JPS5939212B2 - 管端のロ−ルドジヨイント法 - Google Patents
管端のロ−ルドジヨイント法Info
- Publication number
- JPS5939212B2 JPS5939212B2 JP153677A JP153677A JPS5939212B2 JP S5939212 B2 JPS5939212 B2 JP S5939212B2 JP 153677 A JP153677 A JP 153677A JP 153677 A JP153677 A JP 153677A JP S5939212 B2 JPS5939212 B2 JP S5939212B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- rolled joint
- inner sleeve
- pipe
- joint method
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、管端のロールドジヨイント法に係り、特に、
新型転換炉圧力管などにおいて水素脆化割れの危険性を
低下させた管端のロールドジヨイント法に関する。
新型転換炉圧力管などにおいて水素脆化割れの危険性を
低下させた管端のロールドジヨイント法に関する。
第1図に示すように、管1の端部を外スリーブ2と内ス
リーブ3の間に挿入し、内スリーブ3を内側から複数個
のロール4により拡管接合すると、A−A断面の周方向
残留応力は第2図の実線に示すような分布となる。
リーブ3の間に挿入し、内スリーブ3を内側から複数個
のロール4により拡管接合すると、A−A断面の周方向
残留応力は第2図の実線に示すような分布となる。
すなわち、内スリーブ3が拡管されてたが張力を作用さ
せるため、内スリーブ3は圧縮、管1、外スリーブ2に
は引張残留応力が存在する。とくに管1には高い引張残
留応力が存在するため、ジルコニウム合金から成る新型
転換炉圧力管では炉の停止状態の比較的低温で含有する
水素が析出凝集して内面から脆化割れを起す危険性があ
る。本発明の目的は、管1の引張残留応力を低下させる
ことにより管1の水素脆化割れの危険性を低下させる管
端のロールドジヨイント法を提供するにある。
せるため、内スリーブ3は圧縮、管1、外スリーブ2に
は引張残留応力が存在する。とくに管1には高い引張残
留応力が存在するため、ジルコニウム合金から成る新型
転換炉圧力管では炉の停止状態の比較的低温で含有する
水素が析出凝集して内面から脆化割れを起す危険性があ
る。本発明の目的は、管1の引張残留応力を低下させる
ことにより管1の水素脆化割れの危険性を低下させる管
端のロールドジヨイント法を提供するにある。
本発明は、外スリーブ2と内スリーブ3を管1よりも熱
膨張係数の大なる材質とし、全体を昇温した状態でロー
ルドジヨイントを行なうことにより問題となる低温側で
の管1の残留応力を低下させるようにしたものである。
膨張係数の大なる材質とし、全体を昇温した状態でロー
ルドジヨイントを行なうことにより問題となる低温側で
の管1の残留応力を低下させるようにしたものである。
本発明の一実施例を以下に説明する。
第1図に示すものは新型転換炉の圧力管集合体における
圧力管1と延長管2のロールドジヨイント部である。圧
力管1内には燃料集合体(図示せず)が存在し、冷却水
はそれから熱を奪つて延長管2を通じて外部へ至る構造
である。ここで、圧力管1の材料には核特性に優れたジ
ルコニウム合金を用い、延長管である外スリーブ2およ
び内スリーブ3にはステンレス鋼を用いる。ジルコニウ
ム合金の熱膨張係数は6×10−6/℃、ステンレス鋼
は17.5×】0−6/℃である。この新型転換炉は運
転時は約300℃の高温であるため水素脆化割れの危険
性はないが、停止時の40〜70℃では長期間保持する
と残留応力が高い場合に水素脆化割れの危険性がある。
そのため、本実施例では外スリーブ2、管1、内スリー
ブ3の全体を炉の中に入れ、200℃に保持した状態で
ロールドジヨイントを行なう。この状態での残留応力は
図2の実線のようであると考えられるが、50℃では破
線のように低下している。すなわち、ロールドジヨイン
ト直後の残留応力は内スリーブ3の降伏強度と加工硬化
能によりほぼ決定されるが、これらは室温と200℃で
は大差ない。しかし、その後の冷却過程で外スリーブ2
と内スリーブ3が管1より大きく収縮するため管1の残
留応力が低下し、したがつて40〜80℃での水素脆化
割れの危険性は低下する。このように、本発明によれば
管の残留応力が低下するため管の水素脆化割れの危険性
が低下する。
圧力管1と延長管2のロールドジヨイント部である。圧
力管1内には燃料集合体(図示せず)が存在し、冷却水
はそれから熱を奪つて延長管2を通じて外部へ至る構造
である。ここで、圧力管1の材料には核特性に優れたジ
ルコニウム合金を用い、延長管である外スリーブ2およ
び内スリーブ3にはステンレス鋼を用いる。ジルコニウ
ム合金の熱膨張係数は6×10−6/℃、ステンレス鋼
は17.5×】0−6/℃である。この新型転換炉は運
転時は約300℃の高温であるため水素脆化割れの危険
性はないが、停止時の40〜70℃では長期間保持する
と残留応力が高い場合に水素脆化割れの危険性がある。
そのため、本実施例では外スリーブ2、管1、内スリー
ブ3の全体を炉の中に入れ、200℃に保持した状態で
ロールドジヨイントを行なう。この状態での残留応力は
図2の実線のようであると考えられるが、50℃では破
線のように低下している。すなわち、ロールドジヨイン
ト直後の残留応力は内スリーブ3の降伏強度と加工硬化
能によりほぼ決定されるが、これらは室温と200℃で
は大差ない。しかし、その後の冷却過程で外スリーブ2
と内スリーブ3が管1より大きく収縮するため管1の残
留応力が低下し、したがつて40〜80℃での水素脆化
割れの危険性は低下する。このように、本発明によれば
管の残留応力が低下するため管の水素脆化割れの危険性
が低下する。
第1図は管端ロールドジヨイント部の断面図、第2図は
周方向残留応力分布を示す説明図である。
周方向残留応力分布を示す説明図である。
Claims (1)
- 1 管端部を外スリーブと内スリーブの間に挿入し、内
スリーブを内側からロールにより拡管接合するものにお
いて、外スリーブと内スリーブを管よりも熱膨張係数の
大なる材質とし、全体を昇温した状態でロールドジヨイ
ントを行なう管端のロールドジヨイント法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP153677A JPS5939212B2 (ja) | 1977-01-12 | 1977-01-12 | 管端のロ−ルドジヨイント法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP153677A JPS5939212B2 (ja) | 1977-01-12 | 1977-01-12 | 管端のロ−ルドジヨイント法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5387967A JPS5387967A (en) | 1978-08-02 |
JPS5939212B2 true JPS5939212B2 (ja) | 1984-09-21 |
Family
ID=11504234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP153677A Expired JPS5939212B2 (ja) | 1977-01-12 | 1977-01-12 | 管端のロ−ルドジヨイント法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5939212B2 (ja) |
-
1977
- 1977-01-12 JP JP153677A patent/JPS5939212B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5387967A (en) | 1978-08-02 |
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