JPH09217865A - 二つの部分から成るケーブル連結具 - Google Patents
二つの部分から成るケーブル連結具Info
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Abstract
トラップの自由端部を挿入するのに必要な力が小さくて
済む、二つの部分から成るケーブル連結具を提供するこ
と。 【解決手段】 ストラップ14と、ストラップ14の受
け入れ通路を形成する係止ヘッド部12とを有する、二
つの部分から成るケーブル連結具10であり、金属製の
係止楔20が通路内に配置されて且つ係止ヘッド部12
に取り付けられ、係止ヘッド部12は、係止楔20の材
料を切除せずに、係止楔20の引き出し力を増大させ得
るように、金属製の係止楔20の埋め込み端部に圧印加
工により形成された溝32を有する。この圧印加工され
た溝32は、撓み領域の強度が弱くなるのを防止し、更
に、ケーブル連結ストラップの挿入力が小さくて済むよ
うにする。
Description
ラップ係止ヘッド部に形成されたストラップ受け入れ通
路(ストラップの係止機構としての役目を果たす)内に
挿入された金属製の係止楔を有する型式の二つの部分か
ら成るケーブル連結具に関し、より具体的には、係止楔
の引き出し力を増大させ得るように、金属製の係止楔の
埋め込み部分が圧印加工された、二つの部分から成るケ
ーブル連結具に関する。
又はケーブル束の周りにストラップを固着する)を有す
るヘッド部と一体に形成された細長のストラップ部分を
備えるケーブル連結具は、周知である。ヘッド部のスト
ラップ係止通路内に金属製の係止楔が挿入された、プラ
スチック製のケーブル連結具は当該技術分野にて周知で
ある。シュウェスター等の米国特許第3186047号
及びレイノルズの米国特許第3408699号は、金属
製の係止楔を利用する二つの部分から成るケーブル連結
具の例である。米国特許第3,408,699号には、
その撓み領域に設けられた曲がり抑制部材の強度を弱く
することが教示されている。この弱体化はストラップの
挿入力を小さくて済むように、金属製の係止楔とストラ
ップの内壁との接触点にて為されると記載されている。
米国特許第3408699号により示唆された追加的な
改変例は、曲がり拘束部材を真っ直ぐにすることによ
り、金属製の係止楔の引き出し力を大きくするものであ
る。
引き出し力が大きいようにすることは望ましことではあ
るが、上記のレイノルズの米国特許第3,408,69
9号の教示内容は、金属製の係止楔から材料を切削した
り、又はその他の方法で材料を除去することを必要と
し、これは、複雑なことであり、スクラップ材料を除去
するための余分な手順が必要とされる。更に、この材料
を除去することにより、金属製の係止楔の撓み領域の強
度が弱くなる結果、ストラップを引き出し損なったと
き、この弱体領域にて係止楔が破損して、そのため、現
場で金属製部分に問題が生じる可能性がある。このた
め、この技術分野における改良が依然、要請されてい
る。
係る金属製係止楔を有する、改良に係る二つの部分から
成るケーブル連結具を提供することである。
の引き出し力を大きくする、二つの部分から成るケーブ
ル連結具を提供することである。
由端部を挿入するのに必要な力が小さくて済む、二つの
部分から成るケーブル連結具を提供することである。
の部分から成るケーブル連結具は、第一の端部及び自由
端部を有するストラップと、該ストラップの第一の端部
に固着された係止ヘッド部と、係止ヘッド部に設けられ
て、ストラップ受け入れ通路を形成する複数の壁と、該
ストラップ受け入れ通路内に配置されたストラップ係合
部分を有する金属製の係止楔と、係止ヘッド部の内壁内
に取り付けられた埋め込み部分と、該ストラップ係合部
分と該埋め込み部分との間に配置された撓み領域とを備
え、該金属製係止楔が該係止楔の埋め込み部分に形成さ
れた圧印加工溝を備えるものである。
ル連結具は、添付図面にて、全体として、符号10で示
されている。該ケーブル連結具10は、熱可塑性材料で
一体に成形することが好ましい。図1に示すように、該
ケーブル連結具10は、係止ヘッド部12と、ストラッ
プ14とを備えている(該ストラップ14は、係止ヘッ
ド部12に固着された第一の端部と、該第一の端部の反
対側の自由端部16とを有している)。端部壁38、内
壁34、及び一対の側壁36により、ヘッド部12にス
トラップ受け入れ通路18が画成される。金属製の係止
楔20の一部は、ストラップの軸線に関して好適な角度
である45°にて係止ヘッド部12の内壁34の凹所領
域内に埋め込まれている。このため、この金属製の係止
楔20の一端は、ヘッド部12の壁34内に取り付けら
れ、また、金属製の係止楔20の他端は、ストラップ受
け入れ通路18内に配置されて、金属製の係止楔20
は、差し込んだストラップ(図示しないワイヤー束を取
り巻く)に係合する。
止楔は、ストラップ係合部分22(末端に単一の斜角状
のストラップ係合の刃状部24を有する)と、埋め込み
部分26(その他端に形成された両面斜角状の挿入ブレ
ード刃状部28を有する)とを備える。金属製の係止楔
20の撓み領域30は、係止楔22のストラップ係合部
分22と、埋め込み部分26との間に配置される。この
撓み領域30は、係止楔20が内壁34と交差する箇所
にある。係止楔20の角度と相俟って、この撓み領域3
0が、ストラップ14をストラップ受け入れ通路18を
通じて第一の方向に挿入し得るが、第二の方向には挿入
し得ないようにする。図4に最も良く示すように、係止
楔の底面42は、ストラップ受け入れ通路の方向を向い
ており、その上面40は、その反対方向を向いている。
また、係止楔20は、圧印工程により、該係止楔の埋め
込み部分26の上面40にのみ形成された溝32を備え
ている。この圧印加工は、深さ約0.1016mm
(0.004インチ)の溝32を形成するため、焼結炭
化ポンチを使用して行われる標準的な圧印工程である。
このため、圧印工程中、楔20の材料は、溝32、又は
凹所領域(除去される材料が無い領域)を形成し得るよ
うに圧縮される。第一の側縁部44から第二の側縁部4
4まで伸長し得るように溝32が形成される。
のヘッド部12内に挿入する間に、プラスチックは、自
然に、圧印加工した溝32内に流れて、金属製の係止楔
20と、プラスチック製のヘッド部12とを締まり嵌め
させる。金属製の係止楔20とプラスチック製のヘッド
部12との間に存在する摩擦力に加えて、溝32内に流
れたプラスチック材料にせん断力、即ち、変位が生じる
から、この締まり嵌めは金属製の係止楔20の引き出し
力を大きくさせる。ストラップを引き出す間に付与され
る力は、溝32をプラスチック内に押し込む方向に向け
て係止楔20を回転させる作用があるから、溝は、係止
楔20の上面40に形成することが好ましい。
が存在することに起因して、係止楔20の引っ張り力が
大きくなることは、係止楔20をヘッド部12の内壁3
4内に挿入する深さの許容公差を緩和することを許容す
る。このことは、引っ張り力を大きく保ちつつ、ストラ
ップの挿入力が小さくなねようにするため、係止楔20
の挿入深さを浅くすることを可能にする。更に、係止楔
20の埋め込み部分にのみ溝32を圧印加工することに
より、製造中に、材料片を除去する必要がないのみなら
ず、撓み領域30にて、係止楔20が弱体となることも
ない。
示し且つ説明したが、本発明の教示内容から逸脱せず
に、変更及び改変を加え得ることは当業者に明らかであ
ろう。上記の説明、及び添付図面に掲げた事項は、単に
一例としてのみ示したもので、本発明を何等、限定する
ことを意図するものではない。本発明の実際の範囲は、
従来技術に基づいてその適正な判断力にて判断すると
き、特許請求の範囲に記載されている。
部分の平面断面図である。
断面図である。
である。
大図である。
の断面図である。
楔 22 ストラップ係合部分 24 ストラップ係
合刃状部 26 埋め込み部分 28 挿入ブレード
刃縁部 30 撓み領域 32 刃状部の溝 34 内壁 36 側壁 38 端部壁 40 係止楔の上面 42 係止楔の底面 44 側縁部
Claims (10)
- 【請求項1】 第一の端部及び自由端部を有するストラ
ップと、該ストラップの該第一の端部に固着された係止
ヘッド部と、該係止ヘッド部に設けられて、ストラップ
の受け入れ通路を形成する複数の壁と、金属製の係止楔
であって、該ストラップの受け入れ通路内に配置された
ストラップ係合部分と、前記係止ヘッド部の内壁内に取
り付けられた埋め込み部分と、該ストラップ係合部分と
該埋め込み部分との間に配置された撓み領域とを有する
前記金属製の係止楔と、前記金属製の係止楔の前記埋め
込み部分に形成された溝とを備える型式であることを特
徴とする、二つの部分から成るケーブル連結具。 - 【請求項2】 請求項1に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記係止楔の上面に形
成されることを特徴とする二つの部分から成るケーブル
連結具。 - 【請求項3】 請求項1に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記係止楔の第一の側
縁部から該係止楔の第二の側縁部まで伸長することを特
徴とする二つの部分から成るケーブル連結具。 - 【請求項4】 請求項1に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記埋め込み部分にの
み形成されることを特徴とする二つの部分から成るケー
ブル連結具。 - 【請求項5】 請求項1に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、除去される材料の無い圧印加工
工程によって、前記溝が形成されることを特徴とする二
つの部分から成るケーブル連結具。 - 【請求項6】 第一の端部及び自由端部を有するストラ
ップと、該ストラップの該第一の端部に固着された係止
ヘッド部と、該係止ヘッド部に設けられて、ストラップ
の受け入れ通路を形成する複数の壁と、金属製の係止楔
であって、該ストラップの受け入れ通路内に配置された
ストラップ係合部分と、係止ヘッド部の内壁内に取り付
けられた埋め込み部分と、該ストラップ係合部分と該埋
め込み部分との間に配置された撓み領域とを有する前記
金属製の係止楔と、除去される材料が無い圧印加工工程
によって、前記係止楔の埋め込み部分に形成された溝と
を備えることを特徴とする、二つの部分から成るケーブ
ル連結具。 - 【請求項7】 請求項6に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記係止楔の上面に形
成されることを特徴とする二つの部分から成るケーブル
連結具。 - 【請求項8】 請求項6に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記係止楔の第一の側
縁部から該係止楔の第二の側縁部まで伸長することを特
徴とする二つの部分から成るケーブル連結具。 - 【請求項9】 請求項6に記載の二つの部分から成るケ
ーブル連結具であって、前記溝が前記埋め込み部分にの
み形成されることを特徴とする二つの部分から成るケー
ブル連結具。 - 【請求項10】 二つの部分から成るケーブル連結具を
製造する方法であって、 第一の端部及び自由端部を有するストラップと、該スト
ラップの第一の端部に固着された係止ヘッド部と、該係
止ヘッド部に設けられて、ストラップの受け入れ通路を
形成する複数の壁とを提供するステップと、 前記ストラップの受け入れ通路内に配置されるストラッ
プ係合部分と、該係止ヘッド部の内壁に取り付けられる
埋め込み部分と、該ストラップ係合部分と該埋め込み部
分との間に配置された撓み領域とを有する、金属製の係
止楔を提供するステップと、 前記金属製の係止楔の埋め込み部分にのみ溝を圧印加工
するステップと、 前記溝が係止ヘッド部の内壁内に完全に位置するような
深さまで前記金属製の係止楔を前記内壁内に挿入するス
テップとを含むことを特徴とする製造方法。
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