JPS5938631Y2 - 召合せ框 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は室内側面に結露することを防止した召合せ框
に関するものである。

金属製障子框は熱伝導係数が太きいため、室内側面に結
録し易い。

これを防止するため、種々工夫をした障子框が提案され
ている。

その−は全合成粥腹製の障子框であるが、強度不足の問
題がある。

その二は、主として合成樹脂材料を用い、補強のため、
帯鋼を埋設したものであるが、これは、特殊で高価な製
造装置を必要とする欠点がある。

とくに、召合せ框は煙返しを備えているが、内外の召合
せ框は非対称形であるため、各別の製造装置が必要であ
り、設備費が嵩み、框も高価にならざるを得ない。

その三は、金属製框本体を合成樹脂製被覆板で被覆した
ものであるが、従来のものは、同様に、内外６合せ框に
各別の金属製框本体を製造する必要があるとともに、被
覆板の框本体への装着が容易かつ堅固に行なうことがで
き／、Ｃいという欠点があり、いずれにしても、満足的
な召合せ框はまだ供給されていない。

この考案は上記の点に鑑み、通常の製造装置で安価容易
に製造でき、所要の強度を備えるとともに、十分な結露
防止効果も得ら札内外召合せ框に同一形状の金属製框本
体を用いることも可能な召合せ框を提供することを目的
とする。

次に、この考案の実施例を図面に基いて説明する。

この考案による召合せ框は、第１図に示すように、金属
製框本体Ａと合成樹脂製カバ一体Ｂとからなる。

框本体Ａは框に一般に要求される強度を備えうる構造を
有する。

すなわち、室外側壁１と室内側壁２と、及び両側壁を接
続するウェブ３゜４とを一体に有してほぼ角筒状をなし
、十分な強度を備えている。

また、両側壁１，２のウェブ３より延出している部分と
そのウェブ３によりガラス嵌挿溝５を形成している。

そして、框本体Ａはさらに、この考案により新たに付加
された構成要素として、前記案内側壁２から室内側に鉤
状に突出する突縁６を一体に有している。

前記カバ一体ＢはＬ字状の室外側壁１とＬ字状の室内側
壁８と、これら両側壁をわずかに平行に隔てた状態で両
側壁の両端部及び中間部において接続するウェブ９．１
０．１１．１２とを一体に有し、両側壁の間に前記ウェ
ブにより中空部１％１４が形成されており、カバ一体は
断面はぼ中空り字形をなしている。

そして、Ｌ字形の一辺は前記框本体Ａのガラス嵌挿溝５
と反対側のウェブ４すなわち、戸尻側端面とほぼ等しい
幅を有し、Ｌ字形の他端は框本体の室内側壁２とほぼ等
しい幅を有している。

また、前記中間のウェブ１１，１２はＬ字形の前記他辺
に設げられ、そのウェブの間に室外側面に開口させた前
記突縁６に対応する鉤状の嵌入溝１５が形成されている
。

さりに、カッ９一体Ｂには、これが標本体に後述するよ
つに結合されて召合せ框として用いられる際に召合せ側
面となる部分に、障子閉め方向にＬ字状に折曲された煙
返し１６が一体に形成されている。

１７は望みにより設けられた補助煙返しである。

標本体Ａ及びカバ一体Ｂはそれぞれ上記構成を有するの
で、カバ一体Ｂの長手方向一端における前記嵌入溝１５
に標本体Ａの長手方向一端における前記突縁６を差し込
み、カバ一体を標本体の長手方向に沿って摺動させて、
第２図に示すように前記嵌入溝１５と突縁６をその全長
にわたって嵌合させるとともに、カバ一体の室外側壁７
を標本体の室内１１照２に密着させる。

さらに、好ましくは、カバ一体の戸尻側部分からねじ１
８を標本体のウェブ４に、標本体の長手方向の複数箇所
においてねじ込んで、カバ一体を全体に標本体に固着す
る。

ねじ１８で止着する代りに、ウェブ４とカバ一体Ｂとの
間に接着剤を途布して接着してもよい。

ねじ又は接着剤を用いなくとも、カバ一体の戸尻側部分
がウェブ４に密着するようにカバ一体を成形することは
可能であるが、強風又は振動を受けたときに、カバ一体
が標本体に対して微振動して叩打音やビビリ音などが発
生することを防止するため、上述のように固着すること
が好ましい。

このように、カバ一体Ｂを標本体Ａに突縁６と嵌入溝１
５によって嵌着することにより、召合せ框が構成され、
標本体の室内側面及び戸尻側面が全体にわたってカバ一
体で被覆される。

そして、前記ガラス嵌挿溝５にガラス１９の周縁がビー
ド２０を介在させて嵌合される。

ビードの室外側係止縁２０ａは室外側壁１の先端に形成
した折曲縁１ａに、また室内側係止縁２０ｂは室内側壁
２の先端に形成した折曲縁２ａＫそれぞれ係止される。

２１は好ましい実施例としてカバ一体Ｂの一側端から前
記折曲縁２ａに重なり合うように室外側に突設された被
覆縁であり、この被覆縁の外側に前記ビードの室内側係
止縁２０ｂを係止被覆させるようにすれは、標本体が室
内側に対して完全に被覆されるσつで、框の室内側面に
結露することが完全に防止される利点がある。

第２図において、ＡＢｌはこの考案に従って作られた外
召合せ框であり、ＡＢ２は同じく内召合せ框である。

外召合せ框ＡＢ□の煙返し１６はカバ一体Ｂの室内側壁
８０室内側面に、内召合せ框ＡＢ２の煙返し１６′は、
カバ一体の室内側壁８０戸尻側面の室外側端部にそれぞ
れ障子閉め方向にＩＪ−状に突設されている。

このように、カバ一体に煙返しを設けたため、標本体Ａ
は、内・外召合せ框のいずれにも、同一形状のものを用
いることが可能になった。

従って、内外６合せ框を作るには、一種類の標本体と、
二種類のカバ一体馨用意し、各カバ一体を同周の作用に
より標本体に摺動嵌着するだけでなく、組立てが容易に
出来る。

上記実施例の他の効果を説明すると、標本体Ａとカバ一
体Ｂは各別に成形され、かつ、カバ一体は煙返しをも有
するので、標本体、カバ一体のいずれも単純な形状とな
り、通常の押出成形装置により容易に製造することがで
き″、また、標本体とカバ一体は摺動嵌合により簡単に
結合することができる。

そして、標本体は力学的主体をなす構造を有するので、
框は十分な強度を備えており、カバ一体は、標本体の室
内側面の全面を被覆しているので、框の室内側面への結
露が防止される。

カバ一体は中空部を有して中空り字形に形成されている
から、断熱性能が高いとともに、強度も備え、熱や風圧
などにより容易に反り返えることがない。

また、戸尻側面が障子を開けたときに緩衝作用をもする
。

以上のように、この考来による召合せ框は、通常の製造
装置で安価容易に製造できる標本体とカバ一体を簡単な
摺動嵌合により結合して作ることができ、所要の強度を
備えるとともに、室内側面及び戸尻側面へ結露を確実に
防止することができ、さらに、標本体を内外いずれの召
合せ框にも同一形状のものを用いることも可能である。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの考案の一実施例の分解端面図、第２図は障
子に取付けられた状態において示ス断面・図である。 Ａ・・・・・・標本体、６・・・・・・突縁、Ｂ・・・
・・・カバ一体、１４・・・・・・中空部、１５・・・
・・−嵌入溝、１６・・・・・・煙返し。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内側壁に室内方向に突出する突縁な備えた金属製框本
   体と、中空り字状をなし、室外側面には嵌入溝を備え、
   召合せ側面には障子閉め方向にＬ字状に折曲された煙返
   しを備えた合成樹脂製カバ一体とを形成し、前記カバ一
   体の嵌入溝に前記框本体の突縁なその長手方向に摺動嵌
   合して、カバ一体で框本体の室内側面及び戸尻側面を被
   覆し、カバ一体を前記戸尻側面に固着してなる召合せ框
   。