JPS6224858Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、エンジンのカムシヤフト等を駆動
する歯付きベルトのテンシヨナーの改良に関す
る。二つ或は三つの歯付きプーリーに巻掛けた歯
付きベルトは、一側にテンシヨナーを押付けて、
常に張つた状態を保つようにしている。一般にテ
ンシヨナーは、アームの基端をケースに回動自在
に軸着し、アームの先端に設けた軸にテンシヨン
ローラーを回転自在に軸着し、アームをコイルバ
ネで一方に引張つて、テンシヨンローラーをベル
トに押付けるようにしているが、これは構造が複
雑で部品点数が多く、製造コストが高くつき、重
量も重くなり、装着するスペースも大きく必要で
ある等の不都合がある。

この考案は、かかる点に鑑み、構造が簡単で、
安価にかつ軽量にでき、製作、組立も容易なよう
に改善したもので、以下本考案を図面に示す実施
例について説明する。

テンシヨン軸１は、保持孔２が偏芯させて設け
てあり、保持孔２に通したボルト３をケース４に
締着して、ケース４にテンシヨン軸１を回動可能
に取着する。テンシヨン軸１の外周には、テンシ
ヨンローラー５の外輪を回転自在に軸着する。テ
ンシヨン軸１には横孔６を設けて、バネ線７を挿
入する。バネ線７は、先端を一方に曲げて付勢
し、ケース４に植設したピン８に掛止める。テン
シヨンローラー５は、ベルト９に当てる。

しかして、テンシヨン軸１は、保持孔２が偏芯
していて、保持孔２を中心に回動することにより
揺動することができる。そして、バネ線７の弾力
で、テンシヨン軸１を一方に回動するように付勢
して、テンシヨンローラー５をベルト９に押圧さ
せ、ベルト９を張ることができる。構造的にも、
テンシヨンローラー５を保持したテンシヨン軸１
と、バネ線７で構成できるので、部品点数が少
く、しかも各部品の構造が簡単で、安価にでき
て、軽量化も図れる。

以上説明したように、この考案は、保持孔を偏
芯させたテンシヨン軸にテンシヨンローラーを回
転自在に軸着し、テンシヨン軸の横孔に通したバ
ネ線の先端を一方に付勢させてケースのピンに掛
止め、バネ線の弾力でテンシヨンローラーをベル
トに押圧させるようにしたので、常にベルトを張
つた状態に保つことができる。しかも、テンシヨ
ンローラーを軸着したテンシヨン軸と、バネ線で
構成できて、構造が簡単で、小型に安価にでき、
組付け作業も簡単で、軽量化も図れる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は側面図、
第２図は縦断平面図である。 １……テンシヨン軸、２……保持孔、４……ケ
ース、５……テンシヨンローラー、６……横孔、
７……バネ線、８……ピン、９……ベルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 保持孔を偏芯させたテンシヨン軸にテンシヨン
   ローラーを回転自在に軸着し、テンシヨン軸の横
   孔に通したバネ線の先端を一方に付勢させてケー
   スのピンに掛止め、バネ線の弾力でテンシヨンロ
   ーラーをベルトに押圧させるようにしたことを特
   徴とするベルトテンシヨナー。