JPH0641648U

JPH0641648U - 特殊掃除ブラシ

Info

Publication number: JPH0641648U
Application number: JP8075892U
Authority: JP
Inventors: 忍沢善夫
Original assignee: OSHIZAWA & CO., LTD
Current assignee: OSHIZAWA & CO., LTD
Priority date: 1992-11-24
Filing date: 1992-11-24
Publication date: 1994-06-03

Abstract

(57)【要約】【目的】吸引掃除機を用いたときに、掃除効率を上げ
て、また、溝部、隅部等の従来掃除の困難であった部分
をも容易に清掃することができる特殊掃除ブラシを提供
することを目的とする。【構成】ブラシ植毛を、掃除面に複数列配置し、その列
の間に、吸引口を設け、その吸引口の後には、真空吸引
力がかかる径の大きい吸引管が設けられており、その吸
引管の出口には、真空吸引導管に結合する結合部分が設
けられていることを特徴とする特殊掃除ブラシである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、特に、掃除効率をより高め、改善する特殊掃除ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から使用されている掃除ブラシは、２列以上の植毛を直立に配置している。これは、植毛した毛先でゴミ類を掃除するものであり、ところが、ゴミ類の一部の毛等がからみ付着してしまい、ゴミの除去が困難になる。そのために、毛等に付着したゴミを除去しなければ、機能が回復しない。この問題点を解決するために、種々の改良が試みられたが、いずれも、その成果が上がらなかった。吸引力を使用されたものもあるが、そこ効果は見られなかった。

【０００３】更に、微粉ゴミ、砂等のたまった角部や隅部を掃除しようとする場合、従来の掃除ブラシ或いは吸引掃除具では、ほとんど困難であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記の問題点を解決するためになされたもので、吸引を用いた掃除機において、特に、溝部、凹部、隅部を効果的に掃除することができ、吸引清掃作業の効率を上げることができる特殊掃除ブラシを提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記の技術的な課題の解決のためになされたもので、ブラシ植毛を、掃除面に複数列配置し、その列の間に、吸引口を設け、その吸引口の後には、真空吸引力がかかる径の大きい吸引管が設けられており、その吸引管の出口には、真空吸引導管に結合する結合部分が設けられていることを特徴とする特殊掃除ブラシである。

【０００６】

【機能】本考案の特殊掃除ブラシは次のような見地から成されたものである。即ち、植毛したブラシを用いて、ゴミ等を速やかに除去し、しかも、長時間の使用に耐える必要がある。そのとき、周辺にゴミ等を飛散させることなく、清掃を行なうことができる。この目的のために開発されたものが、真空掃除機である。この掃除機には、個々の目的及び掃除部分に沿った吸引掃除用のアタッチメントがあり、その機能を発揮させるようになっている。本発明の構成は、清掃用ブラシの機能と吸引とを合理的に組合わせることにある。このことは、植毛の長さと量と吸引口との配置と組合わせにより決まる。

【０００７】即ち、複数列、例えば、２列並行に配列した植毛の間に、吸引口を設けた。吸引口は、ブラシ毛で集めたゴミ等を効率的に吸引することができるように配置する。従って、２列配列植毛の間に、吸引口を、植毛の列に沿って設ける。吸引力を強くするために、吸引口の後には、吸引導管が結合されており、吸引導管の径は、吸引口の径よりも大きくされている。細い吸引口から強い力で吸引し、細かいゴミ、砂を吸引できるようになっている。更に、本考案の掃除ブラシでは、並列された植毛の最先端のもの、１つ或いは２つの植毛を、外側に斜めに傾斜させて、細い溝部や角隅部のゴミ、砂等も、容易に集め易くした。即ち、掃除ブラシの先端部分から植毛だけが伸びた形になっており、その伸びた植毛により、細かいゴミ、砂等を集めることができる。

【０００８】また、本考案の特殊掃除ブラシでの植毛の毛径は、好適には、０．２〜０．４ｍｍであり、１ケ所の植毛孔径は好適には、２〜５ｍｍΦとして、その間隔は、好適には、３〜６ｍｍとして、毛足は好適には１０〜３０ｍｍと植毛数は好適には１０〜３８本として、植毛孔の配置は、好適には、２列であり、列間隔は好適には１０〜２０ｍｍである。その２列植毛の間に、即ち、中間部に、吸引口を設けるものである。この吸引口は吸引能力に対応して、３×２０〜１０×５０ｍｍとする。

【０００９】ここで、植毛の列の長さは、吸引口の長さの２〜３倍程度が好適である。また、植毛時の最端部の１又は２ケ所の植毛は、約１０〜３５°程度の角度を外側に付けることができる。以上の植毛配置の掃除ブラシを用いて、その掃除効果を確認すると、隅部は１００％近い除去ができる。また、溝部は、角部のゴミ、砂が１００％近く除去できた。また、凹凸部分では、凹部に毛足が回り、ゴミ除去に効果が上がり、従来平面部分でなければ、掃除ができなかったが、本考案の特殊掃除ブラシにより、効果的に掃除することができる。

【００１０】次に、本考案の特殊掃除ブラシを具体的に実施例により説明するが、本考案はそれらによって限定されるものではない。

【００１１】

【実施例１】図１は、本考案の特殊掃除ブラシの一例の主要部を示す断面図である。図１の（Ａ）は側面断面図で、（Ｂ）は正面断面図である。特殊掃除ブラシ本体１は、硬質塩化ビニル樹脂の成形品であり、その本体１の中心線に沿って、２列並行に吸引口２を設け、その下部には、植毛孔３を直立し設け、更に、その最先端部には、外側に向けて傾斜させて、植毛孔４を設ける。

【００１２】図示のように、植毛を設置して、１列に１３ケ所植毛し、左右列で合計２６ケ所配置し、先端部の植毛孔４は、外側に約２０°の角度をもたせた孔である。各種毛孔は、３．５ｍｍΦとし、孔の深さは６ｍｍとし、孔間隔は２ｍｍとして植毛した。その植毛の材質は、ナイロンであり、糸径は、０．３ｍｍΦであり、毛足は、２０ｍｍとした。

【００１３】以上の構造配置の掃除ブラシを使用して、掃除を行なうと、特に、窓枠サッシのレール間に沈積していた砂やドロ等は、容易に除去できた。従来の掃除ブラシでは、ドロは飛散し、砂を除去することが困難であった。従って、窓枠サッシのレール間を清掃するときに、数段の差が明白であった。特に、隅の部分やコーナー部も、ドロ等が容易に取り除くことができた。また、網戸やネット戸等のレール間の清掃は、容易になった。また、窓枠サッシのレール等の角隅に対しても、図１に示される最先端の外側に出ているブラシ植毛４の毛足が届き、容易に角隅にあるゴミ、砂等を除去することができる。

【００１４】

【実施例２】図２は、本考案の特殊掃除ブラシの他の例の主要部を示す断面図である。図２の（Ａ）は側面断面図で、（Ｂ）は正面断面図である。特殊掃除ブラシ本体１は、合成樹脂の成形品であり、その本体の中心線に沿って、２列並行に吸引口２を設け、その下部には、植毛孔３を直立し設け、更に、その最先端部には、外側に向けて傾斜させて、２つの植毛孔４を設ける。植毛孔の列３の先端に、傾斜した植毛孔４を２つ設けてあり、最先端の植毛６を２つ設ける。従って、植毛孔３は、２列で左右１２ケ所ずつであり、植毛は直立であり、２つの植毛孔４だけは、外側に１５°の角度を傾けてある。各植毛孔３、４は、直径３５ｍｍΦであり、孔の深さは６ｍｍとし、孔間隔は２ｍｍとして植毛してある。そして、植毛の材質は、ナイロンで、糸径は０．２ｍｍΦであり、毛足は１６ｍｍである。

【００１５】図２の掃除ブラシを真空掃除機に結合して、窓枠サッシの掃除をしたとき、窓枠サッシのレール間に沈積していた砂やドロ等も容易に除去でき、また、種々の溝部、凹部の角隅に対しても、図２に示される最先端の外側に出ている２組のブラシ植毛４の毛足が届き、容易に角隅にあるゴミ、砂等を完全に除去できていた。また、クーラーのスクリーンネットやスリットも容易に清掃できる。更に、凹凸部のある家具、壁、内装物品についても、容易にクリーニングすることができる。

【００１６】また、清掃作業を行なうと、ジュータンを床に敷いた箇所では、隅部や物を置いた所は、従来の器具では、掃除が不十分であったが、本考案の掃除ブラシを用いると、予想以上にきれいになった。また、ベッドの上の掃除も、簡単にできる。更に、ダニ対策用として、非常に効果が良く、これは、ベッド自体が重いために、その内部の掃除が非常に困難であるが、本考案の掃除ブラシにより、ベッドの溝部、凹凸部等の従来掃除ができなかった部分も、吸引掃除ができるためである。

【００１７】

【考案の効果】

本考案の特殊掃除ブラシは、図示のような植毛ブラシの配置により、次のごとき技術的効果があった。即ち、第１に、掃除効率を上げて、また、溝部、隅部等の従来掃除の困難であった部分をも容易に清掃することができる特殊掃除ブラシを提供した。第２に、現在問題となっているダニの掃除は吸引だけでは、吸引力が不足であるが、本考案の特殊掃除ブラシでブラッシングすることによりきれいに除去できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の特殊掃除ブラシの１例の構造を説明す
るための説明断面図である。

【図２】本考案の特殊掃除ブラシの他の例の構造を説明
するための説明断面図である。

【符号の説明】

１特殊掃除ブラシ本体２吸引口３ブラシ植毛孔４最先端のブラシ植毛孔５、６植毛ブラシ毛７吸引管

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ブラシ植毛を、掃除面に複数列配置し、
その列の間に、吸引口を設け、その吸引口の後には、真
空吸引力がかかる径の大きい吸引管が設けられており、
その吸引管の出口には、真空吸引導管に結合する結合部
分が設けられていることを特徴とする特殊掃除ブラシ。
【請求項２】ブラシ植毛を複数列配置し、その列の間
に、吸引口を設け、その配列のブラシ植毛の最先端の１
つ又は２つの植毛を外側に傾斜させて配置してあること
を特徴とする請求項１に記載の特殊掃除ブラシ。