JPS5935404Y2 - 印字機のスリップ用紙插入ガイド装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、たとえばレジスターの印字部などにおいて
スリップ用紀の挿入をガイドするスリップ用紙挿入ガイ
ド装置に関する。

一般にレジスターは打鍵された数字等をロール紙に印字
するようになっているが、必要に応じて、１枚ずつ独立
したいわゆるスリップ用紙と称される定形伝票等にも印
字できるようにしたものも提供されている。

しかしながら従来のこの種レジスターは印字部に対する
スリップ用紙の挿入位置が不変であるため、規定外の大
きさのスリップ用紙には所定の印字位置に印字できない
欠点があった。

そこで一部のものには、スリップ用紙の挿入位置を可変
としたものもあるが、これは調整部分が印字部の内部に
あるために、機器本体から印字部を取り外して調整しな
ければならないため、調整がきわめて面倒であり、スリ
ップ用紙の大きさに合わせて臨機応変に調整できずきわ
めて不便であった。

この考案は上記事情にもとづきなされたものでその目的
とするところは、スリップ用紙の挿入位置を簡単な操作
で変えることができ、種々雑多な大きさのスリップ用紙
の所定印字位置に印字できるスリップ用紙挿入ガイド装
置を提供することにある。

以下この考案を図示する一実施例にもとづき説明する。

図中１はレジスターであって、２はキーボード部、３は
表示部を示す。

このレジスター１には開閉自在な蓋４が取付けられてお
り、この蓋４によって覆われるレジスター内部の印字部
には印字機６が収容されている。

この印字機６は、上記キーボード部２から打鍵された数
字等をロール紙７に印字するとともに、必要に応じてス
リップ用紙Ａにも印字するように構成されている。

スリップ用紙Ａは、印字部に配設した本考案に係るスリ
ップ用紙挿入ガイド装置８によって、印字機６に対する
挿入位置が調整されるようになっている。

以下このガイド装置８について、第２図および第３図に
もとづき説明すると、９はスリップガイドであって、こ
のスリップガイド９の上端両側部には、手指を掛は易い
ような形状に操作部１０ａ。

１０ｂが一体に形成されている。

また、スリップガイド９には、前側に延出する当接スト
ッパ１１が一体に形成されていて、この当接ストッパ１
１の上面に上記スリップ用紙Ａの下縁が当たるようにな
っている。

さらに、一方の操作部１０ａ側には、スリップ用紙Ａの
有無を検出するための検出スイッチ１２と、スリップ用
紙押え板１３とが取着されている。

このスリップ用紙押え板１３は弾性材料により構成して
あり、その下端側を固定して上端側を解放しである。

また、上記検出スイッチ１２としてはたとえばマイクロ
スイッチが使用されており、これには感知レバー１４が
突設され、この感知レバー１４の自由端側に形成した「
＜」字状屈曲部１４ａを、上記スリップ用紙押え板１３
に設けた通孔１５から突没自在に突出させである。

また、それぞれの操作部１０ａ、 １０ｂと印字機本
体のフレーム１７．１７との間には、スリップガイド９
をフレーム１７．１７側に付勢するスプリング１８゜１
８が張架されている。

そして上記フレーム１乙１７には、それぞれスリップガ
イド９と対向する面に鋸歯状の係上受部１９．１９が設
けられていて、これら係止受部１９．１９に、操作部１
０ａ、 １０ｂの端部をＬ字形に切欠いて設けた係止部
２０．２０が係脱自在に係合している。

しかして、以上の如く構成された一実施例装置は、通常
はキーボード部２より打鍵される数字等はロール紙７に
印字されるが、スリップ用紙Ａに印字したい場合には以
下のように操作する。

すなわち、スリップ用紙Ａの大きさは種々雑多であるか
ら、まず蓋４を開いてからスリップ用紙Ａの大きさに合
わせてスリップガイド９の上下位置の調整を行なう。

これには手指をスリップガイド９の操作部１０ａ、 １
０ｂに引掛けて、スプリング１８．１８の付勢力に抗し
てスリップガイド９を手前側に引き寄せ、係止部２０．
２０と係止受部１９．１９との係合を外す。

この状態ではスリップガイド９はスリップ用紙Ａの挿脱
方向すなわち、上下方向に移動自在となるから、スリッ
プガイド９をスリップ用紙Ａの所定の印字位置に合わせ
た位置にセットする。

すなわち手指を操作部１０ ａ 、 １０ ｂから離し
て、係止部２０．２０を係止受部１９．１９に係合させ
る。

このようにしてスリップガイド９を所定位置にセットし
たのち、スリップ用紙Ａを、その下縁が当接ストッパ１
１に当たる位置までスリップガイド９に沿って挿入する
とともに、スリップ用紙Ａの一部を操作部１０ａとスリ
ップ用紙押え板１３との間に挿入する。

すると、検知レバー１４の「＜」字状突出部１４ａがス
リップ用紙Ａに押されて通孔１５から引っ込むため、こ
の感知レバー１４の回動変位によって検出スイッチ１２
がＯＮＬ、スリップ用紙Ａの有ることが検知される。

そしてこの状態でキーボード部２より打鍵すると、前述
の如くスリップ用紙Ａの下縁位置が当接ストッパ１１に
よって所定位置に規制されているため、打鍵された数字
等はストップ用紙Ａの所定印字位置に正しく印字される
ものである。

しかして上記実施例装置によれば、スリップガイド９の
操作部１０ａ、 １０ｂは印字機６の外側から手指によ
る上下操作によって位置調整が行なえるから、従来のよ
うに機器本体から印字部を取り外して調整する場合に比
べて調整が頗る簡単であり、スリップ用紙Ａの大きさに
合わせて臨機応変に位置調整することができる。

しかも係止受部１９．１９は多数の歯の鋸歯状に形成さ
れているため、スリップガイド９の微妙な」１下位置調
整を行なうことが可能であるとともに、係止部２０．２
０に対して確実に係合し得、打鍵中におけるスリップガ
イド９の不所望な移動を防止できる利点がある。

また、係止部２０．２０はＬ字形の切欠部となっている
ので、その−辺がフレーム１７゜１７の側面に当接しス
リップガイド９の側方への移動をも防止できる。

なお本実施例は上述の如く構成したが、この考案の実施
に当ってはこの考案の要旨に反しない限り、印字機本体
に対するスリップガイドの係止構造や当接ストッパの形
状、操作部の形状等を種々変形して構成できることは言
うまでもない。

この考案は以上説明したように、スリップガイドをスリ
ップ用紙の挿脱方向に沿って移動自在に設けるとともに
、このスリップガイドにスリップ用紙の挿入位置を規制
する当接ストッパと、印字機の外部より手指の操作によ
って操作されスリップガイドを任意の調整位置に移動す
る操作部とを設けたため、印字機の外部より手指の操作
によってスリップガイドの位置調整を簡単に行なうこと
ができる。

したがって、種々雑多な大きさのスリップ用紙に合わせ
て、臨機応変に位置調整を行なって、所定の印字位置に
印字することが可能となる効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示し、第１図はレジスター
の斜視図、第２図は要部の斜視図、第３図は同要部を側
面から見た図である。 ６・・・・・・印字機、８・・・・・・スリップ用紙挿
入ガイド装置、９・・・・・・スリップガイド、１０ａ
、 １０ｂ・・開操作部、１１・・・・・・当接ストッ
パ、１２・・・・・・検出スイッチ、１７・・・・・・
印字機本体（フレーム）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字機本体のスリップ用紙挿入部に配置されるスリップ
   ガイドと、このスリップガイドに一体に設けられスリッ
   プ用紙の端縁部が当接する当接ストッパと、前記スリッ
   プガイドの上端両側部を折曲げて形成されスリップガイ
   ドを任意の位置に調整する際のつまみ部となる操作部と
   、前記印字機本体のスリップガイド両側部と対向する位
   置にスリップ用紙の挿脱方向に沿って形成された鋸歯状
   の係止受部と、前記操作部の端部をＬ字形に切欠いて形
   成されその一辺は前記係止受部の任意の鋸歯部に係合し
   他辺は前記係止受部の側面に当接してスリップガイドの
   側方移動を禁止する係止部とこの係上部を前記係止受部
   側へ付勢するスプリングと、前記スリップガイドに取付
   けられスリップ用紙の有無を検出する検出スイッチとを
   具備したことを特徴とする印字機のスリップ用紙挿入ガ
   イド装置。