JPS5942322A - 制癌剤 - Google Patents
制癌剤Info
- Publication number
- JPS5942322A JPS5942322A JP57150733A JP15073382A JPS5942322A JP S5942322 A JPS5942322 A JP S5942322A JP 57150733 A JP57150733 A JP 57150733A JP 15073382 A JP15073382 A JP 15073382A JP S5942322 A JPS5942322 A JP S5942322A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nisin
- administered
- strain
- active ingredient
- long period
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は新規な制癌剤に関するものである。
更に詳細には、本発明は、ストレプトコッカス・ラクチ
ス(8treptococcus 1actis)の特
定の菌株によって生産される抗菌性はプチド物質である
ナイシン(Nisin)を有効成分とする新規な制癌剤
に関するものである。
ス(8treptococcus 1actis)の特
定の菌株によって生産される抗菌性はプチド物質である
ナイシン(Nisin)を有効成分とする新規な制癌剤
に関するものである。
一般に、臨床上の癌は、その組織型、原発部位、薬剤感
受性、悪性度などで生物学的多様性を有しておシ、それ
故に一種類の薬剤でこれを治療することは極めて困難で
あると言わねばならない。したがって、新規な制癌剤の
開発は医療上の急務であシ、産業上においてもまた甚大
なる意義を有するものである。
受性、悪性度などで生物学的多様性を有しておシ、それ
故に一種類の薬剤でこれを治療することは極めて困難で
あると言わねばならない。したがって、新規な制癌剤の
開発は医療上の急務であシ、産業上においてもまた甚大
なる意義を有するものである。
本発明者らは、新規制癌剤の開発を目的として乳酸菌の
代謝産物の制癌活性を鋭意検討した結果、ストレプトコ
ッカス・ラクチスの特定の菌株によって生産されるポリ
はプチドであるナイシンに顕著なる制癌活性を見出し、
本発明に至ったものである。
代謝産物の制癌活性を鋭意検討した結果、ストレプトコ
ッカス・ラクチスの特定の菌株によって生産されるポリ
はプチドであるナイシンに顕著なる制癌活性を見出し、
本発明に至ったものである。
ナイシンは、下記に示すように64個のアミノ酸から構
成されるポリぼゾチドで(J、 Amer、 Chem
。
成されるポリぼゾチドで(J、 Amer、 Chem
。
Soc、 95.4634〜4635,1971)、グ
ラム陽性細菌に対して抗菌力を示すととが報告されては
いるが、抗菌スはクトルがせまく生理−での溶解性がよ
くないために抗菌剤としては臨床上の使用に至っていな
い。
ラム陽性細菌に対して抗菌力を示すととが報告されては
いるが、抗菌スはクトルがせまく生理−での溶解性がよ
くないために抗菌剤としては臨床上の使用に至っていな
い。
ILeu−DHI−Leu
ナイシンの化学構造
ABA ニアミノ酪酸(aminobutylic a
cid)DHA:デヒドロアラニン DHB:デヒドロブチリン(β−メチルデヒドロアラニ
ン)しかしながら、ナイシンは毒性が低くしかもクロス
トリディウム−ブチリカム(Clostridiumb
utyricum)やクロストリディウムチロブチリカ
ム(C1,tyrobutyricum)のような有害
菌の生育を効果的に抑えるだめ、食品の保存剤としては
有効であり、ヨーロッパ諸国の中には食品添加物として
の使用を法的に認めている国もある。実際に、東欧諸国
では野菜類のかん詰にこのナイシンを利用することが行
われておシ、ボーランドやソ連邦ではナイシンの工業生
産が行われている(Antibiotiki18、16
2〜165.1973)。
cid)DHA:デヒドロアラニン DHB:デヒドロブチリン(β−メチルデヒドロアラニ
ン)しかしながら、ナイシンは毒性が低くしかもクロス
トリディウム−ブチリカム(Clostridiumb
utyricum)やクロストリディウムチロブチリカ
ム(C1,tyrobutyricum)のような有害
菌の生育を効果的に抑えるだめ、食品の保存剤としては
有効であり、ヨーロッパ諸国の中には食品添加物として
の使用を法的に認めている国もある。実際に、東欧諸国
では野菜類のかん詰にこのナイシンを利用することが行
われておシ、ボーランドやソ連邦ではナイシンの工業生
産が行われている(Antibiotiki18、16
2〜165.1973)。
本発明はナイシンを有効成分とする制癌剤に関するが、
本発明に使用するナイシンとしては上述のごとき市販品
を使用することも可能であるが、ストレプトコッカス・
ラクチス ATCC11454株のごときナイシン生産
性の菌株からナイシンを単離、精製して使用することも
可能である。
本発明に使用するナイシンとしては上述のごとき市販品
を使用することも可能であるが、ストレプトコッカス・
ラクチス ATCC11454株のごときナイシン生産
性の菌株からナイシンを単離、精製して使用することも
可能である。
ナイシンの単離、精製法の一例を示せば次のとおシであ
る。すなわち、ナイシン生産菌の培養液をpH2とした
後、遠心分離して菌体を除去し、上清をpH4,2〜4
.5として5%のクロロホルムと0.1チの2級オクチ
ルアルコールで乳濁させる。との混合物をしばらく静置
すると比較的少量の安定なりロロホルムゲルを生じ、活
性はこのゲルに存在する。このゲルにアルコールを加え
てクロロホルムを溶解すると、活性物質の沈殿が得られ
る。この沈殿を希酸中に溶解してpH2,5〜3に調整
し、等量のアルコールを加えることによって不純物を沈
殿として除去した後、アルコール溶液を減圧下で濃縮し
、pH4に調整して冷却すると活性物質が沈殿してくる
。この沈殿を1/100規定の塩酸に溶解して凍結乾燥
すると、1g当たシラ06〜2X10@リーデイングユ
ニツト(Rzad ing Un i t )の力価を
有するナイシンが得られる。なおリーディングユニット
とは、ナイシンの標準力価のことで、トレイマー(Tr
amer)らによって定められ、WHOにも承認されて
いる( 1969年)。
る。すなわち、ナイシン生産菌の培養液をpH2とした
後、遠心分離して菌体を除去し、上清をpH4,2〜4
.5として5%のクロロホルムと0.1チの2級オクチ
ルアルコールで乳濁させる。との混合物をしばらく静置
すると比較的少量の安定なりロロホルムゲルを生じ、活
性はこのゲルに存在する。このゲルにアルコールを加え
てクロロホルムを溶解すると、活性物質の沈殿が得られ
る。この沈殿を希酸中に溶解してpH2,5〜3に調整
し、等量のアルコールを加えることによって不純物を沈
殿として除去した後、アルコール溶液を減圧下で濃縮し
、pH4に調整して冷却すると活性物質が沈殿してくる
。この沈殿を1/100規定の塩酸に溶解して凍結乾燥
すると、1g当たシラ06〜2X10@リーデイングユ
ニツト(Rzad ing Un i t )の力価を
有するナイシンが得られる。なおリーディングユニット
とは、ナイシンの標準力価のことで、トレイマー(Tr
amer)らによって定められ、WHOにも承認されて
いる( 1969年)。
本発明にかかるナイシンの制癌活性は、エールリッヒ腹
水腫瘍を用いて判定された。すなわち、1群10匹のd
dYマウスにエールリッヒ腹水腫瘍細胞を腹腔内接種し
、翌日から連続9日間毎日ナイシンの投与を続け、対照
群には生理食塩水の投与を続けた。実験の詳細は実施例
中に述べるが、ティシン投与群と対照群との間には、体
重の経時的変化(第1図)および延命(実施例の表−1
)に顕著な差異が認められた。なお第1図において、テ
ィシン投与群(A)に比して対照群(B)の体重の著し
い増加は、エールリッヒ腫瘍細胞の増殖に伴う腹水の貯
留を反映したものである。
水腫瘍を用いて判定された。すなわち、1群10匹のd
dYマウスにエールリッヒ腹水腫瘍細胞を腹腔内接種し
、翌日から連続9日間毎日ナイシンの投与を続け、対照
群には生理食塩水の投与を続けた。実験の詳細は実施例
中に述べるが、ティシン投与群と対照群との間には、体
重の経時的変化(第1図)および延命(実施例の表−1
)に顕著な差異が認められた。なお第1図において、テ
ィシン投与群(A)に比して対照群(B)の体重の著し
い増加は、エールリッヒ腫瘍細胞の増殖に伴う腹水の貯
留を反映したものである。
本実験では、通常のddYマウスを発癌させるのに十分
なエールリッヒ腫瘍細胞数を接種したにも拘らず、ティ
シン投与群では癌細胞の腹腔内での増殖がまったく認め
られないか、発癌しないマウスが大半を占めた。また発
癌したマウスでも、ティシン投与群のマウスは対照群に
比べて顕著に延命した。
なエールリッヒ腫瘍細胞数を接種したにも拘らず、ティ
シン投与群では癌細胞の腹腔内での増殖がまったく認め
られないか、発癌しないマウスが大半を占めた。また発
癌したマウスでも、ティシン投与群のマウスは対照群に
比べて顕著に延命した。
以上の結果よシ、本発明者らは抗菌性ポリペプチド物質
ナイシンに従来思いもよらなかった新規な制癌活性を確
認し、ナイシンのかかる性質を利用することを特徴とす
る有用な制癌剤を発明するに到った。本発明に用いるナ
イシンは毒性が著しく低いため(Journal of
the 5cience of Foodand A
griculture 13.32〜42.1962
)、大量生体投与が可能であシ、長期間投与が可能であ
る。
ナイシンに従来思いもよらなかった新規な制癌活性を確
認し、ナイシンのかかる性質を利用することを特徴とす
る有用な制癌剤を発明するに到った。本発明に用いるナ
イシンは毒性が著しく低いため(Journal of
the 5cience of Foodand A
griculture 13.32〜42.1962
)、大量生体投与が可能であシ、長期間投与が可能であ
る。
投与量は、1〜10す〃へg/day程度であシ、その
剣状は散剤、カプセル剤、水剤、乳剤などで、注射薬、
内服薬、生薬などによって投与される。
剣状は散剤、カプセル剤、水剤、乳剤などで、注射薬、
内服薬、生薬などによって投与される。
次に本発明の実1強例を示す。
実施例
ddY系6週分の雌性マウスを用い、1群10匹とし予
め1週間ddYマウスに継代増殖したエールリッヒ腹水
腫瘍細胞を3X10’個腹腔内に接種し、翌日より連続
9日間、対照群には生理食塩水を、試験群には生理食塩
水に溶解したナイシンをそれぞれ腹腔内に投与した。ナ
イシンの投与量は40 +ny/kg/dayとしたが
、本実験に用いたナイシンハ106ユニツト/gの力価
のものであシ、マウス1匹1日当たりに投与されたナイ
シンの力filli n約i 、oooユニットである
。
め1週間ddYマウスに継代増殖したエールリッヒ腹水
腫瘍細胞を3X10’個腹腔内に接種し、翌日より連続
9日間、対照群には生理食塩水を、試験群には生理食塩
水に溶解したナイシンをそれぞれ腹腔内に投与した。ナ
イシンの投与量は40 +ny/kg/dayとしたが
、本実験に用いたナイシンハ106ユニツト/gの力価
のものであシ、マウス1匹1日当たりに投与されたナイ
シンの力filli n約i 、oooユニットである
。
対照群および試験群中で、第1西口のマウスが死亡する
まで経時的に体重の測定を続けた。対照群のマウスは1
0匹中のすべてが発帰し、腫瘍細胞接種後′55日目1
でにすべて死亡したのに対し、ナイシンを投与した試験
群では、発癌は10匹中でわずか2匹に認められだのみ
であった。
まで経時的に体重の測定を続けた。対照群のマウスは1
0匹中のすべてが発帰し、腫瘍細胞接種後′55日目1
でにすべて死亡したのに対し、ナイシンを投与した試験
群では、発癌は10匹中でわずか2匹に認められだのみ
であった。
結果は表−1に示される。
表−1延命および発癌防止効果
第1図はddYマウスにエールリッヒ腹水腫瘍細胞を腹
腔内接種した後の体重変化を示す図である。 A・・ティシン投与群B 対照群
腔内接種した後の体重変化を示す図である。 A・・ティシン投与群B 対照群
Claims (1)
- (1)ナイシン(Nisin)を有効成分とすることを
特徴とする制癌剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57150733A JPS5942322A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | 制癌剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57150733A JPS5942322A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | 制癌剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5942322A true JPS5942322A (ja) | 1984-03-08 |
JPH0214331B2 JPH0214331B2 (ja) | 1990-04-06 |
Family
ID=15503220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57150733A Granted JPS5942322A (ja) | 1982-09-01 | 1982-09-01 | 制癌剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5942322A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006053445A1 (en) * | 2004-11-22 | 2006-05-26 | UNIVERSITé LAVAL | Lactic acid bacteria-derived bacteriocin and uses thereof for prevention or treatment of cancer |
JP2010254723A (ja) * | 2002-07-15 | 2010-11-11 | Board Of Regents The Univ Of Texas System | 陰イオン性リン脂質およびアミノリン脂質に結合する選択された抗体およびデュラマイシンペプチド、ならびにウイルス感染およびガンの処置においてそれらの使用 |
US20120164071A1 (en) * | 2002-07-15 | 2012-06-28 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Compositions and Methods Comprising Phosphatidylethanolamine-Binding Peptide Derivatives |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0442630U (ja) * | 1990-08-10 | 1992-04-10 |
-
1982
- 1982-09-01 JP JP57150733A patent/JPS5942322A/ja active Granted
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010254723A (ja) * | 2002-07-15 | 2010-11-11 | Board Of Regents The Univ Of Texas System | 陰イオン性リン脂質およびアミノリン脂質に結合する選択された抗体およびデュラマイシンペプチド、ならびにウイルス感染およびガンの処置においてそれらの使用 |
US20120164071A1 (en) * | 2002-07-15 | 2012-06-28 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Compositions and Methods Comprising Phosphatidylethanolamine-Binding Peptide Derivatives |
US8653034B2 (en) | 2002-07-15 | 2014-02-18 | Board Of Regents, The University Of Texas System | Compositions and methods comprising phosphatidylethanolamine-binding peptide derivatives |
WO2006053445A1 (en) * | 2004-11-22 | 2006-05-26 | UNIVERSITé LAVAL | Lactic acid bacteria-derived bacteriocin and uses thereof for prevention or treatment of cancer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0214331B2 (ja) | 1990-04-06 |
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