JPS5936770Y2 - ベルト又はチエンのテンシヨナ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、安価に製作できるように改善したベルト又
はチェノのテンショナーに関する。

ベルトやチェノは、テンションホイールを当てて、ベル
トやチェノの伸びに応じてテンションホイールの位置を
移動し、一定の張りになるように調節している。

一般に、テンションホイールはテンション軸に回転自在
に支承し、テンション軸は保持板に固着し、保持板を機
枠に位置調節可能に連結している。

テンション軸を保持板に固着するには溶接又はカシメ等
によっており、製作に手間がかかつて製造コストが高く
つく。

この考案は、かかる点に鑑み、安価に製作できるように
改善したもので、以下図面に示す本考案の実施例につい
て説明する。

テンションホイール１をベアリング２で゛回転自在に支
承するテンション軸３に、互いに逆方向に偏芯させてピ
ン孔４と保持孔５を穿設する。

一方、扇形の保持板６には、切起した突起７と一端に取
付は孔８を設ける。

テンション軸３は端面を保持板６に沿わせ、ピン孔４に
突起７を嵌め合わせ、保持孔５と取付は孔８を合せてボ
ルト９を貫通させる。

そして、ボルト９は機枠１０のネジ孔１１に螺合して締
着する。

保持板６には、他側に円弧孔１２が設けてあって、ボル
ト１３を通して機枠１０のネジ孔１４に締着する。

１５は引張りスプリングである。

テンションホイール１には、ベルト１６を沿わせる。

チェノの場合には、テンションホイール１の外周は、ス
プロケット状にしてチェノに噛み合わせる。

作用について説明する。

テンション軸３は、ピン孔４に嵌め合わせた一突起７と
、保持孔５と取付は孔８に通したボルト９によって、保
持板６の所定位置に固定され、ボルト９は保持板６を機
枠１０に固定するのを兼ねていて、部品点数が少く、溶
接個所等もなくて安価にできる。

ベルト１６が伸びた場合は、ボルト９とボルト１３を少
し弛めると、保持板６が引張りスプリング１４に引張ら
れて、図に二点鎖線で示すようにボルト９を中心にして
回動し、ベルト１６を所定の張りに張ることができる。

ベルト１６が張れたところで、ボルト９及びボルト１３
は固く締着して張り作業が終了する。

以上説明したように、この考案は、テンションホイール
を回転自在に支承するテンション軸に、互いに逆方向に
偏芯させてピン孔と保持孔を設け、保持板の突起をピン
孔に嵌め合わせて保持孔を保持板の取付は孔に合わせ、
ボルトを貫通して機枠に締着し、保持板を回動させてテ
ンションホイール位置を移動させるようにしたので、テ
ンション軸はピン孔に嵌合せた突起と保持孔と取付は孔
に通したボルトとで、保持板との関係位置を固定できる
。

そして、保持孔と取付は孔に通したボルトは、機枠への
取付けを兼ねることができる。

こうして、テンション軸は保持板に溶接等によって固定
する手間が省け、加工手数が減り、ボルトも取付は用を
兼ねているので、部品点数が少くできで安価に製造する
ことができる。

又、保持板はボルトで機枠に締着するので、強度も充分
にでき、板厚さを薄くできて、重量が軽減できると共に
材料費も安くできる。

更に、テンション軸と保持板は分解できるので、他の場
所に使用するときでも、保持板だけ機枠に合せて作れば
よく、テンションホイール及びテンション軸は変更する
ことなく使用できて、互換性に富み、量産によるゴス１
〜ダウンも図れる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示し、第１図は正面図、第２図
は縦断側面図である。 １・・・・・・テンションホイール、３・・・・・・テ
ンション軸、４・・・・・・ピン孔、５・・・・・・保
持孔、６・・・・・・保持板、７・・・・・・突起、８
・・・・・・取付は孔、９・・・・・・ボルト、１０・
・・・・・機枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. テンションホイールを回転自在に支承するテンション軸
   に、互いに逆方向に偏芯させてピン孔と保持孔を設け、
   保持板の突起をピン孔に嵌合せて保持孔を保持板の取付
   は孔に合せ、ボルトを貫通して機枠に締着し、保持板を
   回動させてテンションホイール位置を移動させるように
   したことを特徴とするベルト又はチェノのテンショナー