JPS5936545B2 - 布団等の自動縫ミシン - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、布団又は布団の側生地を可動台上に載置し
、これを駆動装置によりミシン本体に対して動かして綴
じる自動綴ミシンに関する。

一般に、布団等を綴じる場合には、綴じ始めと綴じ終り
の糸の解れを防止するため、それらの部分を少し重ねて
綴じることが行なわれている。

この重ね綴じを自動的に行ない得る自動綴ミシンが種々
考案されているが、いずれも綴じ模様はエンドレスなも
のに限られている。

たとえば、実公昭５３−２５６３８号公報には、綴じ作
用の開始と終了のいずれか一方に可動台を後退させるバ
ック作動が組み込まれ、かつ綴じ作用の終りを接触部材
に触れて検知しタイマー等を介して可動台の駆動装置の
正転を停止させるリミットスイッチが設けて成る布団用
ミシンが開示されているが、このミシンは、綴じ作動の
開始と終了のいずれか一方に可動台を後退させる作動が
組み込まれているだけなので、連続模様の綴じ作用にお
いて、その模様の開始と終了を重ねて縫い合わせするも
ので。

模様の開始点と終了点において重ね綴じすなわち返し縫
いするものではない。

したがって、一枚の布団の中に複数の綴じ部分を形成す
る飛ばし綴じ模様の縫成においては、各綴じ部分の開始
と終了のいずれにも重ね綴じ（返し縫い）をすることが
できない。

この発明は、以上の点に留意し、飛ばし綴じにおける各
綴じ部分の開始点および終了点ともに返し縫いを行ない
得る布団等の自動綴ミシンを提供しようとするものでる
る。

以下、この発明のミシンの実施例を添付図面に基づいて
説明する。

第１図に示すように、ミシン本体１は、脚フレーム２，
２′とそのフレーム２，７間に架設された横フレーム３
． ３’、 ３“とから成っている。

最上部の横フレーム３の下面にはミシン頭部４が設けら
れ、このミシン頭部４は上軸５を介してモータ６に連結
されている。

中央の横フレーム３′の中央部には図示していないがミ
シン条部が設けられており、このミシン条部とミシン頭
部４とはタイミング伝達され、両者間に介在された布団
等を縫うようになっている。

ミシン本体１の脚フレーム２，２′間下面には横レール
７が固定されている。

レール７には横可動台８が車輪９を介して載置されてお
り、この横可動台８はモータ１０によってレール７に沿
って横方向（第１図において左右方向）に移動される。

横可動台８の上面には縦レール１１が固定され。

このレール１１に縦可動台１２が車輪１３を介して載置
され、縦可動台１２は、横可動台８上に設ケラれたモー
タ１４によってレール１１に沿って縦方向（第１図にお
いて前後方向）に移動される。

縦可動台１２の上面には布団載置台１５が設けられてお
り、この載置台１５に布団が張設され、その布団をミシ
ン頭部４と条部との間に介設して、モータ１０，１４を
適宜作動することにより、布団載置台１５は縦横単独又
は縦横複合の合成運動し、布団に縦横自在の模様縫いを
行なうことができる。

さらに、横フレーム３“には光電管、近接スイッチ等ノ
センサー１６が設けられ、このセンサー１６によって後
述の縫い模様に対して横可動台１２等に設けられた感知
体が感知され、タイマー等によって一定時間ミシン頭部
４が作動の状態で可動台１２，８がそれまでの工程を後
進するようになっている。

センサー１６は必要に応じて適宜個所に設ける。

たとえば、第２図実線で示す模様を縫成する場合、各綴
じ部分はかならずタイマー等で一定時間開始点すから少
し中に入った点ａでミシン頭部４が作動（綴じ作用装置
が作動することであり、以下単にミシン駆動とする）Ｌ
ｂ点まで後進させたのち前進するようにし、その綴じ部
分の終了点（図のｄ点）をセンサー１６で検知し、その
検知信号で再びタイマー等で一定時間綴じ部分の終点ｄ
から少し戻った点Ｃまで後進させ、その時間経過後（Ｃ
点に戻った後）ミシンの駆動を停止する。

つぎに可動台８，１２を横又は縦に移動させて次の綴じ
部分に移行し、上述の動作を繰り返す。

すなわち、ミシン頭部４の針部は第２図においてａ→１
）−） ２１−＋ （、−＋ ｄ −＋ Ｃ−＋ ｅ→
ｆ −）６ →・・と動き、かならず綴じ部分の開始と
終了は返し縫いが行なわれる。

（実線の部分が綴じられる部分）なお、モータ６．１０
，１４をコンピュータ制御して曲線的な綴じ部分を形成
する場合は、その開始と終了において一定時間後退する
ようプログラムしておけばよい。

前記実施例は、モータ１０，１４による２方向移動によ
る模様縫いでめったが、つぎにレール模様倣い方式の場
合について説明する。

第１図において、可動台８，１２をフリーに動かし得る
ようにし、縦可動台１２の下部上面に布団の縫い模様通
りのレールを打ちつけた倣い盤１７を設ける。

この倣い盤１７のレールには横フレーム３“に上下動自
在に設けられた回動輪１８が嵌め込み可能になっており
、エアシリンダ１９を作動させて回動輪１８をレールに
圧接する。

そして、モータ２０を１駆動して回動輪１８を回動する
と、回動輪１８がレールを転動するが、回動輪１８はミ
シン本体１に固定されているので、倣い盤１７すなわち
可動台８，１２がレール模様どおりに移動する。

この倣い方式の装置で、第３図ａ図に示すレール模様を
有する倣い盤１７を使用して同す図実線で示す飛ばし綴
じをする場合は、同す図において。

スタート点から綴じる部分の開始点ａ直前に設けられた
ｂ点をセンサー１６で検出し、その検出信号によって第
１タイマー等により設定される一定時間Ｔ、の間口動輪
１８を正転（以下、図において矢印方向を正転とする）
させ、その一定時間Ｔ１経過後（Ｃ点）、第１タイマー
等のオフによってミシンを駆動して縫成を開始するとと
もに、別の第２タイマー等を駆動させて回転輪１８を一
定時間Ｔ２逆転させる。

その逆転時において、Ｔ２経過時に回転輪１８が綴じ部
分の開始ａ点に位置するように設定するとともに、Ｔ、
＞Ｔ２に設定し、再びセンサー１６がｂ点を検出しない
ようにする。

後進による縫成をＴ２間して第２タイマー等がオフする
と、ミシンが駆動した状態で回転輪１８は正転をし、矢
印方向に進む。

つぎに、回転輪１８が綴じ部分の終了点ｄ近くに来た時
（ｅ点）、そのｅ点をセンサー１６で検出シ、その検出
信号によって第３タイマー等ニヨる一定時間Ｔ３だけ回
転輪１８を前進させる。

その一定時間Ｔ３経過時（第３タイマーのオフ時）、別
の第４タイマー等をオンするとともに回転輪１８を逆転
して一定時間Ｔ４後進させ、綴じ部分の終了の返し縫い
をする。

その逆転開始地点はｄ点と同一となるようにＴ３を設定
するとともに、Ｔ３＞Ｔ４に設定する。

このように設定することにより、再びセンサー１６がｅ
点を検出することがない。

一定時間Ｔ４経過時、第４タイマー等のオフによって、
回転輪１８の逆転を正転に変換するとともに、ミシンの
駆動を停止し、１つの綴じ部分の縫成を光子する。

さらに、回転輪１８は前進をしつづけ、つぎの綴じ部分
のｂ′点にくる脂、再び上述の動作が行なわれて返し縫
いが行なわれる。

すなわち、ミシイ頭部４の針部は第３図す図において、
スタート→ｂ−＋ ａ−＋（、−＋ ａ→Ｃ−＋６−）
ｄ−＋ｆ→ｄ→ｂ′→ａ′→Ｃ′→ａ′→Ｃ′→・・・
と動き、かならず綴じ部分の開始と終了は返し縫いが行
なわれる。

以上の工程のフローチャートを第４図に示す。

以上のように、この発明の自動縫ミシンによると、布団
または布団の側生地を可動台上に載置し、この可動台を
駆動装置によりミシン本体に対して動かして綴じる自動
縫ミシンにおいて、前記駆動装置に可動台を前進させる
ホワード手段及び可動台を後進させるバック手段を備え
るとともに、綴じ作用装置を駆動・非駆動させて一枚の
製品の中に複数の綴じ部分を形成する飛ばし縫い手段を
備え、前記各綴じ部分の開始点から一定距離前進した位
置に可動台が位置したとき前記綴じ作用装置を作動させ
かつ前記ホワード手段を停止させるとともに前記バック
手段を作動させて可動台を前記開始点まで後進させたの
ち再びホワード手段を作動させて可動台を前進させる開
始点重ね綴じ手段を設けるとともに、前記綴じ作用装置
の綴じ作用点が各綴じ部分の終了点に至ると前記ホワー
ド手段を停止させるとともにバック手段を作動させて可
動台を一定距離後進させそのバック手段の作動終了によ
って綴じ作用装置を停止させるとともにホワード手段を
再び作動させて可動台を前進させる終了重ね綴じ手段を
設けたので、飛ばし縫いした各綴じ部分の開始および終
了共に返し縫いが行なわれ、糸が解ぐれる等の不都合が
生じない等の効果かめる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の布団等の自動縫ミシンの実施例を示し
、第１図は実施例の正面図、第２図は横縦２方向制御に
よる模様綴じの説明図、第３図ａ。 ｂ図は倣い方式による模様綴じの場合の倣い盤上のレー
ル形状図および縫成説明図、第４図は第３図の倣い方式
の工程フローチャートである。 １・・・・・・ミシン本体、４・・・・・・ミシン頭部
、８゜１２・・・・・・可動台、１６・・・・・・セン
サー、１７・・・・・・倣い盤。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 布団または布団の側生地を可動台上に載置し、この
   可動台を、駆動装置によりミシン本体に対して動かして
   綴じる自動縫いミシンにおいて、前記１駆動装置に可動
   台を前進させるホワード手段及び可動台を後進させるバ
   ック手段を備えるとともに、綴じ作用装置を駆動・非駆
   動させて一枚の製品の中に複数の綴じ部分を形成する飛
   ばし縫い手段を備え、前記各綴じ部分の開始点から一定
   距離前進した位置に可動台が位置したと＠前記綴じ作用
   装置を作動させかつ前記ホワード手段を停止させるとと
   もに前記バック手段を作動させて可動台を前記開始点ま
   で後進させたのち再びホワード手段を作動させて可動台
   を前進させる開始点重ね綴じ手段を設けるとともに、前
   記綴じ作用装置の綴じ作用点が各綴じ部分の終了点に至
   ると前記ホワード手段を停止させるとともにバック手段
   を作動させて可動台を一定距離後進させそのバック手段
   の作動終了によって綴じ作用装置を停止させるとともに
   ホワード手段を再び作動させて可動台を前進させる終了
   点重ね綴じ手段を設けたことを特徴とする自動縫いミシ
   ン。