JPS5942549B2 - コイルインサ−タ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はモードルのコアにコイルを挿入するコイルイン
サータに関するものである。

−ｆ的にモードルのステータコアにコイルを挿入スルコ
イルインサータは第１図に示す如（構成されている。

即ちコイルインサータはステータコア１のスロット部２
にスロットライナー（絶縁紙）３を挿入した状態にして
、予め巻線したコイル４をブレード５ａのギャップ部６
にセットしであるところへ、ステータコア１の開口部７
と前記ギャップ部６とが一致するように即ちステータコ
アの歯の先端がブレード５ａで被われるようにステータ
コア１をセットしてクランバー（図示せス）で固定し、
ストリッパ８を油圧シリンダー（図示せず）等により、
矢印方向に上昇させてコイル４をスロット部２に挿入す
るものである。

このコイルインサータにおいて従来は第２図に示すよう
にブレード５ａのコイルをガイドする両側面９ａは長手
方向に沿って同一巾寸法で形成されていた。

即ちコイルをセットした状態では第３図に示ス如り、相
隣るブレード５ａの側面９ａによって形成される下方の
ギヤツブ巾Ｗ１と上方のギヤツブ巾Ｗ２とは等しく （
Ｗｌ ””Ｗ２ ）形成されている。

またブレード５ａは下側で植設保持され、上端をコイル
が挿入できるようにフリーに形成されて片持はりを形成
している。

従って異なった種類（例えば電線の本数とか線径等）の
コイルが相隣るブレードギャップに挿入され、この挿入
されたコイル４をストリッパ８によって押上げて行くと
、線の本数の多い、または線径の太いブレードギャップ
からブレードに作用する力が大きくなって、ブレード５
ａの上側の方が若干撓み、ｗｌ＞ｗ２となってくる。

また加工誤差によって益々ｗ１とｗ２の差が大きくなる
。

そのためあるプレ７ドギヤツプの巾寸法はコイルの進行
方向に向って次第に狭くなり、ブレード５とコイル４と
の摩擦力が増大する。

従ってコイル４をステータコア１のスロット部２に挿入
するために大きな力が必要になり、コイルに傷を付げや
す（すると共にコイルに不良を発生させる欠点を有して
いた。

特にコイルの占積率を高めようとするとこの欠点が助長
させる結果となる。

本発明の目的は、前記した従来技術の欠点をなりシ、モ
ードルのコアへのコイルの挿入の際の摩擦力を軽減して
コイルの挿入を容易にしたコイルインサータを提供する
にある。

即ち本発明はブレードの形状をブレードのギャップを形
成する側面に傾斜を設けて、コイルを押上げて行（にし
たがい、ギャップが大きくなるようにして、摩擦力を軽
減したことを特徴とするものである。

以下本発面な図に示す実施例にもとづいて具体的に説明
する。

即ち本発明では第５図に示すように相隣るブレード５ｂ
の側面９ｂによって形成されるコアの下端における下方
ギヤツブ巾ｗ１ に対して、コアの上端における上方ギ
ヤツブ巾ｗ２を予め△Ｗだけ開拡してお（ことにある。

このためには第４図に示す如（予め、ブレード５ｂの両
側面９ｂによって形成される巾を長手方向に沿って６ｗ
＞Ｏになるように傾斜を付けておけばよい。

従ってブレード５ｂの側面９ｂによって形成されるギャ
ップを通してコイル４をステータコア１のスロット部２
に挿入するときブレード５ｂが若干撓んでも、必ずｗｌ
〈ｗ２なる関係、即ちコイルの進行方向に向：つて開拡
しているのでブレード５ｂとコイル４との摩擦力を著し
く軽減させることができる。

またコイル４を多数植設されたブレード５ｂにセットす
るとき、入口が広いので作業もしやすい。

なお、一実施例としてコアの積厚ｔ＝４０ｍｍ、ブレー
ド５ｂの下方のギヤツブ巾Ｗｌ ＝ １．２ ｍｍ。

ブレード５ｂの上方のギヤツブ巾ｗ２ ＝１．３ｗｍ。

コイル公称線径０．９ ｍｍ （線径仕上寸法ｄ＝０．
９６朋）、スロットの占積率５４％の場合、挿入力は従
来のギヤツブ巾Ｗ、 ＝ｗ２＝ １．３ ｍｍとした場
合に比較して約２７３以下にすることができた。

ここで傾斜は第７図に示すＡとＡ′部即ち側面９ｂにつ
げる必要があり、Ｂ部につげても効果は薄い。

ところでこの効果を期待するために第６図に示すように
最小限必要なブレード５ｂの側面９ｂの傾斜量（△ｗ／
２ ） ｍｉｎの値は、ブレードの撓みおよび加工誤
差を考慮して必ずＷｌ ＜ｗ２になるようにするために
約０．０２ｍ１程度必要であり、また最大限許容できる
ブレード５ｂの側面９ｂの傾斜量（△ｗ／２）ｍａｘは
、摩擦力を軽減させる意味、（即ち上側のコイル線とブ
レードの側面との間に下側のコイル線がくいこんでコイ
ルが移動できな（なるのを防止させる意味）から第６図
に示すコイル線の重なり角度θをθ〈２５°にするため
に次に示す（１１式の関係を有する必要がある。

（△ｗ／２ ）ｍａｘ＜（ｗ２−ｗｌ） ／２−（（ｄ
ｓｉｎ ２５°＋ｄ ） −Ｗｌ ）／２ −（１
）この（１）式に上記実施例の値を入れると次の（２）
式に示す値となる。

（６ｗ ／ ２ ） ｍａｙ ＜ ０．０８ −・・
（２）このようにコイルの線仕上外径ｄ、コアの積厚ｔ
に応じてブレード５ｂの側面に形成する傾斜量△ｗ／２
を適切に選定することによってブレードとコイルとの摩
擦力を軽減させることができる。

以上述べたように本発明によれば高い占積率の場合でも
、挿入力を低（押えることができ、容易にコイルをコア
のスロット内に挿入することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なコイルインサータのコイル挿入部の一
部を断面した斜視略図、第２図は、従来のブレード形状
を示す図、第３図は第２図に示す従来のブレードにコイ
ルをセットした状態を示す図、第４図は本発明によるブ
レード形状を示す図、第５図は本発明によるブレードに
コイルをセットした状態を示す図、第６図はコイルの重
なり状態を示す図、第７図は本発明によるブレードの断
面を示した図である。 符号の説明、１・・・・・・ステータコア、２・・・・
・・スロット部、４・・・・・・コイル、５ｂ・・・・
・・ブレード、６・・・・・・ギャップ部、７・・・・
・・開口部、８・・・・・・ストリッパ、９ｂ・・・・
・・側面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ モードルのコアの各歯の先端部が被われるように各
   ブレードに上記コアの各歯先を装着し該相隣るブレード
   の側面によって形成されるギャップを通してコイルを押
   し上げながらコアのスロット内に挿入する手段を設けた
   コイルインサータにおいて、上記ギャップを長手方向に
   沿って開拡したことを特徴とするコイルインサータ。 ２ コイルを形成する線の仕上外径をｄ、上記ギャップ
   の狭い方の巾寸法なｗｌ としたとき、上記ギャップの
   開拡量△Ｗを０．０４ｍｍ≦△ｗ ＜ （ｄ（ｓｉｎ
   ２５°＋ １ ） −Ｗ、 ）なる関係になるように形
   成したことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載のコ
   イルインサータ。