JPS5934432B2 - 遠心分離ドラム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シーブ被覆と、懸濁液を充てんされる遠心分
離ドラム内室の範囲で端面側に配置されたシーブリング
とを有する懸濁液遠心分離機のための遠心分離ドラムに
関する。

端面ろ過装置を有するこのような形式の遠心分離機にお
いて、きわめて迅速にシーブ被覆上に沈殿する固形物質
のばあい、リング状になった固形物質層の半径方向で内
側にたまった懸濁液の上澄みは、全部が半径方向で固体
キーを通って流れないで、遠心分離ドラムの沈殿室の側
方端面のろ過装置からも流出する。

しかしながらこのような遠心分離ドラムにおいては、固
形物質の貫流洗浄だけを行ない、かつ固形物質の上に大
量の洗浄液だけを供給するばあいには、洗浄液の大部分
が端面側のシーブリングを介して流出してしまい、わず
かな量しか固形物質を通らないので不都合である。

なたとえはあまり清潔でない溶液洗浄過程もこのよう遠
心分離ドラム内で行なわれるので、このばめいにはなお
さら不都合であル。

本発明の課題は、端面側のシーブリングを介して行なわ
れる流出を、懸濁液のばあいと、洗浄液のばめいとで有
利にコントロールできるような最初に述べた形式の遠心
分離ドラムを提供することである。

このような課題を解決するために、遠心分離ドラムと一
緒に回転可能であってシーブリングと同じかあるいはそ
れより大きい半径範囲に配置された環状室が、前記シー
ブリングと接続されており、さらに環状室内へ旋回可能
な液体搬出管を有する排出装置が設けられているように
した。

このことによって、簡単な形式で、遠心分離ドラムの内
室かＩＪＭ面側シールリングを通って行なわれる懸濁液
あるいは洗浄液の流出を、抑制しあるいは停止状態にも
たらすことができる。

分離液のできるだけ均等な所望の分離を保証するために
、液体が速い速度で端面側シールリングを通って流れる
状態から、たとえば一時的に意図される流れの完全な阻
止までに関する全ての実施形式を実施可能にする。

同様に少量の洗浄液で洗浄するばあいにも、あるいはわ
ずかな分離媒体量によって固形物質の交換が行なわれる
ような、所謂分離洗浄過程のばあいにも実施可能である
。

このような形式により、遠心分離機によって行なわれる
過程において、シーブリングからの流出をコントロール
することができ、従ってこのことによって遠心分離機の
使用範囲が著しく広くなる。

以下に図示の実施例につき本発明を説明する。

第１図により、軸１に遠心分離ドラム２が固定されてい
る。

遠心分離ドラム２の内室３は、内縁５を有するドラム縁
リング４、シーブ被覆６及びドラム底７によって取り囲
まれ、このばあいドラム底７は半径方向で外側範囲にシ
ーブ被覆６まで切欠き部９を有している。

切欠き部９をシーブリング１０によって被うことによっ
てギャップ室１４が生せしめられる。

ドラム底７の内室３とは逆の側に、シーブ被覆６の延長
部よりわずかに外方へ突出して延びる狭い被覆壁１１と
、環状壁１２とによって外方へ制限された環状室１３が
設けられている。

環状室１３は遠心分離ドラム２の軸に向かって開いてお
り、このばめい液体搬出管１６の端部１５は環状室１３
内へ旋回して、環状室内で軸に対して種々異なる間隔で
固定することができる。

ドラム底７の外側縁に、ギャップ室１４から環状室１３
に向かう貫通開口２０が設けられている。

遠心分離ドラム２に懸濁液を供給するために設けられた
装置ならびに固形物質の排出のために役立つ装置は、見
通しを易くするために図示されていない。

分離過程の開始時に、液体搬出管１６の端部１５が、遠
心分離装置の軸から、ドラム縁リング４の内縁５の半径
よりわずかに小さい程度の間隔を有するまで半径方向で
内側に旋回される。

固形物質懸濁液を充てんした後に、固形物が固体ケーキ
２２としてシーブ被覆６の内側に沈殿する。

固体ケーキ２２を通ってかつシーブ被覆６を通ってすぐ
に流出する懸濁液２３の一部分が、外方に遠心分離され
、これに対してリング状の固体ケーキ２２の半径方向の
内側にせき止められた懸濁液の残りの部分は、側方ヘシ
ーブリング１０を通ってギヤツブ室１４内に、次いで貫
通開口２０を介して環状室１３内に侵入し、そこでその
懸濁液部分は遠心分離ドラム２の内室３内の懸濁液２３
のような水位に達する。

液体搬出管１６の端部１５が半径方向で外方に旋回され
ると、ギャップ室１４及び環状室１３内に存在する液体
は、相応する操作過程に必要な形式で取り除かれること
ができる。

排出装置としての液体搬出管１６を配置することにより
、簡単な形式で側方端面側ろ過の制御を可能にし、しか
も停止から最高流出速度まで可能である。

ドラム底７が遠心分離ドラム２の側壁まで達し、従って
遠心分離ドラムがドラム底７によってのみ保持される構
成では、シーブリング１０の保持力を軽減することがで
き、このことによってシーブリングを軽い構成にし及び
簡単に交換することができる。

シーブリング１０は、それ以外では流れ方向で見てドラ
ム底７の前方あるいは後方に配置される。

図面のようにシーブリングをドラム底７の前方に配置す
る構成は、遠心分離ドラム２の内室３内でのみ懸濁液を
液体と固形物質に分離しかつ固形物質をギャップ室１４
から遠ざけるという利点を有している。

シーブリング１０が切欠き部９内に位置するので、懸濁
液が内室３内に供給されるさいに、懸濁液吹き付けがギ
ヤツブ室１４内に達するということが阻止される。

さらに、環状室１３が形成されていることにより、外方
から特別の充てん装置を介してかあるいは適当に逆転可
能に形成された排出装置を介して充てんされることがで
きる。

このことによって、洗浄液がシーブリング１０を通って
流出することが阻止される。

このような作用を改良するために、さらに貫通開口２０
が逆止弁を備えており、この逆止弁は、環状室１３から
内室３内への流出を阻止している。

従って、環状室内の液体は、洗浄液が内室３からすでに
半径方向で外方に流出するばあいにも環状室内に残って
いる。

環状室１３内の液圧は、逆止弁を閉鎖するように保たれ
る。

前述の逆止弁は、その他の点では公知の充てん装置なし
でも、環状室１３内に勘り端面ろ過装置から流出する液
体の逆流を、何らかの理由で常に内室３内に環状室１３
の水位より半径方向で外方にめる水位が生じる限りでは
阻止する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の遠心分離ドラムの縦断面図、第２図は
第１図の−ｎ−ｒｔ線に沿った横断面図である。 １・・・軸、２・・・遠心分離ドラム、３・・・内室、
４・・・ドラム縁リング、５・・・内縁、６・・・シー
ブ被覆、７・・・ドラム底、９・・・切欠き部、１０・
・・シーブリング、１１・・・被覆壁、１３・・・環状
室、１４・・・ギャップ室、１５・・・端部、１６・・
・液体搬出管、２０・・・貫通開口、２２・・・固定ケ
ーキ、２３・・・懸濁液。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ シーブ被覆と、懸濁液を充てんされる遠心分離ドラ
   ム内室の範囲で端面側に配置されたシーブリングとを有
   する懸濁液遠心分離機のための遠心分離ドラムにおいて
   、前記遠心分離ドラム２と一緒に回転可能であって前記
   シールリング１０と同じかめるいはそれより大きい半径
   範囲に配置された環状室１３が、シーブリング１０と接
   続されており、さらに環状室１３内へ旋回可能な液体搬
   出管１６を有する排出装置が設けられていることを特徴
   とする遠心分離ドラム。 ２ ドラム底を介してのみ遠心分離軸と結合しており、
   前記シーブリング１０が軸線方向でドラム底７の近くに
   配置されていて、さらにドラム底の外側範囲において遠
   心分離ドラム２の内室３と環状室１３との間に通路２０
   を有している特許請求の範囲第１項記載の遠心分離ドラ
   ム。 ３ 前記シーブリング１０がドラム底７と内室３との間
   に設けられている特許請求の範囲第２項記載の遠心分離
   ドラム。 ４ 前記ドラム底７がシーブリング１０の範囲に切欠き
   部９を有しており、シーブリングの内周が切欠き部の内
   径部妃接続されている特許請求の範囲第３項記載の遠心
   分離ドラム。 ５ 環状室に、液体のための充てん装置が接続されてお
   り、このばめい排出装置は充てん装置としても形成され
   ている特許請求の範囲第１項記載の遠心分離ドラム。 ６ 前記通路２０に逆止弁が組み込まれており、この逆
   止弁により、内室から環状室へだけ液体が流れるように
   なっている特許請求の範囲第２項記載の遠心分離ドラム
   。