JPS5939179B2 - 被覆塗料の硬化装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は被覆塗料の硬化装置、更に詳しくは、簡単な構
成でもって被塗物に適用された塗料を効率良く硬化させ
ることができる装置に関する。

従来、例えば電子部品に紫外線硬化塗料、電子線硬化塗
料等の各種塗料を適用して、これを被覆保護することが
行われている。

この目的のために使用される被覆塗料の硬化装置として
は、例えば特開昭４８−１７５３９号公報および同４８
−５６２３３号公報に開示のものが挙げられる。

これら開示の装置では、紫外線または電子線の照射手段
を中心として、その周囲にほぼ弓形をした水平な通路を
配してあり、硬化処理対象の被塗物がそれ自体回転しな
がら釣下げ状態で上記通路を走行する。

従って、照射手段はエネルギーの照射方向が拡散型のも
のに限られ、平行または集光型のものを使用することが
できずに、装置としての融通性に欠けている。

また、被塗物を自体回転させながら、弓形の通路を走行
させるため、装置の複雑化をまぬがれない。

本発明はこれら従来装置を改良し、簡単な構成でもって
被塗物を効率良く硬化処理できる装置に係り、その特徴
とするところは、−の水平な軸上において相対向して所
定間隔をおいて連結固定された対の手段■、手段■に掛
は渡し着脱自在に取付けられ、硬化処理対象の被塗物を
上記軸上に位置させて固定する手段■、手段■を上記軸
において回転させる手段■、および上記軸に沿って配置
され、被覆塗料を硬化させるためのエネルギーを上記被
塗物に照射する手段■の組合わせにある。

次に図面を参照して本発明を具体的に説明する。

１．１は手段■を成す対の円板体であり、それらの中心
を軸２上に位置させて相対向させである。

円板体１，１の対向面側には、直径方向に走る固定棒３
，３が手段■としてそれぞれに設けである。

各固定棒３，３の一端には連結棒４を設けてあって、こ
れにより円板体１，１が所定間隔をおいて連結固定され
ている。

なお、連結棒４は円板体１゜１に直接に取付けられてい
てもよい。

このように連結固定された円板体１，１は、適当な手段
（図示せず）によって軸２を中心に回転可能に支持され
ていると共に、回転駆動源（図示せず）である手段■に
接続されている。

各固定棒３，３の他端には、手段■である支持棒５が溝
に嵌込まれて着脱自在に配置され、ねじ、はねまたは磁
石６，６によってその配置を固定される。

７は円板体１゜１の上方に配置された手段■である紫外
線、電子線などの照射源である。

なお、手段■を成す１，１は円板体に限らず、棒状体で
あってもよい。

この場合には、１，１と３．３を一体として一つの棒状
態とすることができる。

また、手段■の１，１は一対に限らず、装置全体の大き
さや被塗物８の数によって複数対として、装置を構成し
てよい。

かから構成される装置において、紫外線硬化塗料、電子
線硬化塗料などの塗料で被覆した電子部品などの被塗物
８をそのリード線または適切な取付体９でもって、被塗
物８が軸２の上に位ｉｔするように支持棒５に取付ける
。

または、あらかじめ電子部品８などを支持棒５に所定位
置でもって取付けておき、この状態で電子部品８を塗料
で被覆し、次いで支持棒５を固定棒３，３に取付は固定
してもよい。

次いで、円板体１，１を矢印で示すように回転させると
共に、照射源７より硬化に必要なエネルギーを照射させ
る。

従って、被塗物８は円板体１，１の回転に従い軸２を中
心としてその上下を交互に変化させるので、被塗物８の
未硬化塗料がたれ落ちるのを防止される。

また、一度に多数の被塗物８を移動させることなくその
支持位置のみで回転させて処理するので、生産性を高く
して、被塗物８の表面全体をほぼ均等に照射できる。

なお、硬化処理を連続的に実施する場合には、円板体１
，１を軸２において回転させながら、軸２に対して直角
方向に直線状に矢印の如く移動させる適当な手段の（図
示せず）を付設すれはよい。

このような連続処理にあっても、被塗物８を弓形に移動
させる必要がないので、装置自体の構成が簡略化され、
照射源７、特に紫外線照射源にあっては拡散型のものに
限らず、平行または集光型のものを適宜使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の一例を示す一部切欠き斜視図であ
って、１は円板体、３は固定棒、４は連結棒、５は支持
棒、７は照射源、および８は被塗物を示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １−の水平な軸上において相対向して所定間隔をおいて
   連結固定された対の手段■、手段■に掛は渡し着脱自在
   に取付けられ、硬化処理対象の被塗物を上記軸上に位置
   させて固定する手段■、手段■を上記軸において回転さ
   せる手段■、および上記軸に沿って配置され、被覆塗料
   を硬化させるためのエネルギーを上記被塗物に照射する
   手段■から成ることを特徴とする被覆塗料の硬化装置。 ２ 手段■が軸を中心とする円板状をしており、各手段
   ■の対向面側に直径方向に走る手段■を設けてあり、各
   手段■の一端において連結固定されている上記第１項記
   載の装置。 ３ 手段■が各手段■の他端にねじ、はねまたは磁石に
   よって取付けられる上記第２項記載の装置。 ４ 手段■が軸を中心とする棒状をしており、それぞれ
   の一端において連結固定されている上記第１項記載の装
   置。 ５ 手段■が各手段■の他端においてねじ、ばねまたは
   磁石によって取付けられる上記第４項記載の装置。 ６ 手段■を回転させながら軸と直角方向に直線状に移
   動させる手段■を有する上記第１〜５項のいずれかに記
   載の装置。 ７ 被覆塗料が紫外線硬化塗料であり、手段■が紫外線
   発生源である上記第１〜６項のいずれかに記載の装置。 ８ 被覆塗料が電子線硬化塗料であり、手段■が電子線
   発生源である上記第１〜６項のいずれかに記載の装置。 ９ 被塗物が電子部品である上記第１〜８項のいずれか
   に記載の装置。