JPS5935261B2 - 塵芥等の処理装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一つの装置にて塵芥等を破砕すると同時に分離
選別でき、又塵芥を詰め込んだ袋体を破ると同時に袋体
から排出された塵芥等を分離選別する構造簡単な塵芥処
理装置に関するものである。

各家庭などから排出される塵芥は収集作業が簡単でかつ
衛生的に行われるなどの理由により、一般にビニール袋
などの袋体に詰め込まれて排出され、これらの袋詰めの
塵芥を塵芥収集車により収集するようにしている。前記
塵芥の処理において、塵芥中の生ゴミを堆肥処理する場
合には、前記袋詰めの塵芥を直ちに破砕機にかけて破砕
処理を施すと、空缶などに付着している重金属類が生ゴ
ミ中に混入してしまうため、これを避けるために先ず破
袋機にて袋体を破つて袋体内の塵芥を取出し、その後こ
れを分離機にかけて生ゴミを取出すようにしている。

又、堆肥処理を施さないものは、直接破砕機にかけ、そ
の後分離機にて種々のものに分離選別している。ところ
で、前記処理装置においては、破袋機と分離機、又は破
砕機と分離機をそれぞれ別個に必要とするため、装置全
体が大きくなるとともにコスト高となる問題がある。

そこで、本発明は破袋機と分離機又は破砕機と分離機を
一体化させるとともにコンパクト化した塵芥等の処理装
置を提供するものである。

以下本発明の実施例を図面について説明すると１は架台
２上に垂設した円筒状の処理容器で、この処理容器１の
上端には投入口３が開口されこの投入口３にはコンベア
４の先端が臨み、このコンベア４により袋体５内に詰め
込まれた塵芥を搬送するとともに投入口３内へ投入する
。

前記投入口３下方の容器１内には投入口３より容器１内
に投入された塵芥を容器中心部に導く逆円錐筒状のシュ
ート部６が設けられ、このシュート部６の下端に排出口
Ｔが形成されている。

８はシュート部４より下方の容器１中心に垂設され、適
宜駆動装置により駆動される駆動軸を示し、この駆動軸
８の上端には容器１内の上部に設けられる中空の回転筒
９が固着され、この回転筒９は駆動軸８と同心上に垂設
されている。

前記回転筒９には上下複数段に処理片１０、１０・・・
・・・が配置され、この処理片１０、１０・・・・・・
は上端に設けた破砕用のハンマ部１０’とその下方に設
けられ、円筒部破袋用の切刃部１０″、１０″・・・・
・・とを有している。

処理片１０、１０・・・・・・に対応するシュート部６
の内面及び容器１の上部内面には螺旋状ブレード１１，
１１・・・・・・が複数枚並設され、このブレード１１
，１１・・・・・・は処理片１０，１０・・・・・・の
回転方向に上昇している。

前記処理片１０，１０・・・・・・とブレード１１，１
１・・・・・・間は、処理片１０，１０の回転により袋
体５が破られ、内部の塵芥は極力破砕処理しない程度の
適宜大きさの間隙が設けられている。

前記回転筒９の下端には、排出口７に近接して水平方向
に複数の吸引口１２，１２・・・・・・を開口し、この
開口部には回転筒９の回転によつて回転筒９内へエアー
流を発生される吸引ブレード１３，１３・・・・・・が
設けられ、吸引口１２，１２は軽量の塵芥を吸引する。

吸引口１２，１２・・・・・・の下面を形成し、駆動軸
８の上端に固着した取付円板１４の円周には等間隔であ
つて放射状に延びる多数の分離杆１５，１５・・・・・
・が取付けられ、この分離杆１５・・・・・・は先が下
向きとなるように傾斜し、その先端は容器１の内面に近
接している。

分離杆１５，１５・・・・・・の基部上面には排出口７
より落下する塵芥を衝突させる衝突板１６が設けられて
いる。

分離杆１５，１５・・・・・・より少し下方には分離杆
１５，１５・・・・・・と平行して延びる円錐状の回転
シユート板１７が設けられ、この回転シユート板１７は
駆動軸８と一体状に固着されている。

容器１の一側下方には、分離杆１５，１５・・・・・・
の先端部分より少し上方位置までに第１分離口１８が開
口し、この第１分離口１８は分離杆１５，１５・・・・
・・の間隙を通過することができない比較的重量が重く
且つ大きな塵芥を排出させる。

又容器１の他側下方には、分離杆１５，１５・・・・・
・と回転シユート板１７間において第２分離口１９が開
口し、この第２分離口１９は分離杆１５，１５・・・・
・・の間隙を通過して回転シユート板１７上に落下する
比較的重量が重く、且つ小さい塵芥を排出させる。２０
は回転筒９の上端に開口した吸送口２１に接続する吸送
ダクト２０を示し、この吸送ダクト２０にはサイクロン
２２及びプロア２３が介装される。

次に本発明の作用について説明すると、先ず，駆動軸８
を駆動させることにより処理片１０，１０・・・・・・
及び分離杆１５，１５・・・・・・を回転させ、次にプ
ロア２３を駆動することにより容器１内のエアノ一を吸
引口１２、回転筒９及び吸送ダクト２０を通してサイク
ロン２２側に流出させる。

前記状態において、コンベア４を駆動して塵芥が詰め込
まれた袋体５を投入口３より容器１内に投入させると、
袋体５は回転する処理片１０，１０・・・・・・と容器
１内面のブレード１１，１１・・・・・・間で破られ、
これにより袋体５内の塵芥は容器１内に放出される。

破られた袋体及び袋体より放出された塵芥はブレード１
１，１１・・・・・・と処理片１０，１０・・・・・・
との間隙を通つてシユート部６に落下し、このシユート
部６により袋体及び塵芥は容器１中心部に開口した排出
口７に導かれ、この排出口７より落下する。

排出口７より落下する途中及び衝突板１６に当つて飛散
する軽量物の袋体、塵芥中のビニール片及び紙は、前記
エアー流により吸引口１２、回転筒９内及び吸送ダクト
２０を通つてサイクロン２２に導かれ、ここで軽量物は
取出される。

一方衝突板１６上に落下した重量物は分離杆１５，１５
・・・・・・の遠心力により分離杆の先端へ導かれ、比
較的大きいもの例えばゴム片、木片などは分離杆１５，
１５・・・・・・上を滑動して第１分離口１８より取出
される。

又比較的小さい生ゴミは分離杆１５，１５・・・・・・
の間隙を通つて回転シユート板１７上に落下し、シユー
ト板１７の遠心力により先端へ導かれるとともに第２分
離口１９より取出される。

尚、前記実施例は破袋機に利用した場合であるが、処理
片となる切刃に代えてハンマーを使用する破砕機に利用
した場合にも前記同様、軽量物と重量物とを確実に分離
させて取出すことができる。

本発明は以上の如く、容器中心に垂設した回転筒に切刃
又はハンマーなどの処理片を取付け、前記回転筒の下端
に容器内に開口させた吸引口を設け、回転筒の上端には
吸送ダクトを介してサイクロン及びプロアに連絡する吸
送口を開口させるようにしたため、前記容器内において
軽量物と重量物とを分離させて取出すことができ従来の
如く分離機を別に設ける必要がなく、装置全体がコンパ
クト化されるとともに非常に安価となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の縦断面図、第２図は本発明装置の
平面図である。 １は処理容器、３は投入口、６はシユート部、７は排出
口、９は回転筒、１０は処理片、１２は吸引口、２１は
吸送口、 ２３はプロア。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上部に投入口を、その下方に逆円錐状のシュート部
   を設けて中心部に排出口をそれぞれ開口させた処理容器
   と、処理容器内の中心部に垂設されて適宜駆動装置によ
   り回転させられる回転筒と、回転筒の上下方向に取付け
   られ破砕又は破袋する複数の処理片とからなり、前記回
   転筒の下部には前記排出口に近接して吸引口を開口しそ
   の回転筒の上部にはブロアーに連絡する吸送口を開口し
   てなる塵芥等の処理装置。