JPS5939306Y2 - 磁気ヘツド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、相互に独立した一対のコアホルダーを左右突
き合わせ状態でケースに挿入する形式の磁気ヘッドに釦
いて、上記左右コアホルダーをケース内で個々に押上げ
、ホルダーに抱持されたコア先端をケース上縁に当接さ
せ、もって左右のコアーを整夕１ル、各磁気ヘッドの間
でトラック巾、トラック位置をばらつかせず、一定な寸
法に保たせようとするものである。

従来この種整列機構としては、例えば第１図に示すよう
に左右の分割ホルダーイに左右一対のコアー〇をその先
端部を突出させて突き合せ状に挟合抱持させ、且この突
き合せ時にギャツプハのテープ巾方向の位置合せを目視
によって同時に行い而る後上記左右のホルダー同志をビ
ス止め固定してコアブロック二を構成させ、このコアー
ブロック二の突出コア一部ホをケースへの窓孔トに嵌合
するように該コアブロック二をケースへに挿入し、コア
フロックの左右側面とこの面に臨むケース面との間に板
バネチを挿入してコアブロック二を保定する手段か、或
は第２図のように上記コアブロック二の突出コア一部ホ
の上端をケース窓孔トの上縁に当接するようにコアーブ
ロックの下面とこの面に臨むケース面との間に１枚の彎
曲板バネリを挿入する手段が知られている。

上記２つの手段には以下の欠点がある。

即ち、前者の手段では、目視によってギャップのテープ
巾方向のズレを調整するのでとのズレを零にすることは
できず、これに加え板バネの押しつけ作用がコアブロッ
クの側面でのみしか働かないため、もしも板バネの押し
つけ方向の力がコアフロックに均一に作用しなかったよ
うな場合ギャップが垂直とならず第３図のように傾いて
し１つたり、更には突出コア一部ホを単にケース窓孔に
嵌合するだけなるため第４図のようにケース底面又はヘ
ッド取付台ヌからのトランク位置１が正確にだしすらい
などの欠点がある。

又後者の手段では、１枚の板バネリで左右の分割ホルダ
ーイの下面を共通に押圧しているのでた捷た１ホルダー
イが上下にずれていたような場合、第５図のように必然
的に不自然な形でコアブロック二が押しつけられ、前者
同様にギャップが傾き、ギャップ部に歪力が加わりギャ
ップ割れを生ずる憂を多分に備えている。

そこで本考案は、上記後者の改良に関するが、その目的
とするところは上記コアブロックを構成する左右の分割
ホルダーを独立的に押上げるようにし、ケースの窓孔上
縁にコアを押しつけてトラック巾及びトラックの位置を
確実に設定し、もって従来のもつ欠点を除去することに
ある。

以下図面について実施例の詳細を述べる。

第６図並びに第７図に示すように、左右の分割ホルダー
１に左右一対のコアー２をその先端コア一部３を突出さ
せて突き合せ状に挟合抱持させ、これによって構成され
たコアブロック４をケース５に挿入し、先端コア一部３
をケースの前面に設けた窓孔６に嵌合するようにした磁
気ヘッドにおいて、上記コアブロック４を構成する左右
のホルダー１の下面とこれと面内するケース面即ち内側
底面との間に左右に弾性脚Ｔを連結部７によって連結し
て一体に設けた平面コ字状のバネ部材８を挾挿し、弾性
脚７の個々の弾性を左右のホルダー１に夫々弾撥作用さ
せて該ホルダーを独立的に押上げるようにし、もって窓
孔６に嵌合している上記コア一部３の上端が窓孔６の上
縁に必らず当接するようにし、これによって左右のコア
を整列し、トラック巾、トラック位置を確実に設定させ
るようにしたものである。

父上記のようにコアブロック４をケースに挿入した後、
該コアブロックの一側面又は両面に設けたビス９で押圧
してコアブロックをケースに固定する。

而して左右のホルダー１は上記のように独立的に押上げ
作用されるのであるから、このホルダー１のケースへの
挿入はバラの捷＼挿入するか或はテープなどでゆるく固
定して移動可能に挿入すればよい。

又窓孔６の上縁に当接するコア部分には図示しないが磁
気的絶縁体が張設される。

更に父上記バネ部材８はあらかじめケースにスポット溶
接などで固定しておいてもよい。

第８図ａ、ｂはバネ部材の他の実施例を示したものであ
る。

上述のように本考案によれば、コアブロックを構成する
左右のホルダー下面とこれと面内するケース面との間に
左右のホルダーが夫々独立的に押上げられるようにバネ
部材を挾挿したので、左右のホルダーが不安定状態でケ
ース内に挿入されたとしても個々に働くバネ作用によっ
て融通性よく左右ホルダーを押上げ、ケース窓孔に嵌合
されたコア一部の上端をごく自然に必らず窓孔の上縁に
平行に当接規制し得るので、左右のコアはずれることが
なく整列し、トラック巾はコアの厚み（第４図に示すｔ
）と同一になり、ばらつかない。

又ケースの内側底面、つ１リコアブロツクの当接支承面
からギヤツブ迄の寸法はケースの窓孔の上縁位置で決め
られ、トラック位置はどの磁気ヘッドも第４図に示すよ
うに取付台ヌより寸法ｌと一定になる。

従って磁気テープに対し、トラック巾、トラック位置は
一定となるので、この磁気ヘッドを使用するテープレコ
ーダは、そのどれもがトラック巾、トラック位置を一定
となし、バラツキ、ズレを生じないので、互換性が良好
であり、どのテープレコーダも正確な記録、再生ができ
る。

これに加え、平面コ字状のバネ部材をその連結部によっ
て左右の弾性脚を連結して一体に設けるようにしたので
、左右の弾性脚の弾性を良好に保ちつつ且つ左右の弾性
脚の相対位置を一定に保持することができるので組立作
業を容易にすることができるなどこの種ギャップの整列
機構として数数の優れた実用上の効果を有するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例１の斜面図、第２図は従来例２の側断面
図、第３回連に第４図は上記従来例１による説明図、第
５図は上記従来例２による説明図、第６図は本考案によ
る分解斜面図、第７図は同上正面図、第８図ａ〜ｂはバ
ネ部材の変形例である。 １・・・ホルダー、２・・・コアー、３・・・先端コア
一部、４・・・コアブロック、７・・・弾性脚、７・・
・連結部、８・・・バネ部材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 左右の分割ホルダーに、左右一対のコアーをその先端部
   を突出させて突き合せ状に挟合抱持せしめたコアブロッ
   クをケースに挿入し、上記突出コア一部をケース窓孔に
   嵌合するようにした磁気ヘッドにおいて、上記コアブロ
   ックを構成する左右のホルダー下面とこれと面内するケ
   ース面との間に上記左右のホルダーが夫々独立的に押上
   げられるように左右の弾性脚を連結部によって連結して
   一体に設けた平面３学状のバネ部材を挾挿し、ケース窓
   孔に嵌合したコア一部上端を該窓孔の上縁に当接規制す
   るようにしたことを特徴としてなる磁気ヘッド。