JPS593441Y2 - テンメツケイジソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の事故表示、道路における工事個所を示
す危険表示等に使用される点滅警示装置の改良に関する
ものである。

従来、この種の点滅警示装置としては、電球の周囲を反
射板が回転するタイプのものがよく知られている。

しかしながら、このタイプの点滅警示装置は、反射板が
電球の後方に位置するときだけ、看者に光源を投げかけ
るだけで□ある。

即ち、一瞬だけピカリと光るものである。

従って、周辺に他の光源等がある場合には、看者に注意
力を充分換起させず、警示機能が減殺されるおそれがあ
った。

また、この不都合を解決するために、前記点滅警示装置
を複数個配列するものもあるが、これでは装置が大型化
すると共に高価となる嫌いがあった。

本考案は、かかる従来例の難点に鑑みてなされたもので
、その目的とするところは、安価で小型、かつ、高い警
示機能を有する点滅警示装置を提供することにある。

即ち、本考案は、光源と、この光源の周囲を回転する第
１反射板と、この第１反射板の外方に固設され、前記光
源からの光線の一部を導出するための少なくとも１個の
透孔が開設された第２反射板とよりなり、前記第２反射
板は、前記第１反射板の回転軸線の周囲を一定角度αに
わたって包囲するよう形成されたことを特徴とするもの
である。

以下、本考案の一実施例につき図面に基づいて説明する
。

第１図は本考案実施例の斜視図、第２図は上方より見た
断面図である。

図において、１は光源としての電球で、基台２に固設さ
れる。

３は電球１の周囲を包囲するように回転する放物面状の
第１反射板で、基台２に内装された回転駆動手段（図示
せず）に接続される。

４は電球１を第１反射板３と共に覆う着色透明カバーで
ある。

５は第１反射板３の回転軸線に平行な平面部分を有する
第２反射板で、この回転軸線の周囲を、一定角度α（本
実施例においては２１０°）にわたって包囲するよう形
成される。

また、第２反射板５の、電球１の後方部位には、この電
球１からの光線の一部を導出するための透孔６が開設さ
れる。

７は第２反射板５の上部に固設された天板であり、８は
第２反射板５の下部に固設された合板である。

なお、電球１と第１反射板３が一体的に形成され、第１
反射板３が回転するに従い電球１が回転するものであっ
てもよい。

而して、本実施例装置を使用する場合は、故障した自動
車の屋根や後部トランクの蓋に、マグネットや吸盤にて
本実施例装置を装着し、前記電球１を点灯させつつ、前
記第１反射板３を図示矢印方向に回転させればよい。

そうすると、電球１から発せられた光線は、第１反射板
３の回転に従って投光方向を回転させることになる。

従って、第１反射板３が図中位置にあるときは、電球１
から発せられた直射光線と、第１反射板３からの反射光
線との合成光線が、後続者に乗る看者等に直接照射され
る。

そして第１反射板３が右側に位置するときは、合成光線
は前記第２反射板５の左側壁にて反射された後、看者に
照射される。

また、第１反射板３が手前に位置するときは、合成光線
の大部分は第２反射板５に開設された透孔６を通って外
部に導出される。

更に、第１反射板３が左側に位置するときは、合成光線
は第２反射板５の右側壁にて反射された後、看者に照射
される。

後はこの投光経路を順次繰返すことになる。

この投光動作を前記後続車等に乗る看者から見ると、先
ず第２反射板５の右側壁が光り、次に中央部で一瞬高輝
度に光った後、第２反射板２の左側壁が光るように見え
る。

そして、その後−瞬暗くなったかと思うとまた、第２反
射板２の右側壁が光るように見え、広い幅にわたって光
源が間欠動作をしているかのように見えることになる。

また、本実施例装置を道路等の工事個所を示すのに使用
する場合は、前記台板８の下面に支柱を付設して、道路
脇に立設すればよい。

叙上のように、本考案には第１反射板の他に第２反射板
が設けられ、この第２反射板は第１反射板の回転軸線の
周囲を一定角度αにわたって包囲するように形成されて
いるので、不必要な方向への投光は第２反射板にて阻止
されると共に、光源からの光線の大部分が前方の看者に
照射されることになる。

従って、１個の光源で、少なくとも３個の光源の機能を
有し、従来装置を複数個配列する場合に比べ、小型化が
図れると共に、効率的な警示効果を得ることができる。

この点は省エネルギーにつながり、使用電力量に大きな
制限を受ける、自動車のバッテリを電源として用いる場
合には、特に顕著な効果を奏する。

また、あたかも光源が、輝度を変化さながら、左から中
央へ、中央から右へと間欠的に移動するように見えるも
のであるから、後続車に乗る看者等に大きな注意力を喚
起させることができる。

更に、第２反射板には、光線の一部を導出するための透
孔が開設されているので、装置の動作状態を背面側から
も確認することができる。

更にまた、前記透孔は通風孔としての役目をも果すもの
であるから、発熱体である光源をよく冷却することがで
き、光源の長寿命化を図ることかできる。

なお、第２反射板の上下部に天板と合板を設けた場合に
は、光源からのまぶしい光線が上下方向に拡散照射する
ことを防止できる。

従って、安価で小型、かつ高い警示機能を有すると共に
、効率のよい点滅警示装置を実現することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本考案の一実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図は上面より見た断面図である。 １・・・・・・電球、３・・・・・・第１反射板、５・
・・・・・第２反射板、６・・・・・・透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 光源と、この光源の周囲を回転する第１反射板と、この
   第１反射板の外方にあって、前記光源からの光線の一部
   を導出するための、少なくとも１個の透孔が開設された
   第２反射板とよ、りなり、前記第２反射板は、前記第１
   反射板の回転軸線の周囲を一定角度にわたって包囲する
   ように形成されたことを特徴とする点滅警示装置。