JPS5938899B2 - 耐候性加熱積層塩化ビニル系樹脂シ−ト状構造物 - Google Patents

耐候性加熱積層塩化ビニル系樹脂シ−ト状構造物

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JPS5938899B2
JPS5938899B2 JP14070676A JP14070676A JPS5938899B2 JP S5938899 B2 JPS5938899 B2 JP S5938899B2 JP 14070676 A JP14070676 A JP 14070676A JP 14070676 A JP14070676 A JP 14070676A JP S5938899 B2 JPS5938899 B2 JP S5938899B2
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vinyl chloride
chloride resin
weather
ultraviolet absorber
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勝彦 前田
義正 高林
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は金属類、木材類、木質材料類、樹脂類、セメン
トやモルタル類その他広汎な各種材料からなる各種形状
の基体、例えば金属板類、金属枠類その他金属製の各積
形状物、木板類、木柱類、木質材料ボード類や合板類そ
の他木製もしくは木質材料製の各種形状物、スレート板
、コンクリート壁、モルタル壁その他セメントやモルタ
ル類製の各種形状物、樹脂板、樹脂枠その他樹脂製の各
種形状物等の如き広汎な建造物もしくは建材類基体面、
標示広告看板類基体面、車輛船舶類基体面など、とくに
屋外で自然条件にさらされる各種基体の表面部材料とし
て、優れた耐候性と共に耐摩耗性、耐汚染性その他の好
ましい性質を有し、とくに退色変色などの欠陥が顕著に
改善された耐候性加熱積層樹脂シート状構造物に関する
本発明の構造物は、とくに屋外用の基体仕上げ面形成用
材料として優れた性質を有し、きわめて有用である。塩
化ビニル系樹脂は良好な物理的及び化学的諸性質を有し
、しかも安価で且つ入手容易で加工しやすい樹脂である
ため、各種の用途に広く利用されている。しカルながら
、上述のような屋外での自然条件下での利用に際しては
、その耐候性の点で問題があるために、その利用に多く
の制約をうける。従来、着色剤含有塩化ビニル系樹脂フ
ィルム層上に加熱ラミネートされた光透過性塩化ビニル
系樹脂フィルム表面層を有するシート状構造物、たとえ
ば、着色剤含有塩化ビニル系樹脂フイルム層上に木目模
様などを印刷し、その上に透明もしくは半透明の光透過
性塩化ビニル系樹脂フイルム層を加熱ラミネートされた
建材用加熱積層樹脂シート状構造物が建材類基体面に施
用されてきた。しかしながら、紫外線吸収剤、抗酸化剤
、安定化剤などの塩化ビニル用各種添加剤を配合しても
、その耐候性は不充分であり、屋外での実用的な使用に
要求される約5年間の耐用年数を充分満足し得る塩化ビ
ニル系着色加熱ラミネート・シート状構造物は提供され
ていないのが実情である。このような加熱積層塩化ビニ
ル系樹脂シート状構造物の耐候性向上のために、表面層
の透明もしくは半透明の光透過性塩化ビニル系樹脂フイ
ルム層に代えて紫外線吸収剤含有アクリル系樹脂層を用
いることが考えられるが、この樹脂層は脆硬でクラツク
が入りやすく、基体面表面形状に適合させるための折り
曲げ加工に不向きである欠点があり、さらに又着色剤含
有塩化ビニル系樹脂フイルム層からの可塑剤の移浸によ
ると推測される溶剤クラツクが発生するなどの欠陥を生
じやすく、到底、長期問屋外での使用に供し得ない。又
、上記のようなアクリル系樹脂に代えて、アクリル酸エ
ステル系のゴム的性質賦与に役立つ成分を共重合したり
、或はそのような成分からなる樹脂をブレンドしたりし
たメタアクリル酸エステル系樹脂の利用によつて、脆さ
を改善することが考えられるが、折り曲げ加工部分に白
化を生じたり、耐溶媒性が一層悪くなるため汚染を生じ
やすく、さらに摩耗強度の低下を招来して傷つきやすく
するなどの欠陥を生ずるほかに、価格の点でも高価につ
くなどの多くの欠陥乃至不利益を伴う。本発明者等は、
上述したような着色剤含有塩化ビニル系樹脂下層を有す
る塩化ビニル系樹脂シート状構造物の耐候性改善の目的
で研究を行つてきた。
その結果、従来、該下層の上に設けられた透明もしくは
半透明の光透過性塩化ビニル系樹脂フイルム層からなる
保護フイルム層それ自体の耐候性が悪いためと考えられ
ていた前記不満足な耐候性の主因が、該保護フイルム層
自体の耐候性によるのではなく、従つて、保護フイルム
層自体の耐候性の向上にのみ着目していた従来技術思想
によつては、抜本的な解決は望めないことがわかつた。
本発明者等の研究によれば、着色剤含有塩化ビニル系樹
脂フイルム上に積層された光透過性の塩化性ビニル系樹
脂フイルム層からなる積層樹脂シート状構造物における
耐候性の低下とくに色調黒変は、上層の保護フイルム層
が分解着色して黒変し、下層着色層の色調をかくしてし
まうのが主因ではなく、保護フイルム層を透過した紫外
線、赤外線などの光エネルギーが、光不透過性の着色下
層と光透過性の保護フイルムとの積層界面に集中的に蓄
積され、この界面においてまず塩化ビニル系樹脂の劣化
が生じ、一旦この劣化が進行すると、加速度的に上下両
層のフイルム厚み方向に全体的に劣化及ひ変色を生ずる
ため、保護フイルム層それ自体を光が透過する際の耐光
性のみに着目しても、本質的な改善は達成し難いことが
わかつた。例えば、上記保護フイルム層を省略すると、
着色下層表面の分解生成物たとえば塩素イオン、塩素、
塩化水素や樹脂に配合されている安定剤との反応で生成
する金属塩化物の如き塩化物類は流亡して再び新しい着
色下層地面があられれるためと推測されるが、着色下層
の分解黒変の進行は遅延するように観察される。ところ
が、保護フイルム層を有する場合には、これら分解生成
物が保護フイルム層と着色剤含有下層との界面から排除
されずに該界面に保持され、蓄積高濃化されるためと推
測されるが、塩化ビニル系樹脂の分解に触媒的作用を示
し、ある程度劣化及び変色が進行すると急速に、上下両
層フイルム厚み方向全体にわたつて劣化及び変色現象を
生ずることがわかつた。更に、この界面から発生進行す
る劣化及び変色現象は、加熱積層タイプの着色剤含有塩
化ビニル系樹脂下層と光透過性塩化ビニル系樹脂表面層
とからなる加熱積層樹脂シート状構造物の場合に特に顕
著に生ずることが発見された。
さらに研究を進めた結果、本発明者等は紫外線吸収剤含
有の塩化ビニル系樹脂フイルムからなる光透過性表面層
囚と、塩化ビニル系樹脂フイルム層からなる着色剤含有
下層0とを直接接触するように加熱積層することなしに
、これら二層の間にアクリル酸もしくはメタクリル酸の
アルキルエステル系樹脂フイルムからなる紫外線吸収剤
を含有していてよい中間層8を介在させた加熱積層タイ
プの塩化ビニル系樹脂シート状構造物となすことによつ
て、上記層囚及び層0の直接接触する光エネルギー蓄積
界面が生ずるのを排除すると、前記劣化及び変色現象が
有利に回避でき且つそれと同時に、アクリル系樹脂フイ
ルム層を層囚の代りに用いた場合の既述の多くの欠陥乃
至不利益の発生も一挙に解決され、長期間にわたつて優
れた耐候性を示すシート状構造物が提供できるという意
外な結果を発見した。
上記中間層(B)の介在による、上記意外な効果の生ず
る理由は必ずしも明らかではないが、着色剤含有塩化ビ
ニル系樹脂層積層界面の一方が塩化ビニル系樹脂以外の
樹脂であるために、急激な分解、劣化、変色が発生する
状態に到達するほどに分解生成物が界面に蓄積されるの
に要する時間が著るしく延長されるか、或は到達するほ
どの量が蓄積され難くなるかは或は両者の理由が関与し
ているものと推測している。
勿論、本発明は斯かる推測によつて何等制約されるもの
ではない。従つて、本発明の目的は、着色剤含有層を有
する耐候性の顕著に改善された加熱積層塩化ビニル系樹
脂シート状構造物を提供するにある。
本発明の他の目的は文字、図形、模様、色彩等もしくは
これらの結合装飾の如き装飾を伴つた上記シート状構造
物を提供するにある。
本発明の上記諸目的及び更に多くの他の目的ならびに利
点は、以下の記載から一層明らかとなるであろう。
本発明の耐候性加熱積層樹脂シート状構造物は、下記(
1),(Ii),01i)からなる加熱積層型のシート
状構造物であつて、はじめから、これらの層を加熱積層
を加熱積層した構造物であるほかに、基体上にまず01
i)の層を施したのち、或は予め師の層を施してある基
体上に、上記(1)及び(11)を加熱積層した(ンー
ト状構造物を、施工現場で加熱積層して本発明の耐候性
加熱積層樹脂)シート状構造物となすこともできる。
([)樹脂重量に基いて紫外線吸収剤含有量が少なくと
も約1%以上である塩化ビニル系樹脂フイルムからなる
光透過性表面層囚、(Ii)該層囚に続いて設けられた
アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル系
樹脂フイルムからなる紫外線吸収剤を含有していてもよ
い中間層8、及び(Iil)該層(B)に続いて設けら
れた塩化ビニル系樹脂フイルム層からなる着色剤含有下
層00上記(1),(11)及びQli)からなる本発
明の耐候性加熱積層塩化ビニル系樹脂シート状構造物に
おいて、上記層囚が含有する紫外線吸収剤含有量及び該
層囚の厚み(5)と、上記層8が含有していてよい紫外
線吸収剤含有量及び該層(8)の厚み(Iとは、以下の
紫外線吸収剤含有量条件を満足するようにすることが、
とくに好ましい結果を与える。
すなわち、層(自)の厚み(1)の値をXal該層囚の
紫外線吸収剤含有量〔層囚の樹脂重量に基づく%〕の値
をYaで表わし、上記中間層5の厚み(Ii)の値をX
bl該層田)が含有していてよい紫外線吸収剤含有量〔
層(8)の樹脂重量に基づく%〕の値をYbで表わして
、下記式、で表わされる紫外線吸収剤含有量条件を満足
する場合に、とくに望ましい好結果が得られる。
この含有量条件は、用いる塩化ビニル系樹脂の種類なら
びにアクリル酸もしくはメタクリル酸アルキルエステル
系樹脂の種類、紫外線吸収剤の種類、配合し得る他の添
加剤類の種類及び量などによつても適宜に変更できるの
で、それらの組み合せ条件によつては、上記量をこえる
量で用いても差支えないが、通常、上記量条件を満足し
且つ層(自)の紫外線吸収剤含有量が、層囚の樹脂重量
に基いて約170以上であることが好ましい。層囚の紫
外線吸収剤含有量が約170未満で過少にすぎると、た
とえ上記式の条件を満足しても、層(自)自身の耐候性
が不充分となりこの場合は黒変などの劣化の進行が層(
錆こ接した層(自)の反対側の面(外表面)から発生す
る、などの点で不満足な結果となるので、本発明におい
て、層囚は該層(自)の樹脂重量に基いて少なくとも約
1%の紫外線吸収剤を含有せしめられる。使用する紫外
線吸収剤の具体例としては、例えば2−(2′−ヒドロ
キシ−3′,5′−ジ一Tert一ブチルフエニル)−
5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキ
シ−3′−Tert−ブチル−5′−メチルフエニル)
−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−3′−Tert−アミル一5′−イソブチルフエ
ニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′ーイソブチル−5′−メチルプエニノ
(ハ)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−プロピルフエニ
ノリ一5−クロロベンゾトリアゾールの如き2′−ヒド
ロキシフエニル一5−クロロベンゾトリアゾール系紫外
線吸収剤類、例えば2−(2′−ヒドロキシ−3′,5
′−ジ一Tert−ブチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニノ(
へ)ベンゾトリアゾールの如き2′−ヒドロキシフエニ
ルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、例えば2,2
′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン、2,
2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフエ
ノン、2,2/,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフ
エノンの如き2,2′ジヒドロキシベンゾフエノン系紫
外線吸収剤類、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエノンの
如き2−ヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類、
例えばフエニルサリチレートの如きサリチル酸エステル
系紫外線吸収剤類などを例示することができる。
好ましくは2′−ヒドロキシフエニル一5−クロロベン
ゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2′ーヒドロキシフ
エニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2′
ジヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類、2−ヒ
ドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類等が挙げられ
特に好ましくは2′ヒドロキシフエニル一5−クロロベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2′ジヒドロ
キシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類が挙げられる。又
、層囚の塩化ビニル系樹脂としては、ポリ塩化ビニルの
ほかに、塩化ビニルと共重合性の他の共単量体、例えば
、酢酸ビニル、エチレン、プロピレン、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル等の少量、例えば塩化ビニ
ルに対して約20重量?程度以下の量でのこれら共単量
体との共重合樹脂を利用することができる。望むならば
、副次量の他の相容性樹脂類、たとえば、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して約20重量部以下の量の該樹
脂類、たとえば塩化ビニル一酢酸ビニル共重合体、エチ
レン一塩化ビニル共重合体、プロピレン一塩化ビニル共
重合体、エチレン一酢酸ビニル共重合体、エチレンープ
ロピレン一塩化ビニル共重合体など(なお、これら共重
合体はグラフト共重合体を包含する呼称である)をブレ
ンドした塩化ビニル系樹脂を利用することもできる。更
に、該塩化ビニル系樹脂は、その光透過性を実質的に阻
害しない量の他の添加剤類を含有していてもよく、例え
ばジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジ一n−
オクチル−フタレート、ジペンチルフタレートの如きフ
タル酸エステル類、ジn−ブチル−セバケート、ジ一(
2−エチルヘキシル)セバケートの如きセバシン酸エス
テル類、ジ一(2−エチルヘキシノ(ハ)アゼレート、
ジイソオクチルアゼレート、ジ一2−エチルヘキシル−
4−チオアゼレートの如きアゼライン酸エステル類、ト
リ一(2−エチルヘキシル)トリメリテート、トリ−n
−オクチルトリメリテート、トリイソデシル、トリメリ
テートの如きトリメリツト酸エステル類、ジ一(2−エ
チルヘキシル)アジペート、ジイソデシルアジペート、
ジ一n−ブチルアジペート、ジ一(プトキシ・エトキシ
エチル)アジペートの如きアジピン酸エステル類、エポ
キシ化大豆油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化アマニ
油の如きエポキシ化脂肪酸エステル類、セバシン酸、ア
ジピン酸、アゼライン酸、フタル酸系のポリエステル等
の可塑剤類;ポリエチレンワツクス、流動パラインの如
きワツクス類、ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン
酸の如き脂肪酸類、ステアリン酸アミド、オレイン酸ア
ミド、パルミチン酸アミドの如き脂肪酸アミド類、ブチ
ルステアレート、メチルヒドロキシステアレートの如き
脂肪酸エステル類等の、滑剤類;ジブチルスズジマレー
ト、ジブチルスズジラウレート、ジブチルスズメルカプ
チド、ジオクチルスズマレートの如き有機錫系安定剤類
;ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ス
テアリン酸鉛、ラウリル酸カルシウム、リシノール酸バ
リウム、オレイン酸バリウム、ステアリン酸カドミニウ
ム、の如き金属石けん系安定剤類、オルトケイ酸シリカ
ゲル共沈鉛等の安定化剤類(紫外線吸収剤類を除く);
エポキシ化大豆油、エポキシ化オレイン酸オクチルエス
テル、トリフエニルフオスフアイト、ジオク千ルフオス
フアイト、トリス(ノニルフエニル)ホスフアイト、ト
リラウリルトリチオホスフアイト等の如き安定化助剤類
;フエニルβ−ナフチルアミン、p−(p−トルエンス
ルホニルアミド)ジフエニルアミン、N,マージフエニ
ル一p−フエニレンジアミン、2,5−ジ一Tertブ
手ルヒドロキノン、2,6−ジ一Tert−ブチルフエ
ノール、2,6−ジ一Tert−ブチル−4−メチルフ
エノール、4,4′−メ手レンービス一(2,6−ジ一
Tert−ブチルフエノール)の如き酸化防止剤類;等
を挙げることができる。これらの他の添加剤量の使用量
の例としては、層囚の塩化ビニル系樹脂の樹脂重量10
0部に基いて、約1〜約40部程度の可塑剤、約0.1
〜約5部程度の滑剤類、約1〜約5部程度の安定化剤類
、約0,2〜約2部程度の安定化助剤類、約0.1〜約
2部程度の酸化防止剤類の如き使用量を例示できる。本
発明で用いる前記中間層(8)形成用のアクリル酸もし
くはメタクリル酸のアルキルエステル系樹脂としては、
例えば、アクリル酸のC2〜Cl2アルキルエステル類
、メタクリル酸のC,〜C4アルキルエステル類が利用
でき、これらアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキ
ルエステル類の単独重合体類及び任意の組み合わせから
なる共重合体類が利用できる。
これらアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエス
テル系樹脂の具体例としては、例えば、ポリエチルアク
リレート、ポリブチルアクリレート、ポリ2−エチルヘ
キシルアクリレート、ポリドデシルアクリレート、ポリ
メチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート、ブチルアクリレート−メチル
メタクリレート共重合体又はグラフト重合体、2−エチ
ルヘキシルアクリレート−ポリブチルアクリレート共重
合体又はグラフト重合体等を例示することができる。該
アクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエステル系
樹脂は、上記例示の如きアクリル酸もしくはメタクリル
酸のアルキルエステル類のほかに、これらと共重合性の
他の共単量体類を含んでいてもよく、上記アルキルエス
テル類に対して例えば約10重量?以下の副次量で、例
えば、エチレン、プロピレン、アクリロニトリル、アリ
ルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリエチレングリコールジメタクリレート、トリメ
チロールプロパントリメタクリレートの如き他の共単量
体類を含有することができる。又、望むならば、副次量
の他の相容性樹脂類、たとえば、アクリル酸もしくはメ
タクリル酸のアルキルエステル系樹脂100重量部に対
して約20重量部以下の量の例えば、セルローズアセテ
ートブ予レート、セルローズアセテートプロピオネート
、ポリアクリロニトリル、ポリカーボネートなどをブレ
ンドしたアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエ
ステル系樹脂を利用することもできる。これら樹脂から
なる中間層8が含有していてもよい紫外線吸収剤として
は、例えば2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ一
Tert−ブ手ルフエニル)−5−クロロベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−Tert−ブ
チル−5′−メチルフエニル)−5−クロロベンゾトリ
アゾール、2−(2′ーヒドロキシ−3′−Tert−
アミル一5′−イソブチルフエニノリ一5クロロベンゾ
トリアゾーノレ、2−(25−ヒドロキシ−3′−イソ
ブチル−5′−メチルフエニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−イソブチ
ル−5′−プロピルフエニル)一5−クロロベンゾトリ
アゾールの如き2′−ヒドロキシフエニル一5−クロロ
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類;例えば2−(2
7−ヒドロキシ−3′,5/−ジTertブチルフエニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(22−ヒドロキシ−5
7−メ手ルフエニノりベンゾトリアゾールの如き2′−
ヒドロキシフエルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類
;例えば2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメト
キシベンゾフエノン、2,2′,4,4′−テトラヒド
ロキシベンゾフエノンの如き2,2/ジヒドロキシベン
ゾフエノン系紫外線吸収剤類;例えば2−ヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフエノン、2,4−ジヒドロキシベ
ンゾフエノンの如き2−ヒドロキシベンゾフエノン系紫
外線吸収剤類;例えばフエニルサリチレートの如きサリ
チル酸エステル系紫外線吸収剤類などを例示することが
できる、好ましくは2′−ヒドロキシフエニル一5−ク
ロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2/一ヒド
ロキシフエニルベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、
2,2/ジヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類
、2−ヒドロキシベンゾフエノン系紫外線吸収剤類等が
挙げられ特に好ましくは2′ヒドロキシフエニル一5−
クロロベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤類、2,2′
ジヒドロキシベンゾフエン系紫外線吸収剤類が挙げられ
る。
更に上記中間層(8)は他の添加剤類を含有していても
よく例えばポリエチレンワツクス、流動パラインの如き
ワツクス類;ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸
の如き脂肪酸類、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミ
ド、パルミチン酸アミドの如き脂肪酸アミド類、ブチル
ステアレート、メチルヒドロキシステアレートの如き脂
肪酸エステル類等の滑剤類;フエニルβ−ナフチルアミ
ン、p−(p−トルエンスルホニルアミド)ジフエニル
アミン、N,N′−ジフエニル一p−フエニレンジアミ
ン、2,5−ジ一Tert−ブチルヒドロキノン、2,
6−ジ一Tert−ブチルフエノール、2,6−ジ一T
ert−ブチル−4−メチルフエノール、4,4′−メ
チレン−ビス(2,6−ジ一Tert−ブチルフエノー
ル)の如き酸化防止剤類;アリルメタクリレート、ポリ
エチレングリコールメタクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、プトキシメチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルアクリレート、ポリエチレン
グリコールジアクリレートの如き層゛(B)の柔軟性を
調整するための架橋性モノマー及びベンゾイルパーオキ
シド、アゾビスイソブチロニトリルの如き重合開始剤等
を挙げることができる。
上記層(B)が含有してもよい他の添加剤の使用例とし
ては、層8のアクリル酸エステル又はメタクリル酸エス
テルの重合体又は共重合体100重量部に対して約0.
2〜3.0部程度の滑剤、約0.1〜20部の酸化防止
剤、約2〜30部程度の架橋性モノマー、約0.1〜6
部程度の重合開始剤を例示できる。
本発明において用いる前記着色剤含有下層C形成用の塩
化ビニル系樹脂、及びその添加剤類それらの使用量など
については、すでに層(自)について述べたと同様であ
るが、この下層0は、さらに着色剤を含有する。
着色剤の配合量は任意に選択できるが、通常、層0を形
成する塩化ビニル系樹脂重量に基いて、約2〜約50重
量%程度、一層好ましくは約5〜約40重量?程度の量
で用いるのがよい。このような着色剤の例としては、た
とえば、酸化チタン、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、
カーボンブラツク、カドミウムレツド、酸化鉄、クロー
ムバーミリオン、クロームオレンジ、カドミウムイエロ
一、バリウムイエロ一、黄鉛、チタンイエロ一、コバル
トグリーン、酸化クロムグリーン、群青、紺青、コバル
トブルー、ハンザイエロ一、マンガンバイオレツト、ベ
ンジジンイエロ一、ピラゾロンオレンジ、ピラゾロンレ
ツド、カーミンピグメントスカーレツト、パーマネット
レット、キナクリドン、フタロシアニンブルー、インダ
スレンブル一、フタロシアニングリーンの如き無機及び
有機着色剤を挙げることができる。本発明の耐候性加熱
積層樹脂シート状構造物において、層(自)、層8及び
層0は、通常、フイルム形状に予め形成されたのち加熱
積層されるが、層8の形成それ自体は層囚又は層0にコ
ーテイング手段で形成しておいてから全体を加熱積層し
ても差支えない。又、本発明の加熱積層樹脂シート状構
造物においては、文字、図形、模様、色彩もしくはこれ
らの結合からなる装飾(もしくは表示)を付加するため
に、印刷その他任意の手段でこれら装飾類を施すことが
できる。このような装飾類は、前記表面層囚の中間層B
)に対向する面、該中間層(Bの表面層囚に対する面、
上記中間層8の上記着色剤含有層0に対向する面及び該
着色.剤含有層0の該中間層(8)に対向する面からな
る群からえらばれた少なくとも一つの面に施すことがで
き、ユニークな立体観のある装飾類を有する耐候性加熱
積層塩化ビニル系樹脂シート状構造物を提供することが
できる。以下、比較例をまじえて、実施例により、本発
明シート状構造物の数例について更に詳細に示す。
上記に於て、層(A−1)は溶液流延法により製造した
フィルム、層(A−2)はカレンダー法により160ル
〜180℃で製造したフイルムであり、層(C−1)、
(C−2)はいづれも160〜180℃でカレンダー法
により製造した。又、層(B)については、後掲第1表
に示した通り、溶融押出(200〜230℃押出)もし
くはコーテング法により形成した。コーテング法により
形成の場合には、酢酸エチル溶媒溶液の形で用い、コー
テング後、80℃で熱風乾燥して形成した。上記各層C
A),CB)及び0を重ね、圧力5kg/CTil、予
熱温度゛150℃で3分間の予備加熱加圧後、加圧を中
断する脱泡する操作を数回行つたのち、表面クロムメツ
キした二枚の鉄板間に上記重ねあわせ試料を載置し、1
50℃、5分間、35kg/Cllのプレス条件で加熱
積層して試料を調製した。得られた試料を、以下のテス
ト方法によりテストして、その耐候性をテストした。そ
の結果を後掲第1表に示した。テスト方法及び評価方法
:ー加熱積層した試料をJISAl4l5に従つてサン
シヤインウエザーメータ一で促進暴露試験をし、300
0時間経過後の試料の変色度合を未暴露の試料と比較し
た。
促進暴露試験の条件は150wz1X70W!W!の寸
法の試料を用い、ブラツクパネル温度を65℃、スプレ
ー水のサイクルを180分中18分スプレー水の圧力を
1kg×逼としスプレー水はイオン交換水を使用した。
評価の等級は5級(変化が認められない)と1級(最も
ひどく変色)との間で等分評価し、1級、2級、3級、
4級及び5級にわけて評価した。尚、表中、紫外線吸収
剤の略号は下記の通りである。
U−1:2−(2′ヒドロキシ−3′,5′−ジターシ
ヤリーブ自1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (i)樹脂重量に基いて紫外線吸収剤含有量が少な
    くとも約1%である塩化ビニル系樹脂フィルムからなる
    光透過性表面層(A)、(ii)該層(A)に続いて設
    けられたアクリル酸もしくはメタクリル酸のアルキルエ
    ステル系樹脂フィルムからなる紫外線吸収剤を含有して
    もよい中間層(B)、及び(iii)該層(B)に続い
    て設けられた塩化ビニル系樹脂フィルム層からなる着色
    剤含有下層(C)、よりなることを特徴とする耐候性加
    熱積層樹脂シート状構造物。 2 該光透過性表面層(A)の厚み(μ)の値をXa、
    該層(A)の紫外線吸収剤含有量〔層(A)の樹脂重量
    に基づく%〕の値をYaで表わし、該中間層(B)の厚
    み(μ)の値をXb、該層(B)が含有していてもよい
    紫外線吸収剤含有量〔層(B)の樹脂重量に基づく%〕
    の値をYbで表わして、下記式、Xa・Ya+Xb・Y
    b≧50 で表わされる紫外線吸収剤含有量条件を満足することを
    特徴とする上記特許請求の範囲1記載の耐候性加熱積層
    樹脂シート状構造物。 3 上記表面層(A)の中間層(B)に対向する面、該
    中間層(B)の表面層(A)に対向する面、上記中間層
    (B)の上記着色剤含有層(C)に対向する面及び該着
    色剤含有層(C)の該中間層Bに対向する面からなる群
    からえらばれた少なくとも一つの面が文字、図形、模様
    、色彩もしくはこれらの結合を有することを特徴とする
    特許請求の範囲1記載の耐候性加熱積層樹脂シート状構
    造物。
JP14070676A 1976-11-25 1976-11-25 耐候性加熱積層塩化ビニル系樹脂シ−ト状構造物 Expired JPS5938899B2 (ja)

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