、摺動軸２３及び押圧軸３１を引き戻した上で、
袋押え１２をホッパ１の投下口２から取外し、そして、
内部に厨芥を封じ込めた上記袋体１１を、基枠６からホ
ッパ１の投下口２を通して取出し、適宜廃棄場所に廃棄
する。

尚、次回の野菜洗い及び食器洗いに際しては、予め、新
しい袋体の口を袋押え１２にて投下口２に嵌着すること
により、袋体をホッパ１０投下口２に連ねてセットし、
そして蓋１３を投下口２に被着しておけばよい。

このように本実施例によれば、厨芥が発生するところの
ホッパ１の投下口２に袋体１１を連ねて設けるようにし
たから、ホッパ１内で野菜洗いあるいは食器洗い等によ
って発生した厨芥を、別途厨芥収容容器等に収容するこ
となく、直ちに袋体１１内に収容でき、従って、厨芥を
一旦厨芥収容容器等に収容する手間及びその厨芥収容容
器から厨芥を袋体１１内に移し換える手間を省き得て作
業性の向上を図り得ると共に、厨芥にこれが腐販する時
間を与えずして袋体１１に厨芥を手際よく収容でき、し
かもこの袋体１１に収容された厨芥を、密封装置１６に
て該袋体１１の口１１ａを封することにより、密封でき
るから、異臭洩れも確実に防止できる。

さらに、袋体１１をホッパ１０投下口２に連ねてセット
するのであるから、ホッパ１にて発生した厨芥を投下口
２から基枠６内に落さず直接袋体１１に収容でき、よっ
て厨芥が基枠６内に残存する不具合等は一切なく、これ
によって基枠６を清潔ならしめ得、しかも袋体１１の口
１１ａを封じて厨芥を袋体１１ごと廃棄でき、よって清
潔さを保持でき、捷た掃除も非常に楽である。

しかもこれら効果を、基本的には基枠６にホッパ１２袋
体１１．蓋１３．及び密封装置１６を設ける程度の簡単
な構成にて達成できるから、構造の簡単化を達成でき、
よって小形化及びコストの低廉化に寄与できるのである
。

しかも本実施例によれば、ホッパ１の投下口２の周縁部
に該投下口２を囲繞する形態の境部４を設は且つ該境部
４の外方でそれより低く位置する箇所この場合凹陥部３
の底部に排水孔５を設けたから、野菜洗いあるいは食器
洗い時の洗い水あるいは汚水を、投下口２を避けて、凹
陥部３を通し排水孔５から機外へと良好に排出でき、従
って投下口２に装着した袋体１１の外側面等に洗い水や
汚水が付着するという不具合の発生をなくし得る。

さらには、前記投下口２に対し着脱可能でその取着時に
該投下口２を水密に閉塞する蓋１３を具備せしめたこと
によって、洗い水が例えば境部４を乗ジ越えたとしても
、又洗い水が鉄蓋１３に直接流下しても、この洗い水が
投下口２から袋体１１内へと流入することを確実に防止
し得、総じて上記したところの投下口２に対しての洗い
水流入防止効果と相俟って、二重に投下口２に対する洗
い水の流入を防止でき、よって、袋体１１内に洗い水が
多量に流入する不具合、並びに袋体１１の外側面等を洗
い水あるいは汚水によって濡らしてし１うといった不具
合の発生を確実になくし得るのである。

この結果、密封装置１６及び圧縮装置２５を濡らしたり
あるいは汚したりすることもなく、これら密封装置１６
及び圧縮装置２５の使用寿命を長期化でき、さらに、内
部に厨芥を封じ込んだ袋体１１を取出す際にも取出し易
いものであり、且つ手指等を汚すこともないのである。

特に蓋１３をこれが境部４を被い得るようにした上記実
施例に訃いては、先に述べた如く蓋１３上面に流下した
洗い水を投下口２の周縁部に接近させることすらしなく
て直ちに境部４の外方即ち排水孔５が存在する凹陥部３
へと導くことができ、袋体１１内に洗い水が多量に流入
する不具合、及び袋体１１の外側面が濡れてし１うとい
った不具合の発生を一層確実に防止できる。

但しこうした構成はそれを必要とするもののみ有すれば
よい。

尚、上記実施例では、本考案を厨芥処略機に適用して説
明したが、本考案はこれに限らず塵芥処理機一般に広く
適用できるものである。

この他車考案は上記し且つ図面に示す実施例のみに限定
されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々
変更して実施できることは列部である。

本考案は以上の記述にて明らかなよらに、投下口を形成
したホッパの下方に設けられ前記投下口に連ねてセット
した着脱可能な袋体が位置するところの基枠を備え、と
の基枠に前記ホッパから塵芥を収容した前記袋体の口を
封する密封装置を設ける一方、前記ホッパの投下口の周
縁部に該投下口を囲繞する形態の境部を設は且つ該境部
の外方でそれより低く位置する箇所に排水口を設け、前
記投下口に対し着脱可能でその取着時に該投下口を水密
に閉塞する蓋を具備せしめたことを特徴とするもいであ
って、これらにより作業性の向上を達成でき、さらに異
臭の洩れを確実に防止得、また大形化及びコストの高騰
を抑えることができ、しかも衛生上清潔になし得、さら
には、ホッパ内での野菜洗いあるいは食器洗い時等にあ
ってのその洗い水あるいは汚水が袋体内に流入すること
及び袋体の外側面を濡らすことを確実になくし得、これ
にて、密封装置の使用寿命の長期化を図り得ると共に、
袋体の取出作業も容易になし得、且つその作業に際して
手指等を汚したりすることもない等、幾多の優れた実用
的効果を奏する塵芥処理機を提供できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案を厨芥処理機に適用した一実施例を示す全
体の縦断側面図である。 図中、１はホッパ、２は投下口、３は凹陥部、４は境部
、５は排水孔（排水口）、６は基枠、１１及び１１ａは
袋体及びその口、１３は蓋、１６は密封装置、２５は圧
縮装置である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 投下口を形威したホッパの下方に設けられ前記投入口に
   重ねてセットした着脱可能な袋体が位置するところの基
   枠を備え、この基枠に前記ホッパから塵芥を収容した前
   記袋体の口を封する密封装置を投ける一方、前記ホッパ
   の投下口の周縁部に該投下を囲繞する形態の境部を設は
   且つ該境部の外方でそれより低く位置する箇所に排水口
   を設け、前記投下口に対し着脱可能でその取着時に該投
   下口を水密に閉塞する蓋を具備せしめたことを特徴とす
   る塵芥処理機。