JPS5937921Y2 - 携帯電灯 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は電池を収納する金属製筒形本体ケースと、こ
のケースの電池交換口を閉塞するキャップに保持された
電池押えばねとの間の導通構造を改善した携帯電灯に関
するものである。

従来、第４図のように、携帯電灯の金属製筒形本体ケー
ス１０の外周面には化粧用の樹脂被覆１１が形成され、
また、内周面には絶縁性のコーティング層１７が形成さ
れており、筒形本体ケース１０の電池交換口１２を閉塞
するキャップ１３は上記樹脂被覆１１を介して電池交換
口１２の外側に螺着されている。

樹脂被覆１１は筒形本体ケース１０とキャップ１３間を
電気的に絶縁するので、筒形本体ケース１０のキャップ
螺合部１４には樹脂被膜１１を貫通してキャップ１３の
内周部を接触させるリベット１５が設けられている。

キャンプ１３がリベット１５に接触すると、キャップ１
３の内部に保持された電池押えばね１６と筒形本体ケー
ス１０間が電気的に導通する。

上記のように、キャップ１３を筒形本体ケース１０の外
側に螺合する横取では、両者１０．１３間をリベット１
５により接続しなければならないので、このリベット１
５の装着時に、キャップ１３の螺合部１４を変形させ、
リベット１５とキャップ１３間の接触不良を招くことが
ある。

この考案はキャップの内部に保持された電池押えばねの
一部をキャップの外側部へ突出して、金属製筒形本体ケ
ースの電池交換口の開口端面に当接させることにより、
上記欠点を解消し、筒形本体ケースと電池押えばね間を
確実に導通させる携帯電灯を提供することを目的とする
。

以下、この考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図において、２０は電池２１ （２１ａ、 ２１ｂ
）を直列に収納した金属製の筒形本体ケースで、この筒
形本体ケース２０の一端部に形成された電池方換口２２
は金属製のキャップ２３により閉塞されている。

電池２１の陰極２４はキャップ２３の内部に保持された
渦巻状の電池押えばね２５に接触している。

筒形本体ケース２０の他端部側にはリベット２６をもっ
た絶縁板２７が内装されており、リベット２６には電池
押えばね２５の弾性力により、電池２１の陽極２８が押
圧されている。

２９は筒形本体ケース２０の他端部側に螺着された照明
部ケースであり、この照明部ケース２９の先端部には前
面ガラス３０、反射鏡３１がねじキャップ３２により固
着されている。

３３はスライドリード板で、筒形本体ケース２０の周壁
内面に接し、キャップ２３および電池押えばね２５を介
して電池２１の陰極２４に電気的に接続され、かつ筒形
本体ケース２０に装着された操作釦３４に連結されてい
る。

スライドリード板３３の一端折曲部３５には、電球３６
の一方の電極としての口金３７を保持した導電筒３８が
固着されている。

操作釦３４によりスライドリード板３３が操作されると
、電球３６の他方の電極３９が上記リベット２６に接続
された固定接触片４０を介して電池２１の陽極２８に接
続され、電球３６が点灯する。

第２図に示すように、上記ギャップ２３は筒形本体ケー
ス２０の電池交換口２２の内側に螺合されている。

また、第３図にも示すように電池押えばね２５の一部に
は半径外方向への折曲部４１が形戊されている。

折曲部４１はキャップ２３の側部に形成された透孔４２
からキャップ２３外へ突出して、キャップ２３の螺合位
置で、透孔４２の端部４２ａにより、電池交換口２２の
開口端面４３に当接している。

上記構成において、筒形本体ケース２０の外周面には化
粧用の樹脂被膜４４が形戊され内周面は絶縁性のコーテ
ィング層４５で被われているが、電池押えばね２５の折
曲部４１が接触する電池交換口２２の開口端面４３は従
来同様に地肌のまま放置されるので、キャップ２３の螺
合さえ確実に行なえば、筒形本体ケース２０と電池押え
ばね２５間は確実に導通される。

特に電池押えばね２５は、電池２１ｂ側すなわち電池交
換口２２の開口端面４３側へ自身の弾性により弾発する
特性を有しているか・ら、開口端面４３との接触状態を
良好に保持できる。

また電池押えばね２５の折曲部４１は、透孔４２からキ
ャップ２３外へ突出しているから、折曲部４１が開口端
面４３に接触している゛かどうかを外方から視認できる
。

さらにはキャップ２３を所定深度以」二に無理に本体ケ
ース２０にねじ込むと、電池押えばね２５が異常変形を
きたしたり、キャップ２３や本体ケース２０を破壊させ
、またねじ込まれたキャップ２３を本体ケース２０から
取りはずしにくくなる等の問題を生じるが、本キャップ
２３を本体ケース２０に所定深度以」―に螺入させよう
としても、折曲部４１が開口端面４３に当たってキャッ
プ２３のそれ以上のねじ込みを阻止できる。

以」二のように、この考案はキャップの内部に保持され
た電池押えばねの一部をキャップの外側部へ突出して、
筒形本体ケースの電池交換口の開口端面に当接させるの
で、本体ケースと電池押えばねとを確実に接触させて電
気的に導通させることができ、またその接触状態を外方
から直接視認でき、さらにはキャップの本体ケースへの
必要以上のネジ込みを阻止できる等の種々の効果がある
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例にかがる携帯電灯の一部切欠
側面図、第２図は、要部の一部切欠側面図第３図は第２
図の３−３線Ｉ新面図、第４図は従来例の一部切欠側面
図である。 ２０・・・・・・筒形本体ケース、２２・・・・・・電
池交換口、２３・・・・・・キャップ、２５・・・・・
・電池押えばね、４１・・・・・・折曲部、４２・・・
・・・透孔、４３・・・・・・開口端面、４４・・・・
・・樹脂被覆、４５・・・・・・コーティング層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面に樹脂被膜４４が形成され、内周面が絶縁性のコ
   ーティング層４５で被われた金属製の筒形本体ケース２
   ０における電池交換口２２を閉塞するキャップ２３の側
   部に透孔４２を形成し、」―記キャンプ２３の内部に保
   持された渦巻状の電池押えばね２５の一部に上記透孔４
   ２からキャップ２３外へ突出する折曲部４１を形威し、
   上記キャップ２３を上記本体ケース２０の内側に螺合し
   た位置で、上記折曲部４１を上記電池交換口２２の開口
   端面４３に当接させたことを特徴とする携帯電灯。