JPS5942903Y2 - スライドフアスナ−用務歯成形植付装置における務歯頭部成形装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はスライドファスナー用務歯成形植付装置にお
ける務歯頭部成形装置に関するものである。

第１図、第２図に示すようにこの種の務歯成形植付装置
は、Ｙ字形線材等の異形線材Ｗをカッティングパンチお
よびカッティングダイにより所定厚さだけ切断した後、
この切断によって形成された務歯Ｅを噛合頭部成形用の
フォーミングダイＡに配置し、ブレラシャパラ）Ｂで務
歯Ｅの取付脚部を抑えるとともに噛合頭部成形用のフォ
ーミングパンチＣで務歯頭部の山出しを行ない、次いで
成形した務歯ＥをテープＴにかしめて固定し、このよう
な作業を連続的に行なうものである。

ここで、長期使用によりフォーミングダイＡの頭部成形
凹部の表面が粗くなったり、切削油の供給が不十分であ
ったりすると、フォーミングパンチＣで頭部成形した時
に務歯ＥがフォーミングダイＡに付着するということが
起る。

さらに、このような務歯ＥをテープＴＶＣ植付ける際、
テープがゆがんでいたり、芯紐に糸玉があってかしめる
際にテープが逃げたり、テープがからまってテープが送
られなくなったり、あるいはテープとテープの継目であ
ったりした場合には務歯Ｅはテープに固定されずフォー
ミングダイＡに残ったままとなる。

このような状態で次の務歯が前記のような務歯の上に載
せられると、第５図のようにフォーミングパンチＣは二
個の務歯を成形することになる。

ここで７オーミングパンチＣは一個の成形の場合と同様
に機械的に通常の位置まで下降してしまいさらに機械が
止まらずに作動し続けていると、２個ないしそれ以上の
務歯が同時に成形される結果フォーミングダイＡ卦よび
フォーミングダイチＣが損傷することになる。

この考案はこのような事情に鑑みて創案されたもので、
その目的はフォーミングダイとフォーミングパンチの損
傷を最小限に抑えることのできる務歯頭部成形装置を提
供することにある。

以下この考案を図示する一実施例に基づいて説明する。

第３図に示すように装置架台１には、水平方向に往復動
する第一ラム２が設けられるとともに鉛直方向に上下動
する第二ラム３が設けられている。

第一ラム２の前端部には、Ｙ字形線材等の異形線材Ｗの
挿通孔４ａを有するカッティングダイ４および噛合頭部
成形用のフォーミングダイ５が設けられている。

カッティングダイ４の上面にはカッティングパンチ６が
装置架台に固定的に設けられ、また、第二ラム３には噛
合頭部成形用のフォーミングパンチ７および務歯Ｅの取
付脚を抑えるプレッシャパット８が取付けられている。

第二ラム３はリンク９により上方から押圧されて下降し
フォーミングパンチＩおよびプレッシャパット８を作動
させ、元位置への復帰は、圧縮ばね１０Ｖｃよって行な
われる。

フォーミングパンチＴは第二ラム３の下部における前面
に固定されてかり、プレッシャパット８は第二ラム３に
上下動自在に支持されている。

さらに、このようなプレッシャパット８は第二ラム３０
頭部に設けられた板ばね１１によってロッド１２を介し
て一定圧力で下方に付勢されている。

また板ばね１１の上方には感知バー１３がリンク９に絶
縁して取付けられており、プレッシャパット８と連動す
る板バネ１１と所定間隔をおいて配されている。

この感知バー１３はピアノ線と同材質のもので形成し、
柔軟性をもたせて板ばね１１と接触した際のたわみを吸
収できるようにされている。

そして通常の作動時にはプレッシャパット８は板ばね１
１によって務歯の取付脚を押えるが、第５図に示すよう
に異常負荷がかかれば板ばね１１に抗してプレッシャパ
ットは定位置より上方に移動することになる。

そうすると、その移動がロッド１２を介して板ばね１１
に伝えられ、その結果板ばね１１は通常よりも大きく湾
曲し、感知バー１３に接触する。

この接触の除土じたこの感知信号はリミットスイッチあ
るいは光電管等の感知装置に伝えられ機械の作動を停止
させると共に、感知すると同時に線材の送りを停止させ
るので惰性により機械が作動している間に、二重に重な
っている務歯の上に更に務歯が供給されるということも
ないので、フォーミングパンチ等の型Ｑ損傷を最小限に
おさえることができ、型を取り換えることなく続けて機
械を作動させることが可能となる。

尚、実施例では、板バネ１１が感知バー１３に接触する
ことによりプレッシャパット８の上昇を検出していたが
、伺もこれに限定されることなく、プレッシャパット８
の動きに連動するもの、例えばロッド１２及びプレッシ
ャパット８により感知バー１３を作動してもよい。

この考案に係る務歯頭部成形装置は、フォーミングダイ
上に二個の務歯が重なっていることを速やかに感知し、
機械を停止させるため型の破損を最小限に抑えることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は異形線材の切断・噛合頭部成形の工程
を示す斜視図、第３図はこの考案に係る務歯頭部成形装
置を示す断面図、第４図は第３図のＡ部拡大図、第５図
は同様の務歯二個打ち状態を示す断面図である。 １・・・・・・装置架台、２・・・・・・第一ラム、３
・・・・・・第二ラム、４・・・・・・カッティングダ
イ、４ａ・・・・・・挿通孔、５・・・・・・フォーミ
ングダイ、６・・・・・・カッティングパンチ、７・・
・・・・フォーミングパンチ、８・・・・・・プレッシ
ャパット、９・・・・・・リンク、１０・・・・・・圧
縮ばね、１１・・・・・・板ばね、１２・・・・・・ロ
ッド、１３・・・・・・感知バー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 務歯用異形線材を所定厚さの務歯に切断するカッティン
   グダイ卦よびカッティングパンチと、切断された務歯の
   取付脚を抑えるプレッシャパットと、切断された務歯の
   頭部成形を行なうフォーミングダイ釦よびフォーミング
   パンチとを有するスライドファスナ用務歯成形植付装置
   における務歯頭部成形装置であって、カッティングパン
   チに対してプレッシャパットを上下方向に摺動自在に取
   付け、このプレッシャパットをばね材により下方に向か
   つて付勢するとともにこのプレッシャパットの上方にこ
   のプレッシャパットが定位置よりも上方に位置した場合
   、これを検出して異形線材の供給を停止させる検出器を
   設けであることを特徴とするスライドファスナー用務歯
   成形植付装置にかける務歯頭部成形装置。