JPS5942284B2 - 熱線反射透明体 - Google Patents

熱線反射透明体

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JPS5942284B2
JPS5942284B2 JP15768080A JP15768080A JPS5942284B2 JP S5942284 B2 JPS5942284 B2 JP S5942284B2 JP 15768080 A JP15768080 A JP 15768080A JP 15768080 A JP15768080 A JP 15768080A JP S5942284 B2 JPS5942284 B2 JP S5942284B2
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heat
transparent body
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悟 野口
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/08Mirrors
    • G02B5/0816Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers
    • G02B5/085Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers at least one of the reflecting layers comprising metal
    • G02B5/0875Multilayer mirrors, i.e. having two or more reflecting layers at least one of the reflecting layers comprising metal the reflecting layers comprising two or more metallic layers

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ビル、住宅等の建築物の窓に使用するのに適
した高性能熱線反射透明体に関するものである。
近年省エネルギーの観点からビル等の建築物の窓ガラス
に対して断熱性の高い特性が要求されるようになり、対
流、熱伝導による熱損失に対しては複層ガラスの構成に
よりまた輻射による熱損失に対しては熱線反射膜の被覆
によつて熱貫流率の低い窓ガラスが作られている。
この熱線反射膜に対しては、可視光線を適当量透過させ
、近赤外線以上の波長の光を反射させる目的でAu、A
fl、Al、Cu等の100〜300オングストローム
程度の薄膜が用いられる。このような金属重層の膜は、
使用下において、金属原子のマイグレーション酸化等が
生じ易く、耐候性の点で十分でなく、また付着力、引つ
掻き強度等の機械強度も十分でない。またより安定とな
る膜厚の厚い領域では反射率が高く、ビル等に使用され
た場合には反射光公害が発生するおそれがある。かかる
問題点の対策として、付着力増大、外気雰囲気からの保
護色調調整、反射防止の目的のため、上記、赤外反射性
の高い、Au、Ag、Cu、Al等の金属層に各種の誘
電体膜あるいは誘電体層と金属膜とを組み合せた多層構
成が考案されている。
しかしながら、このような多層構成を真空蒸着法スパツ
タ一法により連続あるいは半連続生産する場合には、製
造上誘電体層を含む構成は好ましくない0何故ならば、
通常使用される誘電体層の膜厚は、該金属層の膜厚に比
べて2倍以上の値が必要とされ、また該誘電体の付着速
度は該金属に対する付着速度よりも遅い場合が多いため
、流電体層を含む多層構成の熱線反射膜形成のために必
要な時間が著しく長くなるという欠点がある。また該誘
電体としては多くは酸化物が用いられ、多くは酸素雰囲
気下で膜形成が行なわれるのに対し、該金属膜は高真空
下あるいは不活性ガス下での膜形成であるためかかる誘
電体層と金属層の多層構成の熱線反射膜を形成する場合
には真空槽内の雰囲気の切り換えが必要となり、誘電層
と金属膜とを連続して形成することは困難であるoこの
発明は、上記のような従来のものの欠点を除去するため
になされたもので、熱線反射膜を上記Au,Ag,Cu
,Al等の高反射金属膜の上下を耐蝕性の高い金属膜で
挟んだ3層構成にすることにより耐候性、機械的強度力
塙く、可視光線反射率が50%以下、可視光線透過率が
10%以上であり、かつ赤外線反射率、たとえば波長1
0μmの光に対する反射率が60%以上ある熱線反射ガ
ラスを提供することができる〇特に本発明による熱線反
射膜は、従来の多層熱線反射膜と異なり、いずれも金属
で構成されている関係上、真空槽の雰囲気の切換えが不
要であり、又各層の形成条件の差異は少なく、スパツタ
一、蒸着による半連続、あるいは連続生産に特に有利で
ある。
以下、本発明について更に詳細に説明する0第1図にお
いて、1は熱線反射膜を形成する基体となるガラス板、
プラスチツク板、プラスチツクフイルム等の透明基体で
あり、2は該透明基体1上に形成された第1耐蝕金属膜
、3は該第1耐蝕金属膜2上に形成された高反射性の第
2金属膜、4は該第2金属膜上に形成され、第2金属膜
に対する外気からの保護を主にする第3耐蝕金属膜であ
るOこの第1及び第3の耐蝕金属膜は、この耐蝕金属膜
2,4間に形成される金属層3のマイグレーシヨン防止
、付着力増大、可視光線反射低下、着色等の役割を持つ
ものである〇かかる第1及び第3の耐蝕金属膜の膜厚は
、5λ〜70入更に好ましくは10λ〜70λが適当で
ある。
膜厚が5Aより小であるとマイグレーシヨン防止、付着
力増大の効果が減少し好ましくなく、又70Aより大で
あるとその吸収率力塙いところから可視光線透過率が1
0%以下となり好ましくない。かかる第1及び第3の耐
蝕金属膜の膜材料としては、耐蝕性、機械的強度が高く
て耐久性に優れ、かつ透明基体及び第2金属膜との付着
性が高く、更に吸収性の高い金属、例えば、Ni,Fe
,Cr,COのいずれか1種以上の金属を少くとも60
%以上含む耐蝕性金属ならば、目的達しうるが、特に、
インコネル(Ni−Cr系合金)、モネル(Ni−Cu
系合金)、ハステロイ(Ni−MO−Cr−Fe系合金
)等のニツケル基耐蝕合金あるいはステンレス鋼からな
る耐蝕金属膜が最適である0例えば、インコネルとして
は、80Ni−20Cr,76Ni−16Cr−8Fe
,72Ni−16Cr−8Fe−2Si,78Ni−1
5Cr−7Fe,73Ni−15Cr−7Fe−2.5
Ti−1A′−1Mn1などが例示され、又モネルとし
ては、67Ni−30Cu,66Ni−29Cu−3A
1,63Ni−30Cu−3Si,63Ni−30Cu
−4Siなどが例示され、又、ハステロイとしては、6
2Ni−28M0−5Fe,85Ni−10Si−3C
u,70Ni−17M0−7Cr−5Fe,62Ni−
24,5M0−5Cr−5.5Fe1などが例示される
又、ステンレス鋼としては、72Fe−18Cr−8N
i,53Fe−20Ni−25Crなどが例示される。
中でも、インコネルはスパツタ一法、真空蒸着法等によ
り被膜を形成するのが容易であり、しかも第2金属膜、
透明基体との付着性が良好で、耐久性の高い被膜が得ら
れるので、特に最適である〇又、第2金属膜は、高い熱
線反射性能を付与させるものであり、Au,Af!,C
u,A2のいずれか1種を少くとも50%以上含んだ熱
線反射性能の高い金属が選ばれるoこの金属層の厚みは
50〜300Aにすることが望ましい。
50Aより小の場合には、その熱線反射特性が充分でな
く、また300Aより大では、可視光線反射率が高くな
りすぎ、反射光公害の観点から好ましくなく、同時に透
過率も低下し、窓ガラスとしての機能が損なわれるo本
発明の熱線反射透明体は、単板として、建築物の窓に利
用してもよいが、かかる熱線反射透明体の熱線反射膜が
複層ガラスの中空部側に位置する様な構成で使用するの
が、耐候性、機械的耐久性の点から好ましい〇以下本発
明の実施例について説明する〇 実施例 1 清浄にされた2.5mm厚ソーダライムガラス基板を真
空槽内に入れ、油拡散ポンプで2×10−6T0rrま
で真空に引いた後、Arガスを導入し、10−2T0r
rのオーダーに圧力を調節する0対向する陰極に、RF
パワーをかけ、放電を生じさせた後、所定の真空度にA
r圧力を調節する0本実施例で使用したマグネトロンス
パツタ一装置では4X10−3T0rrとした0陰極上
においたインコネル(Ni(80wt%)−Cr(20
wt%))の円板ターゲツトを30分間プレスパツタ一
した後、シヤツタ一を開き、膜厚20Aのインコネル(
NlCr合金)第1耐蝕金属膜をNi−Cr形成する。
次いで、Ni−Cr合金(インコネル)の第1耐蝕金属
膜上に、A9のターゲツトを用いてスパツタ一し、膜厚
80λのA9からなる第2金属膜を形成した〇次いで、
A9からなる第2金属膜上に、同上のインコネルのター
ゲツトを用いてスパツタ一し膜厚20Aのインコネル(
Ni−Cr合金)の第3耐蝕金属膜を形成し、3層構造
の熱線反射被膜付きガラス板を得た0この3層コートは
、同一真空槽内に設けられたNi−Crターゲツト、A
9ターゲツトを使用し、真空を破壊することなく実施さ
れた。
またNi−Crスパツタ一条件と、A9スパツタ一条件
は、スパツタ一時間を除けば同一条件であり、容易に各
々のスパツタ一条件に移行することができた。この試料
を大気中に取り出した後光学特性を測定したところ、ガ
ラス側での可視光平均反射率は33.1Cf1)でシル
バ一色の反射色調であり、可視光平均透過率は20.1
%のわずかに青つぼい透過色調を示す膜で太陽エネルギ
ー平均透過率は15.3%、太陽エネルギー平均反射率
は37.4%であつた0又この膜の10μMO)波長の
光に対する反射率は8.7%であり良好な赤外反射特性
を示した0この膜は大気中に1週間放置後も、ピンホー
ル等外観上の変化は現われず、耐久性の良好な膜である
ことがわかつた。かかる熱線反射ガラスの分光特性図を
第2図に示す0なお、第2図において6は上記熱線反射
ガラス板の膜面の分光反射率であり、7は上記ガラス板
と普通ガラス板(2.5mm厚)とを上記熱線反射ガラ
ス板の熱線反射層が内面となる様に複層ガラス化した状
態での分光透過率を示し、8は同状態での分光反射率を
示す〇実施例 2 実施例1と同様な手順で30AのNi−Cr合金層15
0A0Cu層、30A(7)Ni−Cr合金層の3層膜
を2.5龍厚のソーダライムガラス板上に形成した。
この膜の光学特性は、ガラス側での可視光平均反射率は
33.1%でシルバ一色の反射色調であり、可視光平均
透過率12.6(:Ff)のブロンズ色の透過色調を持
つた膜であつた0又、太陽エネルギー平均透過率は9.
1%太陽エネルギー平均反射率は37.4(I)であつ
たこの膜の10μmの波長の光に対する反射率は89%
であり、良好な赤外反射特性を示した。この膜は大気中
に1週間放置後もピンホール等外観上の変化は現われず
耐久性の良好な膜であることがわかつた〇かかる熱線反
射ガラスの分光特性図を第3図に示す。
なお、第3図において、9は、上記熱線反射ガラス板の
膜面の分光反射率であり、10は、上記ガラス板と普通
ガラス板(2.5闘厚)とを、上記熱線反射ガラス板の
熱線反射層が内面となる様に複層ガラス化した状態での
分光透過率を示し、11は、同状態での分光反射率を示
す。比較例 1 清浄にされた3騙厚のソーダライムガラス基板を真空槽
内に入れ、油拡散ポンプで2×10−6T0rrまで真
空に引いた後、Arガスを導入し、10−2T0rrの
オーダーに圧力を調節する。
対向する陰極に、RFパワーをかけ、放電を生じさせた
後、所定の真空度にAr圧力を調節する0本実施例で使
用したマグネトロンスパツタ一装置では4X10−3T
0rrとした0陰極上においたNi(80wt%)−C
r(20wt%)の円板ターゲツトを30分間プレスパ
ツタ一した後、シヤツタ一を開き、Ni−Cr全層単層
膜を60A形成する〇このNl−Cr膜を被覆したガラ
スを大気中に取り出した後、光学特性を測定したところ
、ガラス側での可視光反射率21%、可視光透過率22
%の灰色の透過色調の膜であつた。一方波長10μmの
光に対するこの膜の反射率は47%であり、赤外反射特
性は低かつた。なお、大気中に1週間放置後も膜に特に
変化が見られず、耐久性の高い膜であつた。比較例 2 比較例1と同様の手順で膜厚80A0)Ayの単層膜を
3mm厚のソーダライムガラス基板上に形成した0光学
特性を測定したところ、ガラス側での可視光反射率55
Cf)、可視光透過率39(Ff)の青色の透過色を示
した反射率の高い膜であつた0この膜の波長10μmの
光に対する反射率は960I)であり、赤外反射特性の
極めて優れた膜であつた〇しかしながらこの膜の耐久性
は弱く、大気中に約1日放置した後には、無数の斑点が
膜に観察されたO実施例 3 清浄にされた3m7n厚ガラス基板を真空槽内に入れ、
油拡散ポンプで2X10−6T0rrまで真空に引いた
後、Arガスを導入し、10−2T0rrのオーダーに
圧力を調節する。
対向する陰極に、RFパワーをかけ、放電を生じさせた
後、所定の真空度にAr圧力を調節する0本実施例で使
用したマグネトロンスパツタ一装置では4×10−3T
0rrとした。陰極上においたSUS3O4Fe7O(
!)、−Crl9%−Ni9%の円板ターゲツトを30
分間プレスパツタ一した後、シヤツタ一を開き膜厚20
入のSUS3O4第1耐蝕金属膜を形成する〇次いで、
上記SUS3O4の第1耐蝕金属膜上に、A9のターゲ
ツトを用いてスパツタ一し、膜厚80入のA9からなる
第2金属膜を形成した。次いで、A9からなる第2金属
膜上に、同上のSUS3O4のターゲツトを用いてスパ
ツタ一し膜厚20A0SUS304の第3耐蝕金属膜を
形成し、3層構造の熱線反射被膜付きガラス板を得た0
この3層コートは、同一真空槽内に設けられたSUS3
O4ターゲツト、Aflターゲツトを使用し、真空を破
壊することなく実施された0またSUSスパツタ一条件
と、A9スパツタ一条件は、スパツタ一時間を除けば同
一条件であり、容易に各々のスパツタ一条件に移行する
ことができた。この試料を大気中に取り出した後光学特
性を測定したところ、ガラス側での可視光平均反射率は
31%で反射色調はシルバ一色であり、可視光平均透過
率は18%で、わずかに灰色の透過色調を示す膜であつ
た0この膜の10μmの波長の光に対する反射率は87
%であり良好な赤外反射特性を示した。この膜は大気中
に1週間放置後も、ピンホール等外観上の変化は現われ
ず、耐久性の良好な膜であることがわかつた。実施例
4 実施例1と同様な手順で20A0SUS304層140
A0)Cu層、20A0SUS層の3層膜を3mm板ガ
ラス上に形成した。
この膜の光学特性は、ガラス側での可視光反射率27%
、可視光透過率18%のブロンズ色の透過色調を持つた
膜であつた。この膜の10μmの波長の光に対する反射
率は85%であり、良好な赤外反射特性を示した〇この
膜は大気中に1週間放置後もピンホール等外観上の変化
は現われず耐久性の良好な膜であることがわかつたo実
施例 5 清浄にされた3mm厚ガラス基板を真空槽内に入れ、油
拡散ポンプで2×10−6T0rrまで真空に引いた後
、Arガスを導入し、10−2T0rrのオーダーに圧
力を調節する0対向する陰極に、RFパワーをかけ、放
電を生じさせた後、所定の真空度にAr圧力を調節する
0本実施例で使用したマグネトロンスパツタ一装置では
4×10−3T0rrとした0陰極上においたモネルN
i67%、Cu3O%、Fel.4(fl)、Mnl!
)の円板ターゲツトを30分間プレスバツタ一した後、
シヤツタ一を開き、膜厚30へのモネル第1耐蝕金属膜
を形成する。
次いで、モネルの第1耐蝕金属膜上に、A9のターゲツ
トを用いてスパツタ一し、膜厚80AのA9からなる第
2金属膜を形成した〇次いで、A9からなる第2金属膜
上に、同上のモネルのターゲツトを用いてスパツタ一し
、膜厚30Aのモネルの第3耐蝕金属膜を形成し、3層
構造の熱線反射被膜付きガラス板を得た0この3層コー
トは同一真空槽内に設けられたモネルターゲツト、Af
!ターゲツトを使用し、真空を破壊することなく実施さ
れた0またモネルスパツタ一条件と、A9スパツタ一条
件は、スパツタ一時間を除けば同一条件であり、容易に
各々のスパツタ一条件に移行することができた0この試
料を大気中に取り出した後光学特性を測定したところ、
ガラス側での可視光平均反射率は32%で反射色調はシ
ルバ一色であり、可祝元平均透過率は18%で、わずか
に灰色の透過色調を示す膜であつた0この膜の10μm
の波長の光に対する反射率は88%であり良好な赤外反
射特性を示した0この膜は大気中に1週間放置後も、ピ
ンホール等外観上の変化は現われず、耐久性の良好な膜
であることがわかつた。
実施例 6 清浄にされた3W!77!厚ガラス基板を真空槽内に入
れ、油拡散ポンプで2X10−6T0rrまで真空に引
いた後、Arガスを導入し、10−2T0rrのオーダ
ーに圧力を調節する。
対向する陰極に、RFパワーをかけ、放電を生じさせた
後、所定の真空度にAr圧力を調節する0本実施例で使
用したマグネトロンスパツタ一装置では4×10−3T
0rrとした0陰極上においたハステロイB(Ni65
%−MO26%−Fe5%)の円板ターゲ゛ツトを30
分間プレスパツタ一した後、シヤツタ一を開き、膜厚2
0AのハステロイNlCr第1耐蝕金属膜を形成する〇
次いで、ハステロイBの第1耐蝕金属膜上に、A9のタ
ーゲツトを用いてスパツタ一し、膜厚80A0)A9か
らなる第2金属膜を形成した。
次いで、A9からなる第2金属膜上に、同上のハステロ
イBのターゲツトを用いてスパツタ一し膜厚20Aのハ
ステロイBの第3耐蝕金属膜を形成し、3層構造の熱線
反射被膜付きガラス板を得た。この3層コートは、同一
真空槽内に設けられたハステロイBターゲツト、A9タ
ーゲツトを使用し、真空を破壊することなく実施された
0またハステロイスパッタ一条件と、Agスパッタ一条
件は、スパツタ一時間を除けば同一条件であり、容易に
各々のスパツタ一条件に移行することができた0この試
料を大気中に取り出した後光学特性を測定したところ、
ガラス側での可視光反射率は32%で反射色調はシルバ
一色であり、可視光透過率は190/)で、わずかに灰
色の透過色調を示す膜であつた0この膜の10μmの波
長の光に対する反射率は86%であり良好な赤外反射特
性を示した。この膜は大気中に1週間放置後も、ピンホ
ール等外観上の変化は現われず、耐久性の良好な膜であ
ることがわかつた〇以上のようにこの発明によれば、A
u,A9,Cu,Al等の熱線反射性の高い金属薄膜を
、Ni−Cr合金のような耐蝕性に富み、光学的吸収の
高い金属ではさんだ3層構造にすることにより、可視光
反射率は適度低く、赤外線反射率は高く、かつ耐久性に
富んだ熱線反射膜が得られる0またこの発明によれば、
各層の作製条件が大きく異なることがないため、3層化
することが容易であり、量産装置には好ましい構成を提
供する〇
【図面の簡単な説明】 第1図は、本発明による熱線反射透明板を模式的に示す
断面図であり、第2〜3図は、本発明の実施例に係る熱
線反射透明板の分光特性図を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 透明基体面上にNi、Fe、Cr、Coのいずれか
    1種以上の金属を少くとも60%以上含む第1耐蝕金属
    膜と、Au、Ag、Cu、Alのいずれかを少くとも5
    0%以上含む第2金属膜と、Ni、Fe、Cr、Coの
    いずれか1種以上の金属を少くとも60%以上含む第3
    耐蝕金属膜とを順次積層してなる3層構造の熱線反射膜
    を形成したことを特徴とする熱線反射透明体。 2 第1耐蝕金属膜の膜厚が5Å〜70Åであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱線反射透明体
    。 3 第2金属膜の膜厚が50Å〜300Åであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱線反射透明体
    。 4 第3耐蝕金属膜の膜厚が5Å〜70Åであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の熱線反射透明体
    。 5 熱線反射膜を形成した側からの可視光線透過率が1
    0%以上で、その反対側からの可視光線反射率が50%
    以上であることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の熱線反射透明体。 6 第1耐蝕金属膜及び第3耐蝕金属膜がニッケル系耐
    蝕合金からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の熱線反射透明体。 7 ニッケル系耐蝕合金がインコネル、ハステロイ、モ
    ネルのいずれかであることを特徴とする特許請求の範囲
    第6項記載の熱線反射透明体。 8 第1耐蝕金属膜及び第3耐蝕金属膜がステンレス鋼
    からなることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    熱線反射透明体。
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