JPS5934533B2 - ダンプカ−の作動コントロ−ル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は動力取出装置の接、断操作と、荷箱昇降用のバ
ルブの切換操作とを一本の操作レバーにより適正に操作
することができるダンプカーの作動コントロール装置に
関するものである。

最近動力取出装置の接、断操作と荷箱昇降用バルブの切
換操作は構造及び操作が簡単であるなどの理由により一
本レバーによるコントロール装置が採用されている。

しかし、従来の一本レバーによるコントロール装置にあ
っては、第１図から明らかなように、荷箱昇降用バルブ
を下位置より上位置に切換える場合においＣ１その途中
のバルブ中正位置のときに長孔により動力取出装置は断
を保持し、又荷箱昇降用バルブを上位置より下位置に切
換える場合において、その途中のバルブ中正位置のとき
には動力取出装置は前記した長孔により接の状態を保持
することになる。

従って、例えば荷箱を適宜高さまで上昇させるべくバル
ブを上位置に切換え、その後荷箱を途中で停止させるべ
くバルブを中正位置に切換えその状態で走行させる、い
わゆる砂利撒き作業にあっては、自動車の動力は走行用
に費やされる以外に不必要となる動力取出装置及び油圧
ポンプの駆動に費やされることになり、又これにより動
力取出装置及び油圧ポンプの早期消耗を来す原因にもな
る。

本発明は前記した点を鑑み、バルブを上位置より下位置
に切換える場合において、その途中の中正位置での動力
取出装置は断に切換えられる如くなるダンプカーの作動
コントロール装置を提供するものである。

以下本発明の実施例を図面について説明すると１はトラ
ンスミッションより自動車の動力を取出す動力取出装置
で、シフタ２の前後操作により接、断される。

３は油圧ポンプを示し、この油圧ポンプ３は前記動力取
出装置１に連結する駆動軸４により駆動される。

５は前記油圧ポンプ３からの吐出油を油圧シリンダ６に
導き、荷箱を上昇制御させるとともに荷箱の降下及び停
止の制御を行う荷箱昇降用バルブ、７は運転室内に設け
られて、前記動力取出装置１の接、断及び前記荷箱昇降
用バルブ５の切換制御をそれぞれ行うことができる。

一本の操作レバーを示し、この操作レバー７には他端を
第１ベルクランク８に連結したプッシュプルワイヤ９の
一端が連結されている。

前記第１ベルクランク８の一側は途中第２ベルクランク
１０を介装した伝達ロッドなどの伝達部材１１でもって
前記バルブ５が連着され、又第１ベルクランク８の他側
は後述する制御機構１２を介装した伝達部材１３でもっ
て動力取出装置１のシフタ２が連着されている。

次に前記した制御機構１２を第３図及び第４図より説明
すると、１４は前後揺動自在に軸支１５された揺動片で
、この揺動片１４の上端には前記した他方の伝達部材１
３が連結され、さらに揺動片１４の略中間部には摺動杆
１６の基部が軸支され、この摺動杆１６は先部を大径状
に、基部を小径状に形成している。

一方、動力取出装置１のシフタ２には前記した摺動杆１
６の大径部を摺動自在に嵌挿させる案内筒１７が軸支さ
れている。

前記した摺動杆１６と案内筒１７間には操作レバー７よ
り摺動杆１６への動力伝達が所定以下の力では保合を保
持して摺動杆１６の移動を規制し、又前記以上の力では
係合が外れて摺動杆１６の移動を自由にするロック装置
１８が設けられている。

前記したロック装置１８は摺動杆１６の大径部と小径部
との境に穿設した係合溝１９と、案内筒１７に穿設した
貫通孔２０に上下移動自在に嵌合し、前記した係合溝１
９に係合できるボール２１と、ボール２１を案内筒１７
の内側に弾圧させるスプリング２２とから成り、前記係
合溝１９は係合溝１９に係合したボール２１を所定圧力
以上のときに小径部側に外すここができるテーパ面２３
が形成されている。

本発明は以上の構成で、今バルブ５は下位置に切換えら
れ、動力取出装置１は断に切換えられている第２図の状
態、すなわち操作レバー７がイの位置に切換えられてい
る状態であって、さらに第３図の実線で示すようにボー
ル２１が係合溝１９より外れ、小径部面上に位置する状
態より操作レバー７を口の位置に操作すると、第１ベル
クランク８に連結されている他方の伝達部材１３は後方
に引かれ、揺動片１４は第４図に示す垂直位置に移動さ
れることにある。

この場合摺動杆１６は案内筒１７内の後部に摺動するた
め、シフタ２を後方移動させる力は伝達されず、動力取
出装置１は断のま５となり、ボール２１は係合溝１９に
係合する。

さらに操作レバー７をハの位置に操作すると、前記同様
にしてバルブ５は上位置に切換えられ一方の揺動片１４
は第３図の２点鎖線位置まで回動されることになるため
、このとき摺動杆１６と案内筒１７とはロック装置１８
により一体状になっているため、操作レバー７の操作力
は案内筒１７を介してシフタ２に伝達されることになる
ため動力取出装置１は接に切換えられる。

前記した状態にあっては、油圧ポンプ３は動力取出装置
１からの動力により駆動され、油圧ポンプ３からの吐出
油はバルブ５を通して油圧シリンダ６内に流入して油圧
シリンダ６を伸長させるとともに荷箱を上昇させる。

次に操作レバー７をハより口の位置に操作すると、バル
ブ５は再び中正位置に切換えられて、荷箱の上昇は停止
される。

一方揺動片１４は第４図に示す位置に再び移動しこのと
きボール２１は係合溝１９に係合し、案内筒１７と摺動
杆１６とは一体状となっているため、揺動片１４の回動
は摺動杆１６及び案内筒１７を介してシフタ２に伝達さ
れ、これにより動力取出装置１は断に切換えられるとと
もに油圧ポンプ３の駆動は停止される。

さらに操作レバー７をイの位置に切換えると、バルブ５
は下位置に切換えられ、一方揺動片１４は第３図の実線
位置に移動させられることになる。

このとき、操作レバー７を所定以上の力で操作するため
、この操作力によりボール２１と係合溝１９との係合が
外れ、摺動杆１９のみ前方に移動することになる。

ところで、荷箱を適宜高さまで上昇させ、この状態で走
行させる、いわゆる砂利撒き作業にあっては、動力取出
装置１は断に切換えられているため油圧ポンプ３は駆動
されることはない。

本発明は以上の如く、荷箱を上昇させた状態で走行させ
る砂利撒き作業にあっては、動力取出装置は断に切換え
られることになるため、自動車の動力は走行用のみに使
用されて動力の消費は節減されるとともに不必要な油圧
ポンプの駆動も無くなるため、油圧ポンプの寿命もそれ
だけ伸び非常に至便となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のダンプカーの作動コントロール装置を示
す操作系統図、第２図は本発明装置の操作系統図、第３
図及び第４図は第２図の要部を示す部分拡大図である。 １は動力取出装置、５は荷箱昇降用バルブ、７は操作レ
バー、１１．１３は伝達部材、１４は揺動片、１６は摺
動杆、１７は案内筒、１８はロック装置である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 一本の操作レバーにより動力取出装置と荷箱昇降用
   バルブとを操作するダンプカーの作動コントロール装置
   において、前記操作レバーの操作と関連して揺動する揺
   動片と、一端が動力取出装置又は前記揺動片の一方に連
   着した案内筒と一端が前記揺動片又は前記動力取出装置
   の他方に連着し、その他端が前記案内筒内に摺動自在に
   嵌挿される摺動杆と、前記案内筒と摺動杆との間に設け
   られ、摺動杆の動きを規制する係脱自在のロック装置と
   を少なくとも有し、前記田ツク装置は摺動杆への動力伝
   達力が所定の力以下では保合を保持して摺動杆の動きを
   規制し、それ以上の力にあっては前記係合を解除して摺
   動杆を山田に移動し得るようにしたことを特徴とするダ
   ンプカーの作動コントロール装置