JP2508090Y2 - 回転椅子の軸受構造 - Google Patents

回転椅子の軸受構造

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JP2508090Y2 JP1093390U JP1093390U JP2508090Y2 JP 2508090 Y2 JP2508090 Y2 JP 2508090Y2 JP 1093390 U JP1093390 U JP 1093390U JP 1093390 U JP1093390 U JP 1093390U JP 2508090 Y2 JP2508090 Y2 JP 2508090Y2
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博嗣 久保
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転椅子の軸受構造に係り、更に詳しくは
脚部に立設した軸筒にて座部に下設した軸体を支持する
軸受構造に関する。
〔従来の技術〕
従来の回転椅子の軸受構造は、第5図に示す如く脚部
aに立設した軸筒bの内径を座部に下設した軸体cの外
径より十分大きく設定し、該軸筒bの上端部に軸体cを
密嵌状態で内挿支持する天キャップdを固定したものが
提供されている。
しかし、従来の軸受構造では軸筒bの径が大きいとと
もに、天キャップが不可欠の構成要素であるため、コス
ト低減化の妨げになっていた。尚、また、前記天キャッ
プには大きな曲げ応力が作用するので、高い強度が要求
されていた。
一方、前記軸筒bの下端部の外面には複数の脚羽根e,
…を放射状に溶接にて固着しているが、脚部aの安定性
の要請により5本の脚羽根e,…が採用される場合が多
く、脚羽根eを軸筒bに溶接する作業において、隣接す
る脚羽根e,e間の間隔を十分に取れず、その溶接作業に
慎重を期す必要があり、作業時間の短縮化を図ることは
できなかった。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案が前述の状況に鑑み、解決しようとするところ
は、軸筒として軸体を嵌挿するのに必要最小限な小径の
単価の低い材料を用いるとともに、従来の天キャップを
省略してコスト低減化を図り、また脚部を構成する脚羽
根を固着する軸筒の下部を膨出させて大径となして脚羽
根の固着面を確保するとともに、膨出させたことによっ
て該部分が薄肉になっても全体的な脚羽根の取付強度が
低下しない回転椅子の軸受構造を提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前述の課題解決の為に、脚部に立設した軸
筒にて座部に下設した軸体を支持してなる回転椅子にお
いて、前記軸筒の上部を前記軸体を密嵌可能な内径に設
定して該軸体を内挿支持するとともに、前記軸筒の下部
を膨出させて下方につれて狭まったテーパ部を形成し、
該テーパ部のテーパ状外面に脚部となる複数の脚羽根を
放射状に固着してなる回転椅子の軸受構造を構成した。
〔作用〕
以上の如き内容からなる本考案の回転椅子の軸受構造
は、脚部に立設した軸筒の上部に、座部に下設した軸体
を直接嵌挿して支持できるように軸筒の径を必要最小限
な小径のものを採用している。また、軸筒の材料を小径
に設定したことによる不都合を、軸筒の下部を膨出させ
てテーパ部を形成して解決し、即ち脚部を構成する複数
の脚羽根を固着するのに十分な固着面を確保するととも
に、脚羽根との接触面積が大きくなって軸筒に曲げ応力
が加わった際にテーパ部に発生する内圧が小さくなり、
且つ膨出させて形成したテーパ部が薄肉になっても該テ
ーパ部の最も径の大きい部分があたかも補強リブのよう
な作用をすることによって脚羽根の十分な取付強度を確
保するのである。
〔実施例〕
次に添付図面に示した実施例に基づき更に本考案の詳
細を説明する。
第1図は本考案の代表的実施例の椅子を示し、第2図
はその要部を示し、図中1は脚部、2は該脚部1の中心
部に立設する軸筒、3は座部、4は該座部3を回転可能
に支持する軸体をそれぞれ示している。
前記脚部1は、複数の脚羽根5,…より構成し、該脚羽
根5,…を前記軸筒2の下端部に放射状に溶接等により固
着することにより構成される。ここで、前記脚羽根5の
本数は、脚部1の安定性により4本以上、好ましくは5
本に設定するものとし、本実施例では5本のものを示し
ている。
前記軸筒2は、前記座部3に下設した軸体4を密嵌状
態で嵌挿支持するのに必要最小限の内径を有する筒状の
材料で形成され、上部を直線状の軸受部6となし、下部
をバルジ加工等で外方へ膨出させるとともに、下方につ
れて狭まった形状に成形してテーパ部7となしたもので
ある。更に、前記軸筒2の軸受部6の上端縁を外方へ拡
開してフランジ部8を形成するとともに、テーパ部7の
底板9には適宜軸孔10を形成している。
そして、前記軸筒2のテーパ部7のテーパ状外面11に
は、第1図及び第2図に示す如く前記脚羽根5,…を放射
状に溶接固定している。また、前記脚羽根5の先端部に
は適宜キャスター12を取付けるものとする。ここで、テ
ーパ部7に脚羽根5を溶接固定した状態では、単純な円
筒状の軸筒2の下端に溶接固定したものと比較して、該
脚羽根5とテーパ部7との接触面積が大きく且つ傾斜し
ているので、脚羽根5の上方への曲げに対して強度が向
上している。
しかして、前記脚部1に立設した軸筒2の軸受部6
に、座部3に下設した軸体4を密嵌状態で内挿すること
により、該軸体4を支持するのである。この際、該軸体
4の抜け止め用の適宜手段を講じるものとする。
また、前記軸体4を抜け止めするとともに、高さ調節
可能に支持する構造としては、第1図に示す如く前記軸
筒2のフランジ部8の上面に中央に前記軸体4を挿通す
る孔13を有する円板状のスライダー14を載置した状態
で、天キャップ15の下縁に下方へ突設した環状の支持環
16を前記フランジ部8とスライダー14に外嵌するととも
に、該フランジ部8より下方に突出した支持環16に複数
の止めネジ17,…を螺着し、該止めネジ17の先端をフラ
ンジ部8の下面に密接状態で前記軸受部6に圧接して固
定している。また、前記天キャップ15の中央部には前記
軸体4を挿通する貫通孔18を形成し、該貫通孔18に挿通
した軸体4の側面を天キャップ15の側方から螺合した調
節ネジ19の先端で押圧固定している。ここで、前記軸体
4には前記調節ネジ19の押圧部分に上下に所定間隔毎に
図示しない凹陥部を形成し、該軸体4の支持を更に強固
となしている。
更に、前記軸筒2は、従来のものと比較して小径の材
料よりなり、外観上において不安定感を呈するので、該
軸筒2の外周にカバー筒20を外装するものとし、該カバ
ー筒20の下端は前記脚羽根5,…に当接させるとともに、
上端は内方へ縮径した係合部21を形成し、該係合部21を
前記天キャップ15の支持環16の下縁に内嵌して固定して
いる。尚、前記カバー筒20の下端は前記テーパ部7に連
続させて、外観性の向上を図っている。
また、前記軸体4は、第1図に示す如く単純な円柱状
のものでもよいが、該軸体4として図示しないガススプ
リングを用い、そのシリンダ本体を前記軸筒2の軸受部
6に上下スライド可能に挿通するとともに、該シリンダ
本体から下方へ出没するピストンロッドの先端を該軸筒
2の底板9に形成した軸孔10に定位置回動可能又は回動
不能に取付け、またシリンダ本体の頭部を前記座部3に
回転可能又は回転不能に取付け、座部3の高さを調節で
きるようにすることも可能であり、この場合には前記調
節ネジ19は不用とする。
次に、椅子の背凭れ部22の座部3への取付構造を第1
図、第3図及び第4図に基づき説明する。前記座部3の
後部には背凭れ杆23を立設し、前記背凭れ部22の背面下
部に形成した連結部24の下方開口したスライド溝25内に
前記背凭れ部22の上端部を上下スライド可能に嵌挿する
とともに、前記連結部24の後方から螺合した調節部26の
螺軸27の先端を前記背凭れ杆23の外面に圧接して固定
し、座部3に対して背凭れ部22の高さを調節できるよう
にしている。ここで、背凭れ部22の上下スライド案内及
び固定時の安定性を高めるために、前記背凭れ杆23の外
面とスライド溝25の内面とに互いにスライド係合する凹
溝28と突条29を形成している。
〔考案の効果〕
以上にしてなる本考案の回転椅子の軸受構造によれ
ば、脚部に立設した軸筒にて座部に下設した軸体を支持
してなる回転椅子において、前記軸筒の上部を前記軸体
を密嵌可能な内径に設定して該軸体を内挿支持するとと
もに、前記軸筒の下部を膨出させて下方につれて狭まっ
たテーパ部を形成し、該テーパ部のテーパ状外面に脚部
となる複数の脚羽根を放射状に固着してなるので、必要
最小限の内径を有する軸筒の上部に、座部に下設した軸
体を直接嵌挿するだけで支持することができ、従来の天
キャップを全く必要とせず、しかも使用する軸筒の材料
は小径であるので、コストの低減化を図ることができる
のである。
また、軸筒の材料を小径に設定したことによる不都合
を、軸筒の下部を膨出させてテーパ部を形成して解決す
ることができる。即ち、テーパ部を設けたことにより、
脚部を形成する複数の脚羽根を固着するのに十分な固着
面を確保できるとともに、テーパ部のテーパ状外面と脚
羽根との接触面積を大きくしてその取付強度の向上を図
ることができるのである。尚、小径の軸筒の下部を膨出
させて形成したテーパ部が薄肉になっても該テーパ部の
最も径の大きい部分があたかも補強リブのような作用を
することによって脚羽根の十分な取付強度を確保できる
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は椅子の一部を縦断面で示した背面図、第2図は
軸筒の軸受部を横断面で示した平面図、第3図は背凭れ
部の省略横断平面図、第4図は同じく省略縦断側面図、
第5図は従来例を示す要部の縦断面図である。 1:脚部、2:軸筒、3:座部、4:軸体、5:脚羽根、6:軸受
部、7:テーパ部、8:フランジ部、9:底板、10:軸孔、11:
テーパ状外面、12:キャスター、13:孔、14:スライダ
ー、15:天キャップ、16:支持環、17:止めネジ、18:貫通
孔、19:調節ネジ、20:カバー筒、21:係合部、22:背凭れ
部、23:背凭れ杆、24:連結部、25:スライド溝、26:調節
部、27:螺軸、28:凹溝、29:突条。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】脚部に立設した軸筒にて座部に下設した軸
    体を支持してなる回転椅子において、前記軸筒の上部を
    前記軸体を密嵌可能な内径に設定して該軸体を内挿支持
    するとともに、前記軸筒の下部を膨出させて下方につれ
    て狭まったテーパ部を形成し、該テーパ部のテーパ状外
    面に脚部となる複数の脚羽根を放射状に固着してなるこ
    とを特徴とする回転椅子の軸受構造。
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