JPS594147B2 - 往復動式電気かみそり - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は往復動式電気かみそり、更に詳しくは、主刃に
連動して駆動されるトリマー刃を備え、トリマー刃上端
の刃先が主刃の側周面へ主刃の頂部より下方で近接する
近接位置の時に主刃で剃り残した髭をトリマー刃で切断
し、トリマー刃上端の刃先が主刃の頂部より上方に突出
した遠離位置の時に、このトリマー刃できわぞりを行う
往復動式電気かみそりに関するものであって、主な目的
とするところは、トリマー刃を主刃と併用して主刃で剃
り残した髭をトリマー刃で切断する場合よりも、トリマ
ー刃をきわぞりに使用する場合のトリマー刃の振巾な太
き（して切味を向上させることである。

一般にトリマー刃が上下に移動し、上記のように主刃と
近接した位置と、主刃と遠離した位置との２つの切断位
置を有する往復動式電気かみそりにあつ又は、剃り残し
た髭をトリマー刃で切断するといった少量の髭を切断す
る場合と、もみ上げのような多量の毛をきわぞりにて切
断する場合とに応じて、両切断位置におけるトリマー刃
の振巾を変えること、すなわちぎわぞりの場合をより大
きな振巾で行うことが望まれる。

本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、以下図
に示す実施例に基いて詳述する。

本発明に係る往復動式電気かみそりは、上端にかまぼこ
型の主刃Ａを有するハウジングＢと、ハウジングＡの片
面上部にその刃先を主刃Ａの長軸と平行に配置されたト
リマー刃Ｃとより構成される。

主刃Ａはかまぼこ型に湾曲された外刃１と外刃１裏面に
配置される内刃２とより成り、外刃１はハウジングＢ上
端に形成された外刃フレーム３に取付けられ、内刃２は
ハウジングＢ内に収めたモータ４に駆動子５を介して連
結され、外刃１の裏面で外刃１の長軸方向に沿って往復
動することで外刃１の髭導入孔で捉えた髭を切断する。

駆動子５は第２図に示すように、弾性を有する合成樹脂
にて略コ字形に成形され、薄肉の両脚片６先端を固定し
てハウジングＢ内に取付けられ、上片７の裏面に突出す
る弾性アーム８の軸孔９にモータ４にて回転する偏心カ
ム１０の偏心軸１１が嵌入し、第２図に示すように偏心
軸１１０回転による駆動子５のＹ方向の変位を弾性アー
ム８にて吸収し、駆動子５をＸ方向のみで往復動させる
ものであって、上片７上に突出するブツシュ１２に取付
げられる内刃２を往復動させるわけであり、上片７側縁
の長手方向中央にはトリマー刃Ｃの可動刃２１を駆動さ
せるための嵌合部１３が設けられている。

トリマー刃Ｃは夫々巾方向の一端縁が刃先となった矩形
状の固定刃２０と可動刃２１とより成り、固定刃２０は
ハウジングＢの片側の上端部に上下方向へ摺動自在に取
付けられたハンドル２２の上端に刃先を上にして取付け
られ、可動刃２１はこの固定刃２０の裏面に長手方向に
沿って摺動自在に取付けられ、ハンドル２２外面のボタ
ン２５を操作することでトリマー刃Ｃが上下移動し、ト
リマー刃Ｃを一段上方へ移動させた時に、第４図に示す
ようにトリマー刃Ｃ上端の刃先が主刃Ａの側面へ主刃Ａ
の頂部より下方で近接し、トリマー刃Ｃを更に一段上方
へ移動させた時に、第５図に示すようにトリマー刃Ｃの
刃先が主刃Ａの頂部より上方に突出するものであり、下
限位置迄下げた場合は主刃Ａより下方にトリマー刃Ｃの
刃先が引込み、モータ４を駆動する電源スィッチ（図示
せず）の接点が開かれるものである。

固定刃２０は第３図に示すように、ハンドル２２上端部
の刃取付部２９裏面に突出するボス２３を取付孔２４に
嵌入することで刃先をハンドル２２の上端より突出させ
て固定され、可動刃２１はその横長孔２６に通すピン２
７をボス穴２８に嵌入すると共にピン２７に装着した押
付けはね２８によって固定刃２０の裏面に押付けられ、
長手方向に沿って摺動自在にハンドル２２に取付けられ
る。

またハンドル２２裏面の刃取付部２９の下部には、縦長
形状の振動子３１がその下端に設けた軸孔３２に通すピ
ン３３を取付孔３４に嵌入して取付けられ、下端を支点
にして振動子３１が揺動自在となっており、振動子３１
の上端が可動刃２１の透孔３８に嵌入して可動刃２１と
連結され、振動子３１が下端を支点として振動すること
により可動刃２１が往復駆動されるものである。

この振動子３１裏面の上端部にはハウジングＢ内がわに
突出する主係合部３５が突出し、上下両端間の中間部に
は副像合部３６．３７が突出しており、第４図に示すよ
うにトリマー刃Ｃを一段上方へ突出させた時に、主係合
部３５がハウジングＢ内の定位置で往復動する駆動子５
の嵌合部１３に嵌入し、振動子３１が駆動子５に連動し
て可動刃２１が作動するものであって、主刃Ａと連動す
るトリマー刃Ｃによって主刃Ａで剃り残した髭を切断す
るわけであり、第５区に示すよ５に、トリマー刃Ｃが更
に一段上方に突出した時には副像合部３６が駆動子５の
嵌合部１３に嵌入し、振動子３１が駆動子５に連動して
可動刃２１が駆動され主刃Ａより上方に突出したトリマ
ー刃Ｃできわぞりを行うものである。

この場合、振動子３１は第７図に示すように、下端の振
動支点に近い副像合部３６が駆動子５と連動し℃係合点
口が駆動子５の振巾ａで振動するため、駆動子５よりも
かなり大きな振巾Ｂで可動刃２１を動かすことができ、
トリマー刃Ｃが主刃Ａの側周面に近接する場合に第６図
に示すように、振動子３１の上端部で主係合部３５が駆
動子５に係合し、この係合点イでの振巾ａと略等しい振
巾Ａで可動刃２１が振動するのに比べて、可動刃２１の
振巾な大きくとることができ、従って主刃Ａで剃り残し
た髭をトリマー刃Ｃで切断する場合よりもきわぞりの場
合の振巾が大きくなり、両用途に応じてトリマー刃Ｃを
効果的に利用できルモのである。

尚、図に示す実施例にあっては、上下に離間した２つの
副像合部３５，３６が設けられ、主刃Ａの頂部よりのト
リマー刃Ｃの刃先の突出量を二段で調整でき、下段の位
置よりも上段の位置の時の可動刃の振巾が大きくなるよ
うに設定してあり、きわぞり時のトリマー刃の振巾量を
選択できるものである。

本発明は以上のように、主刃で剃り残した髭を切断する
ためにトリマー刃上端の刃先な主刃の側周に近接させる
位置にトリマー刃を一段上方に移動させた場合は、下端
がバンドルに枢支され上端がトリマー刃の可動刃に接続
された振動子の上端部に形成した主係合部か−・ウジン
グ内の定位置で往復動する駆動子に係合し、きわぞりを
行うためにトリマー刃の刃先が主刃の頂部よりも上方に
突出する位置迄トリマー刃を上方に移動させた場合は、
主係合部より下方位置の振動子に形成した副像合部が駆
動子に係合するため、両位置でのトリマー刃の可動刃の
振巾な変え、トリマー刃を主刃と併用して主刃で剃り残
した髭を切断する時よりもきわぞり時のトリマー刃の振
巾な大きくすることができ、用途に応じてトリマー刃を
効果的に利用できるという利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す全体斜視図、第２図は
同上に用いる駆動子の斜視図、第３図は同上に用いるバ
ンドルとトリマー刃とを示す分解斜視図、第４図及び第
５図は夫々同上の動作状態を示す縦断面図、第６図及び
第７図は夫々第４図及び第５図に対応する振動子の振巾
を示す説明図であり、 Ａは主刃、Ｂはハウジング、Ｃはトリマー刃、１は外刃
、２は内刃、２０は固定刃、２１は可動刃、２２はバン
ドル、３１は振動子、３５は主係合部、３６，３７は副
像合部である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ハウジング上端に設けた主刃に連動して駆動される
   トリマー刃がハウジングの一側で上下動自在に配置され
   、トリマー刃上端の刃先が主刃の側周面へ主刃上端の頂
   部よりも下方で近接する下方位置にトリマー刃が位置し
   た時にトリマー刃が主刃で剃り残した髭を切断し、トリ
   マー刃の刃先が主刃の頂部よりも上方に突出する上方位
   置にトリマー刃が位置した時にトリマー刃がきわ剃りを
   行う往復動式電気かみそりにおいて、上記の下方位置に
   おけるトリマー刃の振巾よりも上記の上方位置における
   トリマー刃の振巾が大きくなったことを特徴とする往復
   動式電気かみそり。 ２ 上記主刃はハウジング内の定位置で往復駆動される
   駆動子に連結された内刃及びこの内刃を覆う外刃とより
   構成され、上記トリマー刃はハウジングの片面がわで上
   下動自在となったバンドルの上端に固定した（し状の固
   定刃及びこの固定刃の一面に固定刃の長手方向に沿って
   摺動自在に配置された（し状の可動刃とより構成され、
   可動刃には下端をバンドルに枢支して首振り自在となっ
   た振動子の上端が連結され、トリマー刃が前記の下方位
   置にセットされた時に上記振動子の上端部に設けた主係
   合部が上記駆動子と係合して可動刃が振動子下端の枢支
   点と主係合部との間の長さに対応する振巾で往復駆動さ
   れ、トリマー刃が前記の上方位置にセットされた時に上
   記主保合部より下方の振動子に設けた副像合部が上記駆
   動子と係合して可動刃が振動子下端の枢支点と副像合部
   との間の長さに対応する振巾で往復駆動されることを特
   徴とする特許請求の範囲第１項記載の往復動式電気かみ
   そり。