JPS5942184Y2 - トランスフアプレスの素材整列装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はトランスファプレスの素材整列装置に関するも
のである。

トランスファプレスは、複数の搬送用フィンガを定ピッ
チ置きに取付けた左右一対のフィードバーを有する。

そしてこのフィードバーの長さ方向での後退、互いの接
近、上昇、前進、下降、離間の繰返し作用と、接近直後
のフィンガによるクランプ、ならびに下降直後にトげる
フィンガのクランプ解消とにより、素材およびプレスさ
れた製品を順次工程に送り込むと共に、最終製品を搬出
するように構成されている。

このようなトランスファプレスにむいては、複数のプレ
ス中心に対して素材および製品が順次とぎれることなく
送り込まれることにより連続運転が行なわれ、そして何
らかの事情で素材供給装置からの素材供給がとぎれたと
きに、両フィードバーが最も接近した（閉姿勢）プレス
起動点で該プレスの運転が自動的に停止されるようにな
っている。

これはプレスライン中での空打ちを防止するなどのため
である。

したがって、トランスファプレスの運転が停止した状態
で素材供給装置からプレスライン始端部である素材受入
位置へ素材を直接に供給することは困難である。

そのため従来では、素材供給装置とプレスライン始端部
との間に整列装置を設けて、素材供給装置からの素材を
整列させたのち、閉姿勢のプレスライン始端部に供給し
ている。

これによると大型の整列装置が必要となるだけでなく全
長が犬となる。

本考案は上記問題点を解決し得るトランスファプレスの
素材整列装置を提案するもので、以下その一実施例を図
面に基づいて説明する。

第１図、第２図において１はトランスファプレスであっ
て、２はその支柱、３はプレスヘッド、４は台車、５は
ボルスタ−プレート、６はプレスされた製品の搬出用コ
ンベアである。

前記ボルスタ−プレート５の巾方向両側上方には、矢印
Ａで示す被加工材送り方向と平向に、かつ前記トランス
ファプレス１の巾方向の支柱２間に設けられたクランプ
リフト装置８上に、２本のフィードバー７が摺動自在に
支持されている。

９はトランスファ駆動装置であって、フィードバー７を
押引台１０を介して前記送り方向に一定ストロークＳＴ
、すなわちプレス（金型）中心間距離りだげ前進イ、後
退口駆動させ、かつ前記クランプリスト装置８との間に
架設した作動杆１１を介してフィードバー７を上昇ハ、
下降二及び互いに前記送り方向と直交する方向に接近ホ
、離間へさせるものである。

すなわち、２本のフィードバー７は後退口、接近ホ、上
昇ハ、前進イ、下降二、離間への繰り返し作用と、接近
ホ直後のクランプ、ならびに下降三直後にむけるクラン
プ解消とにより、素材訃よびプレスされた製品を順次工
程に送り込むと共に、最終製品を搬出コンベア６に搬出
するように構成されている。

前記２本のフィードバー７にはそのストロークに対応し
て等間隔量きに複数の搬送用フィンガ１２が対向して設
けられ、このフィンガ１２間で素材釦よび製品を保持し
て前記フィードバー７の動作によって順次各工程に送り
込むのであり、このフィンガ１２群の上手である素材受
入位置に、相対向するフィードバー７に対して出退可能
な整列用フィンガ１３が設けられる。

次に整列用フィンガ１３のフィードバー７に対する取付
は状態を第４図、第５図に基づいて説明する。

整列用フィンガ１３は、垂直板１４と、この垂直板１４
の前面下部から前方に連設した送り方向Ａに一対の受は
板１５とから構成される。

前記フィードバー７には複数本のボルト１６を介してベ
ース１７が取付けである。

このベース１７の上には、送り方向Ａに一対のガイド筒
１８が取付けてあり、これらガイド筒１８に案内される
被ガイド棒１４の後面に連結されている。

２１はベース１７上で且つガイド筒１８間に配設された
シリンダで、そのシリンダ本体２２は軸受２３を介して
ベース１７に上下揺動可能に取付けられ、またピストン
ロッド２４は前記垂直板１４の後面にピン２５を介して
連結される。

トランスファプレス１の連続運転中において整列用フィ
ンガ１３は、第２図実線、第４図、第５図仮想線に示す
ように、シリンダ２１の伸展により突出姿勢にあり、且
つロックされている。

したがって素材供給装置からプレスラインの素材受入位
置に供給された素材は接近ホ作動時に両垂直板１４によ
り整列され、そして上昇ハ作動時に受は板１５により持
上げられる。

このような状態に耘イテ、素材の供給がとぎれてトラン
スファプレス１の運転がプレス起動点、すなわち両フィ
ードバー７が最も接近した閉姿勢で停止したとき、駆動
装置９側に設けたロータリーカムスイッチからの信号に
よりシリンダ２１が収縮される。

これにより整列用フィンガ１３は、第３図〜第５図実線
に示すように退入し、以ってフィー−ドパ−７間は閉姿
勢でありながら整列用フィンガ１３間は開姿勢となる。

したがって素材供給装置から両垂直板１４間への素材供
給を容易に行なえる。

この素材供給によりトランスファプレス１は再び運転に
移るのであるが、それに先立ってシリンダ２丁が伸展し
、整列用フィンガ１３は突出した整列搬送姿勢に戻る。

以上述べた本考案によると、フィードバーの素材受入位
置に、相対向するフィードバーに対して出退可能で且つ
運転中に釦いて突出姿勢（閉）で素材の整列と搬送とを
行う整列用フィンガを設けたから、従来、素材供給装置
とトランスファプレスとの間に設けられていた大型の整
列装置を不要にできると共に、全長を短かくでき、しか
も整列用フィンガは、フィードバーが閉の運転停止時に
退入（開）することから、フィードバーが閉でありなが
ら素材供給装置からの素材供給を安易に且つ確実に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は一部切欠側面
図、第２図はフィードバーの概略平面図、第３図は同始
端部の概略平面図、第４図は素材整列部の一部切欠平面
図、第５図は同一部切欠正面図である。 １・・・・・・トランスファプレス、５・・・・・・ボ
ルスタフレート、６・・・・・・搬出用コンベア、７・
・・・・・フィードバー、８・・・・・・クランプリフ
ト装置、９・・・・・・トランスファ駆動装置、１２・
・・・・・搬送用フィンガ、１３・・・・・・整列用フ
ィンガ、１４・・・・・・垂直板、１５・・・・・・受
げ板、１８・・・・・・ガイド筒、１９・・・・・・被
ガイド棒、２１・・・・・・シリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数の搬送用フィンガを定ピッチ置きに有する左右一対
   のフィードバーを設け、これらフィードバーの素材受入
   位置に、相対向するフィードバーに対して出退可能な整
   例用フィンガを設け、これら整列用フィンガは、運転中
   において突出姿勢で素材の整列と搬送とを行ない、フィ
   ードバーが閉の運転停止時に退入姿勢となるように構成
   したことを特徴とするトランスファプレスの素材整列装
   置。