JPS5942530Y2 - 防振装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、エンジン等の振動源またはハンドル等被振動
体のいずれか１方に連結する内杆に、他方に連結する支
持体を支持するとともに、振動源から被振動体に振動の
伝達を防止するための防振装置に係るものである。

従来、たとえば刈払機において、エンジンに連結された
アウターパイプのごとき内杆に、ノ・ンドルを支持する
支持体を、ゴム等の弾性体を備えた防振装置を介して支
持せしめる場合、前後左右いずれの方向にも適当な自由
度を有しで防振効果が高く、しかも支持確実で安価に製
作できる防振装置がなかった。

本考案は、前後左右等何れの方向にも適当な自由度を有
し、したがっていずれの方向の振動に対しても防振効果
が犬で、しかも支持確実で、筐た構造簡単で安価に製作
できる防振装置を提供しようとするものである。

以下、図面を用いて本考案の１実施例について詳細な説
明を行なう。

図において、１は刈払機を示すものである。

すなわち、３は刈刃５を回転自在に軸支するギヤケース
Ｔと振動源のエンジン９とを連結する管状の内杆で、内
部を貫通して伝動軸１１が設けられている。

１３は内杆３のエンジン９付近に設けた握り部、１５は
内杆３の中間位置に防振装置１７を介して支持された被
振動体のハンドルで、端部に握り部１９が設けられてい
る。

防振装置１７はつぎのように構成されている。

すなわち、２１は両端を外方に折り曲げて形成したフラ
ンジ部２３゜２３を備える金属製の半円筒部２５と、こ
の半円筒部２５の外周に焼付けによって固着されたゴム
のごとき弾性体２１とよりなる防振体である。

内杆３の適宜位置の外周に２個の防振体２１．２１が適
宜な間隙部２９．２９を介して相対して挾持され、さら
に防振体２１．２１の弾性体２７．２７の外周は、ハン
ドル１５に連結する支持体３１と、支持体３１にポル）
３３．３３によって固着される蓋体３５との間に挾持、
固定されている。

３７は支持体３１の上部に設けられた蓋部で、ボルト３
９．３９によりハンドル１５を挾持、固定している。

以上の構成において、刈払作業を行なうにあたっては、
エンジン９を駆動すれば、伝動軸１１を介して刈刃５が
回転駆動する。

つぎに、左手で握り部１３を、右手でハンドル１５の握
り部１９を把持して、刈刃５により草等の刈払作業を行
なうものである。

この際、振動源の刈刃５およびエンジン９の振動が内杆
３に伝達されるが弾性体２７により吸収され、被振動体
のハンドル１５の握り部１９を把持する作業者の手には
伝達されない。

この振動は前後、左右方向の往復振動および内杆３の中
心軸を中心とする回動振動あるいは防振体２１の中心点
を中心とする。

たとえば第３図の矢印Ａ方向および反対方向の回動振動
を生ずるが、本考案によれば、特に基体２１の中心点を
中心とする第３図矢印Ａ方向の自由度があり、この方向
の振動を吸収することができるものである。

本考案は、請求の範囲に記載のとおりの構成であるから
、つぎのような効果を有するものである。

すなわち、（１〉前後左右其の他いずれの方向の振動も
吸収できる。

（２）取付は方法が簡単で、内杆と支持体の各種方向の
組み合わせにも実施でき、しかも確実に支持できる。

（３）構造簡単で安価に製作できる。

なお、本考案は前述の実施例に限定されるものではなく
、他の態様においても実施しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装置を用いた刈払機の１実施例の
斜視説明図、第２図、第３図はそれぞれ本考案の１実施
例の正断面説明図、側断面説明図である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、３・・・内杆、
２１・・・防振体、２３・・・フランジ部、２５・・・
半円筒部、２１・・・弾性体、３１・・・支持体、３５
・・・蓋体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 両端を外方に折り曲げて形成したフランジ部２３．２３
   を備える半円筒部２５と、前記半円筒部２５の外周に固
   着する弾性体２７とよりなる２個の防振体２１．２１を
   、振動源または被振動体のいずれか１方に連結する内杆
   ３の外周に相対して挾持せしめ、前記弾性体２７．２７
   の外周を、他方に連結する支持体３１と、前記支持体３
   １に固着される蓋体３５との間に挾持、固定して設けた
   ことを特徴とする防振装置。