JPS5941685Y2 - 樹脂製雌ホツク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主として防水衣の打合せ部分に使用される樹
脂親離ホックに関する。

従来の樹脂親離ホックは、基材に対する打止め用孔を有
する円形底壁部の周辺から前面側に環状の周壁部を突出
させて、雄ホックの嵌合用空間を形成するとともに、こ
の環状周壁部の前端に、前記嵌合用空間側ｔこ張出し状
態の環状部会連設する状態で樹脂材料から一体成形して
いたのであるが、これによる場合は、雄ホックとの嵌合
時における張出し環状部の直径方向での変位量を大きく
とる、つまり、雄ホックに対する嵌合代に十分な弾性融
通をもたせる必要性から、前記環状周壁部の前端から外
方に、雄ホックとの嵌合位置合せのための当り部となる
環状形のフロア一部を設けることができない、又は、こ
のフロア一部を設けるにしても前記の弾性融通を損わな
い範囲で外方への突出量を非常に小さいものにしなけれ
ばならず、その結果、嵌めにくいばかりでなく、環状周
壁部の嵌合強度が弱く、基材への打止め時や雄ホックと
の嵌脱時に作用する応用によって割れか発生し易い間租
があった。

特に、このような割れは基材が厚くなればなる程発生率
が高くなる傾向にある。

本考案は、上記の実情に鑑み、雄ホックに対する嵌合代
に十分な弾性融通をもたせ乍らも雌雄ホックの嵌合が容
易であり、しかも、割れなど損傷の発生率を著しく低減
できるようにぜんとする点に目的を有する。

即ち、本考案は、基材に対する打止め用孔を有する円形
底壁部の周辺から前面側に環状の周壁部を突出させて雄
ホックの嵌合用空間を形成するとともに、この環状周壁
部の前端から外方に環状形のフロア一部を連設する状態
で樹脂材料から一体成形してなる樹脂親離ホックであっ
て、前記環状周壁部の前端に、前記嵌合用空間側に張出
し状態の環状部を設け、この張出し環状部の内周辺に周
方向に適宜間隔置きで複数の切込溝を形成しであること
を特徴とするものであるから、雄ホックとの嵌合位置合
せのための当り部となる環状形フロア一部の外方への突
出量を十分大きくとり乍らも、前記張出し環状部の内周
辺に形成した周方向複数の切込溝によって、雄ホックに
対する嵌合代に十分な弾性融通をもたせることが可能で
あるから、雄ホックに対する嵌合に際しての両ホックの
位置合わせが容易で、ホック操作を楽なものにできるば
かりでなく、基材への打止め時や′雄ホックの嵌脱時に
作用する応力によって割れなどの損傷を発生する率を著
しく低減でき、耐久面でも勝れたものにできる。

また、前記環状形フロア一部の背面で、前記切込溝形成
相当箇所に夫々、補強リブを形成しである場合には、割
れの発生を一層良好に抑制し得るに至った。

以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

図中Ａは、その中心部に基布ａに対する打止め用孔１を
有する円形底壁部２の周辺から前面側に環状の周壁部３
を突出させて、雄ホックＢの嵌合用空間４を形成すると
ともに、この環状周壁部３の前端から外方に、前記環状
周壁部３外周面との間に下向きの環状空間５を形成する
環状形のフロア一部６を連設する状態で樹脂材料から一
体成形してなる樹・磨製ホックであり、前記環状周壁部
３内周面の前端に、前記嵌合用空間４側に張出し状の環
状部１を設け、この張出し環状部７の内周辺で、かつ、
その周方向に等間隔を隔てた６箇所に夫々、前記環状周
壁部３内周面にまで及ぶ深さの切込溝８・・を形成する
とともに、前記環状形フロア一部６の背面で、前記切込
溝８・・形成相当箇所には夫々、補強リブ９・・を形成
している。

前記雄ホックＢは、前記雌ホックＡの嵌合用空間４に対
して弾性的に嵌脱自在な筒状突起部１０と、その中心部
に基布ａに対する打止め用孔１１を形成しである皿状部
１２とを、前記筒状突起部１０と皿状部１２の片面外周
部に連設した環状リブ１２ａとが内外二重の同芯円にな
る状態で樹脂材料をもって一体成形するとともに、前記
筒状突起部１０の前端に、外方に張出し状の環状部１３
を設け、この張出し環状部１３の外周辺で、その周方向
に等間隔を隔てた５箇所に夫々、前記筒状突起部１０の
外周面にまで及び深さの切込溝１４・・を形成している
。

Ｃ１Ｃは、前記雌・雄両ホックＡ、Ｈに対して共有され
る同一構造の樹脂製ホック取付は部材であり、それらの
片面に夫々、内外二重の基布押え用突起１５ａ、１５ｂ
を設けである皿状部１５゜１５の中心部に、前記打止め
用孔１．１１に嵌入可能な先竿り状の軸体１６．１６を
連設する状態で樹脂材料から一体形成している。

そして、前記雌雄両ホックＡ、Ｂは、第２図でも示すよ
うに、基布ａに挿通させたホック取付は部材Ｃ，Ｃの軸
体１６．１６に夫々外嵌して、その軸体１６．１６の突
出先端部を押し潰すことにより、基布ａに取付けられる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る樹脂親離ホックの実施の態様を例示
し、第１図は斜視図、第２図、第３図はホックとしての
使用状態を示す縦断面図と横断面図である。 １・・・・・・打止め用孔、２・・・・・・円形底壁部
、３・・・・・・環状周壁部、４・・・・・・嵌合用空
間、６・・・・・・フロア一部、１・・・・・・張出し
環状部、８・・・・・・切込溝、９・・・・・・補強リ
ブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 基材に対する抜止め用孔１を有する円形底壁部２の
   周辺から前面側に環状の周壁部３を突出させて雄ホック
   の嵌合用空間４を形成するとともに、この環状周壁部３
   の前端から外方に環状形のフロア一部６を連設する状態
   で樹脂材料から一体成形してなる樹脂親離ホックであっ
   て、前記環状周壁部３の前端に、前記嵌合用空間４側に
   張出し状態の環状部７を設け、この張出し環状部７の内
   周辺に周方向に適宜間隔置きで複数の切込溝８・・を形
   成しであることを特徴とする樹脂親離ホック。 ■ 前記環状形フロア一部６の背面で、前記切込溝８・
   ・形成相当箇所には夫々、補強リブ９・・を形成しであ
   る実用新案登録請求の範囲第■項に記載の樹脂親離ホッ
   ク。