JPS5941527Y2 - シヤンデリア - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はジャンプリアに関するものである。

ジャンプリアは器具本体より複数のＴ−ムを張出してそ
の自由端部に灯具を設けたものであるが、従来器具本体
にアームが一体形成されていたため、梱包容積が大きく
なるという欠点があった。

これに対し、アームをピンで枢着してアームを折り畳む
ことができるようにしたものがあった。

ところが、単に枢着されただけのため、折り畳んだ状態
でしばりつけておかないと持ち運びが困難になるという
欠点があった。

したがって、この考案の目的は、しばる必要なく折り畳
み状態を保持できるジャンプリアを提供することである
。

この考案の第１の実施例を第１図ないし第６図に示す。

すなわち、このジャンプリアは、円筒形器具本体１の天
部に吊り金具２をかしめにより立設し、本体１の周胴部
で互いに周方向に等間隔な３個所に、コード挿通孔３お
よび一対のねじ孔４を軸方向に並ぶように形威し、ねじ
孔４にコ字形支持金具５の底板を本体１の周胴部に当て
てビス６により取付ける。

この支持金具５には両側片に互いに相対向する孔７を形
成するとともに側片の自由端面の上部にストッパ用切欠
き８を形成している。

一方アーム９の内端開口部に支持金具５の内幅よりも小
さい幅をもった角パイプ１０を木ねじ（タッピングねじ
）１１等で取付け、角パイプ１０の端部両側部にＬ字形
溝１２を形成するとともにその上面に前記支持金具５の
外側寸法をもったストッパ板１３を載せ、ストッパ板１
３の長孔１４に取付ビス１５を通して角パイプ１０に固
定し、角パイプ１０の長手方向に進退できるようにしで
いる。

前記アーム９の内端部を器具本体１に当接するとともに
、孔７とＬ字形溝１２を整合し、これにシャフト１６を
通して、支持金具５と角パイプ１０とを連結する。

なお、組立時には支持金具５と角パイプ１０を先に連結
してアーム９を連結する。

アーム９の自由端部には灯具１７を取付けている。

１８はコードである。このジャンプリアは、支持金具５
における孔７の位置および角パイプ１０におけるＬ字形
溝１２の位置の設定により、アーム９を水平架設状態お
よび垂直状態にすることができる。

すなわち、アーム９の水平架設状態は、第４図のように
シャフト１６がＬ字形溝１２の最上位１２ａに位置し、
このとき寸法設定により角パイプ１０の端面ば支持金具
５の底面に当接し、アーム９の内端面は器具本体１に当
接し、さらにストッパ板１３の端縁が支持金具５の切欠
き８内にスライドして係止している。

したがってこの状態では、灯具１７ないしアーム９の自
重による下向きの力に対して、シャフト１６を中心とし
て角パイプ１０の端面およびアーム９の端面が支持金具
５および器具本体１に当接することにより支持され、ま
た上向きの外力が加わった場合には、ストッパ板１３の
係止によって支持される。

一方、アーム９を垂直方向に回動する場合、ストッパ板
１３を引いて切欠き８から外し、アーム９を水平状態の
まま持ち上げてシャフト１６をＬ字形溝１２の屈曲部１
２ｂに移動させ、さらにアーム９を器具本体１から離間
する方向に引いてＬ字形溝１２の水平部の端部１２ｃに
位置させ、この状態でアーム９を垂直方向に回動すると
、寸法設定に角部Ｈ１Ｈ２が器具本体１および支持金具
５に当ることなく回動することができ、第５図から第６
図の状態となる。

そしてこのときは、アーム９の自重によりシャフト１６
がアーム９の水平状態における係止位置１２ａへ移動し
、このためアーム９の端部が器具本体１の表面に当接し
て係止状態に保持される。

したがってこの状態で想像線Ｐ１のように梱包すると第
１図の想像線Ｐ２と比較して梱包容積が小さくなる。

またアーム９の厚み方向の大なるものでも容易に取付け
できる。

この考案の第２の実施例を第７図に示す。

すなわち、このジャンプリアは、第１の実施例において
Ｌ字形溝１２′の垂直部１２′ａを鉛直線りに対して角
度αのだけ開く方向に傾斜させている。

このように構成したため、アーム９を垂直状態から水平
状態に回動してシャフト１６をＬ字形溝１２″の水平部
１２′ｂから垂直部１２′ａへ移動させる際、垂直部１
２′ａが傾斜しているため角パイプ１０およびアーム９
が器具本体１に接近する方向に移動する。

これにより寸法誤差にもとずいて発生しうるアーム９の
水平状態より下方への傾きをなくし外観を損わないよう
にするとともにストッパ板１３が切欠き８に係止する。

なお、この考案のジャンプリアは、第８図のように、器
具本体２１に取付られた支持金具２２の両側片に逆り字
形溝２３を形成し、アーム２０の角パイプ２４側にシャ
フト支持孔２５を形成してこれにシャフト１６を貫設す
るようにしてもよい。

この場合、アーム２０の水平状態は第８図の実線のよう
に角パイプ２４のシャフト１６が逆り字形溝２３の垂直
部端部２３ａに自重により係止するとともにアーム２０
の内端部が器具本体２１に係止する。

またその状態からアーム２０を持ち上げてシャフト１６
を逆り字形溝２３の水平端部２３ｂに移動するとアーム
２０の内端部が器具本体２１から離れるため図の２点鎖
線のように回動でき、つづいてシャフト１６を逆り字形
溝２３の垂直部端部２３ａに移動することによりアーム
２０の上面が器具本体２１に接近するので１点鎖線のよ
うにアーム２０の端部が器具本体２１に係止し、アーム
２０がほぼ垂直姿勢に保持される。

ストッパその他の槽底は第１の実施例と同様である。

したがって前記第１の実施例と同様の効果を有する。

以上のように、この考案のジャンプリアは、アームをピ
ンとＬ字形溝による結合により垂直回動できるようにし
たため、梱包容積を小さくできるたともに、アームを垂
直姿勢に折り畳んだ状態を保持できるので従来のように
しばりつける必要なく持ち運びができるという効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１の実施例の斜視図、第２図はそ
の要部断面図、第３図はその分解斜視図、第４図はアー
ムの水平架設状態の断面図、第５図はアームを垂直方向
に回動した状態の断面図、第５Ａ図はその垂直係止状態
の断面図、第６図はその全体斜視図、第７図は第２の実
施例の要部断面図、第８図はさらに他の実施例の断面図
である。 １．２１・・・・・・器具本体、５，２２・・・・・・
支持金具、７・・・・・・孔、８・・・・・・切欠き、
９，２０・・・・・・アーム、１０゜２４・・・・・・
角パイプ、１２．１２’・・・・・・Ｌ字形溝、２３・
・・・・・逆り字形溝、１３・・・・・・ストッパ板、
１６・・・・・・シャフト（ピン）、α・・・・・・角
度（傾き）。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）器具本体と、この器具本体の周囲に径方向に配設
   される複数の灯具用アームと、前記器具本体の周胴部に
   取付けられたコ字形支持金具の両側片お・よび前記アー
   ムの内端開口部に取付けられた角パイプの端部両側部の
   いずれか一方に形成されたＬ字形溝と、その他方に設け
   られて前記り字形溝にスライド自在で回転自在に係合す
   るピンとを備え、前記アームの水平状態および垂直状態
   の双方においてそれぞれ、前記ピンが前記り字形溝の一
   端に位置することにより前記アームの基端部が前記器具
   本体に係止状態に当接し他端に位置することにより前記
   アームの基端部が器具本体から回動可能状態に離間する
   関係としたジャンプリア。
2. （２）前記り字形溝はその垂直部が鉛直線に対して一定
   の傾きをもち前記アームが水平状態でその自重により前
   記器具本体に当接移動するようにした実用新案登録請求
   の範囲第（１）項記載のジャンプリア。