JPS5942166B2 - プラスチック製軸受の製造方法 - Google Patents

プラスチック製軸受の製造方法

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JPS5942166B2
JPS5942166B2 JP59277A JP59277A JPS5942166B2 JP S5942166 B2 JPS5942166 B2 JP S5942166B2 JP 59277 A JP59277 A JP 59277A JP 59277 A JP59277 A JP 59277A JP S5942166 B2 JPS5942166 B2 JP S5942166B2
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JP
Japan
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mold
annular protrusion
gap
plastic material
forming part
Prior art date
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Expired
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JP59277A
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English (en)
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JPS5386950A (en
Inventor
研一 吉川
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は射出成形に好適なプラスチック製地板の軸受製
造方法に関する。
従来、プラスチック製地板と一体的に射出成形により作
り出されるプラスチック軸受構造は、第1図の断面図に
示す如く、1のプラスチック製地板に直穴形状の軸受穴
2を設けるとともに油溜部3を備えた構造をとつていた
しかも、プラスチック射出成形により前述軸受構造を作
り出すための金型構造は、第2図の断面図に示すような
形状の上金型4と下金型5とが型合せ面aによつて部分
的に突当てられた構造をとつているため、上金型4と下
金型5の突当てが弱いと、型合せ面aにプラスチック材
がまわりこんできて、第1図で示す軸受穴2の上面部2
aにバリが発生し、極端な場合は軸受穴2がふさがつて
しまうという望ましくない結果をもたらし、更に、この
バリ発生にともない後工程で面倒なバリ取り作業を必要
とするため、ローコスト化達成に難点があり、又、逆に
上金型4と下金型5の突当てが強すぎると、下金型5の
先端にある小径形状の軸穴形成部5aが曲がつたり又は
折損する等の破損事故を招き、その都度、高価な金型を
交換しなけれはならないという破目に至り、結局、プラ
スチック製地板にかける製作費を大巾にアップさせる結
果となる。
又、前述欠点を解除すべく、上金型4と下金型5との突
当て具合を調整し適正にセットする努力がはられれても
、大量生産にともない金型の使用頻度すなわち稼動率を
高めると上金型4と下金型5の相対的位置のズレが徐々
に発生し、結果的には前述した如く型合せ面aでの突当
てが弱くなり、やはりバリの発生が問題となつてくる。
しかも、このような現状下で、バリの発生を防止するた
めには、定期的に土金型4と下金型5との相対的位置の
ズレを調整する面倒な作業をしなけれはならず、しかも
、この作業により金型の稼動率を著しく低下させる原因
ともなり、又、このように定期的に調整を行なつた金型
によつて作り出されるプラスチツク製地板1でも一定し
た品質に保つことには限度があり、より以上に歩留りの
向上を望むことはできなかった。本発明の目的は射出成
形によるプラスチツク製軸受の穴をふさぐ方向でのバリ
の発生を押え、且つ、金型の破損のないプラスチツク軸
受の製造方法を提供することにある。
以下、図面に基づき本発明の実施例を説明する。
第3図は本発明の実施例であるプラスチツク製軸受構造
を示す断面図であり、第4図は第3図に示す軸受構造を
成形するための金型構造を示す断面図である。第3図に
於いて、6はプラスチツク製地板、7はプラスチツク製
地板6に設けられた直穴形状の軸受穴、8は軸受穴の外
周近傍に射出成形によりプラスチツク製地板6と一体に
備えられた環状突起部、9は油溜部であり、本実施例の
プラスチツク製軸受構造は第1図に示す従来の軸受構造
に比べ環状突起部8を備えている構造上の違いが見い出
せる。この環状突起部8は、油溜部9に注油された油が
輪列軸のホゾ(図示せず)を通して一気に流出すること
を防ぐ障壁として働き、且つ油溜部9のの油は環状突起
部8を乗りこえて徐々に軸受穴7へ流出されるため、軸
受穴7での保油状態が一定に保たれるという良好な効果
を招いていることが本出願人によつて確認された。この
ような環状突起部8をもつ軸受構造は第4図に示す金型
構造を用いて射出成形により製造される。すなわち第4
図に於いて、10は小径凸形状の軸穴形成部10aをも
つ上金型、11は軸穴形成部10aの凸形状先端面10
bと対向して位置される小内径凹形状の環状突起形成部
11a及びテーパー部11bをもつ下金型であり、上金
型10と下金型11の突合せによつて、環状突起形成部
11a内に軸穴形成部10aが第5図の部分拡大断面図
で示す如く、金型凹凸対向面間隙11を保つて挿入され
ている。しかも、環状突起形成部11aを構成する底面
部11cと軸穴形成部10aとの径方向での間隙12を
保つて挿入されるべく上金型10と下金型11とが相対
的に位置決めされている。従つて、このような金型構造
を用いてプラスチツク材Lを両金型10,11間に射出
することによつて、予め両金型10,11間の空間にあ
つた空気の一部は図中矢印で示す如くテーパー部11b
及び間隙12を通して金型凹凸対向面間隙11に圧縮さ
れた状態で封じこまれる。この封じこみにより圧縮され
た空気Aの圧力とプラスチツク材Lの流入圧力とのバラ
ンスした状態が、金型凹凸対向面間隙11内にプラスチ
ツク材Lが流入しないように予め設定しておけばよい。
すなわち、プラスチツク材の粘性を一定とするため同一
材料のブラスチツク材Lの使用、及び金型内部でのプラ
スチツク材Lの温度分布算定及び実測にともなう金型凹
凸対向面間隙11近傍のプラスチツク材L温度の大巾な
バラツキを押えるべく第5図に示すように逆にその金型
形状を決定しておけばよい。もちろん、プラスチツク材
Lの射出圧力の一定化及び金型凹凸対向面間隙11附近
での粘性抵抗等を考慮し決定されるものでありその結果
、例えばプラスチツク材Lをポリカーボネートを用いて
、その射出成形温度を300℃とした場合、第5図に於
ける金型の各部寸法を14=100μφとする軸受穴を
成形するものとすると、11=10μ、12=20〜3
0μ、13=100μ程度に設定し射出成形してやるこ
とにより第3図で示す如く環状突起部8が成形すること
ができた。この環状突起部8は軸受穴7に保持される輪
列軸ホゾの運動をさまたげない方向で積極的に制御し成
形されたバリの一種であり、しかもこの環状突起部8を
積極的につくり出す製造方法によりその成形課程で従来
問題とされていた軸受穴をふさぐ方向でのバリの発生を
逆に押えこむことが可能となつた。
一方、上金型10と下金型11との相対的位置関係は前
述金型の各部寸法側からも明らかの如く、金型凹凸対向
面間隙11及び間隙12をきひしく設定することがない
すなわち、軸穴形成部10aとテーパー部11b或いは
底面部11cとを接触させる必要がないため金型自体の
破損事故や軸受穴7をふさぐ方向でのバリ発生から解消
され、且っ金型自体の相対的位置のズレは前述間隙11
,12を従来に比べ極めて大きく余裕をとつて設定でき
ているため充分寸法的に吸収することができ上金型10
と下金型11との相対的位置のズレを定期的に調整する
という作業を行なう必要がなくなつた。以上の様に、環
状突起部を備えた軸受は本発明の製造方法によつて容易
に作り出すことができ、且つ、この製造方法目体は軸受
穴径の大小にとわず目由に実施することはできるが、特
に金型の軸穴形成部が200μφ以下とする軸受構造を
形成する場合に、軸穴形成部の突当りを必要としないた
め、小径凸形状をなす軸穴形成部の機械的強度を必配す
ることなく容易に実施できるという効果を有し、且つ金
型の破損事故をなくし、又、定期的な調整作業を不要と
するため、金型の稼動率を高めるとともに安定した品質
のプラスチツク製軸受が歩留りよく製造でき、大量生産
に適し、コストダウン化が達成される等の効果を有する
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のプラスチツク製軸受構造を示す断面図。 第2図は従来のプラスチツク製軸受を作り出すための射
出成形用金型構造を示す要部断面図、第3図は本発明の
製造方法により製造されるプラスチツク製軸受構造を示
す断面図。第4図は本発明のブラスチツク製軸受を作り
出すための射出成形用金型構造を示す要部断面図。第5
図は第4図の部分拡大断面図。1,6・・・プラスチツ
ク製地板、2,7・・・軸受穴、3,9・・・油溜部、
8・・・環状突起部、4,10・・・上金型、5,11
・・・下金型、11・・・金型凹凸対向間隙、L・・・
プラスチツク材、A・・・空気。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 先端に凸形状先端面10bを有する小径凸形状の軸
    穴形成部10aを備えた第1の金型10と、前記凸形状
    先端面10bと対向して位置される底面部11c、該底
    面部11cの周囲に設けられたテーパー部11bとによ
    り形成される小内径凹形状の環状突起形成部11aを備
    えた第2の金型とを、前記環状突起形成部11a内に前
    記軸穴形成部10aが金型凹凸対向面間隙l_1を保つ
    て挿入するよう突合せる工程と、前記第1の金型と前記
    第2の金型との空隙内にプラスチック材を射出する工程
    と、前記プラスチック材を射出する工程の過程で前記環
    状突起形成部11aに流入しようとするプラスチック材
    の射出圧力により前記凸形状先端面10bと前記底面部
    11cとの金型凹凸対向面間隙l_1及び前記凸形状先
    端面10bの直径寸法l_4とで囲まれる領域に空気が
    圧縮された状態で封じこまれ且つ前記領域で封じこまれ
    た圧縮空気の圧力により前記領域へのプラスチック材の
    流入が阻止される状態をとる工程とからなることを特徴
    とする環状突起を備えたプラスチック製軸受の製造方法
JP59277A 1977-01-07 1977-01-07 プラスチック製軸受の製造方法 Expired JPS5942166B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60151365U (ja) * 1984-03-21 1985-10-08 リョービ株式会社 スピニングリ−ルのベ−ルア−ム反転装置

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