JPS5940351Y2 - シ−ト状シ−ト給送装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、複写機・簡易印刷機等の画像形成装置にお・
けるシート状シート給送装置に関するものである。

以下、本考案を複写機本体に着脱自在なカセットを例に
とり説明を行なう。

通常、シート状シートはその切断時に寸法の誤差を生ず
ることがあるため、寸法の不揃いとなる恐れがある。

またシート状シートは湿度の影響を受けて寸法が変化す
ることがあり、これによっても寸法の不揃えとなる恐れ
がある。

通常Ａ４判程度のシート状シートでは、約２ｍｍの寸法
誤差を見込まなければならない。

そこで従来カセットでは、このシート状シートの寸法の
不揃えに対応すべく、カセット内のシート状シート収納
部分は余裕を持った寸法にしである。

この余裕寸法のため、カセットから複写機本体にシート
状シートが送り出される時位置のばらつき等、が生ずる
恐れがあり、これによってプリント位置のばらつきある
いは斜行の原因となる恐れがある。

そこで本考案は、上記従来問題点を改良し常に良好なシ
ート状シートの給送を行なうことのできる、シート状シ
ート給送装置を提供するものである。

即ち、上記目的を遠戚する本考案は、略一定寸法のシー
ト状シートを積載収納して給送するシート状シート給送
装置において、シート状シートを送り出す給送手段と、
シート状シートの積載位置を規制する側板と、該側板と
対向して設けられ側板方向へ移動可能な移動側板と、該
移動側板に常に側根方向へ力を与える弾性部材と、シー
ト状シートを積載するように該両側板間に設けられてお
り、該移動側板が傾斜して当接できるように巾方向の寸
法を異ならせた中板と、を有していて、該中板により該
移動側板の位置を規制することを特徴とするものである
。

以下、本考案の一実施例を図面を用いて詳細に説明する
。

第１図は、本考案の一実施例を用いたカセットの平面図
、第２図はその側面図である。

図において、１はカセット基箱である。

このカセット基箱１内に、シート状シートＰの幅方向の
位置を規制する固定側板２が固定されており、この固定
側板２がシート状シートＰの積載収納基準面を形成する
。

また、この側板２の給送方向先端には分離爪３が取り付
けられている。

この分離爪３は、側板２に軸４によって回動可能に取り
付けられた分離爪保持アーム３ａに支持されており、シ
ート状シート給送時シート状シートを一枚毎分離する。

なお、側板２と対向して設けられた移動側板５にも同様
に分離爪３が設けられている。

さて、この移動側板５は、その移動側板５の折り曲げ部
５ａに設けられた長穴５ｂを介して、基箱１の底板１ａ
に段ビス８でスライド可能に取り付けられている。

また、この移動側板５の折り曲げ部５ａの固定側板側端
部と基箱１の底部１ａとの間にはバネ１１が取り付けら
れている。

従って、この移動側板５は、長穴５ｂに沿って引っ張り
バネ１１の弾性力により常時固定側板２方向（矢示ａ）
へ引っ張られている。

また、１２は中板であり、両側板２，５間に設けられて
いる。

そして、その非給送側端部は、両側板２，５に取り付け
られた軸１３によって支持されており、その給送側はバ
ネ１５によって押し上げ力を受けており揺動可能である
。

この押し上げ力により、中板１２上に積載されたシート
状シートＰは、給送ローラ１４周面と圧接する。

この給送ローラ１４は、複写機本体に回動自在に取り付
けられた軸１６によって軸支されている。

そして、給送時、ローラ１４が回転することにより、中
板１２上に積載された最上位シート状シー）Ｐを複写機
本体内へ送り出す。

なおこの給送ローラ１４は、複写機本体側に固設されて
いても、あるいは給送時下降しシーＩ・状シートＰと圧
接するものであっても良い。

さて、上記槽底により本実施例では、中板１２は側板２
，５とバネ１１の作用で常に接している。

ここで、第３図は中板１２の平面図であり、その給送側
の移動側板側端部は、給送方向へ向かうに従って徐々に
幅広の斜面１２ａとなっている。

そして、この斜面１２ａの側端に突起１７．１８が設け
られている。

そこで移動側板５は、この突起１７．１８に当接してバ
ネ１１の引っ張り力に抗してその位置を規制される。

また、中板１２の他端は固定側板２に接しており、シー
ト状シートＰの積載基準位置と同一となっている。

この突起１７の基準位置からの距離Ａは、シート状シー
トＰの予想寸法変動幅の最大値であり、また突起１８の
同様の距離Ｂはその最小値である。

この様な槽底でシート状シートＰを基箱１内に収納する
と、シート状シートは基準となる固定側板２側に常にバ
ネ力により押された状態で積載収納されて、常に固定側
板２の基準面に接している。

この様にシート状シートが基準面側に押された状態で収
納されるため、シート状シートの寸法に多少の変動があ
ったとしても、常に基箱１内に正しい位置で収納される
ことになり、カセットが複写機に装填された時、用紙は
常に一定位置で装置に送り込まれる事となり、複写機と
シート状シート位置関係が正しく保たれる。

又カセットのシート状シート位置を保つための規制側板
の位置精度保証が、片方の側板が移動タイプであるため
、巾規制の寸法をシート状シートに持たせる事となり、
装置製造面でのメリットも大変大きいものとなる。

また本実施例では、突起１７．１８を設けである。

これにより、例えば積載シート状シートが減少してきて
そのこしが弱まってきた場合でも、移動側板５はその給
送方向先端を突起１７でまたその非給送方向側を突起１
８で規制されるので、即ちシート状シート給送方向に対
して斜めの状態でシート状シートを押圧するので、シー
ト状シートのこしがバネ力に負けてシート状シートが浮
き上がったり、しわになったりすることが防止できる。

なおここで、たとえ移動側板５が斜めの状態でシート状
シートを固定側板２方向へ押しつけていたとしても固定
側板５が給送方向と平行であるため、シート状シートは
その固定側板５に沿って斜行などせずに給送方向へ送り
出されることが実、験で確認されている。

以上述べた様に本考案は、側板と対向して設けられた側
板方向へ移動可能な移動側板に、常に側板方向へ力を与
えることにより、シート状シートの寸法に誤差・変動が
あったとしても常に良好な給送を行なうことのできるシ
ート状シート給送装置を提供するものである。

なお前記実施例では、カセットに適用した例のみを示し
たが、本考案はこれに限定されず、シート状シート積載
台あるいは所謂デツキ等にも適用することができる。

また実施例では、中板側端に設けた突起の例のみを示し
たが、本考案では突起を設けなくてもただ単に斜面とし
ても良い。

またさらに、本考案では中板側端の斜面あるいは突起の
幅は、シート状シートの予想寸法変動幅に限定されるも
のでもないことは明らかである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を用いたカセットの平面図及
び第２図はその側面図、第３図はその中板の平面図であ
る。 図において、１・・・・・・カセット基箱、２・・・・
・・固定側板、３・・・・・・分離爪、５・・・・・・
移動側板、５ａ・・・・・・折り曲げ部、１１・・・・
・・引っ張りバネ、１２・・・・・・中板、１５・・・
・・・バネ、１７、１８・・・・・・突起。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）略一定寸法のシート状シートを積載収納して給送
   するシート状シート給送装置において、シート状シート
   を送り出す給送手段と、 シート状シートの積載位置を規制する側板と該側板と対
   向して設けられ側板方向へ移動可能な移動側板と、 該移動側板に常に側板方向へ力を与える弾性部材と、 シート状シートを積載するように該両側板間に設けられ
   ており、該移動側板が傾斜して当接できるように巾方向
   の寸法を異ならせた中板とを有していて、該中板により
   該移動側板の位置を規制することを特徴とするシート状
   シート給送装置。
2. （２）上記弾性部材が引っ張りバネ部材であることを特
   徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項に記載のシ
   ート状シート給送装置。
3. （３）上記中板の移動側板側端部に突起を設けたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第（１）項又は第（
   ２）項に記載のシート状シート給送装置。
4. （４）上記突起の基準位置からの距離がシート状シート
   Ｐの予想寸法変動幅の最大値と最小値に設けられること
   を特徴とする実用新案登録請求の範囲第（３）項に記載
   のシート状シート給送装置。