JPS5938909Y2 - 椅子等の組立式脚台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、椅子等の組立式脚台に関する。

従来から椅子の座部等に連結して使用される脚台には、
第１図のように当該座部等に連結される支柱パイプａの
下端に、複数本の張出し脚杆す。

ｂ・・・・・・を直交状に連結した所謂組立式のものか
あり、各種の組立機構のものが既に提案されている。

しかし、何れも構成が複雑で組立に労力と時間をかけね
ばならなかったり、構成は簡潔であるが、前記連結機構
が適切でないため、荷重によって張出し脚杆す、 ｂ
・・・・・・の先端側が上向きに外力Ａを受けることに
より、連結部分Ｂに、がたつきが生じ易く、従って、座
り心地が悪いだけでなく、同上部分が疲労して破損し易
いなどの難点をもっている。

そこで、本考案は、数少ない部材により簡易に組立作業
ができ、しかも、楔作用による締着力を有効に利用する
ことによって、前記連結部分の強固な一体化を図ろうと
するもので以下図面によってこれを詳記する。

本考案に係る組立式脚台は、座部等の下部に連結される
べき支柱パイプ１と、同支柱パイプ１の下部に放射状に
横向突出された三本以上の張出し脚杆２，２・・・・・
・とを、楔状係合構造３及び締結手段４を介して連結し
たものである。

そこで、上記楔状係合構造３を構成するため、図示の実
施例では、張出し脚杆２の基端側下部に突設され、支柱
パイプ１内に延設し内周面が上下方向にテーパー状に形
成された立上り壁５と、当該立上り壁５で囲繞形成され
る軸心空所６内に圧入されたテーパー杆７とが用いられ
、該テーパ杆７の外周面であるテーパー摺接面７ａによ
って、上記立上り壁５と楔状に外接して固壁５を押圧す
るようになし、これにより、前記張出し脚杆２の一部で
ある当該立上り壁５をテーパー杆７と支柱パイプ１との
間で挟持固定するようになっている。

ここで、立上り壁５として第２図に示した実施例では、
前記の如く支柱パイプ１内に延設するのであるが、固壁
５と当該張出し脚杆２の基端面との間に上記支柱パイプ
１が係合する溝２ｂが欠設されており、当該立上り壁５
の夕Ｈ則面が弧状に、しかもテーパーをもたせたテーパ
ー摺接受面５ａとなっており、この結果上述のテーパー
杆７と楔的に摺接自在となっている。

そして、上記テーパー杆７として、図示の実施例では、
ボルト８と、同ボルト８が軸心を挿通する押圧部材９と
から構成されると共に同抑圧部材９の周側面は、上下方
向にテーパー状に形成して、該面を上記脚杆２のテーパ
ー摺接受面５ａに摺接するテーパー摺接面７ａとする一
方、同ボルト８の雄螺子部８ａは、支柱パイプ１内に溶
接等の手段で固着された受は部１０に螺着されるように
なっている。

そして、更に第４図には、上記テーパー杆７の他実施例
が図示され、この場合には同テーパー杆７は逆テーパー
に形成されている。

一方、前述の締結手段４として図示のものは、締結用リ
ング１１と、該リング１１が係合するように前記脚杆２
の基端フランジ部２ｃ側面に横向きに凹設された係合溝
２ｄとから構成されている。

そこで、これを組立てるには、先ず張出し脚杆２の溝２
ｂに支柱パイプ１の下端を嵌合することにより、該複数
の脚杆２，２・・・・・・を支柱バイブ１下部に放射状
に連結する。

しかる後、当該張出し脚杆２，２・・・・・・の基端部
で囲繞形戊される軸心空所６内に下方からテーパー杆７
を嵌入すると共にその雄螺子部８ａを支柱パイプ１内の
受は部１０に螺着し、そして、更に同テーパー杆７を螺
進し、」一方へ変位させることにより、そのテーパー摺
接面７ａで、前記張出し脚杆２の立上り壁５を外方へ押
圧し、これによって、楔作用による締着力により、同立
上り壁５を、テーパー杆７と支柱パイプ１下部との間で
挟持するその後、張出し脚杆２の基端側フランジ部２ｃ
の係合溝２ｄに締結用リング１０を嵌合して、当該脚杆
２の基端上部を支柱パイプ１に強圧固定する。

かくて、張出し脚杆２の基端上下両部は、支柱パイプ１
に強固に固定されることとなる。

又、第４図に図示の実施例では、テーパー杆７を予め支
柱パイプ１内に設置しておき、そのボルト８に座板１０
′ とナツト１０″ を施すことにより同テーパー杆
７を同パイプ１の軸線下方へ変位せしめ、これにより、
上記立上り壁５を同テーパー杆７と支柱パイプ１との間
で挟持する。

以上の如く、本考案は、椅子の座部等に連結された支柱
パイプと、該パイプの下部に放射状に連結された３本以
上の張出し脚杆とからなる脚台において、該脚杆の下部
から前記パイプ内に延設して同パイプ内周面に当接する
立上り壁を形成すると共に同立上り壁の夕Ｈ則面を弧状
としたテーパー摺接面とする一方、当該テーパー摺接面
で囲繞形戊された軸心空所に当該摺接面を外方へ押接す
るテーパー杆が上下変位可能に圧入され、さらに前記張
出し脚杆の基端上部には、同張出し脚杆を支柱パイプに
締結する締結手段を設けてなるから、支柱パイプと張出
し脚杆の他に変位自在なテーパー杆と締結手段を設ける
だけの少ない部材により簡易な操作で組立てることがで
き、生産性が良好でありしかもテーパー杆の圧入により
その外周面の楔作用を有効に利用して、極めて強固な連
結を確保することができ、従って荷重がかかつても、が
たつきを生じたり、部材が歪曲破損することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の脚台を示す斜視図、第２図は本考案の要
部側断面図、第３図は第２図の張出し脚杆を示す部分斜
視図、第４図は第２図の他実施例を示す要部側断面図で
ある。 １・・・・・・支柱パイプ、２・・・・・・張出し脚杆
、４・・・・・・締結手段、５・・・・・・立上り壁、
５ａ・・・・・・テーパー摺接受面、６・・・・・・軸
心空所、７・・・・・・テーパー杆、７ａ・・・・・・
テーパー摺接面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 椅子の座部等に連結された支柱パイプと、該パイプの下
   部に放射状に連結された３本以上の張出し脚杆とからな
   る脚台において、該脚杆の基端下部から前記パイプ内に
   延設して同パイプの周壁内周面に当接する立上り壁を形
   成すると共に同立上り壁の外側面を弧状とした上下方向
   にテーパー状のテーパー摺接受面とする一方、当該テー
   パー摺接受面で囲繞形成された軸心空所に当該摺接受面
   を楔作用による締着力により外方へ押接する外周が上下
   方向にテーパー状に形成されたテーパー杆が上下変位可
   能に圧入され、さらに前記張出し脚杆の基端上部には、
   複数の張出し脚杆を支柱パイプに締結する締結手段を設
   けてなる椅子等の組立式脚台。