JPS5936208Y2 - 掃除機のアタツチメント - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、主に室内隅角部やその他障子の桟、鴨居、欄
間など従来掃除が困難とされていた場所に付着せる塵埃
類を掃刷してこれを吸引除去するための掃除機のアタッ
チメントに関する。

従来より室内隅角部等に付着せる塵埃類を除去する場合
、掃除機本体に着脱自在に連結された吸込管の細長形先
端開口部を室内所望部位に対向配置して塵埃類を吸引除
去するものであるが、該吸込管の先端部は細長形量口部
を有するだけの構造であるから単に塵埃類を吸引する機
能しが備えておらず、室内所望部位を掃刷しながら塵埃
類を吸引除去する機能が具備されていないので、室内等
の各所隅角部に付着せる塵埃類を充分に且つ確実に除去
し得ない致命的欠点があり、また前記吸込管の先端部を
室内の各所隅角部に対向させた際、該吸込管の先端部に
よって障子等の被掃除物を破損したり損傷する虞れがあ
り、極めて実用性に乏しいものであった。

そこで近時、吸込管の円筒形先端部端面にブラシを植設
したものが提供きれているが、このものも各所隅角部に
対してブラシ先端部が平面的に当接するので、室内隅角
部やその他障子、鴨居、欄間等の各所隅角部を前記ブラ
シによって充分に掃刷することが困難であり、しかも前
記植設ブラシの長さが短かい場合はブラシの毛根部が折
損し易いと共にブラッシングの際にブラシの望ましい外
側への湾曲変形状態が得られず充分な掃刷効果を奏し得
ない不都合を有し、また同ブラシの長さを長く形威した
場合は吸込管内部の吸引作用によってブラシの先端部が
内側に湾曲して吸込管の先端開口部に食い込んでこれを
閉塞し、却って吸込管の吸引除去機能を阻害するうらみ
があった。

本考案は上記従来の諸欠点を解消したものであって、掃
除機本体に着脱自在に連結せる吸込管に掃刷機能と吸引
機能を併有させると共に、該吸込管の先端部に植設せる
ブラシの掃刷機能を各所隅角部位でも充分に発揮すべく
構成し、且つブラシの折損や内側への湾曲変形等の不都
合を防止した掃除機のアタッチメントの提供を目的とす
るものである。

実施例について説明すれば、１は図示しない掃除機本体
に内蔵せる吸引手段に着脱自在に連結した連結管であっ
て、該連結管１の先端部に吸込管２の後端部を着脱自在
に嵌着して連結しである。

この吸込管２は、後端連結部の円筒形開口部４がら先端
部に向って相対向壁部間を徐々に幅狭く細長形状に形威
し、その先端部に細長形量口部３を形成すると共に、該
先端開口部３の内周面壁部のみ更に先方へ延設して適当
な突出長さＬを有する突筒部５を一体形成してあり、該
突筒部５の先端部に細長形開口物７を有するものである
。

８は前記吸込管２の先端周縁部６に植設した適当な柔軟
性を有する真直ブラシであって、該ブラシ８は前記突筒
部５の外周面に沿って先方に延長しており、前記突筒部
５の突出長さＬより若干長く （長さＭ）形成して先方
へ突出させると共に、前記吸込管２の先端部の開口長手
方向一端部に隣植せるブラシ８の植毛群８ａのみ他部位
のブラシ植毛群より長さＮを若干長く形成し且つ植毛密
度を大きく設けである。

尚、上記ブラシ８は適当な柔軟性を必要とするが、その
材質については特に限定せず、また同ブラシ８の各部位
の長さＭ、 Ｎや前記突筒部５の開口断面積の大きさ、
形状、突出長さＬなどについて具体的に限定するもので
ない。

上記の構成に於いて、室内各所隅角部を掃除する場合、
図示しない掃除機本体に内蔵せる吸引手段に連結管１等
を介して吸込管２を連結した後、前記吸引手段を作動さ
せる。

次に、吸込管２の先端部の突筒部５の先端開口部７を各
所隅角部に対向配置せしめ、吸込管２の先端周縁部６に
植設せるブラシ８の先端部、特に長さＮのブラシ植毛群
８ａの先端部によって所望隅角部位をブラッシングして
隅角部等に付着せる塵埃類を除去する。

前記ブラシ８によって掃刷された塵埃類は吸引手段によ
る吸引力によって吸込管２の突筒部５の先端開口部７に
吸引され、吸込管２及び連結管１の内部を通じて掃除機
本体に内蔵せる図示しない集塵室に収納される。

本考案は以上の如き構成であるから、下記の如く優れた
諸効果を顕著に奏するものである。

（ａ） 吸込管の先端開口部周縁部にブラシを植設し
であるから、該吸込管には塵埃類を吸引除去する機能と
共に掃刷する機能を併有する。

（ｂ） 殊に前記ブラシは、吸込管先端部の開口長手
方向一端部に隣植せるブラシ植毛群のみ他部位のブラシ
植毛群より長さを若干長く形成し且つ植毛密度を大きく
設けであるから、室内各所隅角部でも充分に且つ確実に
掃刷して塵埃類を除去することが出来る。

（Ｃ） また前記ブラシの先端部は、吸込管先端部の
開口長手方向一端部に隣植せるブラシ植毛群と他部位の
ブラシ植毛群との間に段差を有するので、ブラシ先端部
と被掃除物間に空隙Ａが形成され吸込管の吸引効果を助
長する。

（ｄ） 更に吸込管の先端部にブラシを保護する突筒
部を突設して該突筒部の外周面にブラシを沿わせて先方
へ延長したので、ブラシの長さを長く形成するも、前記
突筒部のブラシ保護機能によってブラシの先端部が内側
に湾曲して吸込開口部に食い込むような不都合を確実に
防止し、例え吸込管内部の吸引作用が強力に働いていて
も前記突筒部先端からブラシ先端までの長さが短かいの
で、ブラシの先端部が内側に湾曲して吸込管の先端開口
部を閉塞するような不都合は絶対に招来しない。

（ｅ） またブラシの長さ自体は相当に長く形成さ
れているので、使用時ブラシが外側に湾曲するもブラシ
の弾力性によってその毛根部が折損する虞れはなく、し
かも掃刷時に於いて第５図の如くブラシの望ましい外側
への湾曲変形状態が得られ、充分な掃刷効果を保障し得
ると共に、該ブラシによって障子等の被掃除物の破損や
損傷を確実に防止し得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２図は同縦
断面図、第３図は第２図のＸ−Ｘ矢視断面図、第４図は
同底面図、第５図は使用状態を示す要部断面図である。 １・・・・・・連結管、２・・・・・・吸込管、５・・
・・・・突筒部、６・・・・・・吸込管の先端周壁部、
７・・・・・・突筒部の先端細長形量口部、８・・・・
・・ブラシ、８ａ・・・・・・植毛群である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込管の先端部に先端細長形量口部を有する突筒部を突
   設すると共に、前記吸込管の先端周壁部に適当な柔軟性
   を有する真直ブラシを植設して前記突筒部の外周面に沿
   って先方へ延長し、該ブラシを前記突筒部の突出長さよ
   り若干長く形成すると共に、前記吸込管の先端部の開口
   長手方向一端部に隣植せるブラシ植毛群のみ他部位のブ
   ラシ植毛群より若干長く且つ植毛密度を大きく設けたこ
   とを特徴とする掃除機のアタッチメント。